ありきたりな幼なじみのNTR本

さこゼロ

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2 突然の変調

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「ほい、サトミちゃんの分」

駅前の商業施設の中にある映画館で、マサヤがサトミにMサイズのドリンクを差し出した。

「あ、あの…」

誘い方は少々強引だったかもしれないが、会話は気さくだし、こうして色々と気遣ってくれる。

勝手に苦手意識を持っていただけで、中身はあの頃のまま変わっていないのかもしれない。

「ありがとうございます」

サトミはマサヤに笑顔を返すと、そのままドリンクを両手で受け取った。

「いやいや、このくらい当然だよ、当然」

そんなサトミを見下ろしながら、マサヤは怪しく口角を吊り上げた。

   ~~~

(何だろう…身体が火照って熱い)

映画が始まって暫く経った頃、サトミは自分の身体の変調に気が付いた。

心臓がバクバクと鳴り響き、大量の汗が止めどなく流れ落ちる。

サトミはポーチからハンカチを取り出すと、あごを伝う汗を拭き取った。

「サトミちゃん、どーかした? 顔が赤いし、それに凄い汗…」

サトミの異変に気付いたのか、隣に座っていたマサヤが心配そうに覗き込む。

「あ、はい、すみません。空調が効きすぎてて、少し暑いだけですから」

「良かったら、スポドリ飲む? 常温だけど」

そう言ってマサヤが、パーカーのポケットからミニサイズのペットボトルを取り出した。

「…すみません。それじゃ、いただきます」

サトミはペットボトルを受け取ると、そのままゴクゴクと飲み始める。

「気にせず全部飲んじゃって」

マサヤはペットボトルを飲み干すサトミの横顔を眺めながら、ジュルリと唇に舌を這わせた。

   ~~~

(何か、さっきよりも…熱い)

サトミは座ってるのも辛くなり、両腕をお腹に抱え込んで身体をくの字に折り曲げた。

心臓の鼓動は更に激しさを増し、汗もとどまる所を知らない。そのうえサトミを追い詰めるように、お腹の奥がジンジンと疼き始めた。

「サトミちゃん、大丈夫⁉︎」

マサヤは驚いた表情でサトミの背中に左手を添えると、その大きな手で小さな背中をスルリと撫でた。

「ひゃあっ⁉︎」

その瞬間、全身に電流のような刺激が駆け巡り、サトミは思わず背中を仰け反らせる。そして自分の発した声の大きさに驚いて、慌てて左手で口元を押さえた。

「もしかして、気分悪くなった?」

心配している素ぶりで、マサヤは執拗にサトミの背中を撫で続ける。

その度にサトミは全身をビクビクと震わせ、身体をくの字に折り曲げたまま、口元を押さえてひたすら耐えた。

「マサヤさん、もうヤメテ…大丈夫ですから、これ以上…触らないで」

しかし限界に達したサトミは、懇願するように顔を上げる。

その表情は…頬は真っ赤に紅潮し、瞳は完全に潤み切っていた。

「何だよ、その顔。誘ってるのか?」

マサヤはニヤリと下卑た笑いを浮かべると、サトミの身体を抱き寄せ強引に唇を重ね合わせた。

(え…⁉︎)

あまりの予期せぬ出来事に、サトミは目を一杯に見開く。

(うそ…ファーストキス…)

やがて自分の置かれた状況に理解が追いつき、サトミの瞳からひと粒の涙が零れ落ちた。

それでもマサヤは、まだ終わらない。

肉厚の舌がサトミの口内に侵入すると、お互いの舌を絡みつかせた。

「…んくぅ」

ただ舌が絡み合うだけで、サトミの全身はビクビクと反応する。

そうして執拗にマサヤに口内を嬲られ続け、

やがて…

「…ん…くぅ……んくーーーっ!」

サトミの身体が一際大きくビクンと跳ねた。

するとやっと満足したのか、マサヤがゆっくりと唇を離す。艶めかしい唾液の糸が、お互いの口から伸びていく。

サトミは虚ろな瞳でフラフラとしていたが、身体を支えきれずにマサヤの肩に頭を預けた。

「サトミちゃん、今…キスだけでイッたよね?」

耳元で囁かれ、サトミは真っ赤に紅潮する。

いつのまにか映画も終わっており、室内にライトが点灯していた。

「立てる?」

マサヤはサトミを抱きしめたまま、強引に席から立ち上がる。しかしサトミの足下は覚束なく、自力で立つ事は出来そうにない。

「無理そうだな。ちょっと何処かで休んでこーか」

マサヤの提案に思考がまとまらず、サトミは返事をする事が出来なかった。
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