ありきたりな幼なじみのNTR本

さこゼロ

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5 今日だけだから

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「ヤ…ヤメテください。さすがにこんな事、絶対にバレます!」

「大丈夫、サトミちゃんが騒がなければバレないからさ」

マサヤはサトミの手首を掴んだまま、顔を近付け耳打ちをする。

「イヤです! こんな事、絶対にイヤッ!」

「このまま俺をスッキリとさせてくれたら、スマホの画像を消してやってもイイゼ」

「……え⁉︎」

そのとき出された提案に、サトミは目を見開いた。

「どーする?」

「本当に、消してくれるんですか?」

「ああ、約束だ」

「……分かりました」

サトミは一度両目を閉じると、覚悟を決めてゆっくりと頷く。

そうして自ら、マサヤのモノを握りしめた。

(やっぱり…大きい)

そのあまりの存在感にサトミは思わず息を飲む。自分の小さな左手では、全体の半分も包みきれない。

「早く動かせよ」

「…分かっています」

サトミは意を決すると、左手を上下にゆっくりと動かし始めた。

「そんなんじゃ、いつまで経っても終わらないぜ」

「でも、どうしたら…?」

「唾液でもつけて、滑りをよくしてくれよ」

マサヤのニヤケ顔に、サトミは心底嫌悪感を示す。

しかし早く終わらせたい一心で、言われるがままに左手を口元に戻して涎を垂らした。

そうして再び握りしめると、ニチャニチャとイヤらしい音が響き始める。

映画の音の方が大きい筈なのに、その音はサトミの耳奥に否応無く鳴り響いた。

「あーいい感じだ。カズヤの横でサトミちゃんに扱いて貰ってると思うと、気分もアガってくるぜ」

「……言わないで…っ」

サトミは右手の甲で口元を押さえると、今にも泣き出しそうな表情を見せる。

その瞬間、サトミの手の中で、マサヤがビクンと反応した。

「そろそろ出そうだ。サトミちゃん、口で咥えて」

「……は⁉︎」

サトミの口から、素っ頓狂な声が漏れる。

「俺はどっちでもいいんだぜ、その可愛い服にぶっかけてもな。今日のその服なら、案外バレないかもしれないぜ?」

サトミには、考える時間も選択肢も、他には全く何も無かった。

意を決して一気に顔をソコに近付ける。しかし鼻につくキツイ臭いに鼻腔の奥を刺激され、サトミは思わず顔を背けた。

(う、クサイ…っ)

「早くしろ、顔にぶっかけられてーのか⁉︎」

サトミは覚悟を決めて口を限界まで開くと、一気に喉奥まで咥え込んだ。

   ~~~

「お、おいサトミ、大丈夫か…っ⁉︎」

突然サトミの身体が兄の方に倒れ込み、カズヤは訳も分からずに目を見開いた。

若干パニックに陥ったまま、慌てたようにオロオロとする。

暫くして漸く身体を起こした幼なじみは、口元をハンカチで押さえたまま目に涙を浮かべていた。

「お、おい…」

「…んくっ…ぅん、驚かせて…ごめんね。落としたハンカチを、拾ってたの」

そうしてサトミは、明るい笑顔をカズヤに見せる。

「あー…そーなんだ、ビビったー」

その表情に胸を撫で下ろしたのか、カズヤも釣られて笑顔を見せた。

気付けば劇場のスクリーンには、映画のエンドロールが流れていた。

   ~~~

トイレに向かったカズヤを見送ると、マサヤがスマホを取り出した。

「ほらよ、今のうちに自分で消せよ」

差し出されたスマホを慌てて受け取り、サトミは自分の写真を次々と消していく。

(いつのまに、写真をこんなに撮られたの? 全然気付かなかった…)

そして否応無く目に入る自分の姿に、思い出したかのようにお腹の奥が疼き出す。

(どれも全部…なんて表情かおしてるのよ、私…)

「関係ないのまで消すなよ」

突然マサヤに耳元で囁かれ、サトミはハッとなって我に返った。

「そんな事、しません」

そうして全ての画像を削除すると、サトミは乱暴にスマホを突き返す。

「約束を守っていただきまして、どうもありがとうございました!」

「いやいやこのくらい、俺って紳士だからさー」

「何を…っ」

「おー、お待たせー」

そのときカズヤが、トイレからひょっこりと戻ってきた。マサヤはそんなカズヤに近付くと、その肩を軽くポンと叩く。

「じゃー約束通り俺は帰るわ。あとは若い二人でごゆっくりー」

「いらん事言ってないで、早く帰れ!」

そうしてマサヤの後ろ姿を見送っていると、サトミのスマホに「ポン」とメッセージが入った。

何の気無しに画面を確認したサトミは、

(馬鹿にしてるっ!)

カッと頭に血が昇った。

そこにはマサヤから、

『昨日のホテル前』

と、ただのひと言…

私を自分の彼女と勘違いでもしてるのだろうか。

そもそも、いつアカウントを交換したのかすら覚えていない。

(何なの、あの人⁉︎ 馬鹿にしてる馬鹿にしてる馬鹿にしてる…)

「あのさ…話したい事があるからさ、どっか店でも入らない?」

そのときカズヤが頬を赤く染めながら、照れ臭そうに頭を掻いた。

そんなカズヤのぎこちない仕種に、サトミはその用件をピンと察する。

「あ…えと」

なのに…

「ごめんなさい…今急に友達から連絡がきて、ちょっと行かなきゃいけないの」

「あ、あー…そうなのか」

もうこの身体の疼きは、私ひとりでは抑えきれないの…今日だけ、今日だけだからホントにごめん…

「それじゃ仕方ないな。楽しんで来いよ」

「うん、ホントにごめんね」

そう言ってサトミは踵を返す。

カズヤはその後ろ姿を、いつまでもいつまでも見送っていた。
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みんなの感想(1件)

紫野田  舞
2021.01.11 紫野田 舞

まず、リレー小説のときは下ネタを避けていたさこゼロ様がNTRを書いていることに驚きました笑
そして読ませてもらって、正直、最高でした。王道をゆく展開ながら、精飲させる流れに違和感もなく素直に射精です。精飲、アナル舐め辺りは最高ですね。小便を飲ませると更に良くなりそうです(マニアック)。あと文章、文体について。読みやすく軽々しくはない感じで自分は好きです。他の作品も読んでみますね

2021.01.11 さこゼロ

行動が素早い!! ようこそお越しくださいました(^^)本当にありがとうございます。正直反応がなくて、どーなんだろうなと思ってましたが、魔王さまに褒めて貰えると何だかこそばゆいですね(^^)

解除

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