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序章〜甲視点
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ボクの名前は「新島恵太」
ゲームとアニメが好きな、ごく普通の高校2年生だ。
身長は172センチメートル。
体格「並」学力「並」運動神経「並」
ルックスだけは「中の上」と信じたいが、今までモテたことも無いので自信を喪失しつつある。
「オマエ、本当はモテてるんだぜ」
親友の「春日翔」が言う。
コイツとは小中高とずっと一緒のくされ縁だ。家が近所という訳ではないが幼馴染と言えるだろう。
そして、ボクがモテない理由はコイツにもあると考えている。
春日翔は美形なのだ。
黒縁メガネの爽やかな顔立ち。身長も180センチメートルを超えており、学力、運動神経共に高水準で備わっている。
時々告白もされているようだが、全て断っているらしい。彼女いない歴はボクと同じだが、内容は惨敗である。
「そんな戯言、ボクは信じない」
「本当だって。なんなら俺から見て脈のありそうな女子を教えてやろうか?」
「え?」
ボクはちょっとだけ、気持ちが揺らいだ。
「なんのお話しをしてるんですか?」
突然背後から声をかけられた。この声は…
「春香!」
ボクは振り返った。
「新島春香」ボクの1歳年下の妹だ。
綺麗な艶のある黒髪を肩口まで伸ばしている。身長は160センチメートルほどで、正直「上の下」はある美少女だ。
品行方正、学力優秀、運動は少し苦手なようだが、一生懸命汗をかく姿がとても眩しい。
「上の下」ここがミソなのだ。高嶺の花でない美少女として絶大な人気を集めている。
「いや、別になんでもないよ」
ボクはちょっと誤魔化した。
「そう?」
春香はニッコリ笑うと、背中に隠していたモノを前に差し出した。
「恵太、お弁当持ってきたよ。一緒に食べよ」
春香は毎日、昼休みのたびにボクのところまでお弁当を持って来てくれる。出来た妹だけど、少し気恥ずかしい。
「オマエ、まだ妹に呼び捨てにさせてるのか?ここは兄の威厳として…」
「もう慣れちゃったし、今さらだよねー」
春日翔の言葉を春香が遮った。
「ま、まーな」
ボクはしどろもどろに返事した。
実は春香とは本当の兄妹ではない。
ボクが3歳のときに両親が事故で亡くなり、幸い兄弟仲の良かった父親の兄のところで引き取ってもらえることになった。
まだ2歳だった春香は覚えていないだろうが、ボクは「いい息子」「いい兄」であろうと幼心に誓ったのだ。
「少し静かにしてくれない?」
隣の窓際の席でひとりで本を読んでいた「真中聡子」がコホンと咳払いをした。
「あ、悪い」
ボクは真中聡子に軽く頭を下げた。
「真中聡子」は縁なしメガネのややキツイ印象の少女である。背中まである黒髪を三つ編みでまとめていた。
その時、窓の向こうで旧校舎の改築工事を行なっていた重機が不自然に揺れていることに気が付いた。
今は昼休みで、工事業者の人たちも持ち場を離れているようであった。
「あ!」と思ったときには、もう全てが手遅れだった。
ゲームとアニメが好きな、ごく普通の高校2年生だ。
身長は172センチメートル。
体格「並」学力「並」運動神経「並」
ルックスだけは「中の上」と信じたいが、今までモテたことも無いので自信を喪失しつつある。
「オマエ、本当はモテてるんだぜ」
親友の「春日翔」が言う。
コイツとは小中高とずっと一緒のくされ縁だ。家が近所という訳ではないが幼馴染と言えるだろう。
そして、ボクがモテない理由はコイツにもあると考えている。
春日翔は美形なのだ。
黒縁メガネの爽やかな顔立ち。身長も180センチメートルを超えており、学力、運動神経共に高水準で備わっている。
時々告白もされているようだが、全て断っているらしい。彼女いない歴はボクと同じだが、内容は惨敗である。
「そんな戯言、ボクは信じない」
「本当だって。なんなら俺から見て脈のありそうな女子を教えてやろうか?」
「え?」
ボクはちょっとだけ、気持ちが揺らいだ。
「なんのお話しをしてるんですか?」
突然背後から声をかけられた。この声は…
「春香!」
ボクは振り返った。
「新島春香」ボクの1歳年下の妹だ。
綺麗な艶のある黒髪を肩口まで伸ばしている。身長は160センチメートルほどで、正直「上の下」はある美少女だ。
品行方正、学力優秀、運動は少し苦手なようだが、一生懸命汗をかく姿がとても眩しい。
「上の下」ここがミソなのだ。高嶺の花でない美少女として絶大な人気を集めている。
「いや、別になんでもないよ」
ボクはちょっと誤魔化した。
「そう?」
春香はニッコリ笑うと、背中に隠していたモノを前に差し出した。
「恵太、お弁当持ってきたよ。一緒に食べよ」
春香は毎日、昼休みのたびにボクのところまでお弁当を持って来てくれる。出来た妹だけど、少し気恥ずかしい。
「オマエ、まだ妹に呼び捨てにさせてるのか?ここは兄の威厳として…」
「もう慣れちゃったし、今さらだよねー」
春日翔の言葉を春香が遮った。
「ま、まーな」
ボクはしどろもどろに返事した。
実は春香とは本当の兄妹ではない。
ボクが3歳のときに両親が事故で亡くなり、幸い兄弟仲の良かった父親の兄のところで引き取ってもらえることになった。
まだ2歳だった春香は覚えていないだろうが、ボクは「いい息子」「いい兄」であろうと幼心に誓ったのだ。
「少し静かにしてくれない?」
隣の窓際の席でひとりで本を読んでいた「真中聡子」がコホンと咳払いをした。
「あ、悪い」
ボクは真中聡子に軽く頭を下げた。
「真中聡子」は縁なしメガネのややキツイ印象の少女である。背中まである黒髪を三つ編みでまとめていた。
その時、窓の向こうで旧校舎の改築工事を行なっていた重機が不自然に揺れていることに気が付いた。
今は昼休みで、工事業者の人たちも持ち場を離れているようであった。
「あ!」と思ったときには、もう全てが手遅れだった。
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