ハズレ召喚として追放されたボクは、拡大縮小カメラアプリで異世界無双

さこゼロ

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第2章 リース領へ

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ルーは、ボクらが人里だと思ってた場所へボクたちを案内した。敷地はグルリと塀で囲まれ、門には門番が立っていた。「街」と言うより、大規模な「武家屋敷」を連想させる。

「ここは?」

ボクはルーに尋ねた。

「ここは7家のひとつ、リース家の領地だよ」

「7家…?」

「あれ?ケータお兄ちゃん、知らないの?」

「ご、ごめん!ちょっと疎くて…」

ボクは「ナハハ」と誤魔化した。それを見て「ピン」ときたように、ルーは手を叩いた。

「あ、分かった!お兄ちゃんたち、辺境の島出身でしょ?皆んな、よく似た珍しい服着てるし!」

ボクたちのオークル系のブレザー制服を、どうやら民族衣装と勘違いしてくれたようだ。ここは調子を合わせておくことにする。

「そ、そうなんだ!まだ出てきたばかりで、分からないことが多くて…」

「しょーがないなー。私が教えてあげる!」

ルーは、なんだか嬉しそうだ。

話によると、

ファーラスを統一した「キーリン家」と、その志しに賛同した6家を総称して「7家」というみたいだ。ハルカの言っていた「アリス」は「キーリン家」の人間てことになる。

6家の領地は、比較的ボーダー連峰の近くに位置しており、魔族や魔物から国を守る役目に就いているらしい。

そして、ルーの言う「ファナさま」は、リース家の領主のことだった。

そんな偉い人に、これから会うのか。さすがに緊張する。

「ルー、無事だったか!」

こちらに気付いた門番が、ルーに声をかけてきた。

「他の者たちは?」

ルーは顔を伏せながら、首を横に振った。

「そうか…」

「ごめんなさい」

「これが我らの仕事だ。ルーが気に病む必要はない。お前が無事で良かった」

門番は優しく微笑みながら、ルーの頭を撫でた。

「こちらの方々は?」

「私を助けてくれた人たちです」

「そうですか!ルーがお世話になりました。どうぞお入りください」

そう言って門番はボクたちを中に通してくれた。残してきた兵士の遺体については、あとで人を出してくれるらしい。

中は活気に満ちていた。この世界に来て初めての「人の活きる場所」である。やはり感動してしまう。

「おおお!人がたくさんいる」

「分かる!やっとこの世界が、人の生きる世界だと思えた」

ハルカがボクの気持ちに賛同した。

「ふたりとも、はしゃぎすぎよ」

サトコはクスクス笑ってるが、当のサトコからも「ソワソワ」した気持ちが伝わってくる。時間が出来たら、街を散策してみよう。

「ケータお兄ちゃん、コッチコッチ」

ルーがボクの手を引いて歩きだした。ハルカがすかさず、その手を剥がす。

「何するのよ!迷ったらどうするんですか?」

「大丈夫よ、ルー。迷ったりしないから!」

ハルカが笑顔で返した。ルーは「ガルル」と喉でも鳴りそうな目でハルカを睨んでいる。

ボクはこっそりサトコに話しかけた。

「なあ、あのふたり、なんだか仲悪くない?気のせいか?」

ボクの言葉を聞いて、サトコは可愛らしくボクに微笑んだ。

でも、この笑顔、どこかで見た気がする…

そうだ、思い出した!サトコに名前で呼んでほしいと頼まれた時だ。

「私自身のためにも言うけど、ケータくんにはもう少し、乙女心を学んでほしい」

「は、はい!」

ボクは直立不動で返事をした。

言葉の意味は、正直ちょっと分からなかった。
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