ハズレ召喚として追放されたボクは、拡大縮小カメラアプリで異世界無双

さこゼロ

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最終章 彼らの選択

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ルーはリビングのソファーに二人を案内した。そこに腰掛けながら、ショウがニヤニヤした顔をケータに向けた。

「ケータ、随分ご立派なハーレム築いてんな!」

はあ?コイツいきなり何言ってんのよ!ハ…ハーレムなんて、そんな卑猥な…

こんなのケータだって、絶対反応に困るハズ。あんニャロ、ケータ困らせて楽しもーってか!ホント相変わらず嫌なヤツ…

「羨ましいか?」

と思ったのに…アレ?ケータの反応がなんか普通。特に気にした様子もなく、冷静な感じでショウに応えた。

「お前、なんて言うか…強くなったな」

ケータの反応に、ショウも少し驚いた顔をしてる。うーん何だろ、肝が据わったというか何というか…

「そうか?全く勝てる気がしないから、そんな自覚は無かったな」

あん?ケータの返事が少し引っかかった。何だか急に失礼なコト言われた気がする。気のせいかしら?

「…だな、俺も全く勝てる気がしない。そういう意味なら羨ましくないかもしれん」

「だろ?」

勝てるとか勝てないとか、コレ一体誰の話?何だか非常ひじょーにムカムカしてきたんだけど?

私はケータの肩をポンと叩いた。

「一体誰のことを」
「言ってるのかしら?」

見るとアリスも同じようにショウの肩を叩いてる。

「さ…さあ、誰のことだろ?」

ケータもショウも身体を強張らせたまま、私たちに振り向きもしない。お互い見合ったまま答えた声は何故か異様に震えていた。

   ~~~

「で、こんな朝から何の用だよ?」

ケータがやっと、二人に訪問の目的を確認した。

「あ、そうでした」

アリスが思い出したように「パン」と両手を叩く。

「一緒に辺境を制圧しに参りましょう」

アリスがまるで「ピクニックに行きましょう」くらいのノリで軽く言った。

「え…今、制圧って言った?」

ちょっと聞き間違えたのかもしれない。だって余りにも態度と台詞が合ってない。

「はい」

アリスはニッコリ笑って肯定した。やっぱり聞き間違いではなかったらしい…

「それは、私たちだけで…という意味ですか?」

ルーが急にそんな事を言い出した。いや、さすがにそれは無いでしょ…

「ルーさんは何か察していらっしゃるようですね」

アリスが驚いたような表情をルーに向けた。

「ええ、そうです。女王より、最大戦力による一点突破、少数精鋭での電撃作戦の指示が出ました」

「自分で上申しといて、よく言う」

ショウがボソッと呟く。どうやら発案者はアリス本人らしい。

てか、ちょっと待って!

「え、何で私たちだけで?」

「時間…ね」

突っ掛かるようにアリスに詰め寄ったら、サトコが分かったような顔で呟いた。

「ルーが言ってたじゃない、きっと敵の総戦力だって。女王も同じ結論に至ったのね」

「そのとおりです」

アリスが私たちの顔をクルリと見回した。

「無駄に時間を与えて兵力を増強されては意味がありません。転移の門には辺境は登録されていませんし、となると…」

「カリュー…」

ルーが即座に答えた。そうか、カリューだ。瞬間移動を除けば、おそらくファーラスで最速の移動手段のハズ。それで一気に攻め込もうって訳だ。

私は判断に困ってケータを見た。気付くと、サトコとルーもケータを見ていた。

「分かった、行こう」

ケータは少し考えたあと、アリスとショウの方に顔を向けて力強く頷いた。

「元々そのために呼ばれたんだ。これをサッサと片付けたら、晴れて自由の身だ!」

「そうね」

私も大きく頷くと、サトコとルーに目線を向けた。

「きっちりちゃんと終わらせて、お邪魔虫の排除に専念しなくちゃ!」

「それはコッチのセリフよ(です)!」

サトコとルーが揃って私に突っ掛かってきた。来るなら来い!全部返り討ちにしてやるんだから!

「当主殿から伝言がある」

ショウが呆れたように私たちを見ながら、ゆっくり口を開いた。

「ご馳走を用意しておくから、晩ご飯までに帰って来いだとよ」

私たち4人はお互い顔を見合わせてキョトンとすると、揃えたように「ハハッ」と笑った。

ファナさんらしい激励だ。ご期待に応えて、時間厳守でいきますか!
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