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チートでゴミ処理場に勤務する
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月の内側世界であるグランバルドに太陽の概念は無い。
それでも不思議と日差しらしきものはあり、肉体労働をしていると汗が止まらなかった。
俺は今、スラムのゴミ処理場で作業をしている。
まず驚いたのは処理場に集められるゴミの少なさだった。
勿論、前線都市から排出されるゴミの三割がここに集まっているのだから分量的にはそこそこだったが、それでも拍子抜け感はあった。
どうやら処理速度が地球とは比べ物にならないようだ。
朝積まれた瓦礫が夕には消えている。
俺が地球に住んでいた時の団地では、ゴミ捨て場がカオスでいつもその周辺でゴミの出し方を巡って喧嘩が発生していた。
あの情景に比べれば恐ろしく整然としている。
「俺は助かるんだが…
本当にいいのかい?」
『手も空いてますので、ちょっとだけ手伝って行きますよ。』
東門外スラムに宿泊し始めて2日目。
俺はゴミ処理場のゲイリー親方に付近を案内して貰っていた。
その返礼も兼ねて、ゴミの運搬を手伝う。
手伝う、と言っても大したことはしていない。
処理過程で発生した堆肥を出荷用大樽荷車に積んで、それを停車場に持って行くだけだ。
最初は出来るか不安だったのだが、非力な者でも作業できるよう、荷車のルートは見事に平坦化されていた。
(ここら辺、グランバルドからは高い文明度を感じる。)
バランギル工房の出入り清掃員でもあるマックさんは、今日は屋内シフトの日なのでまだ顔を合わせていない。
想像通り、ゴミ処理業者への差別はスラムの方が激しかった。
少なくとも城内で処理業者が誰かに虐待や嘲笑されている場面は一度も見かけなかったが、この城外のスラムで俺は朝から3回も絡まれた。
《下層民の方が差別感情が強い》というのは地球でも体験していた事なので、驚きはない。
そもそも生ポ民の父や祖母がかなり強烈な職業差別意識を持っていたので、スラム民の心情は延長上で【心を読む】までもなく、予想は出来た。
東門スラムに来て間もないので、スキルは軽く発動させている。
今の所、有益な情報は無い。
情報も何も論理的に物事を思考する習慣のある人間が少なく、ただ脈絡なく。
【俺は喧嘩が強い!】
【あの女とヤリたい】
【ムカつく先輩をぶっ殺したい!】
【腹減った!】
【金が無い!】
等と言った心の叫びが漏れ聞こえていた。
加えてこれも想定内なのだが、ヤクザや賞金首が多かった。
城壁一枚隔てて文化がこんなに異なるのだから、こちらの世界も広いのだろう。
「オマエ、新入りけ?
早よ積めやっ!ダボ!」
恐らく堆肥を引き取りに来た農家だろう。
非常に攻撃的だった。
少し腹が立ったが、心の中から【今年が不作ならもう首を括るしかない】という悲惨な呟きが聞こえてしまったので、上手く相手を憎めなかった。
『次の一台で最後となります。』
「…そうけ。
…俺も忙しいから、急いでや。」
この男が忙しいというのは事実だ。
日没までに片づけなければならない野良仕事が多く残っているにも関わらず、それらを消化する見込みはない。
今まで手伝ってくれていた甥が先週商都に家出した事で彼の生活設計は完全に破綻していたからである。
俺はスラムを眺めながら空の台車を引いて処理場に戻る。
暑い、臭い、苦しい、辛い、そして…
これだけの苦労にも関わらず、蔑まれる事はあっても今のところ微塵も感謝される事はなかった。
もう一杯台車に積むと、頑張って農家に運んだ。
「遅っいなあ!
もっと気合入れて仕事せな通用せんぞ!
そんなんで通用せえへんのやぞ!!」
農家はそう吐き捨てるとスラムを去って行った。
帰りも何人かのチンピラに「もっと端っこ歩けや、臭いんじゃ!」と怒鳴られた。
本当に怖かった。
改めて、グランバルト到着時に人柄の良いバラン師匠と巡り合えた幸運に感謝する。
仕事が終わった後、水場で汗を流しているとゲイリー親方が食事に誘ってくれた。
俺が泊っている単身宿の近くにゲイリー親方の自宅(バラック)があり、奥様が手料理でもてなしてくれた。
粗餐であったが明らかに手を掛けてくれた形跡があり、俺は感謝して完食した。
「チートさん、本日は申し訳ありませんでした!
幾ら人手不足とはいえ…
役職者の貴方にこんな下賤な仕事をさせてしまって…」
『お役に立ててたなら嬉しいです。』
「…。」
『…。』
「…その。
どうしてこんな所に?」
工房に居るとベスおばとセックスしてしまうから、なんてことは口が裂けても言えない。
『…感染症を防止しに来ました。』
「あ! 御礼が遅れました。
おかげさまで今のところは疫病の話は聞こえておりません。」
『多くの有識者の方が養鶏場への感染を危惧しております。
それを何とか出来ないかと思って参りました。』
「御存知だとは思いますが…
職工ギルドに加盟している養鶏場はありませんよ。」
『じゃあまあ、チート・イセカイが勝手にやってると思って下さい。』
「…チートさんは。
どうしてそこまで… 親身に…」
ゲーム感覚でやってる、とは言えないなあ。
この文章を見ている君ならわかると思うのだけど、ゲームのストーリーを進めるためには発生したイベント(トラブル)を主人公が解決する必要がある。
それはこんなサイトを見てる人ならわかるよね?
で、俺は今前線都市を賑わしている《ダンジョン発見》こそが、俺にとってもクリアするべきイベントだと捉えている。
俺が腕自慢なら間違いなくダンジョンに潜っただろう。
(普通、ラノベや漫画なら主人公はみんなそうする。)
だが非力な俺にそれが出来るとは到底思えないので、自分に出来る範囲でこの一大イベントに絡んでいるのだ。
『友人がこの辺に住んでるらしくて。
それで疫病が心配になったんですよ。
結構美人なんで、いいところを見せたいって気持ちもありますw』
「ああ!
それで!」
安心したようにゲイリー夫妻が表情を柔らかくする。
そりゃあそうだ。
もしも奉仕だの公益だの言われたら、俺だって警戒するだろう。
ノエルには悪いが口実になって貰うか。
うん、それがいいな。
『可愛い女の子が心配。
かつ、いい格好をしたいから来ちゃいました』
これで行こう。
『親方。
図々しい話なのですが。養鶏場を案内して貰っていいですか?』
「え!?
養…」
一瞬ゲイリー親方が絶句する。
断片的にポップアップする【心の声】を総合した所、スラムで行われているような養鶏業は例外なく経営者の背後にヤクザが存在し、素人が踏み込みにくい雰囲気であるようだ。
(アウトローの利権になっている。)
『話を伺いたいだけなんです。
疫病が鶏に感染しない方法を調べてきたので。』
「念を押しておきますけど。
多分、お金は払って貰えないと思いますよ?」
『そこはもう。
私から申し出ていることですので。』
ゲイリー親方は腕を組んでしばらく唸った後、夫人に目で確認を取った。
夫人はこちらを観察したままで頷く。
夫妻の【心中を推し量るに】夫人の父親は小さな組を持っているヤクザだった。
そして、今【知った】事だが親方が俺に勧めてくれた単身宿はその組が管轄しているらしく、俺はそれとなく保護されていたらしい。
余所者のゲイリーが親方に抜擢されたのもヤクザ人事の一環であるらしかった。
「それじゃあ知り合いを当たってみますよ。
数日で話はつくと思います。」
夫人が親方に対し無言で頷く。
『ありがとうございます。
じゃあ、許可が出るまで俺も作業場で…』
「おっと!
駄目ですよ!
今日の作業はあくまでイレギュラー!
本当はあそこまでガッツリお願いする気はなかったんですから!
もう駄目ですよ!
貴方は街の役職者なんですからね!」
参ったな。
先回りされてしまった。
仕方が無いので処理場の見学だけをお願いして、その日は宿に帰った。
単身宿。
城壁沿いに並んでいる極小の掘立小屋。
当然、帝国建築基準法違反物件であり。
言うまでも無く経営の大元はヤクザである。
俺は一か月分の宿代を既に支払い済みなので問題はないが、一泊500ウェンが支払えない者も居るらしく表で滞納者らしき人物がチンピラ達にリンチされていた。
恐ろしい地区である。
更に恐ろしい事にリンチの指揮を執っている人物には見覚えがあり…
気のせいだと信じたいが、どうも(俺が何度か絡まれた)キティに風貌が似ていた気がする。
俺は鍵の無い扉を厳重に閉めて布団を頭から被って、ただ怯えていた。
「カネないんやったら目玉売ってこいやああっ!!!!」
掘立小屋の壁が震えるほどの凄まじい怒声。
あ、聞き覚えある…
絶対にキティだ…
ヤバいなあ、この辺あの女の縄張りだったのか…
疫病対策終わったらすぐに立ち去ろう。
それでも不思議と日差しらしきものはあり、肉体労働をしていると汗が止まらなかった。
俺は今、スラムのゴミ処理場で作業をしている。
まず驚いたのは処理場に集められるゴミの少なさだった。
勿論、前線都市から排出されるゴミの三割がここに集まっているのだから分量的にはそこそこだったが、それでも拍子抜け感はあった。
どうやら処理速度が地球とは比べ物にならないようだ。
朝積まれた瓦礫が夕には消えている。
俺が地球に住んでいた時の団地では、ゴミ捨て場がカオスでいつもその周辺でゴミの出し方を巡って喧嘩が発生していた。
あの情景に比べれば恐ろしく整然としている。
「俺は助かるんだが…
本当にいいのかい?」
『手も空いてますので、ちょっとだけ手伝って行きますよ。』
東門外スラムに宿泊し始めて2日目。
俺はゴミ処理場のゲイリー親方に付近を案内して貰っていた。
その返礼も兼ねて、ゴミの運搬を手伝う。
手伝う、と言っても大したことはしていない。
処理過程で発生した堆肥を出荷用大樽荷車に積んで、それを停車場に持って行くだけだ。
最初は出来るか不安だったのだが、非力な者でも作業できるよう、荷車のルートは見事に平坦化されていた。
(ここら辺、グランバルドからは高い文明度を感じる。)
バランギル工房の出入り清掃員でもあるマックさんは、今日は屋内シフトの日なのでまだ顔を合わせていない。
想像通り、ゴミ処理業者への差別はスラムの方が激しかった。
少なくとも城内で処理業者が誰かに虐待や嘲笑されている場面は一度も見かけなかったが、この城外のスラムで俺は朝から3回も絡まれた。
《下層民の方が差別感情が強い》というのは地球でも体験していた事なので、驚きはない。
そもそも生ポ民の父や祖母がかなり強烈な職業差別意識を持っていたので、スラム民の心情は延長上で【心を読む】までもなく、予想は出来た。
東門スラムに来て間もないので、スキルは軽く発動させている。
今の所、有益な情報は無い。
情報も何も論理的に物事を思考する習慣のある人間が少なく、ただ脈絡なく。
【俺は喧嘩が強い!】
【あの女とヤリたい】
【ムカつく先輩をぶっ殺したい!】
【腹減った!】
【金が無い!】
等と言った心の叫びが漏れ聞こえていた。
加えてこれも想定内なのだが、ヤクザや賞金首が多かった。
城壁一枚隔てて文化がこんなに異なるのだから、こちらの世界も広いのだろう。
「オマエ、新入りけ?
早よ積めやっ!ダボ!」
恐らく堆肥を引き取りに来た農家だろう。
非常に攻撃的だった。
少し腹が立ったが、心の中から【今年が不作ならもう首を括るしかない】という悲惨な呟きが聞こえてしまったので、上手く相手を憎めなかった。
『次の一台で最後となります。』
「…そうけ。
…俺も忙しいから、急いでや。」
この男が忙しいというのは事実だ。
日没までに片づけなければならない野良仕事が多く残っているにも関わらず、それらを消化する見込みはない。
今まで手伝ってくれていた甥が先週商都に家出した事で彼の生活設計は完全に破綻していたからである。
俺はスラムを眺めながら空の台車を引いて処理場に戻る。
暑い、臭い、苦しい、辛い、そして…
これだけの苦労にも関わらず、蔑まれる事はあっても今のところ微塵も感謝される事はなかった。
もう一杯台車に積むと、頑張って農家に運んだ。
「遅っいなあ!
もっと気合入れて仕事せな通用せんぞ!
そんなんで通用せえへんのやぞ!!」
農家はそう吐き捨てるとスラムを去って行った。
帰りも何人かのチンピラに「もっと端っこ歩けや、臭いんじゃ!」と怒鳴られた。
本当に怖かった。
改めて、グランバルト到着時に人柄の良いバラン師匠と巡り合えた幸運に感謝する。
仕事が終わった後、水場で汗を流しているとゲイリー親方が食事に誘ってくれた。
俺が泊っている単身宿の近くにゲイリー親方の自宅(バラック)があり、奥様が手料理でもてなしてくれた。
粗餐であったが明らかに手を掛けてくれた形跡があり、俺は感謝して完食した。
「チートさん、本日は申し訳ありませんでした!
幾ら人手不足とはいえ…
役職者の貴方にこんな下賤な仕事をさせてしまって…」
『お役に立ててたなら嬉しいです。』
「…。」
『…。』
「…その。
どうしてこんな所に?」
工房に居るとベスおばとセックスしてしまうから、なんてことは口が裂けても言えない。
『…感染症を防止しに来ました。』
「あ! 御礼が遅れました。
おかげさまで今のところは疫病の話は聞こえておりません。」
『多くの有識者の方が養鶏場への感染を危惧しております。
それを何とか出来ないかと思って参りました。』
「御存知だとは思いますが…
職工ギルドに加盟している養鶏場はありませんよ。」
『じゃあまあ、チート・イセカイが勝手にやってると思って下さい。』
「…チートさんは。
どうしてそこまで… 親身に…」
ゲーム感覚でやってる、とは言えないなあ。
この文章を見ている君ならわかると思うのだけど、ゲームのストーリーを進めるためには発生したイベント(トラブル)を主人公が解決する必要がある。
それはこんなサイトを見てる人ならわかるよね?
で、俺は今前線都市を賑わしている《ダンジョン発見》こそが、俺にとってもクリアするべきイベントだと捉えている。
俺が腕自慢なら間違いなくダンジョンに潜っただろう。
(普通、ラノベや漫画なら主人公はみんなそうする。)
だが非力な俺にそれが出来るとは到底思えないので、自分に出来る範囲でこの一大イベントに絡んでいるのだ。
『友人がこの辺に住んでるらしくて。
それで疫病が心配になったんですよ。
結構美人なんで、いいところを見せたいって気持ちもありますw』
「ああ!
それで!」
安心したようにゲイリー夫妻が表情を柔らかくする。
そりゃあそうだ。
もしも奉仕だの公益だの言われたら、俺だって警戒するだろう。
ノエルには悪いが口実になって貰うか。
うん、それがいいな。
『可愛い女の子が心配。
かつ、いい格好をしたいから来ちゃいました』
これで行こう。
『親方。
図々しい話なのですが。養鶏場を案内して貰っていいですか?』
「え!?
養…」
一瞬ゲイリー親方が絶句する。
断片的にポップアップする【心の声】を総合した所、スラムで行われているような養鶏業は例外なく経営者の背後にヤクザが存在し、素人が踏み込みにくい雰囲気であるようだ。
(アウトローの利権になっている。)
『話を伺いたいだけなんです。
疫病が鶏に感染しない方法を調べてきたので。』
「念を押しておきますけど。
多分、お金は払って貰えないと思いますよ?」
『そこはもう。
私から申し出ていることですので。』
ゲイリー親方は腕を組んでしばらく唸った後、夫人に目で確認を取った。
夫人はこちらを観察したままで頷く。
夫妻の【心中を推し量るに】夫人の父親は小さな組を持っているヤクザだった。
そして、今【知った】事だが親方が俺に勧めてくれた単身宿はその組が管轄しているらしく、俺はそれとなく保護されていたらしい。
余所者のゲイリーが親方に抜擢されたのもヤクザ人事の一環であるらしかった。
「それじゃあ知り合いを当たってみますよ。
数日で話はつくと思います。」
夫人が親方に対し無言で頷く。
『ありがとうございます。
じゃあ、許可が出るまで俺も作業場で…』
「おっと!
駄目ですよ!
今日の作業はあくまでイレギュラー!
本当はあそこまでガッツリお願いする気はなかったんですから!
もう駄目ですよ!
貴方は街の役職者なんですからね!」
参ったな。
先回りされてしまった。
仕方が無いので処理場の見学だけをお願いして、その日は宿に帰った。
単身宿。
城壁沿いに並んでいる極小の掘立小屋。
当然、帝国建築基準法違反物件であり。
言うまでも無く経営の大元はヤクザである。
俺は一か月分の宿代を既に支払い済みなので問題はないが、一泊500ウェンが支払えない者も居るらしく表で滞納者らしき人物がチンピラ達にリンチされていた。
恐ろしい地区である。
更に恐ろしい事にリンチの指揮を執っている人物には見覚えがあり…
気のせいだと信じたいが、どうも(俺が何度か絡まれた)キティに風貌が似ていた気がする。
俺は鍵の無い扉を厳重に閉めて布団を頭から被って、ただ怯えていた。
「カネないんやったら目玉売ってこいやああっ!!!!」
掘立小屋の壁が震えるほどの凄まじい怒声。
あ、聞き覚えある…
絶対にキティだ…
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