異世界複利! 【単行本1巻発売中】 ~日利1%で始める追放生活~

蒼き流星ボトムズ

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【転移113日目】 所持金2425京6144兆7250億9294万ウェン 「異世界鉄道。」

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荒木鉄男(通称てっちゃん 蔑称でんちゃ男)は俺の級友である。
重度の鉄道オタクで、撮影中にトラブルを引き起こして何度か逮捕されている。
(どうしてこんな犯罪者が野放しにされているのかは不明。)
コイツがあまりに鉄道を熱く語る所為で、俺や級友達は鉄道全般が何となく嫌いになった。

口癖は、「俺達撮り鉄が居なければオマエらは電車の写真も見れないんだぞ!?」である。
何故こんなにも一つの事に熱中できるのかのは疑問だが、考察は精神科医に任せている。



俺としては平原や岩田との再会を願っていたのだが…
だが結局コイツが生き残り、俺の眼前に立っている。



「…もしかして遠市か!?」


『…荒木!?』



久々の再会だが、別に感動はしない。
会うならもっとちゃんとした奴と再会したかった。


「魔王コリンズってオマエ?」


『まあ、そんなところ。』


「竜素材を持ってくれば何でも願いを叶えてくれるって聞いたけど。
それマジ?」


『話が変な伝わり方してるなあ。
まあ、俺の出来る範囲なら。』


「じゃあまずは竜素材。

ほい。
確認して。

何?
遠市が探してたの?」



俺は荒木が指さした貨物馬車をエルフや学者達に検分して貰う。



『いや、その為に必要な素材らしいよ。

帰りたい奴が居れば帰してやろうと思ってさ。
俺のついでだけど。』


「何? オマエ帰るの?
確かオマエって親とか身寄りとかいないんだろ?」


『別に天涯孤独だから帰っちゃ駄目ってことはないだろう。
俺には色々やる事があるんだよ。

荒木は帰らないの?』


「俺にはこの世界で為すべきことがある!」


『ふーん、どうせ鉄道を敷きたいとか、そんなのでしょ?』


「うおっ! 何故わかった!?」


『あ、いや。
何となく。』


「まあいいや。
素材を持って来たんだ。
約束は守って貰うぞ。」


『あ、うん。
別にそんな約束をした覚えはないけど。
まあ、いいよ。
知らない仲でもないし。』


「この異世界に鉄道網を敷かせてくれ!」


『…まあ、いいよ。』


「やけにあっさりしてるな。
オマエ、もっと否定から入る性格じゃなかったか?
キャラ変わった?」


『カネ持ちになって、婿養子になって、下半身不随になって、魔王になって、大主教になった。
その所為でキャラチェンジしたように見えるんじゃない?』


「ふーん。
相変わらずカネカネカネだなオマエは。」


『そういう荒木は何をしてんだよ?』


「鉄道を布教していた。」


『ふーん。
いいんじゃない、オマエらしいよ。』


俺達は体育の授業のペアが一緒だったり帰る方向が同じなので、周囲から友人か何かの様に思われていたが、純粋にお互いに関心がない。
恐らく興味のツボがズレているのだろう。


旧知の仲、ということで周囲が気を遣って距離を取ってくれたので、2人で岸壁沿いに寝転んで近況報告を交わす。


『クラスじゃあ誰が生き残ってるんだ?。』


「俺。」


『いや、オマエ以外で。』


「まずは俺の生存を喜べよ。」


『一応喜んでるよ。』


「相変わらず嫌な奴だな。
でも、まあ無事で良かったよ。」


『?』


「いや、オマエ初日で追放されただろう。
みんな心配してたんだぞ。」


『そいつはどうもありがとう。』


「いや、俺はむしろ羨ましかったけど。」


『?』


「やっぱ異世界の華は追放だろう。
追い出される時、オマエが密かにニヤニヤしてたの
俺は見逃さなかったし。」


『あー、俺も修行不足だな。
ポーカーフェイスを装ったつもりなんだが。』


「いいスキル引いたんだろ。」


『わかってるんなら、あの時カネを貸してくれれば良かったのに。』


「あの時も言っただろう。
校則でカネの貸し借り禁止って。」


『まあ、校則ならしかたないか。
他の奴らって生きてるの?』


「俺と興津と卜部は生き残った。」


『へえ、卜部君って言っちゃあ悪いけど
こういう場面で生き残れるタイプとは思ってなかったよ。
彼、かなり虚弱だろ?』


「今は料理人に弟子入りして結構楽しくやってるみたいだぜ。
師匠の娘さんともかなりいい雰囲気だし。

あ、卜部は残るつもりだから。」


『ふーーん。
まあ、無理強いはしないけど。』


「ちなみに興津はダンジョン攻略に嵌ってる。
今、自由都市に近いエリアを拠点にしている。

アイツは帰りたがってるから、呼べば来るんじゃない?」


『じゃあ、一応呼ぶよ。
俺、興津君と喋ったこと殆どないからさ。
再会したところで話題ないんだけど…
荒木が通訳してくれない?』


「うーーーん。
俺もそんなに仲良くないしな。
ぶっちゃけ、アイツとはずっと揉めてたし。
押しつけがましいんだよ、アイツ。」


『喧嘩してたの?』


「そりゃあ、いきなりこんな世界に呼び出されたらな。
ギスギスもするだろう。
女子はやたらと俺達を敵視するし。」


『ああ、俺の住んでた宿屋を買った話だろ?』


「何それ!?
初耳なんだけど!?」


『いや、俺は宿屋の婿養子になってさ。
その物件を売りに出してたんだよ。
そしたら女子が買ってくれて。』


「どこ!?」


『王都の外れ。
東南門の辺り。』


「あんな辺鄙な場所わかるか!
っていうか、住所落ち着いたなら教えろよ!」


『平原に言ったよ。』


「ああ、平原か…
アイツとは口利いてなかったから
じゃあ、仕方ない。」


『喧嘩してたの?』


「アイツ、ああいう性格だろ。
色々団結を強要しようとして、ホントにムカついたわ。
生き死になんて自己責任だろ?
なのに一々チームプレイを強要してきてさあ。
だから俺、サッカー部の奴って嫌いなんだよ。」


『平原なりに皆を助けたかったんだよ。』


「迷惑、邪魔。
俺はクラスメートが死んでも何とも思ってないし、アイツらから助けて欲しいなんて一度も思わなかった。
結局、自分が生き残りたいだけの雑魚の言い分だろ、協力だの団結だのって。
助けて欲しいならそう言えば多少は考えてやるのに。
ゴミに限って対等面しようとする。
マジでうざかったわ!」


『ああ、そこは同感だな。
まあ、結果として興津君や卜部君が生き残ってよかったよ。
ついでにオマエも。』


「ありがと。
俺も結果として遠市が生き残ってくれて良かった。

うん、良かったじゃねえか。
カネ持ちになれたんだな。
オマエ、いつもカネカネ言ってたもんな。」


『俺、そんなにカネの話してたかな?』


「自覚なかったのかよww
まあ、そんなに無神経だからカネ持ちになれたんだろうな。
何、スキルを上手く使ったの?
追放されたって事はアタリを引いたんだろ?
ラノベのお約束的に。」


『うん。
全部スキル。
無限にカネが増えてるんだ。』


「それ、オマエの願望が形になっただけじゃねーかww」


『あはは、否定はしない。
そっちのスキルは鉄道?』


「ああ、俺のスキルは【鉄道】。
鉄道を敷設する能力だ!」


『まんまだな。
迷惑だから勝手に線路敷くなよ?』


「それ、王国・公国・合衆国で警告された。
次にやったら逮捕されるみたい。」


『そりゃあ、勝手に線路敷いたら怒られるだろう。』


「だから、今はドワーフと組んで地下トロッコ網を布教してる。」


『…はははははは!!』


「何がおかしいんだよ。」


『オマエ見てると、如何に自分が脇役気質か思い知らされたよ。』


「皮肉?
ディスってる?」


『いや、リスペクト。
オマエすげーわ。
俺の友達に有名なエッセイストが居るんだ。
備忘も兼ねて、荒木を題材にラノベ書いて貰おう。』


「タイトルは《異世界鉄道》以外認めないからな?」


『あははははは!!!
いいよ、いいよ。
皆に伝えておく。』



結局、荒木の願いは極めてシンプルだった。
「異世界に鉄道文化を普及させたい。」
というもの。

コイツ、地球に居た時から全然ブレてないな。

異世界鉄道。

いいじゃない。
カネだけ淡々と増やす奴なんかよりもよっぽど好感が持てるわ。



==========================



ピット会長にお願いして、皆に荒木のプレゼンを見て貰う。


「まあ、論より証拠だな。
まずは俺の能力を見て貰う。

奔れッ、無限鉄道(アンリミテッド レールウェイズ)!」


荒木の全身が光に包まれると、足元から前方に線路が伸びた。
みんな大人なので誰もツッコまない。


「俺の無限鉄道(アンリミテッド レールウェイズ)はッ!
標準軌1,435㎜の線路を触媒の続く限り敷設し続ける能力ッ!!
俺はこの能力をッ!!
まさに高速鉄道を異世界に普及せよという天啓と受け取ったぁ!!」


政財界の重鎮達に怪我をさせては大事なので、皆には下がって貰う。
鉄道モードに入った荒木ってマジで止まらないからな。
アイツは電車のブレーキを見て何も学ばなかったのだろうか。


「無論ッ!!
鉄道とは車両と線路の両方があって初めて機能するもの!
だがこの異世界には車両がない!!」


『うん、ないね。』


「そこで止む無く!!
代替品を用意した!!

この異世界でどうやって車両を用意するのかッ!?

答えは至って明白!

…俺自身が鉄道になるってことだああああああ!!!!!!!!!!!!!」



荒木が自分で射出したレールの上を狂気の表情で走り回る。
股を極限まで大きく開き、両踵から飛び出たヒールで軌道を捉えている。
コイツ、身体は相当硬かったはずだが、頑張ったんだな。

あまりの狂態に政財界の重鎮たちが顔をしかめた。
うん、大体地球に居た頃も、オマエってこんな反応されたよね。



でんちゃモードに入った荒木は過呼吸で倒れるまで喋り続ける事で有名なので、俺は重鎮達に地球の鉄道システムを簡単に説明する。

物流事業を保有している経済人達には概ね好評だ。
軍関係者は兵員輸送効率を頭の中で計算している雰囲気。



『俺も詳しい事は知らないんですけど。
線路敷くのがかなりおカネ掛かる工程らしいんですよ。

だから、もしも鉄道を採用するならアイツにやらせてみませんか?
勿論、実験路線で駄目なら不採用で結構ですので。』



何人かの重鎮が、「え! 魔王様は別の世界の方なんですか!?」と今更驚く。
あれ? 俺、この話してなかったっけ?
まあ、どうでもいいや。
皆の顔を見渡すと知ってる者の方が多数派だしな。

「ほら、王国が召喚プロジェクトを頻繁にやってたでしょう。」

驚く者に周囲が説明する。
まあ、驚くだろう。
俺は転移4カ月弱で、こうして天下を獲ってしまった訳だしな。


しばらく俺が地球の鉄道システムを解説していると、向こうの方で派手な転倒音がした。
遠目だが、荒木は白目を剥いて痙攣しているようだった。


『誰かエナドリぶっ掛けてやって下さい。
俺達には効かないかもだけど。』



…チッ、荒木の奴、全快しやがった。
何で俺だけ効かないんだよ。



でんちゃモードを存分に楽しんで満足したのか、荒木は平然と陣幕にやって来て鉄道のプレゼンを再開する。


「遠市!
もっと熱く語れよ!
オマエには世界一の鉄道大国出身者としての誇りはないのか!?」


『え?
日本って鉄道強い国なの?』


「オイオーイ。
そこからかよー。

いいか?
世界の鉄道利用客の約3分の1を日本が占めているんだ!
そして、世界で利用者数が多い上位51駅のうち45駅が日本にある!

んッんーーーッ!!
ここで!
世界乗降客数ランキング発表ッ!!

1位新宿駅!
2位渋谷駅!
3位池袋駅!
4位梅田駅!
5位横浜駅!
6位北千住駅!
7位東京駅!
8位名古屋駅!
そして9位にかろうじてインドのハオラ駅がランクインして!
10位は品川駅だあ!!


わかるか、遠市!?
俺達は世界最高峰の鉄道大国の住民なんだよ?
OK? OK? 遠市OK?」


『…まあ、オッケー。』


「じゃあ、そんな俺達が異世界に来たら何をするべきかッ!?
鉄道布教以外にないでしょーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」



『落ち着け、また過呼吸になるぞ。』



俺は知らなかったが、故郷日本は鉄道が盛んらしい。
そう言えば新幹線を輸出する、とかニュースでやってたしな。



また荒木が過呼吸で倒れたので、俺が鉄道の重要性やユーザーとしての使用感を皆に説明して話は終わった。
鉄道の重要性はそれなりに伝わったようだが、特に誰も荒木に握手を求めずに解散した。



==========================



皆の鑑定の結果、竜素材は本物だったらしく、逆召喚の触媒として非の打ちどころのない逸品らしい。
ごめんな荒木。
俺、オマエの事ただのキモ鉄野郎と思ってたよ。
今日からはキモ鉄ドラゴンスレーヤーとして尊敬してやるからな。


俺も荒木も級友の居場所に無関心だったのだが、遊牧民のマキンバ子爵がかなり熱心に探してくれていたので、帰還希望者をソドムタウンに呼ぶように打診する。


「あ、遠市。
女は結婚したの多いから…
帰りたがらない奴も居るかも。

特に貴族の妾になった奴は、ここに腰を据えるんじゃないかな。」


『まあ、残りたい奴は残ればいいんじゃない。
俺、他人の生き方に干渉するつもりないし。』



端に控えていたヒルダとコレットが、女子が残った話を聞いた瞬間にニヤリと笑う。
…いや、俺は帰るけどな。



《840京2456兆ウェンの配当が支払われました。》 



ドバシャーーーーーーーーーン!!!
ジャラジャラジャラ!!!


「何?
これがオマエの能力?」


『さっきも言っただろう?
所持金に利息が支払われるんだよ。』


「ん?
なら何で王国はオマエを追放したんだ?
最後までかなりの財政難だった筈だろ?」


『初期資金が乏しかったからじゃない?』


「ふーーん。
オマエを手放さなきゃ、国が亡ぶ事もなかったろうに。」


『それを目の当たりにした奴らがさあ。
俺を手放してくれなくて困ってるんだよ。』


俺は母娘を一瞥する。


「コリンズの母で御座います。」
「コリンズの妻で御座います。」


その反応であらましを察したのか、荒木は
「へえ、良かったじゃん。」
と微妙に含みのあるイントネーションで祝福する。


まあ、な。




=====================




【名前】

リン・コリンズ



【職業】

魔王
神聖教団大主教

(株)エナドリ 創業オーナー
世界冒険者ギルド 永世名誉理事



【称号】

魔王



【ステータス】 

《LV》  53

《HP》  (6/6)
《MP》  (6/6)

《腕力》 3
《速度》 3
《器用》 3
《魔力》 2
《知性》 8
《精神》 11
《幸運》 1

《経験》3京3345兆8524億8056万3987ポイント   

次のレベルまで残り2京1198兆2847億2198万4308ポイント  



【スキル】 

「複利」

※日利53%  
 下12桁切上



【所持金】

所持金2425京6144兆7250億9294万ウェン 


※バベル銀行の8兆8167億8740万ウェン預入証書保有
※国際産業道路98号線交通債100億ウェン分を保有
※第11次魔族領戦時国債200億ウェン分を保有
※第4次帝国インフラ債550億ウェン分を保有
※帝国総合プランテーション債230億ウェン分を保有
※自由都市海洋開拓債1000億ウェン分を保有
※第2次自由都市未来テック債1000億ウェン分を保有
※首長国臨時戦時国債1100億ウェン分を保有
※自由都市国庫短期証券4000億ウェン分を保有。



【配給薬品在庫】 

エナドリ846507ℓ   

※神聖教団救済部会へ1000000ℓをエリクサーとして納品


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