3 / 9
第3話 海王丸
しおりを挟む
「お前かここらを荒らしているのは!」
開幕騒々しいクソガキが現れた。年のころは十の半分も行かないだろう。
だが豪華な装束に青の肌。伸びる巨大な一本角はその力を彷彿とさせる。
「困るんだよな。お前みたいなわかってない鬼。人間を絶滅させてどーすんのって感じ。生かさず殺さず飼いならさなきゃいけないんだ。ソコ、わかってる?」
何を言っているのだこいつは。
「若。無頼の鬼など構っている場合ですか」
もう一人の鬼が現れた。いや、これは人間だ。角はただの飾りだ。こちらの身なりも身分の高さを物語っている。
「是正丸。俺の事は海王丸でいいって言ってるだろ」
「若。どこに目があるのかわからない以上若は若です」
こいつらはなんだ。俺は自分のみすぼらしい姿に腹が立つ。
なぜこんなガキが良い服を着て慕われている。
鬼に堕ちてまで格差を与えようというか。
俺は金棒を振り上げようとするが動かない。
「やはり無頼の鬼など話が通じるわけがないのです」
何かの術か。人間め。何故それをそこにいる鬼に向けない。
「やっぱり駄目かぁ。こいつは良い子分になりそうだったのにな」
ガキが。
「ここは格の違いを見せないとな。鬼の血族のオレが無頼の鬼とは違うってとこを見せてやるぜ!」
ガキが角を使うとあらゆるところから水が集まり渦になる。
その渦が俺を飲み込むと体中が割かれその血が霧散していく。
この力の差はなんだ。これが生まれの差だというのか。
なら俺は何のために鬼に堕ちたのだ。
「どうだ。子分になるなら許してやるぞ」
このガキめ。
「・・・ぜ」
「なんだって?」
「滅ぼせ」
「あーはいはい。そういうのめんどくさいんでサヨナラ! オレの子分には要らねぇや」
ガキの刀が俺の核を貫く。
これでいい。
ガキ俺の金棒を持っていけ。
「じゃこいつはもらっていこうかな」
「若。またそんなゴミを」
「良いんだって。オレが気に入ったんだからさ」
開幕騒々しいクソガキが現れた。年のころは十の半分も行かないだろう。
だが豪華な装束に青の肌。伸びる巨大な一本角はその力を彷彿とさせる。
「困るんだよな。お前みたいなわかってない鬼。人間を絶滅させてどーすんのって感じ。生かさず殺さず飼いならさなきゃいけないんだ。ソコ、わかってる?」
何を言っているのだこいつは。
「若。無頼の鬼など構っている場合ですか」
もう一人の鬼が現れた。いや、これは人間だ。角はただの飾りだ。こちらの身なりも身分の高さを物語っている。
「是正丸。俺の事は海王丸でいいって言ってるだろ」
「若。どこに目があるのかわからない以上若は若です」
こいつらはなんだ。俺は自分のみすぼらしい姿に腹が立つ。
なぜこんなガキが良い服を着て慕われている。
鬼に堕ちてまで格差を与えようというか。
俺は金棒を振り上げようとするが動かない。
「やはり無頼の鬼など話が通じるわけがないのです」
何かの術か。人間め。何故それをそこにいる鬼に向けない。
「やっぱり駄目かぁ。こいつは良い子分になりそうだったのにな」
ガキが。
「ここは格の違いを見せないとな。鬼の血族のオレが無頼の鬼とは違うってとこを見せてやるぜ!」
ガキが角を使うとあらゆるところから水が集まり渦になる。
その渦が俺を飲み込むと体中が割かれその血が霧散していく。
この力の差はなんだ。これが生まれの差だというのか。
なら俺は何のために鬼に堕ちたのだ。
「どうだ。子分になるなら許してやるぞ」
このガキめ。
「・・・ぜ」
「なんだって?」
「滅ぼせ」
「あーはいはい。そういうのめんどくさいんでサヨナラ! オレの子分には要らねぇや」
ガキの刀が俺の核を貫く。
これでいい。
ガキ俺の金棒を持っていけ。
「じゃこいつはもらっていこうかな」
「若。またそんなゴミを」
「良いんだって。オレが気に入ったんだからさ」
10
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
企業再生のプロ、倒産寸前の貧乏伯爵に転生する
namisan
ファンタジー
数々の倒産寸前の企業を立て直してきた敏腕コンサルタントの男は、過労の末に命を落とし、異世界で目を覚ます。
転生先は、帝国北部の辺境にあるアインハルト伯爵家の若き当主、アレク。
しかし、そこは「帝国の重荷」と蔑まれる、借金まみれで領民が飢える極貧領地だった。
凍える屋敷、迫りくる借金取り、絶望する家臣たち。
詰みかけた状況の中で、アレクは独自のユニーク魔法【構造解析(アナライズ)】に目覚める。
それは、物体の構造のみならず、組織の欠陥や魔法術式の不備さえも見抜き、再構築(クラフト)するチート能力だった。
「問題ない。この程度の赤字、前世の案件に比べれば可愛いものだ」
前世の経営知識と規格外の魔法で、アレクは領地の大改革に乗り出す。
痩せた土地を改良し、特産品を生み出し、隣国の経済さえも掌握していくアレク。
そんな彼の手腕に惹かれ、集まってくるのは一癖も二癖もある高貴な美女たち。
これは、底辺から這い上がった若き伯爵が、最強の布陣で自領を帝国一の都市へと発展させ、栄華を極める物語。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
恋愛
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる