異世界配信惑星ファンタジーライブマスター衆神環視惑星

中級中破微小提督

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第二章 072防衛イベント戦

第16話 毒抜き

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 俺はゼロスの自室に居た。
 俺は既にシャワーを済ませ下着姿でベッドに腰掛けている。
 今はゼロスがシャワーを浴びている。
 なぜこんな状況にあるのかと言えば、こうだ。

 サイボーグの後、俺を心配したギンガと寝泊まりしていたんだが、いくらシコってもシコリ切れねぇ。
 欲求不満が溜まった俺は遂にゼロスとキスをしてしまった。
 シコっても解消されない苦しみに捌け口を求めたのかもしれない。
 ゼロスは抵抗しなかった。それどころか俺を抱きしめキスを返してきた。
 そしてゼロスは右手を上げる。その動作に俺も合わせる。
 俺とゼロスの声が唱和する。
「ハンドガン。空砲化」
 問題なく銃は呼び出され発砲も出来た。
 それを見たゼロスがED治療と称して俺をここに連れてきたという訳だ。

 くっ。どうしてこんな事に。
 俺はもしかしてメス化してしまったのか?
 このままやられてベッドエンド昇天まっしぐらか?
 期待と不安で胸がいっぱいになる。
 ゼロスのシャワーが終わったようだ。
 俺はどうする? 逃げるか? 
 その選択はゼロスに抱き留められる事で選ぶ事が出来なかった。

「どうだ? シコル?」
「な、何がだ」
 ゼロスの胸で上ずった声を上げてしまう。
「男の体だ。嫌か?」
「嫌じゃない。なんか安心してる。本当なら俺もこうだったのにな」
 俺はゼロスの体に手を伸ばす。
「ああ。お前が求めていたものはこれだろう」
 う。この筋肉が俺を誘惑してくる。
「うん。欲しい。男の体欲しい」
 逞しい肉の体。これだ。俺が求めていたものは。
「お前は取り戻したいだけだ。お鎮鎮と同じだろう?」
「ああ。取り戻したい。この体、この筋肉、そしてお鎮鎮も」
 俺はゼロスの胸に顔を埋める。ああ、懐かしい匂いがする。
「そういうこった。シコル。お前、ずっとギンガと寝ていただろう」
「ああ。シコルのを手伝ってくれて、一緒にな」
 ゼロスがため息をつく。
「それだ。お前は体が女でも中身は男だろう。ずっと女と一緒に寝て、抜けないなら溜まっていくのは当然だろ」
 俺とゼロスの視線が絡む。先に口を開いたのはゼロスだった。
「ギンガと一緒に居過ぎだ。男の性欲が女の体じゃ発散出来てねぇって事だ。少し距離を置け。面倒なら俺がこうしてED治療と称して連れ出してやる。それなら問題ねぇだろ」
 俺はゼロスを見つめると首に腕を回しキスをする。
「どうだシコル。お前のお鎮鎮は反応しているか?」
 ゼロスの言葉で全く反応していない自分の体を確認する。
「本当だ。全く反応してねぇ。むしろなんか安心する」
「だろ? お前が俺を求めたのは、元の自分の体を俺の体越しに見ていたからだろう。俺が欲しいわけじゃねぇんだよ。わかったかシコル」
 ゼロスの言葉で、はー、っと俺の体中の力が抜ける。
「なんだあ。俺がメス落ちしたのかと思って焦ったぜ。このまま野郎しか愛せない体になるのは御免だからな」
「お前、ギンガに相当誑し込まれただろう。女が目の前でシコってりゃ、そりゃ我慢できるわけねぇだろ」
「いや、確かにそうだな。言われてみればその通りだな。そっか、俺はギンガに発情してたのか。ゼロス先生に目覚めたんじゃなくてよかったぜ」
「シコルが男に転ぶのはおかしいと思ったからな。まあ、そういうこった。シコる原因がなけりゃそのうち抜けていくだろ。おっと俺の前ではシコルなよ。やるときは自室に戻れ」
「わかってるよ。誰が野郎どうしでシコルんだよ。そこまで趣味は良くねぇよ」
「だったらもう安全だな。どうする? 戻るんなら、いや今日はここで寝ていけ。取り合えず今シコリたいのか?」
「いや、全然だな。逆になんか眠くなって来たぜ。近頃シコってばっかだったからな」
「じゃあこのまま寝るか。お前、寝相は良い方だろうな」
「問題ねぇよ。っつかゼロス先生だよ。寝ている俺に何する気だよ。・・・シコルなら使ってもいいぜ」
「だからEDだって言ってんだろ。体じゃねぇ。そこは使徒だからな。機能は問題ねぇ。心の方だろうな。少なくとも中身が男は対象外だ。お前こそメス落ちして起きたらBANされないように気を付けろよ。みんなのシコル先生」
 なんだよそれ。
 ああ、なんか安心したら本当に眠くなってきた。
 これで朝起きたらオークと薄い本展開だったら、駄目だ、本当にもう眠い。

ーーー

 チュンチュンチュン

 俺は朝チュンで目を覚ます。
 ベッドには俺一人。まさか、
「ゼロス。良い奴だったぜ。ありがとうな」
「誰が死んでるんだ。誰が」
 洗顔を終えたであろうゼロスがやってくる。
 俺はその首に手を回すとキスをする。
「やっぱり大丈夫だ。シコリてぇとも思わねぇ」
「お前な。それの確認のためにキスされる俺の気持ちにもなれ」
「嫌なのか?」
「女の体じゃなかったら殴りつけているぞ。本当に目覚めてるんじゃねぇだろうな。そっちの趣味に目覚めたら絶交だ。憶えておけ」
「それの確認だろ。俺が女に目覚めてたらヤバいだろ。それにゼロスのED治療っていう名目があるだろ」
「中身がお前じゃな。中身が大人の美女になってから出直してくれ」
 ヤレヤレ熟女趣味かよ。これなら俺とギンガは安心だな。

ーーー

「よぉギンガ。シコルはもう少し借りておくぜ」
 そこはいつもの食堂。そこでギンガとゼロスがぶつかり合っていた。
「どういうこと?」
「どうもこうもねぇ。もう少しシコルを借りるって言ってんだ。毒抜きにな」
「シコルはどこ?」
「どこでもいいだろ。しばらくは俺に付き合ってもらう」
 ギンガの視線が鋭くなる。一触即発だ。

「おいおい。なんでこんなことになってる。俺なら平気だぜギンガ」
 俺の姿を見て安堵するギンガ。だがその表情がすぐに曇る。
「もういいの? 顔色が良いけど」
「ああ。それだけどな。もう少しゼロスと一緒に居るぜ。少し楽になって来ててな」
「楽って何? 私じゃ力になれない?」
 口調は穏やかだが表情が険しくなってきている。
「ゼロスと寝たの? シコル。それは私よりも良いって事? 私じゃ満足させられない?」
 ギンガの視線がゼロスに向かい始めている。応戦する様に前に出るゼロスを俺は抑える。
「そういう事じゃないんだ。ただ少し時間が欲しいだけで・・・」
 ギンガの顔が曇る。その顔を見て俺は隠すことを諦めた。
「いや、その、あのな。どうも俺はギンガに欲情してたらしいんだ。それでいくらシコってもシコリ切れないってな。それでインターバルを置こうと思ってな」
「私が原因だったの?」
「悪ぃ。キスだけじゃ足りてなかったみてぇだ。お前の顔見てたらなんか、俺のお鎮鎮が疼きそうなのを感じてる。だから、少し、溢れたギンガ分が抜けてから、と思ってな」
 そこでクスッとギンガが笑った。
「ギンガ分て何。それじゃ私は足りないシコル分を摂取させて」
 ギンガが抱き着いてくる。キスはない。ただ抱き合っているだけだ。
「シコル。本当にゼロスと何もないの?」
「ああ。本当に寝ただけだぜ。まったく発情しなかったからな。よく眠れたってだけだぜ」
「もう。本当にそれだけなんだ。それならいい。私も少し我慢する。少しだけ」
 ギンガの視線が俺と絡むがキスはない。
「シコルが眠れるなら私は我慢する。ただ、私のシコル分はちゃんと補給してね」
「ああ。任せろ。きちんと眠れたらまたシコルのにも付き合えるぜ」
 それにまたクスッと笑うギンガ。
 あれギンガってこんなに可愛かったっけか?
「わかった。ゼロス。じゃあシコルを預けるけどいい?」
 その申し出は少し以外だったらしくゼロスの返答が遅れる。
「あ、ああ。こっちは問題ないぜ。寝るだけだからな」
 その返答を聞いてギンガは去った。

「ヤバイ。逆に惚れなおしそうだ」
「おいおいシコリスギタ先生。俺の時間を無駄にするなよ」
「一日会ってないだけであんなに可愛く見えるなんて思わなかった」
「重症だろ。でも正直意外だったぜ」
「何がだ?」
「いや、ギンガはわざとお前を陥れてるんじゃないかって疑惑がな。俺にあった」
「ギンガか?」
「正直童貞食らいかと思ったが、完全に読み違えたぜ。シコル、お前にしてもな」
「悪かったな。憶えてねぇけど経験は少ねぇよ。多分な」
「その辺もな。まったくお前ら揃って猛者揃いだから見間違えるぜ。俺の感も鈍ったもんだ」
 ゼロスは笑いながら食堂へ向かう。

 こいつも俺の想像以上にいい奴だな。EDつってもホントに手を出さねぇなんてありえねぇだろ。心に傷持ちでだ。
 アイツにED食らわせた女ってのはそうとう酷ぇ奴なんだろうな。
 そん時は俺がアイツを支えてやらねぇとな。
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