異世界配信惑星ファンタジーライブマスター衆神環視惑星

中級中破微小提督

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第三章 ナンバーワンギルド

第18話 惑星ファンタジーナンバーワンギルド

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「おいシコル。お前何をやりやがった」
 仮眠をしていた俺だったがゼロスの声で起きる。
 今運転しているのはギンガか。
「なんだ?」
「第072冒険者ギルドが惑星ファンタジーで第一位ギルドになってるんだが、どういうことだ?」
 ああ。先の072の防衛戦か。
 俺はそのことをゼロスに話す。
「おいおいマジかよ。20億GPの兵器を3体同時運用で倒しきれない相手だと? しかも一回の自爆で100億GPが動いてやがる。履歴が確認できなきゃ信じらなかったぜ」
「一体何を倒したんだろうな」
「俺ですらわからねぇぞ。敵の神が徒党を組んで072にピクニックにでも来てたのか? あそこは良い町だが魔神、悪神がきて楽しめる場所じゃねぇだろ」
「敵の神が直接攻撃なんてありえるのか?」
「前例はないわけじゃねぇが、それでも眉唾ものの噂程度だ。俺も見たことがねぇ。それとお前の設置したデカいのが5機の内3機が落とされてた。コイツも今1機補充した所だ。そもそもこのゴッドゴーギャンってのはなんだ? 俺ですら見たことがねぇぞ」
「取り敢えず最強の都市防衛って触れ込みだから使ってただけだぜ。実際どんなものなのかはな。ギルド崩壊前に使えるだけ使っただけだからな」
「それでか。まあ072が落ちるよりかはマシだが。厄介ごとが増えそうだな」
「敵神が徒党を組んで仕返しか?」
「いや、それもあるが、ギルド連合のユニオンとかだな。コイツの情報も仕入れておかないとだな。敵よりもまずは味方だな。お前も気を付けろよ。こりゃ街に立ちよるのは危険だな」
「072以外でもか?」
「ああ。今はギルドカーになっているが、ギルドマスターの居場所はギルド情報からでもわかる。下手に072に居ないとなると余計な勘ぐりがあるだろうな。街に寄るぐらいなら戻った方が良いまであるな」
「他ギルドの妨害でもあるのか?」
「妨害なら天罰で始末されるが、問題は善行だな。良かれと思っていらないことをしでかす奴はどこにでもいる。誰もが予測できない方向からな」
 なるほどな。
「どうみても俺達は怪しいもんな。それこそ魔物のスパイ疑惑だな。探るなってほうが無理だわな」
「そういう事だ。それ以外にもごたごたは増えるだろう。仮に逃げても惑星ファンタジーナンバーワンに輝いた第072冒険者ギルドのギルドマスターっていう肩書は付いて回るだろうな」
「悪ぃなゼロス。そこまでは考えてなかったぜ」
「だろうな。だがなシコル。お前らも逃げるのは無しだぞ。逃げたらギルド権限全開でどこまでも追いかけるからな」
「そこまで薄情じゃねぇよ! 敵が魔物でも使徒でもやる事は変わらねぇ。カバーして援護だ」
「頼りにしてるぜ相棒。俺もこっちは未知数だからな。やるだけやってみるさ。072は俺のオアシスだしな」

ーーー

「んで早速だが072の統治権が俺達の第072冒険者ギルドに回ってきた」
「マジかよ!?」
 俺達はギルドカーを止めての小休止がてらゼロスの話を聞いている。
「ぶっちぎりのナンバーワンだからな。今までのギルド建築に加えて072建築も出来るって事だな。上位ギルドなら出来るって噂だったが本当だったようだな」
「確かにこんな僻地にランカーギルドがあるわけありませんしね。ある意味幸運でしたね」
 いつもの訳知り顔のアレスだ。
「そうだな。それで072要塞化計画を立ててみたんだが意見はあるか?」
 ゼロスが取り出したのは072の地図だ。そこには自動攻撃を多く含んだ構成が見て取れる。俺達が何時072に帰れるかもわからない状況だ。これで俺達が居なくとも状況が把握できるという形だな。
「まってこの区画は必要なの?」
 ギンガが地図の一点を指す。そこは何もない市街地だ。
「ああ。隙が無いように埋めてみたんだが、何かあるのか?」
「えと、ね。そこには私の行きつけの店があるの。これは立ち退きになるの?」
 ああ、確かに。市街地と言ってもそこは生活の場だ。ゼロスは難しい顔をしている。それに言葉を返したのはアレスだった。
「そうなりますね。要塞化となると安全は保障されるでしょうが、生活はどうなるか。そこに住む市民から使徒への苦情は来ないでしょうが、良い顔はされないでしょうね」
 難しい顔をしていたゼロスが口を開く。
「そうだな。ある意味シコルの自立ロボが正解だな。この街を要塞化する以前に、俺はこの072が気に入っている。この空気が無くなっては意味が無いな。中は今まで通り、外の拡張を進めた方が良さそうだな。どうだ?」
 反対意見は出ない。
「取り敢えず港を拡張して後は防衛用か。外に壁を作るなら中の壁はいらないと思うか?」
「まって。それは必要。どんな兵器を作っても完全には防げない。それに高台は必要。多分どんなに強化しても最後は使徒の戦いになるだろうから」
 ギンガの意見はもっともだな。防衛用のロボが維持できる環境が続くかは今の所不明だ。ゴッドゴーギャンが使えたのもほぼ陥落寸前だったからだしな。使徒の戦闘をメインに据える必要がある。
「そうだな。結局は使徒だな。だったらリゾート施設で使徒を増やすのはどうだ? 高級ホテルにカジノなんかもあるぞ」
「僕は反対ですね。リゾート気分の観光使徒が居着いても邪魔でしょう。僕自身ももう見たい物じゃない」
 珍しくきつい口調のアレスだな。
「私も。もう見たくないってのは同意」
 ギンガもか。俺がそれに続く。
「俺もいらないな。カジノで運を使うくらいなら戦闘で使いてぇしな」
 この惑星自体がゲームみたいなもんだしな。
「満場一致だな。リゾートは封印だ。072の雰囲気を残したまま外堀の拡張だな。中はほぼ市街地化してもいいだろう。どうだ?」
 これも反対意見はないな。
「後は宿舎の出口ぐらいだな」
「なんだそりゃ」
「そのままだ。宿舎はある意味異次元空間だからな。だからこそ多数の使徒を収容できる。その出入り口は広くなった072に合わせて増やさないとな」
「ワープできるって事か?」
「実質そうだが戦闘中はあまりそう使うなよ。敵に狙われる。戦闘開始直後のスタート地点が増えるって感覚だな」
 なるほどな。市街地からスタートしてちゃ出遅れるもんな。

「後はMP回復塔とMP回復阻害塔だが・・・」
「阻害」
 次の議題に写るゼロスに食い気味にギンガが食いつく。
「そうだな。その後ろにバリア塔で良いな?」
 ゼロスの言葉にギンガが頷く。
「なんだそりゃ?」
「文字通りのバリア塔だ。ドームが張れる。円形のこちらの攻撃は通る奴だな」
「なんで後ろなんだ?」
「それは簡単。MP回復阻害塔は囮。その間にスナイパーがキャスターを始末する」
 俺の疑問にギンガが答える。
 なるほどな。MP回復阻害自体も強力だがまず狙われる。それを守るよりも囮にして殲滅か。確かにその方が街を守りやすい。

「こんな所か」
 ゼロスが一息を付く。
「これは一回戻った方が良いかもしれねぇな」
「だな。アレグシオンの様子だけ見ていったん戻るか」
 ゼロスの言葉に俺は同意する。
 あの状況を見るにどれだけ生き残っているか。
 そもそも街の形が残っているかどうかも怪しい所だ。
 今すぐ戻るよりも改築を待ってからだな。
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