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始まり
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今、記憶が戻ってからおよそ10年、私は森にいる
今から2週間前、10年ぶりに父にあった。まぁ、父と呼ぶべきかも危ういのだが、血の繋がりはあるはずなので父と呼んでおく
父が私に会いに来た理由は後妻を迎えたので私はここから出ていくようにというものであった。
私が少しその後妻見に行っていると、そこには今年12になる娘と16になる息子がいた
その後妻の連れ子かとも思ったが、それにしてはその息子の目の色と父の目の色、魔力の色が似ているので、おそらくは母に私を産ませるよりも早くできた愛人の子なんであろうと思う。
回想になってしまうが、少しだけ話をしようと思う。
私が初めて狩りをした日から母は私に対して使用人と同じく、もしくはそれ以下の扱いをしていた。それに対する心の痛みを無視しながら、大人しく言われたことはやり、その合間などでできる限りスキルを増やしたり鍛錬をしたりしていた。
私が10になった頃、母が死んだ。自室で首を吊り死んでいた。部屋には父の名前を綴ったメモがあったりと、母の自殺は父への抗議だったのかもしれない。
当時、私はすごく清々した思いだった。もう殴られることがない、怒鳴られることがない、無茶なことを言ってくることもない、あの人の宝石のせいで、ドレスのせいで食事を切り詰めないと行けなくなることもない。そんなふうな思いがすぐ強かった。
でも、今はある意味、凄かったのかもしれないとも思う。あんなにも貴族思考で、父に依存していた母があの家で4年も住めたことが奇跡だったのだと。
母が死んだ時、葬式はなく父にも合わなかった。会ったのは父の側近をしている執事だけ。その執事とも会話はなかった。というか見向きもされていない
この国は普通より喪に服する時間が2年と長いので、その2年は本邸の方も大人しく人の出入りも少なかったように思う。
母の喪があけた頃、次に祖母が死んだ。事故だそうだ。祖母の葬式はあったようだが私は出席していないので詳しいことは一切知らない。そして喪があけた、今から2週間前、あの後妻が来たのだ
後妻を迎えた父は私に
「お前はもう用済みだ。ここをイリナたちのために改装をする。直ちに荷物をまとめ出ていくように」と言い去っていった
もちろん私は、喜んで荷物をまとめ、マントで姿を隠しながら父が会いに来た次の日の早朝に屋敷の敷地から出たのだった。
そして冒頭に戻るのだ。
「シス、出てきたはいいけど、何しようか、お金を稼がないことには不便だよね」
『お金も大事ですが、まずステータスの確認を行うべきかと』
「そっか、そういえばステータスの確認全然してないね、」
どれほど成長したのかワクワクしながら、ステータスと心の中で唱えた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前 アルミナ・ファル・ファレンテッド
性別 女
年齢 15歳
種族 人族(吸血妖虎)
レベル 35
HP 3200
MP 4000
体力 1300
筋力 900
俊敏 1200
知力 960
魔力 12500
スキル 裁縫6 料理7 作図5 弓術6 健康5 (全能書庫5)ナビ6(技術師3)鑑定4 経験値100倍 全言語理解 無限収納 (神眼)(隠蔽)魔力操作8 マップ5 全属性魔法5 隠密3 探索4 暗殺術4 刀剣術3 槍術3 拳闘術4 鈍器3 投擲5 野営術2 状態異常耐性3 苦痛耐性4
称号 (転生者) 才能を秘める者 家を捨てた者 感情が薄れし者
加護(創成神の加護)
(転生神の加護)
魔法神の加護
()内は隠蔽
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
久しぶりにステータスを見てみると、思いのほか色々と上がっていた
「経験値100倍がある割にはあんまり上がってないね」
『マスターが狩りをしていた場所か原因かと思われます』
「自分のレベルと、獲物のレベルが釣り合ってなかったのかな」
そんなことを話しつつ野営場所を探して歩いた
今から2週間前、10年ぶりに父にあった。まぁ、父と呼ぶべきかも危ういのだが、血の繋がりはあるはずなので父と呼んでおく
父が私に会いに来た理由は後妻を迎えたので私はここから出ていくようにというものであった。
私が少しその後妻見に行っていると、そこには今年12になる娘と16になる息子がいた
その後妻の連れ子かとも思ったが、それにしてはその息子の目の色と父の目の色、魔力の色が似ているので、おそらくは母に私を産ませるよりも早くできた愛人の子なんであろうと思う。
回想になってしまうが、少しだけ話をしようと思う。
私が初めて狩りをした日から母は私に対して使用人と同じく、もしくはそれ以下の扱いをしていた。それに対する心の痛みを無視しながら、大人しく言われたことはやり、その合間などでできる限りスキルを増やしたり鍛錬をしたりしていた。
私が10になった頃、母が死んだ。自室で首を吊り死んでいた。部屋には父の名前を綴ったメモがあったりと、母の自殺は父への抗議だったのかもしれない。
当時、私はすごく清々した思いだった。もう殴られることがない、怒鳴られることがない、無茶なことを言ってくることもない、あの人の宝石のせいで、ドレスのせいで食事を切り詰めないと行けなくなることもない。そんなふうな思いがすぐ強かった。
でも、今はある意味、凄かったのかもしれないとも思う。あんなにも貴族思考で、父に依存していた母があの家で4年も住めたことが奇跡だったのだと。
母が死んだ時、葬式はなく父にも合わなかった。会ったのは父の側近をしている執事だけ。その執事とも会話はなかった。というか見向きもされていない
この国は普通より喪に服する時間が2年と長いので、その2年は本邸の方も大人しく人の出入りも少なかったように思う。
母の喪があけた頃、次に祖母が死んだ。事故だそうだ。祖母の葬式はあったようだが私は出席していないので詳しいことは一切知らない。そして喪があけた、今から2週間前、あの後妻が来たのだ
後妻を迎えた父は私に
「お前はもう用済みだ。ここをイリナたちのために改装をする。直ちに荷物をまとめ出ていくように」と言い去っていった
もちろん私は、喜んで荷物をまとめ、マントで姿を隠しながら父が会いに来た次の日の早朝に屋敷の敷地から出たのだった。
そして冒頭に戻るのだ。
「シス、出てきたはいいけど、何しようか、お金を稼がないことには不便だよね」
『お金も大事ですが、まずステータスの確認を行うべきかと』
「そっか、そういえばステータスの確認全然してないね、」
どれほど成長したのかワクワクしながら、ステータスと心の中で唱えた
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名前 アルミナ・ファル・ファレンテッド
性別 女
年齢 15歳
種族 人族(吸血妖虎)
レベル 35
HP 3200
MP 4000
体力 1300
筋力 900
俊敏 1200
知力 960
魔力 12500
スキル 裁縫6 料理7 作図5 弓術6 健康5 (全能書庫5)ナビ6(技術師3)鑑定4 経験値100倍 全言語理解 無限収納 (神眼)(隠蔽)魔力操作8 マップ5 全属性魔法5 隠密3 探索4 暗殺術4 刀剣術3 槍術3 拳闘術4 鈍器3 投擲5 野営術2 状態異常耐性3 苦痛耐性4
称号 (転生者) 才能を秘める者 家を捨てた者 感情が薄れし者
加護(創成神の加護)
(転生神の加護)
魔法神の加護
()内は隠蔽
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久しぶりにステータスを見てみると、思いのほか色々と上がっていた
「経験値100倍がある割にはあんまり上がってないね」
『マスターが狩りをしていた場所か原因かと思われます』
「自分のレベルと、獲物のレベルが釣り合ってなかったのかな」
そんなことを話しつつ野営場所を探して歩いた
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