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第1章
Ep1 研究者たち
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砂煙が立ち上る……その先に、つま先から頭のてっぺんまで着膨れした男が大きな荷物を背負い込み、何もない砂漠の景色の中で一人、淋しく立っていた。
彼は大きなため息をつくと、空を見上げる。
外から見るととても人間には見えない。ましてそれが二十三歳の青年などとは思いもしないだろう。
手製のゴーグルが彼を太った昆虫のようにも見せる。おまけに砂煙と特有の赤紫色の大気のせいで、うごめく毛虫のようにも見えた。
彼、ギャラガーは迎えを待っていたのだ。
その世界は植物さえもなく、荒れた岩肌の露出した、寂れた場所だった。その土地はネルジュブレイと言われる腐世界で、決して通常人間が住める場所ではない。
大気は分断されていたのだ。
それが一体いつからなのか人の歴史の上ではすでに知ることは出来ない。
その双子の大地は赤と青のように相反するまったく違う性質を持っていた。
基本的に人間はネルジュブレイで生きることは出来ない。ネルジュブレイは人間にとってほとんど未開の地で、文明の滅んだ場所なのか、それとも逆に、すべての始まりの土地なのか、解明の手がかりは皆無であった。
逆に、人間の統べる世界がある。双子の土地の片割れ……グリシャフトだ。
かつてその土地に、ネルジュブレイにとりつかれた者たちがいた。
彼らはネルジュブレイを探索し、大気や生物を研究した。
しかし、彼らは先を急ぎすぎたのだ。
グリシャフトの私腹を肥やす高名な学者たちの嫉妬をかってしまったのである。
人体に悪影響なネルジュブレイに対しもともと快く思っていなかった民はそれらの批判に協力的であり、研究者たちはいつのまにか時代に流されるように姿を消していった。
そしてそこは、再び封印の地となったのだ。
幾重もの時代が過ぎ去った現在も、民は相変わらずネルジュブレイに好意的ではない。
それでも、研究欲求の高い者たちが生活の豊かな民の中から再び現れるのだ。
それが、摂理なのだろう。
この青年、ギャラガーもかつての研究者の血を引いている。
小さな頃、既に他界していた祖父の書斎で発見した資料に魅了され、以来彼は祖父の遺志を継いでいるのだ。
「ふう……おっそいなぁ」
腐世界の砂漠で一人佇む彼に迎え人はまだ来ない。それに苛立ち、ため息は増えるばかりだ。
新鮮な空気が恋しい。紫色の雲の隙間から濁った太陽がのぞく。
その雲間から小さな影が見えた。
それを確認するとギャラガーは大きく両手を振る。
影はギャラガーのほうへと方向転換すると下降を始め、だんだん大きくなっていく。
五、六メートルはあるだろうか、それは白く大きな動物だった。
翼が羽ばたく度に地面の砂を躍らせている。
ムーファスというネルジュブレイ原産の猫科の生物である。
長毛でしなやかな体つきと大きな翼。そしてその背中には手綱と鞍が装着されている。猫科というが、実際とてもおとなしく従順な性格なため、移動用に非常に向いているのだ。
もちろん、ネルジュブレイだけでしか生きられない生物だからグリシャフトまで連れて行くことはないが、正常な空気の中でも二、三時間ほどなら生きていられるため、研究者にとっては都合のいい生き物なのだ。
特にこのムーファスのエルは、ギャラガーが冒険者として身を立て始めた頃から拾って育てているので、彼を親と思っている。
「……遅かったじゃないか」
早く帰りたい苛立ちからひねくれたギャラガーはエルにそんな言葉を浴びせる。
エルは訳が分からず眉間をしかめ、困惑しているようにミャアと小さく鳴いた。その表情が豊かで愛くるしい。
ブツブツと文句を言いながらギャラガーは足早にエルの背に乗る。するとエルは羽根を羽ばたかせてゆっくりと上昇を始めた。
砂や紫色の大気に邪魔されていた視界がだんだん開けてゆき、大気の色も上昇するにしたがってだんだん澄んでくる。そうして雲の上に出ると、そこは澄んだ空気の世界だった。
彼はその風景にムズかゆくなった。エルの長毛が風に波打っている。
もう我慢できない。
彼は思い切ってゴーグルとマスクを剥ぎ取る。ここしばらく念願していたことだ。
瞬間、強い風が吹いて彼の髪を躍らせる。
瞳は澄んだブルー、髪は金色。太陽の下、彼の姿は実に生き生きとしていて魅力的だった。
雲の上はグリシャフトの聖域なのである。
「さいこーーーー!」
あまりの気持ちよさに思わず叫ぶと、前方から同じくムーファスに乗る男が手を振っているのに気がついた。
男は自分のムーファスを旋回させてエルと同じ方向へ向きを変えると、ギャラガーと並んだ。
「ひさしぶりだなぁ、夏男君!」
「……何言ってるんですか。しかし偶然でも会えてよかった」
男は優しげに微笑み、ギャラガーの冗談に答えている。
夏男……とは、彼の名前の意味なのである。名をグリーシュマという。
遊牧民族出身の彼は、遊牧民にとって一番活気のある季節……夏を名前として付けられた。部族の間ではごく一般的な名前である。
しかし、その名に似合わず彼は春や秋のようなふわりとした感じで、背も高くひょろりとした物腰の柔らかい男だった。
そんな彼がすぐに真面目な表情で彼を見つめた。
「探したんですよ、一ヶ月ぶりくらいですよね」
「悪い悪い、この辺に掘り出し物があるって聞いたから……」
「お金儲けもほどほどにしてください。本業のお仕事ですよ」
ギャラガーは一瞬体が緊張し、眉間にしわを寄せる。
「石か!?」
「ええ。すぐに向かってください。私は報告に一度基地に戻ります」
ギャラガーに向かってゆっくり頷くと、グリーシュマはそう言った。
「じゃオレは……その情報を追えばいいんだな?」
グリーシュマは言葉を続けた。
「ええ。あまり疑心暗鬼にならず、行動は慎重にお願いしますよ」
石というのはもちろん「双子の石」のことである。
ギャラガーやグリーシュマら研究者たちは、分断された大地と双子の石の関係について非常に関心を持っており、これらの関連性について常々調べたいと考えていた。
ネルジュブレイ研究は以前からずっと続けているのだが、その研究の先に双子の石の存在が見え隠れし、常々石本体を調べるべきであるという結論も出ていた。
青の石の場所は分かっている。長い歴史の中で常にディオス王国を支え続けた例の『ユリウスの宝冠』にハマっているアレであろう。
結論づけるわけではない。もしかしたら本物ではない可能性も無きにしも非ずだ。しかし確かめるすべがない。恐れ多くも王国民の宝を持ち出す訳にはいかないのだ。しかも、人々に変人奇人と噂されるネルジュブレイ研究者たちが、真っ正面から調査を願い出ても門前払いを食らうだけであろう。
というわけで、彼らが探しているのは流浪の宝石『赤の石』の方であった。
どういう訳かこの赤の石は、一人の人間の元に長い期間留まらず、次から次へと持ち主の意思に反して人の手を介し、どこかへ行ってしまうというのだ。
これにはギャラガーとグリーシュマの師匠である老学者・ウエストレイクも頭を悩ませていた。
これまで石の情報は降るようにたくさんあった。どれもこれも信憑性のないものだったが。
それでも藁をもつかむ気持ちでそれらの数々の情報の元へと足を運び、ギャラガーとグリーシュマが実働部隊としてあちこち駆け回っているのだ。
「……分かった。先に行ってる」
手がかりが書かれた紙を受け取ったギャラガーに、グリーシュマは再び優しく微笑む。
「もうちょっとマメに基地に帰ってくださいよ」
「そうだなぁ」
「会ってるんですか?」
「じいさんか? もう半年会ってないよ。まだ生きてんの?」
「ええ、相変わらずですよ」
ギャラガーの皮肉が実は愛情の裏返しなのは、グリーシュマもよく分かっている。
二人の師匠・老学者ウエストレイクは、ギャラガーの祖父の親友で、昔からの研究仲間だったのだ。
「ま、じいさんによろしく言っといてくれ。んじゃオレはいくよ」
「はい、同じく相変わらずだと伝えておきますよ」
ギャラガーが冗談っぽく敬礼をすると、グリーシュマは小さく会釈をした。
エルと共にギャラガーの姿が遠くなってゆく。
「……」
彼を見送りながら、グリーシュマは何か予感めいたものを感じていた。
彼は大きなため息をつくと、空を見上げる。
外から見るととても人間には見えない。ましてそれが二十三歳の青年などとは思いもしないだろう。
手製のゴーグルが彼を太った昆虫のようにも見せる。おまけに砂煙と特有の赤紫色の大気のせいで、うごめく毛虫のようにも見えた。
彼、ギャラガーは迎えを待っていたのだ。
その世界は植物さえもなく、荒れた岩肌の露出した、寂れた場所だった。その土地はネルジュブレイと言われる腐世界で、決して通常人間が住める場所ではない。
大気は分断されていたのだ。
それが一体いつからなのか人の歴史の上ではすでに知ることは出来ない。
その双子の大地は赤と青のように相反するまったく違う性質を持っていた。
基本的に人間はネルジュブレイで生きることは出来ない。ネルジュブレイは人間にとってほとんど未開の地で、文明の滅んだ場所なのか、それとも逆に、すべての始まりの土地なのか、解明の手がかりは皆無であった。
逆に、人間の統べる世界がある。双子の土地の片割れ……グリシャフトだ。
かつてその土地に、ネルジュブレイにとりつかれた者たちがいた。
彼らはネルジュブレイを探索し、大気や生物を研究した。
しかし、彼らは先を急ぎすぎたのだ。
グリシャフトの私腹を肥やす高名な学者たちの嫉妬をかってしまったのである。
人体に悪影響なネルジュブレイに対しもともと快く思っていなかった民はそれらの批判に協力的であり、研究者たちはいつのまにか時代に流されるように姿を消していった。
そしてそこは、再び封印の地となったのだ。
幾重もの時代が過ぎ去った現在も、民は相変わらずネルジュブレイに好意的ではない。
それでも、研究欲求の高い者たちが生活の豊かな民の中から再び現れるのだ。
それが、摂理なのだろう。
この青年、ギャラガーもかつての研究者の血を引いている。
小さな頃、既に他界していた祖父の書斎で発見した資料に魅了され、以来彼は祖父の遺志を継いでいるのだ。
「ふう……おっそいなぁ」
腐世界の砂漠で一人佇む彼に迎え人はまだ来ない。それに苛立ち、ため息は増えるばかりだ。
新鮮な空気が恋しい。紫色の雲の隙間から濁った太陽がのぞく。
その雲間から小さな影が見えた。
それを確認するとギャラガーは大きく両手を振る。
影はギャラガーのほうへと方向転換すると下降を始め、だんだん大きくなっていく。
五、六メートルはあるだろうか、それは白く大きな動物だった。
翼が羽ばたく度に地面の砂を躍らせている。
ムーファスというネルジュブレイ原産の猫科の生物である。
長毛でしなやかな体つきと大きな翼。そしてその背中には手綱と鞍が装着されている。猫科というが、実際とてもおとなしく従順な性格なため、移動用に非常に向いているのだ。
もちろん、ネルジュブレイだけでしか生きられない生物だからグリシャフトまで連れて行くことはないが、正常な空気の中でも二、三時間ほどなら生きていられるため、研究者にとっては都合のいい生き物なのだ。
特にこのムーファスのエルは、ギャラガーが冒険者として身を立て始めた頃から拾って育てているので、彼を親と思っている。
「……遅かったじゃないか」
早く帰りたい苛立ちからひねくれたギャラガーはエルにそんな言葉を浴びせる。
エルは訳が分からず眉間をしかめ、困惑しているようにミャアと小さく鳴いた。その表情が豊かで愛くるしい。
ブツブツと文句を言いながらギャラガーは足早にエルの背に乗る。するとエルは羽根を羽ばたかせてゆっくりと上昇を始めた。
砂や紫色の大気に邪魔されていた視界がだんだん開けてゆき、大気の色も上昇するにしたがってだんだん澄んでくる。そうして雲の上に出ると、そこは澄んだ空気の世界だった。
彼はその風景にムズかゆくなった。エルの長毛が風に波打っている。
もう我慢できない。
彼は思い切ってゴーグルとマスクを剥ぎ取る。ここしばらく念願していたことだ。
瞬間、強い風が吹いて彼の髪を躍らせる。
瞳は澄んだブルー、髪は金色。太陽の下、彼の姿は実に生き生きとしていて魅力的だった。
雲の上はグリシャフトの聖域なのである。
「さいこーーーー!」
あまりの気持ちよさに思わず叫ぶと、前方から同じくムーファスに乗る男が手を振っているのに気がついた。
男は自分のムーファスを旋回させてエルと同じ方向へ向きを変えると、ギャラガーと並んだ。
「ひさしぶりだなぁ、夏男君!」
「……何言ってるんですか。しかし偶然でも会えてよかった」
男は優しげに微笑み、ギャラガーの冗談に答えている。
夏男……とは、彼の名前の意味なのである。名をグリーシュマという。
遊牧民族出身の彼は、遊牧民にとって一番活気のある季節……夏を名前として付けられた。部族の間ではごく一般的な名前である。
しかし、その名に似合わず彼は春や秋のようなふわりとした感じで、背も高くひょろりとした物腰の柔らかい男だった。
そんな彼がすぐに真面目な表情で彼を見つめた。
「探したんですよ、一ヶ月ぶりくらいですよね」
「悪い悪い、この辺に掘り出し物があるって聞いたから……」
「お金儲けもほどほどにしてください。本業のお仕事ですよ」
ギャラガーは一瞬体が緊張し、眉間にしわを寄せる。
「石か!?」
「ええ。すぐに向かってください。私は報告に一度基地に戻ります」
ギャラガーに向かってゆっくり頷くと、グリーシュマはそう言った。
「じゃオレは……その情報を追えばいいんだな?」
グリーシュマは言葉を続けた。
「ええ。あまり疑心暗鬼にならず、行動は慎重にお願いしますよ」
石というのはもちろん「双子の石」のことである。
ギャラガーやグリーシュマら研究者たちは、分断された大地と双子の石の関係について非常に関心を持っており、これらの関連性について常々調べたいと考えていた。
ネルジュブレイ研究は以前からずっと続けているのだが、その研究の先に双子の石の存在が見え隠れし、常々石本体を調べるべきであるという結論も出ていた。
青の石の場所は分かっている。長い歴史の中で常にディオス王国を支え続けた例の『ユリウスの宝冠』にハマっているアレであろう。
結論づけるわけではない。もしかしたら本物ではない可能性も無きにしも非ずだ。しかし確かめるすべがない。恐れ多くも王国民の宝を持ち出す訳にはいかないのだ。しかも、人々に変人奇人と噂されるネルジュブレイ研究者たちが、真っ正面から調査を願い出ても門前払いを食らうだけであろう。
というわけで、彼らが探しているのは流浪の宝石『赤の石』の方であった。
どういう訳かこの赤の石は、一人の人間の元に長い期間留まらず、次から次へと持ち主の意思に反して人の手を介し、どこかへ行ってしまうというのだ。
これにはギャラガーとグリーシュマの師匠である老学者・ウエストレイクも頭を悩ませていた。
これまで石の情報は降るようにたくさんあった。どれもこれも信憑性のないものだったが。
それでも藁をもつかむ気持ちでそれらの数々の情報の元へと足を運び、ギャラガーとグリーシュマが実働部隊としてあちこち駆け回っているのだ。
「……分かった。先に行ってる」
手がかりが書かれた紙を受け取ったギャラガーに、グリーシュマは再び優しく微笑む。
「もうちょっとマメに基地に帰ってくださいよ」
「そうだなぁ」
「会ってるんですか?」
「じいさんか? もう半年会ってないよ。まだ生きてんの?」
「ええ、相変わらずですよ」
ギャラガーの皮肉が実は愛情の裏返しなのは、グリーシュマもよく分かっている。
二人の師匠・老学者ウエストレイクは、ギャラガーの祖父の親友で、昔からの研究仲間だったのだ。
「ま、じいさんによろしく言っといてくれ。んじゃオレはいくよ」
「はい、同じく相変わらずだと伝えておきますよ」
ギャラガーが冗談っぽく敬礼をすると、グリーシュマは小さく会釈をした。
エルと共にギャラガーの姿が遠くなってゆく。
「……」
彼を見送りながら、グリーシュマは何か予感めいたものを感じていた。
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