お隣のビッチさん

まみか

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17 あるようでない作戦

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「下克上」とは。
下の者が上の者を凌ぎ倒すこと。
この場合下の者が俺で、上の者がひかるさん。
瑆さんは自分の楽しみのために俺を愛撫して勃起させたのかもしれないけれど、結果的に自分を追い込むことになるとは思ってもいないだろう。
と言っても俺にたいしたことが出来るわけがない。
瑆さんによって童貞喪失したものの、その後も瑆さん任せ、と言うか一方的に喰われているだけの俺が、いきなりテクニシャンになるとかあり得ないし、かと言って乱暴にするとか出来ない。
ただ一方的に瑆さんに弄ばれることを阻止して、瑆さんのいつもの余裕を無くさせて本音を見てみたいだけ。
ペニスを口に頬張りながら舌先で舐め、時々唇で扱きながら満足げに味わうような瑆さんを見下ろして、俺はふと思った。
今日は瑆さん、どっちのつもりだろう。
いつも挿入まで進むつもりなら準備をしてきているはず。
悪戯だけで済ませるつもりなら、準備はされていない。
だとしたら、準備は俺がしなくちゃいけない。
俺に上手く出来るかな?
いくら瑆さんが慣れていると言っても、準備なしで平気ってことはないだろうし。
痛い思いをさせたいわけじゃないから。
でも。
ある意味賭けに近い。
瑆さんはタイミング的にセフレとラブホに入ってもセックスはしてないはず。
していたら俺より絶対遅くなっていたはず。
と言うことは瑆さんはセックスするつもりだったのに出来なかった、と言うことになり。
つまりは俺でその欲求を満たそうとするはず。
つまり、事前準備は整えてきているはず。
準備にどれだけの時間が掛かるのかわからないけれど、
よし。
俺は熱心にペニスを舐める瑆さんの髪に指を差し込んだ。
驚いたように瑆さんが俺を見上げる。
その髪を酢くように頭を撫でると、瑆さんは口からペニスを吐き出した。
「ど、どうしたの、りょうくん」
戸惑ったように俺を見上げてくる。
そりゃそうだろう。
今まで俺から瑆さんに手を伸ばしたことも、触れたこともない。
俺はしらを切る。
「触っちゃダメでした?」
「そ、そんなことないけど」
「すごく気持ちいいです」
続きを促すようにそう言うと、瑆さんは俺を不安げに見上げながら再開始めた。
俺はその頭を撫でるように髪に触れる。
俺を見上げていた瑆さんの瞳がゆっくりと閉じられ、再びゆっくりと開かれた時にはとろん、としていた。
おお?
ゆっくりと切り返される瞬きは、俺が頭を撫でる動きに連動していて、経験値のない俺にでもわかるぐらい目が潤んで、とろんとして来た。
これはもしかして。
瑆さんは頭撫でられるの好きなのか?
頭頂部からさらに頸近くまで撫で下ろすと、うっとりと目を閉じた瑆さんの口の中は、心なしかいつもより熱い気がした。
瑆さんのこんなに表情初めて見たかも。
俺はさらに髪を掻き上げるようにしながら瑆さんの頭を撫で続けた。
やがて、口の中からてろん、と俺のを吐き出した瑆さんが俺の肩に手を掛ける。
「もう、だめ…良くん、挿れていい?」
質問しながらもズボンは脱ぎかけているし、俺の太腿にすでに跨ってる。
「なんかいつもより、早くないですか?」
気のせいかなあ。
「んー…だってぇ、欲しくなっちゃった」
自分から言いだしたってことは、すでに準備して来ているってことだよな。
準備とやらも覚えたいとは思うけど、それはまた別の機会に。
で。
ここはだめ、とか言ったほうがいいのか。
焦らすってやつ?
でも焦らしても勝手に乗って来そう。
って考えてる間にもう完全に乗ってるよ。
瑆さんの細い指に支えられて、入口に充てがわれた。
「…挿れるね…」
ゆっくりと体重をかけるように先端が入り込む。
「くっぅ」
呻いたのは俺。
なんだかいつもより狭い?
「瑆さん、準備して来ました?」
いつも通りぬるぬるしているけど、狭くて固い気がする。
「…ん、少し…ね」
ちょっと苦しそうな息遣い。
「え、ちゃんと出来てないって事ですか?」
「時間、なかったから」
まじか、でもそうだよな。
じゃあ。
「ちゃんとしましょう?俺、教えてくれれば…」
目的は瑆さんを傷つける事ではないのだから。
「良くんはそんな事、しなくていいの」
「でも…」
「いい、大丈夫…ほ、ら入った」
体重を一気にかけるようにして、いつもならぬるり、と入っていくものがずず、っと擦れるように入っていく。
根元まで入り込むと瑆さんが大きな溜息を吐きながら微笑んだ。
でも辛そう。
「きつい…」
思わず漏らすと、瑆さんが耳元に唇を寄せながら囁く。
「ちょっときついぐらいも気持ちいいでしょ」
俺を流し目でみると、口端で笑う。
それからゆっくりと腰を動かし始めた。
回すようにしながら、狭い内壁に押し付ける。
きつめに目を閉じて、最初は小さく、少しずつ大きくして。
やがていつものように柔らかくなった。
目を開くとぺろり、と舌舐めずりする。
今度は動きを上下に変える。
やはり瑆さんはTシャツを着たまま。
俺から見える風景も同じ。
瑆さんは目を時々開けながら俺のことを伺う。
俺が気持ちいいか確認するみたいに。
俺から見える瑆さんの素肌はうっすらとしたピンク色に染まってる。
Tシャツの下の乳首とか、どうなってるんだろう。
息遣いは粗く熱い。
けれど喘ぎ声とか聞いたことがない気がする。
俺に聞かせるように、わざとらしくあげる時はあるけど。
そんなんじゃない嬌声を聞いて見たい。
俺の上で腰を振る瑆さんがいつも通り尋ねてくる。
「良くん、気持ちいい?」
「はい、気持ちいいです」
ここまではいつも通り。
間髪入れずに俺は聞き返す。
「瑆さんは?」
「え、気持ちいいよ」
いつも自分から呟く言葉を俺に促され、少し戸惑った顔をしてる。
よし。
「イキそうなぐらい?」
「え、うん」
「じゃ、イくとこ見せてください」
俺は瑆さんのシャツの裾を掴んで思いっきり捲り上げた。
「え、え、何?」
そのまま瑆さんの身体を引き寄せて、シャツから頭を抜く。
驚いた瑆さんの動きは止まってしまったが、これで全てが丸見えになった。
瑆さんはもう何も隠せない。
「あ、ほんとだ」
俺のペニスを後孔に飲み込んで、瑆さんの勃ち上がったペニスが涎を垂らすように濡れている。
触ろうと手を伸ばすと叩かれる。
「だめ、触っちゃ!」
意外なほど強い抵抗にあい、俺は諦めて手を引っ込めた。
焦らなくていい、これからこれから。
 俺は瑆さんが辞めてしまった動きを継承して、腰を動かした。
「や、あん、あ」
瑆さんが喘ぎ声を上げる。いつものわざとらしさがない。
よし。
そのまま腰を振っていると、喘ぎ声を上げながらびくびく震える瑆さんの手が自分の股間に伸び、揺れながら濡れるペニスを覆い隠した。
その手を掴んで剥がす。
「隠さないでください」
「ああ、ん、だって、き、もちわるい、でしょ」
「え」
「こんなの、女の子に、ついて、ない、し」
え、そんなの気にして今まで服着てたんですか?
「気持ち悪くないですよ」
「あ、んん、ほ、んと?」
「むしろこの方が瑆さんが本当に気持ちいいんだってわかるんですけど」
「ん、きもち、いい」
うっとりと瑆さんが目を閉じ、腰を揺らし始めた。
よし。
次に。
瑆さんの紅い突起。
小さいなあ。
でもぷっくり周りの乳輪が膨らんでる気がするのは気のせいなのかな。
そっと手を伸ばして、突起に触れた途端やはり叩かれた。
「だめ!良くんは触っちゃだめ」
くそっ。
だめか。
「なんでだめなんですか」
「良、くんは、何もしなくて、いいの」
だからなんで?!
これじゃディルドと一緒じゃないですかっ!
…まあ、焦らずに。
よし。
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