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ファイエット学園編
20.モブ令嬢と分岐点2
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何があったんだろうなぁ。なんて、シルヴィはぼんやりと景色を眺めながらそんな事を考えた。
ここはフルーレスト公爵邸の植物園。いつものベンチにルノーは座っている。そして、その膝の上にシルヴィは乗せられていた。
後ろからルノーが抱き締めてくるせいで、身動きがとれない。シルヴィは暇を持て余して、何故こんなことになっているのか理由を考えることにした。
サマーバケーションに入り、シルヴィが家に帰るタイミングに合わせて、ルノーもここフルーレスト公爵邸に帰った。そして、シルヴィを急に呼び出してこれだ。
うーん……。分からない。シルヴィは答えを探して、学園での会話を思い出してみることにした。たしか、花を植えた日にジャスミーヌがサマーバケーションの話題を出していたはず。
そう言えば、父親であるフルーレスト公爵に嫌がらせをするとか言っていた。それが、上手くいかなかったのだろうか。いや、流石にそんな理由ではないはず。
シルヴィは困り果てて、本人に直接聞くことにした。答えてくれるかは定かではないが。
「ルノーくん?」
「…………」
「ルノーくーん」
ルノーの返事がない。何がそんなに気に食わないのか。シルヴィはルノーが、かなり不機嫌だということだけは理解した。
「……本を」
「ほん?」
「読み終わった」
何の話なのかとシルヴィは記憶を探る。そして、ルノーが【ボクとキミの大冒険】という物語を読んでいた事を思い出した。
不機嫌の原因はそれらしい。なるほど。ルノーの望む結末ではなかったようだ。しかし不機嫌になっているということは、理解は出来たということだろうか。
ルノーはそれきり黙ってしまった。シルヴィは考える。たしかに、あの物語の結末は賛否が別れるものだろう。
主人公である“ボク”は、大冒険の果てに“キミ”の所に辿り着く。現実味のない美しい花畑で二人は再会を果たすのだ。
「“どうして来てしまったの?”」
物語で“キミ”が開口一番放った台詞。それに、ルノーが微かに反応を返した。シルヴィは気にせず続ける。
「“ボクは、キミに会いたかった。もう一度、会いたかったんだ”」
涙を流す“ボク”に、“キミ”は困った顔を返す。“ボク”も“キミ”も分かっていた。この大冒険で“ボク”には大切なものが沢山出来てしまったことを。“キミ”以外に。
「“ボクは、ボクはまだ……”」
「いやだ!」
急にルノーが大きな声を出したものだから、シルヴィは驚いて口を閉じる。ルノーがシルヴィを抱き締める力を強めた。まるで、縋るように。
「……いやだ」
「そっかぁ。ルノーくんはいやだと思ったんだ」
「僕は、」
「うん」
言い淀む気配に、シルヴィは急かすでもなくルノーの言葉をただ待った。
この物語は、『ある日、“キミ”がいなくなった。』なんて唐突な一文から始まる。どこにも言及はされない。しかし、多分“キミ”はこの世からいなくなってしまったのだろうとシルヴィは思っていた。
大切なものが“キミ”しかいなかった“ボク”は、ひたすらに“キミ”を探した。しかし、大冒険の果てに彼は他にも大切なものを見つけてしまったのだ。それに、“キミ”は喜んだ。どうか幸せになって欲しい、と。
「いやだ……」
「幸せに、なって欲しいけどな。私も」
「僕を置いて行くの?」
思ってもみなかった言葉に、シルヴィは目を瞬いた。この魔王様は、いつの間にこんな寂しがり屋になってしまったのやら。
この物語では、“ボク”と“キミ”は別れを選ぶ。それもまた幸せの形であり、二人がお互いに幸せだと思ったのならハッピーエンドだろうとシルヴィは感じた。
しかし、ルノーは違ったらしい。
「やっと見つけたのに、自分から手を離すなんて“ボク”は頭がおかしい」
「なるほど」
「“キミ”も勝手だ」
拗ねたような声音だった。それに、シルヴィは思わず笑ってしまう。ルノーは物語の“キミ”のことを言っている筈なのに、まるでシルヴィが責められているような気分になってきた。
「じゃあ、ルノーくんは意地でも離れないの?」
「うん」
「強い意志を感じる」
「当たり前なことを言わないでよ」
ルノーならば、本気でそうしそうだなとシルヴィは思った。けれど、きっとルノーにも大切なものは沢山出来るのだろう。シルヴィ以外にも沢山。そうであって欲しいと願う。
いつか離れるだろう手を今は、今だけは、シルヴィがしっかりと握っておくことにした。魔王様が寂しくないように。これも幼馴染み特権ということで。少しくらいは許されるだろう。
「うん。なら、一緒にいようよ」
「ほんとうに?」
「勿論! だって、そう約束したでしょ?」
幼い頃にした拙い約束。ルノーは、まさかシルヴィがいまだに覚えていてくれているとは思っていなかった。自分だけではない。シルヴィも守ってくれる気があるらしい。
その事実に、ルノーはうっとりと目を細めた。クラクラとする。この煩く鳴る心音がシルヴィに伝われば、少しは意識してくれるのだろうか。そんな幻想を抱いてしまう。
思わずルノーは、力を入れすぎた。シルヴィが苦しそうな声を出したので、慌てて抱き締める力を緩める。人間の体が弱いのか。シルヴィが弱いのか。
直ぐに折れてしまいそうで、ルノーはたまに怖くなる。常に触れておかなければ、力加減を忘れそうなのだ。だからシルヴィが嫌がらない限りは、ルノーはシルヴィに触れることにしていた。他者がシルヴィに触れるのは、許されないが。
「シルヴィ」
「うん?」
「ずっと一緒にいてね」
「うん、いいよ」
シルヴィは知らない。この約束がどれ程までに重いものなのかを。
ルノーは知らない。この約束が果たされることはないのだろうとシルヴィが思っていることを。
「大冒険の続きは二人でしよう」
「続くの?」
「折角だもの! お花畑がどこまであるのか確かめるとかどうかな?」
物語では、二人は花畑で再会する。シルヴィはそれを言っているのだろう。別離を選ばないのであれば、そのまま花畑を冒険しよう。そういうことのようだ。
果たして、その花畑は現実世界のものなのだろうか。違うのであれば、その花畑には終わりなどないかもしれない。永遠に続く花畑。ルノーだけであれば、一瞬で飽きてしまうだろうことは明らかだった。しかし、二人でというのなら。
二人で花畑を冒険している姿を想像しているのか、シルヴィがウキウキと体を揺らす。ルノーからはシルヴィの顔は見えないが、絶対に楽しそうな表情をしていることは確かだった。
「フッ、そうだね。そうしよう」
「きっと、楽しいわ!」
「うん。……うん、きっと。シルヴィと一緒なら楽しいよ」
どんなことでも。どんな場所でも。ルノーはシルヴィと一緒ならば、きっと悪くはないのだろうと頬を緩める。
「でしょう? ルノーくんと一緒なら素敵な大冒険になると思うの!」
急にルノーは惜しくなった。シルヴィはいったいどんな表情を浮かべているのだろうか、と。
シルヴィは急にルノーが離れたので、不思議に思って振り向いた。至近距離で目が合って、きょとんと目を丸める。
「ルノーくん?」
「続けて、シルヴィ」
「うん?」
「あぁ、いや。お茶とお菓子を用意させよう。そうすれば、もっと君といられる」
ルノーがシルヴィの括ってある髪に触れる。梳くように動かせば、スルッとルノーの手から逃げていった。
「この後の予定は?」
「特に、ないけれど……」
「いや?」
こてりと首を傾げたルノーに、シルヴィは困ったように笑った。答えなど知っているくせに、と。
「いいよ」
「うん」
ルノーはシルヴィの答えに、満足そうに笑んだのだった。
ここはフルーレスト公爵邸の植物園。いつものベンチにルノーは座っている。そして、その膝の上にシルヴィは乗せられていた。
後ろからルノーが抱き締めてくるせいで、身動きがとれない。シルヴィは暇を持て余して、何故こんなことになっているのか理由を考えることにした。
サマーバケーションに入り、シルヴィが家に帰るタイミングに合わせて、ルノーもここフルーレスト公爵邸に帰った。そして、シルヴィを急に呼び出してこれだ。
うーん……。分からない。シルヴィは答えを探して、学園での会話を思い出してみることにした。たしか、花を植えた日にジャスミーヌがサマーバケーションの話題を出していたはず。
そう言えば、父親であるフルーレスト公爵に嫌がらせをするとか言っていた。それが、上手くいかなかったのだろうか。いや、流石にそんな理由ではないはず。
シルヴィは困り果てて、本人に直接聞くことにした。答えてくれるかは定かではないが。
「ルノーくん?」
「…………」
「ルノーくーん」
ルノーの返事がない。何がそんなに気に食わないのか。シルヴィはルノーが、かなり不機嫌だということだけは理解した。
「……本を」
「ほん?」
「読み終わった」
何の話なのかとシルヴィは記憶を探る。そして、ルノーが【ボクとキミの大冒険】という物語を読んでいた事を思い出した。
不機嫌の原因はそれらしい。なるほど。ルノーの望む結末ではなかったようだ。しかし不機嫌になっているということは、理解は出来たということだろうか。
ルノーはそれきり黙ってしまった。シルヴィは考える。たしかに、あの物語の結末は賛否が別れるものだろう。
主人公である“ボク”は、大冒険の果てに“キミ”の所に辿り着く。現実味のない美しい花畑で二人は再会を果たすのだ。
「“どうして来てしまったの?”」
物語で“キミ”が開口一番放った台詞。それに、ルノーが微かに反応を返した。シルヴィは気にせず続ける。
「“ボクは、キミに会いたかった。もう一度、会いたかったんだ”」
涙を流す“ボク”に、“キミ”は困った顔を返す。“ボク”も“キミ”も分かっていた。この大冒険で“ボク”には大切なものが沢山出来てしまったことを。“キミ”以外に。
「“ボクは、ボクはまだ……”」
「いやだ!」
急にルノーが大きな声を出したものだから、シルヴィは驚いて口を閉じる。ルノーがシルヴィを抱き締める力を強めた。まるで、縋るように。
「……いやだ」
「そっかぁ。ルノーくんはいやだと思ったんだ」
「僕は、」
「うん」
言い淀む気配に、シルヴィは急かすでもなくルノーの言葉をただ待った。
この物語は、『ある日、“キミ”がいなくなった。』なんて唐突な一文から始まる。どこにも言及はされない。しかし、多分“キミ”はこの世からいなくなってしまったのだろうとシルヴィは思っていた。
大切なものが“キミ”しかいなかった“ボク”は、ひたすらに“キミ”を探した。しかし、大冒険の果てに彼は他にも大切なものを見つけてしまったのだ。それに、“キミ”は喜んだ。どうか幸せになって欲しい、と。
「いやだ……」
「幸せに、なって欲しいけどな。私も」
「僕を置いて行くの?」
思ってもみなかった言葉に、シルヴィは目を瞬いた。この魔王様は、いつの間にこんな寂しがり屋になってしまったのやら。
この物語では、“ボク”と“キミ”は別れを選ぶ。それもまた幸せの形であり、二人がお互いに幸せだと思ったのならハッピーエンドだろうとシルヴィは感じた。
しかし、ルノーは違ったらしい。
「やっと見つけたのに、自分から手を離すなんて“ボク”は頭がおかしい」
「なるほど」
「“キミ”も勝手だ」
拗ねたような声音だった。それに、シルヴィは思わず笑ってしまう。ルノーは物語の“キミ”のことを言っている筈なのに、まるでシルヴィが責められているような気分になってきた。
「じゃあ、ルノーくんは意地でも離れないの?」
「うん」
「強い意志を感じる」
「当たり前なことを言わないでよ」
ルノーならば、本気でそうしそうだなとシルヴィは思った。けれど、きっとルノーにも大切なものは沢山出来るのだろう。シルヴィ以外にも沢山。そうであって欲しいと願う。
いつか離れるだろう手を今は、今だけは、シルヴィがしっかりと握っておくことにした。魔王様が寂しくないように。これも幼馴染み特権ということで。少しくらいは許されるだろう。
「うん。なら、一緒にいようよ」
「ほんとうに?」
「勿論! だって、そう約束したでしょ?」
幼い頃にした拙い約束。ルノーは、まさかシルヴィがいまだに覚えていてくれているとは思っていなかった。自分だけではない。シルヴィも守ってくれる気があるらしい。
その事実に、ルノーはうっとりと目を細めた。クラクラとする。この煩く鳴る心音がシルヴィに伝われば、少しは意識してくれるのだろうか。そんな幻想を抱いてしまう。
思わずルノーは、力を入れすぎた。シルヴィが苦しそうな声を出したので、慌てて抱き締める力を緩める。人間の体が弱いのか。シルヴィが弱いのか。
直ぐに折れてしまいそうで、ルノーはたまに怖くなる。常に触れておかなければ、力加減を忘れそうなのだ。だからシルヴィが嫌がらない限りは、ルノーはシルヴィに触れることにしていた。他者がシルヴィに触れるのは、許されないが。
「シルヴィ」
「うん?」
「ずっと一緒にいてね」
「うん、いいよ」
シルヴィは知らない。この約束がどれ程までに重いものなのかを。
ルノーは知らない。この約束が果たされることはないのだろうとシルヴィが思っていることを。
「大冒険の続きは二人でしよう」
「続くの?」
「折角だもの! お花畑がどこまであるのか確かめるとかどうかな?」
物語では、二人は花畑で再会する。シルヴィはそれを言っているのだろう。別離を選ばないのであれば、そのまま花畑を冒険しよう。そういうことのようだ。
果たして、その花畑は現実世界のものなのだろうか。違うのであれば、その花畑には終わりなどないかもしれない。永遠に続く花畑。ルノーだけであれば、一瞬で飽きてしまうだろうことは明らかだった。しかし、二人でというのなら。
二人で花畑を冒険している姿を想像しているのか、シルヴィがウキウキと体を揺らす。ルノーからはシルヴィの顔は見えないが、絶対に楽しそうな表情をしていることは確かだった。
「フッ、そうだね。そうしよう」
「きっと、楽しいわ!」
「うん。……うん、きっと。シルヴィと一緒なら楽しいよ」
どんなことでも。どんな場所でも。ルノーはシルヴィと一緒ならば、きっと悪くはないのだろうと頬を緩める。
「でしょう? ルノーくんと一緒なら素敵な大冒険になると思うの!」
急にルノーは惜しくなった。シルヴィはいったいどんな表情を浮かべているのだろうか、と。
シルヴィは急にルノーが離れたので、不思議に思って振り向いた。至近距離で目が合って、きょとんと目を丸める。
「ルノーくん?」
「続けて、シルヴィ」
「うん?」
「あぁ、いや。お茶とお菓子を用意させよう。そうすれば、もっと君といられる」
ルノーがシルヴィの括ってある髪に触れる。梳くように動かせば、スルッとルノーの手から逃げていった。
「この後の予定は?」
「特に、ないけれど……」
「いや?」
こてりと首を傾げたルノーに、シルヴィは困ったように笑った。答えなど知っているくせに、と。
「いいよ」
「うん」
ルノーはシルヴィの答えに、満足そうに笑んだのだった。
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