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アンブロワーズ魔法学校編
25.無印黒幕と光溢れる魔法国家の闇
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安心するな。トリスタンはマリユスと会話を楽しみながら、そんな事を考えた。トリスタンとて、覚悟を決めてここに来たつもりだ。しかし、やはりディディエとガーランドがいないと心細い。
これで、マリユスが同じクラスであれば更に良かった。ランメルトは確かに悪い人ではないのだろう。しかし、トリスタンとの相性が良いかと聞かれれば……。良くはなかった。
今回の目的は、反魔王派の殲滅……。いや、騒ぎを起こさせなければいいのであったか。兎に角そこは、ルノーが何とかするのだろう。トリスタンは、名目とはいえ外遊の役割を果たす方に比重を置いていた。
そのため、苦手だ何だと言っていられない。人脈の確保も重要なことなのだから。一つでも多くの功績を立てなければ、来た意味がない。
「最近まで、自身に魔力があるなんて知らなくてさ。だから、オレは魔法初心者なんだよ」
「そうなんだ? 結構いい腕って聞いてたから驚いたな」
「ほ、ほんとに??」
「本当に。噂になってるよ」
「うわぁ……っ!! 普通に嬉しい」
「努力家なんだな」
「そ、そんなこと……」
トリスタンは褒められた嬉しさと気恥ずかしさで、へらっとはにかむ。
マリユスは本人も言っていたが、平民だ。求めるような“人脈”ではないだろう。そんな事はトリスタンも分かっている。
しかし、損得抜きに親しくしたい相手がいても良いではないか。素敵な校舎裏で、ただ楽しい時間を過ごすあのメンバーのように。
トリスタンは不味いなと、バレない程度に溜息を吐き出した。これ以上校舎裏のことを考えていると、ホームシックになりかねない。
一旦校舎裏の事は忘れようと、頭の隅に追いやった。悟られないように明るく、トリスタンはマリユスに話し掛ける。
「そうだ。杖についてなんだけどぅわ!?」
急にマリユスに腕を掴まれ、そのまま引っ張られる。聞こえた「危ない!」という言葉を理解するより先に、体が地面とぶつかった。
「いっ!?」
「“ネルエーレ”!!」
未だに聞き慣れない呪文が耳を打つ。辛うじて目を開けたトリスタンの目に飛び込んできたのは、杖を構えるマリユスだった。
瞬間、凄まじい雷鳴が轟く。雷魔法であったようだ。杖から出た稲妻が、木の上部を捉える。しかし、誰も落ちては来なかった。
「相変わらず、逃げ足の速い連中だ……」
マリユスが鋭い眼光で、忌々しそうにそう呟く。次いで、「ふぅ……」と自身を落ち着けるように息を深く吐いた。
「申し訳ない。咄嗟の事で手荒に……。あの人だったら、こうはなってないよなぁ。まだまだ鍛錬不足か」
「いや、え? あの?」
謝られたが、トリスタンには何が何やら分からなかった。いったい、今、何が起こったというのだろうか。
混乱しているトリスタンに、マリユスは気まずそうに頬を掻いた。そして、先程までトリスタンがいた場所を指差す。
「国の問題に巻き込んで、面目次第もありません。怪我はありませんか?」
マリユスの指先を辿ったトリスタンは、ひゅっと息を呑んだ。そこには、木に深々と突き刺さった矢があったからだ。
「これ、は?」
「詳しいことは……」
マリユスが申し訳なさそうに、眉尻を下げる。それに、強烈な違和感を覚えた。それはトリスタンの中で一つの疑惑になる。マリユスは本当に平民なのだろうか、と。
「マリユス……。お前、いったい?」
「……それも、全てが解決したら」
「……分かった。絶対だからな」
トリスタンが理解を示してくれた事に、マリユスはほっとした顔をする。
「あぁ、きっと。ありがとう、トリスタン。立てるか? 寮まで送るよ」
「……うん」
言い知れぬ不安感に、そこからの会話はなかった。本当の本当に、大丈夫なんだよな。絶対に、約束だからな。そんな言葉をトリスタンは、結局言えなかった。
次の日の昼食後。大食堂でトリスタンは、その出来事を皆に話した。最後の最後まで報告しようか迷ったが、狙われた理由が不明なため共有しておくべきだと判断したのだ。
マリユスの名は、助けて貰ったという部分でだけ出した。秘密がある事は、あまり大勢に知られない方がいいだろう。
トリスタンの話を聞いたフレデリクは、難しい顔で「そうか……」とだけ言った。犯人の目的が分からなければ、初動に迷いが生じる。
そんなフレデリクを見て、女性陣も深刻そうに黙り込む。ジャスミーヌと目が合って、気まずそうに逸らされたのは何故なのか。
「あぁ、それなら僕の所にも来たよ」
唯一、ルノーだけが何でもないような顔で、さらっとそう言った。パーティーの招待状が来たよくらいに軽い調子であった。
「……え?」
「ふぅん。君の所にも来たんだ。殿下は狙われましたか?」
「待て待て待て!! 色々と詳しく聞かせなさい。あと、俺の所には来ていない」
一番最初にシルヴィに確認しそうなものであるが……。どうやら腕輪に込められた魔法は、魔法のみならず弓矢などの攻撃にも反応するらしい。発動していないということは、シルヴィは狙われていないということ。
「別に、大した事ではありませんでしたよ」
「大したことですよ……」
ルノーは面倒そうに溜息を吐くと、狙われた時の事を話し始めた。何でも、ベンチで読書をしていたら矢が飛んで来たのだそう。
「邪魔だったので、相手に返しておきましたよ。追尾にはしなかったので、木に当たったようですが」
「確認したのか?」
「見ていなかったので、そういう音がしたとしか。何も落ちて来なかったので、生きてはいると思いますよ」
「含みのある言い方だな」
「矢に何が仕込まれているかまでは、分かりかねますからね。掠っていれば、何かは起こっていても可笑しくはありません」
「しかしまぁ、そこは自己責任だろう」
「えぇ。それに、定石では解毒剤を所持しているものですけど」
「使い捨てでなければ、な」
ルノーがゆったりと楽しげに笑う。それに、フレデリクは溜息を返すにとどめた。
「まだ、確実とは言えんが……。ルノーとトリスタンのみが狙われたとみて、動いた方が良さそうだな」
「どうされるおつもりですの?」
「ふむ……」
フレデリクは思案するように、手を顎に当てる。ルノーは既に答えが決まっているのか、優雅に紅茶を飲んでいた。
「“何もしない”」
「何故ですの!? こちらは、被害者でしょう?」
「だから、だよ」
「……え?」
この場でフレデリクの選択の意図を全て汲み取ったのは、ルノーとシルヴィだけのようであった。
ロラは珍しそうに、フレデリクを見つめていた。こういうことを許すタイプではないのに、と。
「実害が出ていれば、“殿下は”動くだろうけど。僕もトリスタンも無傷だ」
「加えて、ここが他国であることを忘れてはならない。皇太子の俺を狙わずに、ルノーとトリスタンを狙ったことを鑑みると……」
「狙いは、闇の魔力持ちだ。つまり此度の件は、この国の問題である可能性が非常に高い。取り扱い方を間違えれば、国際問題になりかねないよ」
「そうだ。更に言えば、自国の問題に他国からの留学生が介入する。ましてや、解決などしてみなさい。この国の王族の面目が立たない。協力を要請されたのならば、話は別だがな」
「分を弁えた行動を取るべきだ。シルヴィのためにもね」
着地が“シルヴィのため”なのが、如何にもルノーらしい。
トリスタンは、二人の話を聞いて納得した。マリユスも“国の問題に巻き込んで、面目次第もありません”と言っていたのだから。
ジャスミーヌもここまで言われると、流石に言葉を呑み込むしかなかった。国際問題に発展するのは、不味いだろう。
「大丈夫ですよ、ジャスミーヌ様」
「……?」
「狙われた事実をなかった事にするという話ではないと思います。ただ、ここで切るべきカードではないってだけですよ」
「……そうだね。“こちらは、口を噤んでやろう”という話だ」
「口に出すんじゃない……」
「これは失礼しました」
「思ってもいないことを」
外遊を有意義に終えるための駆け引きのカードにしようというのか。トリスタンはそこまで考えが及ばなかった自分に、まだまだだなと溜息を吐いた。というか、理解したシルヴィはいったい……。
「そもそも、僕はその件に興味がない」
「え~? でも、聖光教は捕まえてたじゃないですか」
「ロラ嬢、それは偶然だと思うぞ? 聖光教に興味があった訳ではあるまいよ。状況的に丁度良かったので、王族への手土産にもしたといった所か?」
「……流石は殿下。よくお分かりで」
ルノーが少し不服そうな声音を出した。フレデリクがそれに、堪えきれずにくっくっと笑い出す。ルノーがムスッと口をへの字に曲げた。
「仲良しですね」
「どこが?」
「そうだろう?」
シルヴィの言葉に二人は、同じタイミングで仲良く返事をする。ルノーは気恥ずかしげに。フレデリクは楽しげに。
これで、マリユスが同じクラスであれば更に良かった。ランメルトは確かに悪い人ではないのだろう。しかし、トリスタンとの相性が良いかと聞かれれば……。良くはなかった。
今回の目的は、反魔王派の殲滅……。いや、騒ぎを起こさせなければいいのであったか。兎に角そこは、ルノーが何とかするのだろう。トリスタンは、名目とはいえ外遊の役割を果たす方に比重を置いていた。
そのため、苦手だ何だと言っていられない。人脈の確保も重要なことなのだから。一つでも多くの功績を立てなければ、来た意味がない。
「最近まで、自身に魔力があるなんて知らなくてさ。だから、オレは魔法初心者なんだよ」
「そうなんだ? 結構いい腕って聞いてたから驚いたな」
「ほ、ほんとに??」
「本当に。噂になってるよ」
「うわぁ……っ!! 普通に嬉しい」
「努力家なんだな」
「そ、そんなこと……」
トリスタンは褒められた嬉しさと気恥ずかしさで、へらっとはにかむ。
マリユスは本人も言っていたが、平民だ。求めるような“人脈”ではないだろう。そんな事はトリスタンも分かっている。
しかし、損得抜きに親しくしたい相手がいても良いではないか。素敵な校舎裏で、ただ楽しい時間を過ごすあのメンバーのように。
トリスタンは不味いなと、バレない程度に溜息を吐き出した。これ以上校舎裏のことを考えていると、ホームシックになりかねない。
一旦校舎裏の事は忘れようと、頭の隅に追いやった。悟られないように明るく、トリスタンはマリユスに話し掛ける。
「そうだ。杖についてなんだけどぅわ!?」
急にマリユスに腕を掴まれ、そのまま引っ張られる。聞こえた「危ない!」という言葉を理解するより先に、体が地面とぶつかった。
「いっ!?」
「“ネルエーレ”!!」
未だに聞き慣れない呪文が耳を打つ。辛うじて目を開けたトリスタンの目に飛び込んできたのは、杖を構えるマリユスだった。
瞬間、凄まじい雷鳴が轟く。雷魔法であったようだ。杖から出た稲妻が、木の上部を捉える。しかし、誰も落ちては来なかった。
「相変わらず、逃げ足の速い連中だ……」
マリユスが鋭い眼光で、忌々しそうにそう呟く。次いで、「ふぅ……」と自身を落ち着けるように息を深く吐いた。
「申し訳ない。咄嗟の事で手荒に……。あの人だったら、こうはなってないよなぁ。まだまだ鍛錬不足か」
「いや、え? あの?」
謝られたが、トリスタンには何が何やら分からなかった。いったい、今、何が起こったというのだろうか。
混乱しているトリスタンに、マリユスは気まずそうに頬を掻いた。そして、先程までトリスタンがいた場所を指差す。
「国の問題に巻き込んで、面目次第もありません。怪我はありませんか?」
マリユスの指先を辿ったトリスタンは、ひゅっと息を呑んだ。そこには、木に深々と突き刺さった矢があったからだ。
「これ、は?」
「詳しいことは……」
マリユスが申し訳なさそうに、眉尻を下げる。それに、強烈な違和感を覚えた。それはトリスタンの中で一つの疑惑になる。マリユスは本当に平民なのだろうか、と。
「マリユス……。お前、いったい?」
「……それも、全てが解決したら」
「……分かった。絶対だからな」
トリスタンが理解を示してくれた事に、マリユスはほっとした顔をする。
「あぁ、きっと。ありがとう、トリスタン。立てるか? 寮まで送るよ」
「……うん」
言い知れぬ不安感に、そこからの会話はなかった。本当の本当に、大丈夫なんだよな。絶対に、約束だからな。そんな言葉をトリスタンは、結局言えなかった。
次の日の昼食後。大食堂でトリスタンは、その出来事を皆に話した。最後の最後まで報告しようか迷ったが、狙われた理由が不明なため共有しておくべきだと判断したのだ。
マリユスの名は、助けて貰ったという部分でだけ出した。秘密がある事は、あまり大勢に知られない方がいいだろう。
トリスタンの話を聞いたフレデリクは、難しい顔で「そうか……」とだけ言った。犯人の目的が分からなければ、初動に迷いが生じる。
そんなフレデリクを見て、女性陣も深刻そうに黙り込む。ジャスミーヌと目が合って、気まずそうに逸らされたのは何故なのか。
「あぁ、それなら僕の所にも来たよ」
唯一、ルノーだけが何でもないような顔で、さらっとそう言った。パーティーの招待状が来たよくらいに軽い調子であった。
「……え?」
「ふぅん。君の所にも来たんだ。殿下は狙われましたか?」
「待て待て待て!! 色々と詳しく聞かせなさい。あと、俺の所には来ていない」
一番最初にシルヴィに確認しそうなものであるが……。どうやら腕輪に込められた魔法は、魔法のみならず弓矢などの攻撃にも反応するらしい。発動していないということは、シルヴィは狙われていないということ。
「別に、大した事ではありませんでしたよ」
「大したことですよ……」
ルノーは面倒そうに溜息を吐くと、狙われた時の事を話し始めた。何でも、ベンチで読書をしていたら矢が飛んで来たのだそう。
「邪魔だったので、相手に返しておきましたよ。追尾にはしなかったので、木に当たったようですが」
「確認したのか?」
「見ていなかったので、そういう音がしたとしか。何も落ちて来なかったので、生きてはいると思いますよ」
「含みのある言い方だな」
「矢に何が仕込まれているかまでは、分かりかねますからね。掠っていれば、何かは起こっていても可笑しくはありません」
「しかしまぁ、そこは自己責任だろう」
「えぇ。それに、定石では解毒剤を所持しているものですけど」
「使い捨てでなければ、な」
ルノーがゆったりと楽しげに笑う。それに、フレデリクは溜息を返すにとどめた。
「まだ、確実とは言えんが……。ルノーとトリスタンのみが狙われたとみて、動いた方が良さそうだな」
「どうされるおつもりですの?」
「ふむ……」
フレデリクは思案するように、手を顎に当てる。ルノーは既に答えが決まっているのか、優雅に紅茶を飲んでいた。
「“何もしない”」
「何故ですの!? こちらは、被害者でしょう?」
「だから、だよ」
「……え?」
この場でフレデリクの選択の意図を全て汲み取ったのは、ルノーとシルヴィだけのようであった。
ロラは珍しそうに、フレデリクを見つめていた。こういうことを許すタイプではないのに、と。
「実害が出ていれば、“殿下は”動くだろうけど。僕もトリスタンも無傷だ」
「加えて、ここが他国であることを忘れてはならない。皇太子の俺を狙わずに、ルノーとトリスタンを狙ったことを鑑みると……」
「狙いは、闇の魔力持ちだ。つまり此度の件は、この国の問題である可能性が非常に高い。取り扱い方を間違えれば、国際問題になりかねないよ」
「そうだ。更に言えば、自国の問題に他国からの留学生が介入する。ましてや、解決などしてみなさい。この国の王族の面目が立たない。協力を要請されたのならば、話は別だがな」
「分を弁えた行動を取るべきだ。シルヴィのためにもね」
着地が“シルヴィのため”なのが、如何にもルノーらしい。
トリスタンは、二人の話を聞いて納得した。マリユスも“国の問題に巻き込んで、面目次第もありません”と言っていたのだから。
ジャスミーヌもここまで言われると、流石に言葉を呑み込むしかなかった。国際問題に発展するのは、不味いだろう。
「大丈夫ですよ、ジャスミーヌ様」
「……?」
「狙われた事実をなかった事にするという話ではないと思います。ただ、ここで切るべきカードではないってだけですよ」
「……そうだね。“こちらは、口を噤んでやろう”という話だ」
「口に出すんじゃない……」
「これは失礼しました」
「思ってもいないことを」
外遊を有意義に終えるための駆け引きのカードにしようというのか。トリスタンはそこまで考えが及ばなかった自分に、まだまだだなと溜息を吐いた。というか、理解したシルヴィはいったい……。
「そもそも、僕はその件に興味がない」
「え~? でも、聖光教は捕まえてたじゃないですか」
「ロラ嬢、それは偶然だと思うぞ? 聖光教に興味があった訳ではあるまいよ。状況的に丁度良かったので、王族への手土産にもしたといった所か?」
「……流石は殿下。よくお分かりで」
ルノーが少し不服そうな声音を出した。フレデリクがそれに、堪えきれずにくっくっと笑い出す。ルノーがムスッと口をへの字に曲げた。
「仲良しですね」
「どこが?」
「そうだろう?」
シルヴィの言葉に二人は、同じタイミングで仲良く返事をする。ルノーは気恥ずかしげに。フレデリクは楽しげに。
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