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砂漠の神殿編
38.モブ令嬢と事実確認
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物凄く緊張する。自国の王との謁見ですら慣れる気がしないのに、他国ともなると……。シルヴィはソワソワと落ち着きなく廊下を歩いていた。
「大丈夫だよ、シルヴィ」
「心の底から自信に満ち満ちている」
隣を歩くルノーが相も変わらず悠然としていて、シルヴィは逆に緊張してくる。ルノーは何度かお会いしているので良いかもしれないが、シルヴィは完全に初対面なのだ。何も大丈夫ではない。
あの後、部屋に医者が様子を見に来た事により大騒ぎに発展してしまった。何故なら、メェナに驚いて医者が絶叫したからだ。シルヴィはもはや慣れてしまったが、魔物の存在は恐怖の対象。医者は何も悪くない。
宮殿の近衛兵が集まってきてしまったため、メェナを隠す訳にもいかず。駆け付けてくれたロラとリルが、魔界とは平和条約を結んでいる。メェナの安全性は保証すると、その場を納めてくれたのだ。
ラザハルの王が、メェナはシルヴィのお供だと認めてくださったのも助かった。そのため今、精霊を上に乗せたメェナがシルヴィの隣を普通に歩いているのである。
精霊が上に乗るのを最初は嫌がっていたメェナだったが、《妾と一緒の方が行動しやすくてよ》と言われ強く反論できなかったらしい。現に高位の精霊が共にいるからか、メェナに攻撃的な視線を向ける者は少なかった。
国王陛下の予定とシルヴィの体調を考慮して、謁見は次の日にということになり、今現在ルノーと隣り合って向かっているということだ。
「謁見の間ではなく応接室らしいよ」
「御心遣いに感謝しないとだね」
「迷惑を掛けられたのは、こちらだよ」
「うう~ん……」
案内役の背を一瞥して、シルヴィはルノーへの返事を濁した。こちらに非があるとされても困るが、ラザハル側に非があるとするのも些か弊害が出そうだ。友好国だからこそ慎重にならざるを得ない所もあるだろう。
そんなことを考えている内に、応接室に辿り着いてしまったようだ。案内役が扉をノックするのに、シルヴィは覚悟を決め息を吐き出すと、キリッとした顔を作った。
部屋に通され、シルヴィは直ぐに辞儀をする。それにムザッファルは、「よいよい、楽にしてくれ」と返した。
「病み上がりに無理を言ったな」
「滅相もございません」
ソファーに座るように促され、シルヴィはそれに従いムザッファルの正面に腰掛ける。
「余は、ムザッファル・ビンディルガームだ」
「お初にお目にかかります。シルヴィ・アミファンスと申します。この度は、大変にご助力頂いたと――」
「まぁ、待て待て」
謝罪よりも感謝を伝えるのが良いだろうというのが、ヒロイン倶楽部の総意であった。更に、こういうのは先手必勝だとリルに言われたのだ。
そのため、挨拶もそこそこに切り出したのだが……。物の見事に遮られてしまった。こうなっては、黙るしかない。シルヴィは、今こそ淑女教育の成果をみせる時だと微笑を浮かべ続けた。
「先ずは、こちらから謝罪を。迷惑をかけた」
王族からの謝罪に、シルヴィは逡巡するように目を伏せる。しかしそれは一瞬で、直ぐに視線を上げると困ったように眉尻を下げた。
「とんでもないことでございます。ですが、確と」
「そうか。そうしてくれると有難い限りだ。助力も当然のことをしたまで、気にする必要はない」
「ですが――」
「では、そうします」
シルヴィの返事に被せて、ルノーがそう言い切る。シルヴィは一瞬固まり、次いでオロッとルノーの顔を見上げた。
「くっ、はははっ! あぁ、勿論だとも。そうしてくれ」
「とのことだよ」
「う、ん……。そうします」
何があったのやら。すっかり気安い雰囲気の二人に、シルヴィも肩の力を抜く。ロラとリルが心配ないと言っていた理由がよく分かった。
しかし、ラザハルに非があるとしてくださるとは、余程この醜聞が明るみに出るのは避けたいようだ。まぁ、精霊王はこの国の英雄だと聞いたので、当然ではあるか。
「寧ろ、感謝したいのは我々の方だ」
「精霊王は消滅したようですよ」
「ナルジス様と共に逝かれたと」
「そうか……。その件で、アミファンス伯爵令嬢には事実確認をしたいのだが。頼めるか?」
「勿論でございます。わたくしに分かる範囲であれば何なりと」
「ではまず“初代聖天女を見つけた”とは、どういう意味なのだろうか。言葉の意味そのままに受け取っても良いものかどうか……」
居住いを正したシルヴィだったが、ムザッファルの本気で困ったといった様子に、キョトンと目を瞬いてしまった。
しかし、よくよく考えてみると何故ナルジスが精霊の姿で現れたのかをルノー達は知らない。唯一ロラはこの乙女ゲームを知っているようだったが、流石にそれを他国の王相手に口にする事は出来ないだろう。
つまり、説明できるのはシルヴィのみということだ。それは、事実確認のために呼ばれて当たり前である。
「ええと、そうですね。言葉の意味そのままに受け取って頂ければと」
「では、初代聖天女が現れたということか?」
「そうです。陛下は、【神秘の鏡】をご存じでしょうか」
ムザッファルは、シルヴィの口にした【神秘の鏡】という言葉に目を丸める。
「まさか、あの【神秘の鏡】か?」
「おそらく、その【神秘の鏡】かと」
「伝説級の宝だぞ!? 実在していたというのか……」
「はい。旧神殿の隠し部屋にあります」
「黄泉と繋がる鏡か。それならば、納得だな」
シルヴィは、通じて良かったと胸を撫で下ろした。そんなものは知らないと言われたら、どう説明しても現実味のない話にしかならなかっただろう。
「という事は、だ。その高位精霊を召喚した人物は……」
「わたくしです」
「やはりそうなるか。因みにだが、精霊召喚の経験は?」
「ありません。初めてです」
「そうか。ふむ……。精霊王が手に入れようとしただけあって、かなりの才があるようだな」
「そのようなことは……。教えてくださったナルジス様が凄いのですよ」
「初代聖天女に指南して貰えるとは。召喚師達が羨望の眼差しを向けるだろうな」
「……そうですね」
初代聖天女にこの国の人々がどのようなイメージを持っているのかは知らないが、偶像と実像の乖離は往々にしてある。あまりオススメは出来ないと思いつつもシルヴィは笑顔で誤魔化した。
「妙な間は気になるが……」
「被害は最小限にしておいたので、その鏡も無事でしょう。重要な物ならば、国で管理した方がよろしいのでは?」
あまり深くナルジスについてシルヴィは触れられたく無いのだろうと判断して、ルノーが話題を【神秘の鏡】へと戻す。
「そうだな。そうするとしよう。ルノー卿よ、感謝する」
「礼には及びませんよ。旧神殿内には、シルヴィがいましたから」
「そうか。しかし、お陰で旧神殿も後世に遺せそうだ」
「お役に立てて光栄ですよ」
微塵もそんな事を思っていなさそうなルノーに、シルヴィは思わず苦笑してしまった。
そんなシルヴィを見て、いつもの事なのだろうとムザッファルは流すことにしたらしい。事前にルノー達から聞き取りをした事の顛末の中で、不透明だった部分が見えてきたと一つ頷く。
「ふむ。大分と実情は見えてきたが……。アミファンス伯爵令嬢よ、ザフラという少女について知っていることがあるのなら教えて貰いたい」
やはりと言うべきか。ザフラについて聞かれるとは思っていたが、いざ名が出るとドキリとしてしまう。シルヴィの表情があからさまに固くなったのに、ルノーもムザッファルも眉根を寄せた。
「大丈夫だよ、シルヴィ」
「心の底から自信に満ち満ちている」
隣を歩くルノーが相も変わらず悠然としていて、シルヴィは逆に緊張してくる。ルノーは何度かお会いしているので良いかもしれないが、シルヴィは完全に初対面なのだ。何も大丈夫ではない。
あの後、部屋に医者が様子を見に来た事により大騒ぎに発展してしまった。何故なら、メェナに驚いて医者が絶叫したからだ。シルヴィはもはや慣れてしまったが、魔物の存在は恐怖の対象。医者は何も悪くない。
宮殿の近衛兵が集まってきてしまったため、メェナを隠す訳にもいかず。駆け付けてくれたロラとリルが、魔界とは平和条約を結んでいる。メェナの安全性は保証すると、その場を納めてくれたのだ。
ラザハルの王が、メェナはシルヴィのお供だと認めてくださったのも助かった。そのため今、精霊を上に乗せたメェナがシルヴィの隣を普通に歩いているのである。
精霊が上に乗るのを最初は嫌がっていたメェナだったが、《妾と一緒の方が行動しやすくてよ》と言われ強く反論できなかったらしい。現に高位の精霊が共にいるからか、メェナに攻撃的な視線を向ける者は少なかった。
国王陛下の予定とシルヴィの体調を考慮して、謁見は次の日にということになり、今現在ルノーと隣り合って向かっているということだ。
「謁見の間ではなく応接室らしいよ」
「御心遣いに感謝しないとだね」
「迷惑を掛けられたのは、こちらだよ」
「うう~ん……」
案内役の背を一瞥して、シルヴィはルノーへの返事を濁した。こちらに非があるとされても困るが、ラザハル側に非があるとするのも些か弊害が出そうだ。友好国だからこそ慎重にならざるを得ない所もあるだろう。
そんなことを考えている内に、応接室に辿り着いてしまったようだ。案内役が扉をノックするのに、シルヴィは覚悟を決め息を吐き出すと、キリッとした顔を作った。
部屋に通され、シルヴィは直ぐに辞儀をする。それにムザッファルは、「よいよい、楽にしてくれ」と返した。
「病み上がりに無理を言ったな」
「滅相もございません」
ソファーに座るように促され、シルヴィはそれに従いムザッファルの正面に腰掛ける。
「余は、ムザッファル・ビンディルガームだ」
「お初にお目にかかります。シルヴィ・アミファンスと申します。この度は、大変にご助力頂いたと――」
「まぁ、待て待て」
謝罪よりも感謝を伝えるのが良いだろうというのが、ヒロイン倶楽部の総意であった。更に、こういうのは先手必勝だとリルに言われたのだ。
そのため、挨拶もそこそこに切り出したのだが……。物の見事に遮られてしまった。こうなっては、黙るしかない。シルヴィは、今こそ淑女教育の成果をみせる時だと微笑を浮かべ続けた。
「先ずは、こちらから謝罪を。迷惑をかけた」
王族からの謝罪に、シルヴィは逡巡するように目を伏せる。しかしそれは一瞬で、直ぐに視線を上げると困ったように眉尻を下げた。
「とんでもないことでございます。ですが、確と」
「そうか。そうしてくれると有難い限りだ。助力も当然のことをしたまで、気にする必要はない」
「ですが――」
「では、そうします」
シルヴィの返事に被せて、ルノーがそう言い切る。シルヴィは一瞬固まり、次いでオロッとルノーの顔を見上げた。
「くっ、はははっ! あぁ、勿論だとも。そうしてくれ」
「とのことだよ」
「う、ん……。そうします」
何があったのやら。すっかり気安い雰囲気の二人に、シルヴィも肩の力を抜く。ロラとリルが心配ないと言っていた理由がよく分かった。
しかし、ラザハルに非があるとしてくださるとは、余程この醜聞が明るみに出るのは避けたいようだ。まぁ、精霊王はこの国の英雄だと聞いたので、当然ではあるか。
「寧ろ、感謝したいのは我々の方だ」
「精霊王は消滅したようですよ」
「ナルジス様と共に逝かれたと」
「そうか……。その件で、アミファンス伯爵令嬢には事実確認をしたいのだが。頼めるか?」
「勿論でございます。わたくしに分かる範囲であれば何なりと」
「ではまず“初代聖天女を見つけた”とは、どういう意味なのだろうか。言葉の意味そのままに受け取っても良いものかどうか……」
居住いを正したシルヴィだったが、ムザッファルの本気で困ったといった様子に、キョトンと目を瞬いてしまった。
しかし、よくよく考えてみると何故ナルジスが精霊の姿で現れたのかをルノー達は知らない。唯一ロラはこの乙女ゲームを知っているようだったが、流石にそれを他国の王相手に口にする事は出来ないだろう。
つまり、説明できるのはシルヴィのみということだ。それは、事実確認のために呼ばれて当たり前である。
「ええと、そうですね。言葉の意味そのままに受け取って頂ければと」
「では、初代聖天女が現れたということか?」
「そうです。陛下は、【神秘の鏡】をご存じでしょうか」
ムザッファルは、シルヴィの口にした【神秘の鏡】という言葉に目を丸める。
「まさか、あの【神秘の鏡】か?」
「おそらく、その【神秘の鏡】かと」
「伝説級の宝だぞ!? 実在していたというのか……」
「はい。旧神殿の隠し部屋にあります」
「黄泉と繋がる鏡か。それならば、納得だな」
シルヴィは、通じて良かったと胸を撫で下ろした。そんなものは知らないと言われたら、どう説明しても現実味のない話にしかならなかっただろう。
「という事は、だ。その高位精霊を召喚した人物は……」
「わたくしです」
「やはりそうなるか。因みにだが、精霊召喚の経験は?」
「ありません。初めてです」
「そうか。ふむ……。精霊王が手に入れようとしただけあって、かなりの才があるようだな」
「そのようなことは……。教えてくださったナルジス様が凄いのですよ」
「初代聖天女に指南して貰えるとは。召喚師達が羨望の眼差しを向けるだろうな」
「……そうですね」
初代聖天女にこの国の人々がどのようなイメージを持っているのかは知らないが、偶像と実像の乖離は往々にしてある。あまりオススメは出来ないと思いつつもシルヴィは笑顔で誤魔化した。
「妙な間は気になるが……」
「被害は最小限にしておいたので、その鏡も無事でしょう。重要な物ならば、国で管理した方がよろしいのでは?」
あまり深くナルジスについてシルヴィは触れられたく無いのだろうと判断して、ルノーが話題を【神秘の鏡】へと戻す。
「そうだな。そうするとしよう。ルノー卿よ、感謝する」
「礼には及びませんよ。旧神殿内には、シルヴィがいましたから」
「そうか。しかし、お陰で旧神殿も後世に遺せそうだ」
「お役に立てて光栄ですよ」
微塵もそんな事を思っていなさそうなルノーに、シルヴィは思わず苦笑してしまった。
そんなシルヴィを見て、いつもの事なのだろうとムザッファルは流すことにしたらしい。事前にルノー達から聞き取りをした事の顛末の中で、不透明だった部分が見えてきたと一つ頷く。
「ふむ。大分と実情は見えてきたが……。アミファンス伯爵令嬢よ、ザフラという少女について知っていることがあるのなら教えて貰いたい」
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