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5年生 冬休み
ショッピング
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〝子ども料金〟で切符を買うなんて久しぶりだなあ。
僕は今、電車に揺られている。
いろんな場所で買い物をして古いお金を使い、お釣りを集めるのが目的だ。
自宅周辺の商店やコンビニは、足がつく可能性があるのでやめておく。
……あれ、なんか背徳感が半端ない言い回しになったぞ?
『タツヤ〝足がつく〟が良くない。〝露呈する〟でどうだろう』
「悪化してるぞ、ブルー」
2つ3つ隣の町で、正月から開いている店を何軒か回って買い物をする。あまり安いものではなく、そこそこの品を買って、違和感なく旧札で支払うのだ。目標は10万円。交通費だけなら半分もいらないが、現地で何があるかわからないので、多めに用意していこう。
「どうせなら、必要な物を買おう。何か持って行かなければならない物ってある?」
『そうだね。私がナビをするので、地図もコンパスも要らない。気候は日本とほぼ同じなので衣類も買わなくていいし……』
「そっか。じゃ、別に適当でいいかな」
『……さておき、キミが洞窟の奥に踏み込まなかった理由だが』
ああ、そうだ。電車を待っている時から聞かれてたんだ。
僕が小学生に巻き戻る前。ブルーに出会わず〝行き止まりの未来〟に、たどり着いてしまった理由。
〝ダメだよ、たっちゃん! 何か手に刺さってる! たっちゃんが死んじゃうよ!〟
栗栖和也、あだ名は〝栗っち〟。
あの時、栗っちは、洞窟探検を強行しようとした僕を、涙をポロポロと流しながら必死で止めた。
彼の〝予言〟は、昔から恐ろしいほどよく当たるんだ。
……そういえば、栗っちは運も良かった。例えば、彼がジャンケンで負けるのを見たことがない。
「僕だって、負ける時はあるよ?」
昔、栗っちはそんな事を言っていた。確かに〝勝った人が班長になる〟みたいなのは、見事に負けていたが……いやいや、それって逆に〝勝ちカウント〟だろ。
他にもあるぞ。僕と栗っち、大ちゃんの3人は、中学まで一緒に登校していたんだけど……
「……あれ? なんで傘?」
「えへへ。ちょっとそんな気がするんだ。たっちゃんも持って行ったほうがいいよ?」
天気予報で〝100%晴れ〟という日でも、彼が傘を持ってきた日は必ず雨が降った。
「色々思い出せてきたぞ。栗っちが使っていた自転車は、町内会の福引きで当てたものだった。しかも、成長してサイズが小さくなると、また福引きや雑誌の懸賞で丁度いいサイズの自転車を当てるんだ」
ブルーは、そんな昔話を興味津々で聞いている。
幼馴染で、小さい頃から兄弟のように接していたせいか、僕はあまり不思議だと思った事が無かったんだけど。
……ん? でも栗っちって、もっと何か凄い特技があったような……まあいいか。
『そういえばタツヤ、あの時キミの友人が、もうひとり居たな』
「ああ、そうそう。彼はね……」
九条大作。
……大ちゃんの話も、ブルーの興味を引いたらしい。
彼は、小学2年生の夏に転校してきた。家が近いし、不思議と気が合ったので僕達はすぐ仲良くなった。
大ちゃんの父親は、研究者か科学者か発明家のようで、本屋で名前を見かけたり、テレビで姿を見たりと、かなり有名な人のようだ。
「今朝の新聞、見たか? 大ちゃんのお父さんが載ってたぞ!」
学校でも話題にあがったりしていた……なんだ、新聞沙汰にもなってたのか。僕はテレビ欄しか見ないから、全然気付かなかったな。
大ちゃんの家に遊びに行くと、見た事も無いようなオモチャがたくさんあった。どうやら父親の研究の失敗作などを、たびたび貰っていたらしい。
いらなくなったガラクタを小学生に与えても、何も問題無いと思っていたのだろう。確かに僕も栗っちも、スイッチとかレバーが沢山付いている、楽しげなオモチャだと思っていた……ところが。
「いや、これ通信機だな。おおっ?! こっちは燃料電池じゃんか!」
大ちゃんは、どのオモチャも、実はオモチャでないことを知っていた。
ただ、それを両親に知られてしまうと、全て取り上げられてしまう事も知っていたので、ヒミツにしていたのだ。
……そう。彼は天才だった。
「このコネクターはマイナスだから、こっちのプラグを接続して、この振動子を……」
大ちゃんの説明はさっぱり理解できなかった。が、彼が知ったかぶっているとか、嘘をついているのではない事はわかっていた。
小学4年生の時、彼は、高名な研究者である父親が「失敗作」だとサジを投げた部品を組み合わせて、校庭の一番高い木に引っかかっていたサッカーボールを、怪しげな光線で、消し炭にしたのだ。
>>>
3つ隣の駅で降りた。ここは駅自体がデパートになっていて、様々なジャンルの店が軒を連ねている。
「三箇日でも、ここなら買いたい放題だな」
『タツヤ。まず、あの店はどうだろう』
〝外国語なら駅中留学 NAVA〟
「通訳してくれるんじゃなかったの?!」
『冗談だ。良いツッコミをありがとう』
「感謝されても困るが……とりあえず、本屋にでも行ってみるか」
ここの本屋は、地下にあったはず。エスカレーターで降りる。
「折角だから、鳥取県とオランダのガイドブックを買うか……」
『タツヤ。その取り合わせ、みんな不思議に思うだろうね』
確かに。まさか鳥取からダイレクトにオランダに行けるとは、誰も思うまい。
「有難うございます。合わせて、3885円になります」
僕は旧札を一枚、ポケットから取り出し、店員さんに渡す。
心なしか、一瞬、変な間があった。
「1万円お預かりします。こちら、6115円のおつりになります」
ふう。大丈夫だった。変に緊張するなぁ。
『タツヤ。うまくいったな』
「ああ。この調子で行こう。このビルでは、あと一軒ぐらいか」
次に訪れたのは、スポーツ用品店。
「〝素手〟が特記事項に載ってしまう前に、武器を用意しよう」
僕は、野球用品のコーナーで立ち止まる。
『さすがだタツヤ。金属バットなら小学生が持っていても違和感ないね』
数ある中で、打ちやすさや軽さといった、本来のバットとしての機能性よりも安くて頑丈そうな素材の物を選んだ。
「アルミより、やっぱ鉄だな」
『そうだね。そのバットが強そうだ。それでも、キミの拳の方が、圧倒的に頑丈なんだけどね』
僕はレジをチラッと見た後、昨日おばあちゃんに貰ったポチ袋に、旧札を入れた。
『タツヤ、何をしているんだ?』
「ちょっとね」
そして、バットをレジまで持って行く。
「これください!」
僕はバットを、レジに座っていたお爺さんに渡した。
「いらっしゃい。野球かい? これ、重くないか?」
「うん。今日から毎日、素振りするんだ!」
「なるほどな。頑張りな。ボウズが有名になったら、おじちゃんにサインくれよな!」
「うん! ありがとう!」
「えっと、3864円だ」
僕はポケットからポチ袋を出して、中から一万円の旧札を取り出した。
「こりゃまた懐かしいのが出てきたな!」
ちょっと訝しげな表情になるお爺さん。
「うん。おばあちゃんがくれるお年玉は、いつもこのお金なんだ」
「そうか、おばあちゃんに貰ったのか。良かったな!」
笑顔でおつりをくれる。
『なるほど。そういう事か、タツヤ』
僕はおつりを受け取ると、お爺さんにお辞儀をして店を出た。
「こうしたほうが違和感がないと思ったんだ」
ポチ袋を、ヒラヒラさせる。ブルーは感心しているようだ。これからはこのパターンでいこう。
『いいペースだタツヤ。ちょっと移動する?』
「そうだな。駅前の商店街に行ってみようか」
駅ビルの正面出口から出て右方向に行くと、昔ながらの商店街がある。お正月なので、シャッターの下りている店も多いが、その中で僕が目をつけたのはカバン屋さんだった。
「この際、リュックも新調しよう」
『いいね。今後、世界中を飛び回る事になる。あったほうが良い』
僕は、落ち着いたデザインの、やや大きめのリュックサックを手に取った。
「値段的にもデザイン的にも、これだな」
レジで旧札を支払い、おつりを6782円手に入れた。
「よし、なかなか良い」
リュックの中に、先ほど買った鳥取県とオランダのガイドブックを入れ、金属バットを挿して背負う。
「もう一軒、行っとこう」
最後に商店街の外れの雑貨屋で折り畳み傘を買い、リュックに入れる。現在もらったおつりの合計は27233円。この分だと、目標の金額にはすぐに到達できそうだ。
「今日はこのくらいにして帰ろうか」
『そうだね。これ以上は目立ってしまうだろう』
駅に向かおうと振り返ると、高校生ぐらいの3人組が立ちはだかった。
「ボク、随分とお金持ちだねぇ?」
あらら。もう、目立っちゃってたか……
「お兄ちゃんたち、ちょっと今月ピンチなんだ。助けてほしいんだよね」
今日、2日だぞ。もうピンチってどういう事だ。
「とりあえず、あっちに行こうか?」
そりゃ助かる。こんな往来だと、色々と目立っちゃうからな。じゃあとりあえず、アレ言っときますか。
「やめてよぉ。ボク、お金なんて持ってないよぉ」
僕は今、電車に揺られている。
いろんな場所で買い物をして古いお金を使い、お釣りを集めるのが目的だ。
自宅周辺の商店やコンビニは、足がつく可能性があるのでやめておく。
……あれ、なんか背徳感が半端ない言い回しになったぞ?
『タツヤ〝足がつく〟が良くない。〝露呈する〟でどうだろう』
「悪化してるぞ、ブルー」
2つ3つ隣の町で、正月から開いている店を何軒か回って買い物をする。あまり安いものではなく、そこそこの品を買って、違和感なく旧札で支払うのだ。目標は10万円。交通費だけなら半分もいらないが、現地で何があるかわからないので、多めに用意していこう。
「どうせなら、必要な物を買おう。何か持って行かなければならない物ってある?」
『そうだね。私がナビをするので、地図もコンパスも要らない。気候は日本とほぼ同じなので衣類も買わなくていいし……』
「そっか。じゃ、別に適当でいいかな」
『……さておき、キミが洞窟の奥に踏み込まなかった理由だが』
ああ、そうだ。電車を待っている時から聞かれてたんだ。
僕が小学生に巻き戻る前。ブルーに出会わず〝行き止まりの未来〟に、たどり着いてしまった理由。
〝ダメだよ、たっちゃん! 何か手に刺さってる! たっちゃんが死んじゃうよ!〟
栗栖和也、あだ名は〝栗っち〟。
あの時、栗っちは、洞窟探検を強行しようとした僕を、涙をポロポロと流しながら必死で止めた。
彼の〝予言〟は、昔から恐ろしいほどよく当たるんだ。
……そういえば、栗っちは運も良かった。例えば、彼がジャンケンで負けるのを見たことがない。
「僕だって、負ける時はあるよ?」
昔、栗っちはそんな事を言っていた。確かに〝勝った人が班長になる〟みたいなのは、見事に負けていたが……いやいや、それって逆に〝勝ちカウント〟だろ。
他にもあるぞ。僕と栗っち、大ちゃんの3人は、中学まで一緒に登校していたんだけど……
「……あれ? なんで傘?」
「えへへ。ちょっとそんな気がするんだ。たっちゃんも持って行ったほうがいいよ?」
天気予報で〝100%晴れ〟という日でも、彼が傘を持ってきた日は必ず雨が降った。
「色々思い出せてきたぞ。栗っちが使っていた自転車は、町内会の福引きで当てたものだった。しかも、成長してサイズが小さくなると、また福引きや雑誌の懸賞で丁度いいサイズの自転車を当てるんだ」
ブルーは、そんな昔話を興味津々で聞いている。
幼馴染で、小さい頃から兄弟のように接していたせいか、僕はあまり不思議だと思った事が無かったんだけど。
……ん? でも栗っちって、もっと何か凄い特技があったような……まあいいか。
『そういえばタツヤ、あの時キミの友人が、もうひとり居たな』
「ああ、そうそう。彼はね……」
九条大作。
……大ちゃんの話も、ブルーの興味を引いたらしい。
彼は、小学2年生の夏に転校してきた。家が近いし、不思議と気が合ったので僕達はすぐ仲良くなった。
大ちゃんの父親は、研究者か科学者か発明家のようで、本屋で名前を見かけたり、テレビで姿を見たりと、かなり有名な人のようだ。
「今朝の新聞、見たか? 大ちゃんのお父さんが載ってたぞ!」
学校でも話題にあがったりしていた……なんだ、新聞沙汰にもなってたのか。僕はテレビ欄しか見ないから、全然気付かなかったな。
大ちゃんの家に遊びに行くと、見た事も無いようなオモチャがたくさんあった。どうやら父親の研究の失敗作などを、たびたび貰っていたらしい。
いらなくなったガラクタを小学生に与えても、何も問題無いと思っていたのだろう。確かに僕も栗っちも、スイッチとかレバーが沢山付いている、楽しげなオモチャだと思っていた……ところが。
「いや、これ通信機だな。おおっ?! こっちは燃料電池じゃんか!」
大ちゃんは、どのオモチャも、実はオモチャでないことを知っていた。
ただ、それを両親に知られてしまうと、全て取り上げられてしまう事も知っていたので、ヒミツにしていたのだ。
……そう。彼は天才だった。
「このコネクターはマイナスだから、こっちのプラグを接続して、この振動子を……」
大ちゃんの説明はさっぱり理解できなかった。が、彼が知ったかぶっているとか、嘘をついているのではない事はわかっていた。
小学4年生の時、彼は、高名な研究者である父親が「失敗作」だとサジを投げた部品を組み合わせて、校庭の一番高い木に引っかかっていたサッカーボールを、怪しげな光線で、消し炭にしたのだ。
>>>
3つ隣の駅で降りた。ここは駅自体がデパートになっていて、様々なジャンルの店が軒を連ねている。
「三箇日でも、ここなら買いたい放題だな」
『タツヤ。まず、あの店はどうだろう』
〝外国語なら駅中留学 NAVA〟
「通訳してくれるんじゃなかったの?!」
『冗談だ。良いツッコミをありがとう』
「感謝されても困るが……とりあえず、本屋にでも行ってみるか」
ここの本屋は、地下にあったはず。エスカレーターで降りる。
「折角だから、鳥取県とオランダのガイドブックを買うか……」
『タツヤ。その取り合わせ、みんな不思議に思うだろうね』
確かに。まさか鳥取からダイレクトにオランダに行けるとは、誰も思うまい。
「有難うございます。合わせて、3885円になります」
僕は旧札を一枚、ポケットから取り出し、店員さんに渡す。
心なしか、一瞬、変な間があった。
「1万円お預かりします。こちら、6115円のおつりになります」
ふう。大丈夫だった。変に緊張するなぁ。
『タツヤ。うまくいったな』
「ああ。この調子で行こう。このビルでは、あと一軒ぐらいか」
次に訪れたのは、スポーツ用品店。
「〝素手〟が特記事項に載ってしまう前に、武器を用意しよう」
僕は、野球用品のコーナーで立ち止まる。
『さすがだタツヤ。金属バットなら小学生が持っていても違和感ないね』
数ある中で、打ちやすさや軽さといった、本来のバットとしての機能性よりも安くて頑丈そうな素材の物を選んだ。
「アルミより、やっぱ鉄だな」
『そうだね。そのバットが強そうだ。それでも、キミの拳の方が、圧倒的に頑丈なんだけどね』
僕はレジをチラッと見た後、昨日おばあちゃんに貰ったポチ袋に、旧札を入れた。
『タツヤ、何をしているんだ?』
「ちょっとね」
そして、バットをレジまで持って行く。
「これください!」
僕はバットを、レジに座っていたお爺さんに渡した。
「いらっしゃい。野球かい? これ、重くないか?」
「うん。今日から毎日、素振りするんだ!」
「なるほどな。頑張りな。ボウズが有名になったら、おじちゃんにサインくれよな!」
「うん! ありがとう!」
「えっと、3864円だ」
僕はポケットからポチ袋を出して、中から一万円の旧札を取り出した。
「こりゃまた懐かしいのが出てきたな!」
ちょっと訝しげな表情になるお爺さん。
「うん。おばあちゃんがくれるお年玉は、いつもこのお金なんだ」
「そうか、おばあちゃんに貰ったのか。良かったな!」
笑顔でおつりをくれる。
『なるほど。そういう事か、タツヤ』
僕はおつりを受け取ると、お爺さんにお辞儀をして店を出た。
「こうしたほうが違和感がないと思ったんだ」
ポチ袋を、ヒラヒラさせる。ブルーは感心しているようだ。これからはこのパターンでいこう。
『いいペースだタツヤ。ちょっと移動する?』
「そうだな。駅前の商店街に行ってみようか」
駅ビルの正面出口から出て右方向に行くと、昔ながらの商店街がある。お正月なので、シャッターの下りている店も多いが、その中で僕が目をつけたのはカバン屋さんだった。
「この際、リュックも新調しよう」
『いいね。今後、世界中を飛び回る事になる。あったほうが良い』
僕は、落ち着いたデザインの、やや大きめのリュックサックを手に取った。
「値段的にもデザイン的にも、これだな」
レジで旧札を支払い、おつりを6782円手に入れた。
「よし、なかなか良い」
リュックの中に、先ほど買った鳥取県とオランダのガイドブックを入れ、金属バットを挿して背負う。
「もう一軒、行っとこう」
最後に商店街の外れの雑貨屋で折り畳み傘を買い、リュックに入れる。現在もらったおつりの合計は27233円。この分だと、目標の金額にはすぐに到達できそうだ。
「今日はこのくらいにして帰ろうか」
『そうだね。これ以上は目立ってしまうだろう』
駅に向かおうと振り返ると、高校生ぐらいの3人組が立ちはだかった。
「ボク、随分とお金持ちだねぇ?」
あらら。もう、目立っちゃってたか……
「お兄ちゃんたち、ちょっと今月ピンチなんだ。助けてほしいんだよね」
今日、2日だぞ。もうピンチってどういう事だ。
「とりあえず、あっちに行こうか?」
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