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第21話 馬車での仕事2
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彼女の魔法が解除されたようですので私の魔法も解除しました。土で出来た壁がなくなりますと綺麗になった野菜と溺れた二人が現れました。
「………」
「こ、ころされっ ごふっ」
少し加減を誤ったようですね。私じゃなくて彼女が、ですけども。一体どんな量の水を出したのでしょうか…土の壁で中が見えなかったのでそのあたりはわかりませんが、彼女にはもう少し程度というものを考えていただきたいものです。
無事のようですし私は修復作業に戻りますかね。あと少しで終わりますし…とそんなことを考えている間に終わってしまいました。では私も食事の下ごしらえに参加しますか。おや…まだ二人は意識が戻っていないようです。では私は洗い終わっている野菜の皮でもむいておきましょうかね。
「…はっ 一体何が」
「アルクが怖いのじゃ…」
「エメアさん野菜の皮をむいておきましたが後は何をしましょうか」
やっと二人が目を覚ましたようなので現在の状況をエメアに説明します。どのように使われる野菜なのかわかりませんが、変色しないように皮をむいた状態で水につけておきました。
「え…あっ 全部終わったの?」
「はい、ここに出されている分につきましては終わっていますね」
「うそ…もうそんなに時間が過ぎているの?」
急いで立ち上がったエメアは馬車の御者の元へと向かいました。少しするとぼんやりとした顔をして戻って来たので、用事が済んだようです。
「信じられない…こんな早く終わるだなんて」
「えーと…エメアさん、次は何をしましょうか」
戻って来たエメアに私は次の仕事を要求します。どうせ次の目的地まで他にやることはないのです。何もせずにいるのはあまりにも退屈と言うもの。あるのでしたらその仕事をやるべきでしょう。
「……あ、そうね…じゃあ衣服の修繕でもしようかな」
「わらわは外を眺めてくるのじゃ」
エメアはいくつか衣服の入っている木箱を持ってきました。やることがないと判断した彼女は御者の隣へと座り外を眺めることにしたようです。
差し出された衣服の詰められた箱を開け順番に綻びなどを確認し修復していきましょうか。各自数着用意されているようですね。移動中に着替えて使用し、洗濯をしてまたしまっているのでしょう。だいぶ傷みが見られます。
「わー…気のせいか元のより綺麗になってますよね~」
目を細めたエメアが当たり前のことを言います。繊維から直していますからね。完全な新品とまでは行きませんが、洗濯による痛みはこれで解消されたはずです。といいますかエメアは目でも悪いんでしょうかね?
「私がやらない方がいいんじゃないですかね…」
などとたまにエメアにじっと見られながら修復をしていますと何やら外が騒がしくなってきました。それに気が付いたエメアが御者に訊ねました。
「何かありましたか?」
「魔物の襲撃だ!」
おや、やっとお出ましですか。どれどれ一体どのような状況でしょうかね?
「結構数がいるぞっ」
「そっちまわれー!」
「くっそ手が足りねぇ…」
どうやら群れを作っているようですね。ゴブリンでしょうか…かなり数がいます。護衛の方達が少し苦戦しているみたいです。まあ一匹一匹はそれほど強くはないですがこれだけ数がいたら厳しいんでしょうね。
「アルクウェ…アルク! わらわも参加してきてよいか?」
「そうですね…どうやら手こずっているようですから手伝うといいですよ」
まあ元からその予定でしたから。ちゃんと私達が移動する方向に向けて魔力を撒いておいたのですよ。思ったよりも数が多くて少しだけ驚いたのは内緒です。
「え、ちょっとアルクさん! マイルちゃんにやらせるのですかっ?」
「本人が望んでいるので…」
私は首を傾げエメアに視線を向けます。あれですかねぇ…私達の外見が幼いので心配でもしているのかもしれないです。まあ、彼女は見たままの年齢ですけども。
「………」
「こ、ころされっ ごふっ」
少し加減を誤ったようですね。私じゃなくて彼女が、ですけども。一体どんな量の水を出したのでしょうか…土の壁で中が見えなかったのでそのあたりはわかりませんが、彼女にはもう少し程度というものを考えていただきたいものです。
無事のようですし私は修復作業に戻りますかね。あと少しで終わりますし…とそんなことを考えている間に終わってしまいました。では私も食事の下ごしらえに参加しますか。おや…まだ二人は意識が戻っていないようです。では私は洗い終わっている野菜の皮でもむいておきましょうかね。
「…はっ 一体何が」
「アルクが怖いのじゃ…」
「エメアさん野菜の皮をむいておきましたが後は何をしましょうか」
やっと二人が目を覚ましたようなので現在の状況をエメアに説明します。どのように使われる野菜なのかわかりませんが、変色しないように皮をむいた状態で水につけておきました。
「え…あっ 全部終わったの?」
「はい、ここに出されている分につきましては終わっていますね」
「うそ…もうそんなに時間が過ぎているの?」
急いで立ち上がったエメアは馬車の御者の元へと向かいました。少しするとぼんやりとした顔をして戻って来たので、用事が済んだようです。
「信じられない…こんな早く終わるだなんて」
「えーと…エメアさん、次は何をしましょうか」
戻って来たエメアに私は次の仕事を要求します。どうせ次の目的地まで他にやることはないのです。何もせずにいるのはあまりにも退屈と言うもの。あるのでしたらその仕事をやるべきでしょう。
「……あ、そうね…じゃあ衣服の修繕でもしようかな」
「わらわは外を眺めてくるのじゃ」
エメアはいくつか衣服の入っている木箱を持ってきました。やることがないと判断した彼女は御者の隣へと座り外を眺めることにしたようです。
差し出された衣服の詰められた箱を開け順番に綻びなどを確認し修復していきましょうか。各自数着用意されているようですね。移動中に着替えて使用し、洗濯をしてまたしまっているのでしょう。だいぶ傷みが見られます。
「わー…気のせいか元のより綺麗になってますよね~」
目を細めたエメアが当たり前のことを言います。繊維から直していますからね。完全な新品とまでは行きませんが、洗濯による痛みはこれで解消されたはずです。といいますかエメアは目でも悪いんでしょうかね?
「私がやらない方がいいんじゃないですかね…」
などとたまにエメアにじっと見られながら修復をしていますと何やら外が騒がしくなってきました。それに気が付いたエメアが御者に訊ねました。
「何かありましたか?」
「魔物の襲撃だ!」
おや、やっとお出ましですか。どれどれ一体どのような状況でしょうかね?
「結構数がいるぞっ」
「そっちまわれー!」
「くっそ手が足りねぇ…」
どうやら群れを作っているようですね。ゴブリンでしょうか…かなり数がいます。護衛の方達が少し苦戦しているみたいです。まあ一匹一匹はそれほど強くはないですがこれだけ数がいたら厳しいんでしょうね。
「アルクウェ…アルク! わらわも参加してきてよいか?」
「そうですね…どうやら手こずっているようですから手伝うといいですよ」
まあ元からその予定でしたから。ちゃんと私達が移動する方向に向けて魔力を撒いておいたのですよ。思ったよりも数が多くて少しだけ驚いたのは内緒です。
「え、ちょっとアルクさん! マイルちゃんにやらせるのですかっ?」
「本人が望んでいるので…」
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