上 下
49 / 356
ネコを探す

41. 西平原の草取り

しおりを挟む
 西平原…こうしてみるとやっぱ広いな~ でも草だらけだ。街道のところは人が歩くだけあってほとんどないんだけどね。日の当たり方によって伸び具合がまちまちだけど、ほとんど膝より上って感じだな。おっとそうだ…

「草はいらないですよね? 他に何か拾ったらどうします?」
「好きにしてください」

 言質とったからな? この草の長さだとか何が落ちててもわからないもんね。

「あ、それとスキル使いますね」
「燃やすのはだめですけど…」

 つまりそれ以外ならいいと言う事! 俺は草に飛び込み走り出した。

「ちょっ どこへ…は? な、なんだー!?」

 うははははっ 後ろの方で叫んでおるわ~っ 走るだけでどんどん草が取れるぞー と、インベントリの空きが少ないからすぐ貯まるな。


ガチャポイント: 8999→9098

フワフワ草×12
ワサワサ草×5
クルクル草×1


 やっばりポーション用の草も雑草に紛れてるね。この調子でドンドンいこー ヒャッホーイ 職員さんが間抜けな顔しているけど気にしなーい。


ガチャポイント: 9098→10187

フワフワ草×33
ワサワサ草×14
クルクル草×6


 あっ インベントリのレベルが上がってる! やばい…ますます稼げるんじゃね? でもちょっと疲れてきたから少しだけ休憩にしよう。適当に座ってコップに水を注ぐ。ふう…

「あの…どうせでしたら街道に沿ってとって貰えると報酬の計算が楽だったんですけど…」
「はあ…」

 そんな事言われてないから知らん。確かに計算しやすいのかもしれんが。俺が好き放題に走ったので酷い有様だとは思うけど…仕方ない、今からそうするか。休憩おわりっ さーてもう少し頑張るかな!


ガチャポイント: 10187→12761

フワフワ草×72
ワサワサ草×29
クルクル草×8
魔石小×2


 昼ご飯食べる時間が欲しいから、その直前までひたすら走って草を回収した。もちろん疲れるのでたまに歩いたが。でもレベルが上がったせいか体力がついた気がするんだよねー 時間さえあればまだ走れそうだし。そして草むらの中に魔石が落ちていた。多分誰かが倒した魔物の物だと思うんだけど…これだけ草が生えてると倒した魔物が大したやつじゃないからと放置したんだろうね。で、倒された魔物は他の魔物に食べられたか、朽ち果てたかして魔石が残った、ということらしい。

「これって使い道は? あと、売るといくらなんだろ」
「魔石は主に魔道具に使われますね。動力源なんですよ。これは小さいので銀貨1枚くらいでしょうか」

 だそうだ。つまり電池的な役割なのか…まあいいや。ひとまず仕事の報告を済ませて部屋で昼ご飯をすませよう。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

続・拾ったものは大切にしましょう〜子狼に気に入られた男の転移物語〜

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:2,726pt お気に入り:9,844

聖獣様は愛しい人の夢を見る

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:7pt お気に入り:178

スキル「糸」を手に入れた転生者。糸をバカにする奴は全員ぶっ飛ばす

Gai
ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:9,359pt お気に入り:5,991

【R18】エンドレス~ペドフィリアの娯楽~

キャラ文芸 / 連載中 24h.ポイント:2,372pt お気に入り:24

輪廻転生~何度生まれ変わっても君を愛する~

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:3

蛙の王女様―醜女が本当の愛を見つけるまで―

恋愛 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:198

異世界転移!?~俺だけかと思ったら廃村寸前の俺の田舎の村ごとだったやつ

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:16,579pt お気に入り:2,393

処理中です...