56 / 356
旅支度
46. 獣魔契約
しおりを挟む
食事が終わって部屋に戻るとネコがそばに寄ってきた。流石に食堂には連れ込めなかったので置いて行ったんだよね。短い時間だったけどちょっと寂しかったようだ。
「ほんと懐いていますね…と、本日の予定はどのようになさいますか?」
部屋までついてきたノノさんがネコを眺めながら俺に今日の予定を聞いてきた。ノノさん…ネコが気になるのはいいけどせめてこっち見て話ししようよ?
「そうだね~ 午前はギルドで仕事を受けてくるよ」
「はい、昼食はどうされますか?」
「外で済ませるから大丈夫」
「わかりましたそのように手配しておきます」
「ありがとう」
「いえいえ。ところでその間この子はどうされるのですか?」
あれ? 連れていくつもりだったんだけどだめだったのか…? そう思った俺の顔を見たノノさんがなんだか少しあきれた顔をした。
「…獣魔登録をしていないので町中を連れまわすと捕まりますが、これから登録されるのでしょうか?」
「獣魔登録…」
「そうです。獣魔契約した生き物をどこかギルドで登録しないといけないんです。この子だったら移動手段にも戦力としても使えるのでどこでも登録できると思います。もし獣魔契約が出来ないのでしたら連れ出さない方がいいのですが?」
「大丈夫契約は出来るよ。だけど俺がしちゃっていいのかな?」
「なるほど…確認してきますのでお待ちください」
そうか懐いてるからってむやみに連れまわしたらいけないのか…そりゃそうだよな。もともと魔物なんだし安全が確保できないと周りの人が不安になるわ。
「お待たせしました。好きにしろ、とお返事をいただきました」
よかった。ならちゃっちゃとしませますか。テイマーの契約スキルをネコに使用するとお互いの足元に円を描いたような光が浮かび上がった。これが契約スキルってやつかな…と、名前? どうやら名前を付けないといけないらしい。そういえばメアリーって依頼書には書いてあったけど…
「メアリー?」
「?」
その名前でいいかネコ本人に訊ねてみるが首を傾げられた。どうやら名前と認識されなかったみたいだな…やっぱりメアリーじゃなかったのかな? となると自分で名前を考えなとだめなのか。ネコ…猫…タマとか? 単純すぎかさすがに。あーでも単純でもいいじゃないわかりやすい名前で。
「ネコルー?」
「ル~」
お…足元の光が広がってお互いの円が一つの円になってはじけて消える。するといつの間にか俺の左手首に細めの腕輪がついていた。触った感じ材質がまったくわからない…
「わー…初めて見ました獣魔契約。あ、その腕輪についている模様が登録に必要なんですよ。えーとネコルーちゃんにも首輪が…ありました」
「ほんとだ…」
ちょっと毛に埋もれてたがネコルーの首にも俺の腕輪と同じものがついていた。
「ほんと懐いていますね…と、本日の予定はどのようになさいますか?」
部屋までついてきたノノさんがネコを眺めながら俺に今日の予定を聞いてきた。ノノさん…ネコが気になるのはいいけどせめてこっち見て話ししようよ?
「そうだね~ 午前はギルドで仕事を受けてくるよ」
「はい、昼食はどうされますか?」
「外で済ませるから大丈夫」
「わかりましたそのように手配しておきます」
「ありがとう」
「いえいえ。ところでその間この子はどうされるのですか?」
あれ? 連れていくつもりだったんだけどだめだったのか…? そう思った俺の顔を見たノノさんがなんだか少しあきれた顔をした。
「…獣魔登録をしていないので町中を連れまわすと捕まりますが、これから登録されるのでしょうか?」
「獣魔登録…」
「そうです。獣魔契約した生き物をどこかギルドで登録しないといけないんです。この子だったら移動手段にも戦力としても使えるのでどこでも登録できると思います。もし獣魔契約が出来ないのでしたら連れ出さない方がいいのですが?」
「大丈夫契約は出来るよ。だけど俺がしちゃっていいのかな?」
「なるほど…確認してきますのでお待ちください」
そうか懐いてるからってむやみに連れまわしたらいけないのか…そりゃそうだよな。もともと魔物なんだし安全が確保できないと周りの人が不安になるわ。
「お待たせしました。好きにしろ、とお返事をいただきました」
よかった。ならちゃっちゃとしませますか。テイマーの契約スキルをネコに使用するとお互いの足元に円を描いたような光が浮かび上がった。これが契約スキルってやつかな…と、名前? どうやら名前を付けないといけないらしい。そういえばメアリーって依頼書には書いてあったけど…
「メアリー?」
「?」
その名前でいいかネコ本人に訊ねてみるが首を傾げられた。どうやら名前と認識されなかったみたいだな…やっぱりメアリーじゃなかったのかな? となると自分で名前を考えなとだめなのか。ネコ…猫…タマとか? 単純すぎかさすがに。あーでも単純でもいいじゃないわかりやすい名前で。
「ネコルー?」
「ル~」
お…足元の光が広がってお互いの円が一つの円になってはじけて消える。するといつの間にか俺の左手首に細めの腕輪がついていた。触った感じ材質がまったくわからない…
「わー…初めて見ました獣魔契約。あ、その腕輪についている模様が登録に必要なんですよ。えーとネコルーちゃんにも首輪が…ありました」
「ほんとだ…」
ちょっと毛に埋もれてたがネコルーの首にも俺の腕輪と同じものがついていた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
296
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる