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旅支度
51. 悩む
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露店を店じまいして木箱を商業ギルドに返却してきた。まだ日が傾き始めたばかりでうっすらと空が赤いくらいの時間だ。露店の売り上げは上々。コップはもちろん金貨3枚で売れたし、砂糖は4つ売れて金貨2枚になった。もう少し少な目でちょっと茶色がかった砂糖が銀貨3枚で売っていたのを見たことがあったので、俺のは銀貨5枚で売っていたんだよね。全部売れればよかったんだけど流石にそれは無理だったみたいだ。やっぱり高すぎるのかもしれないね砂糖。意外なところで消臭芳香剤が銀貨3枚で売れた。高いもんじゃないし買い手に任せてみた結果だ。何に使うんだろうか…まあ買った人の自由だ好きにしてくれ。でもこれでお金が増やせたので魔道具をさらに買えるね! うわーどれ買おうか迷うなっ テント、寝室、浴室、調理場…テントか寝室はどっちかでいいよな。どうせなら寝室とかにしちゃう? まあこれはぎりぎりまで迷うことにしよう。で、浴室と調理場はぜひとも手に入れたいなっでも2つで金貨10枚なんだよな…まだ他に必要なものとか何も用意してないのにこんなに高いものを買っていいものかと悩んでしまう。買えるんだけど…買えるんだけども…くそうっ
そうだ。調理場が手に入るのならポーションも作れるんじゃないか? 火が使えるんだもんな…となると鍋とかがいるわけだ。あとは作ったポーションを詰める容器? …とそもそも調理場があるのなら料理出来るな。難しいものは作れないが簡単な物なら俺でも作れるし、そうなると溜まってしまったカードも無駄にならずに使えるってことだ。調理道具も色々欲しくなるじゃないか!
「あ…とりあえず仕事の報告いかないとな」
冒険者ギルドで仕事を報告をすると無事銀貨5枚もらえた。よかったろくに確認されなかったけどちゃんと認めてもらえたみたいだ。よし、これで後は暗くなる前にヨルさんの家に帰ろう。
門をくぐり部屋に向かうと部屋の前でノノさんが待っていた。彼女はいつからそこに立っていたんだろうか…? 俺が門をくぐってから連絡がいって…だよね?
「おかえりなさいませリョータ様。湯あみの準備が出来ておりますので浴室までどうぞ」
「あーうん」
部屋に入らずそのままUターンで浴室へと連れてかれた。やっぱり走り回ったから汗臭いってことかな…ノノさんが気持ち距離を開けてるし…
「あ、ネコルーちゃんは私が見ていますので」
「はい…」
まあいいけど。
浴室に入るとすでに誰かが入っていた。まあこっちは男性用らしいから入っているのはムコン伯爵かヨルさんだ。ムコン伯爵だったらちょっと気まずいよな…普通だったら一緒にはいるなんてありえないだろうし。まあそれはヨルさんだって同じか。
「お、リョータか」
「丁度よかったヨルさん。ネコルーのご飯も一緒にもらえないでしょうか? もちろんただじゃなくて、これ渡しますので」
「! 湯あみが終わったら頼んでおくわ」
やばい、ヨルさんがいいように操れてしまう…まあ貰いっぱなしは悪いからね。
俺がヨルさんに渡したのは焼酎の入った2Lのペットボトルだ。湯あみの後夕食の時ヨルさんとムコン伯爵が飲んで喜んでいた。まあお酒が飲めない俺には何がうまいのかわからないが。そういえばヨルさんって何歳なんだろうか? まあこの世界の飲酒が何歳からいいのか知らないから予想もつかないな。もしかしたら年齢制限とかがないのかもしれないし。
そうそうダンジョンのこともこの時に聞いたんだけどこの世界に確認されているダンジョンは5か所なんだそうだ。まあそれだけ少なければ話を耳にしなくても当たり前だよね。そのうち1つが王都にあるらしい。折角向かうのだから機会があったらちょっと覗いてみてもいいかもしれない。
部屋に戻るとネコルーとノノさんがいた。ネコルーはノノさんにご飯貰ったみたいで気のせいか結構懐いているように見える。いいんだけどね別に…
そうだ。調理場が手に入るのならポーションも作れるんじゃないか? 火が使えるんだもんな…となると鍋とかがいるわけだ。あとは作ったポーションを詰める容器? …とそもそも調理場があるのなら料理出来るな。難しいものは作れないが簡単な物なら俺でも作れるし、そうなると溜まってしまったカードも無駄にならずに使えるってことだ。調理道具も色々欲しくなるじゃないか!
「あ…とりあえず仕事の報告いかないとな」
冒険者ギルドで仕事を報告をすると無事銀貨5枚もらえた。よかったろくに確認されなかったけどちゃんと認めてもらえたみたいだ。よし、これで後は暗くなる前にヨルさんの家に帰ろう。
門をくぐり部屋に向かうと部屋の前でノノさんが待っていた。彼女はいつからそこに立っていたんだろうか…? 俺が門をくぐってから連絡がいって…だよね?
「おかえりなさいませリョータ様。湯あみの準備が出来ておりますので浴室までどうぞ」
「あーうん」
部屋に入らずそのままUターンで浴室へと連れてかれた。やっぱり走り回ったから汗臭いってことかな…ノノさんが気持ち距離を開けてるし…
「あ、ネコルーちゃんは私が見ていますので」
「はい…」
まあいいけど。
浴室に入るとすでに誰かが入っていた。まあこっちは男性用らしいから入っているのはムコン伯爵かヨルさんだ。ムコン伯爵だったらちょっと気まずいよな…普通だったら一緒にはいるなんてありえないだろうし。まあそれはヨルさんだって同じか。
「お、リョータか」
「丁度よかったヨルさん。ネコルーのご飯も一緒にもらえないでしょうか? もちろんただじゃなくて、これ渡しますので」
「! 湯あみが終わったら頼んでおくわ」
やばい、ヨルさんがいいように操れてしまう…まあ貰いっぱなしは悪いからね。
俺がヨルさんに渡したのは焼酎の入った2Lのペットボトルだ。湯あみの後夕食の時ヨルさんとムコン伯爵が飲んで喜んでいた。まあお酒が飲めない俺には何がうまいのかわからないが。そういえばヨルさんって何歳なんだろうか? まあこの世界の飲酒が何歳からいいのか知らないから予想もつかないな。もしかしたら年齢制限とかがないのかもしれないし。
そうそうダンジョンのこともこの時に聞いたんだけどこの世界に確認されているダンジョンは5か所なんだそうだ。まあそれだけ少なければ話を耳にしなくても当たり前だよね。そのうち1つが王都にあるらしい。折角向かうのだから機会があったらちょっと覗いてみてもいいかもしれない。
部屋に戻るとネコルーとノノさんがいた。ネコルーはノノさんにご飯貰ったみたいで気のせいか結構懐いているように見える。いいんだけどね別に…
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