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港町トリィ
145. 時間つぶし的な
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ダルシア男爵を罠にはめる作戦の実行に当たり時間や日数の都合を合わせるため、1日フィレーネですごしたのち港町トリィに向かうことになった。その間にガチャの内容変更の説明をしたり、ジエルの暇つぶしのために買い物に行かされたりして過ごした。
ガチャの方は建築物がカードの状態で手に入ることに驚かれ、手に入るのならいつくか分けて欲しいと言われた。そのためにはガチャポイントがいるわけで…稼ぐために西平原で草取りをしてきてよいかと聞くと、目立つ行動をするなと怒られ、他の方法で稼ぐためにこの領主の家を掃除させてもらえることになった。
廊下を走りまわ…るのは怒られたから速足で通り抜けポイントを稼ぎ、天井も出来ないかなーと杖を出して魔法を使って見たが流石に目に見えるものじゃないので影で回収することが出来ず残念だったりとかして結構稼ぐことが出来た。
ガチャポイント:29314→36244
やっぱり大きな建物は掃除のし甲斐があるよね。廊下だけでこの稼ぎなんだからさ。まああれだ部屋はこまごまとしていてめんどくさいんだ。さて、それはいいとして稼いだポイントで建築物引いてみますか。
ガチャポイント:36244→33244
犬小屋(赤い屋根)
何か出そうな洋館
4LDK2階建て屋上付き
もうねなんといっていいのかわからない。確かにどれも家の形はしているよ。だけど犬小屋って…まあとりあえずジルベスターさんに見せてみるか。
ジルベスターさんの執務室の扉をノックし入室の許可をもらう。すぐに返事が返って来て中へと入れてもらった。
「どうかしたのかね?」
「今時間は大丈夫ですか? 建築物が手に入ったので」
「結構早かったな…で、それがそうかね?」
俺の手荷物カードに視線を送るジルベスターさん。早速見せろと目で訴えている。
「どうぞ…あっ ここで破かないでくださいよ」
「…流石にそんなことはしないが。ふむ、これは扉がないようだが?」
一番上になっていた犬小屋を見て扉がないことを聞いてきた。あるわけがない…必要もないんだし。
「あーそれは犬小屋です」
「犬?」
「えーと動物用の家で中に入って横に慣れるだけです」
「……次のは」
うん、気持ちはわかるよ。なかったことにしたかったんだよね。次に目にしたのは洋館だ。デザインはよさそうなのにどこか寂びれていて名前の通り何か出そうである。
「壊れた城か?」
「洋館というみたいです。まあ結構大きいので城にみえないこともないんだけど、多分この家と似たような大きさだと思いますよ?」
ただ窓の配置からして3階建てなのか屋根裏部屋なのかがありそう。
「そうか…そして最後のこの四角いのも家なのか?」
ジルベスターさんが言っているのは屋上のついた2階建ての家だ。屋上があるので作りが全体的に四角い。最近増えてきた(?)鉄筋コンクリ作りの家だね。
「俺の住んでいたところではそんな家もよく見かけましたよ」
「なるほど…面白いな」
見せたはいいがどうするんだろう? 色々問題があると思うんだよね。この世界の建築物ならまだしも作りが違うから、排水関係とかがとくに。蛇口はあるけど水の出ないただのオブジェとかだと邪魔で仕方がないと思う。
「そうだあの光る扉の先で現物を見せてくれないか?」
「見せるのはいいですけど、カードに戻せないですよ?」
「むっ それは困るな…」
まあカードの状態で複製すればいいだけなんだけど、このスキルについてはまだ教えていないからね。
「このカードを複製できれば…」
おっとどうやら複製のスキルのことは知っているらしい。
「だけどカードのことを知られるのは…」
誰か知り合いに複製スキル持ちがいるみたいだね。どうやったら手に入るスキルなのか知らないけど、ジルベスターさんはカードのことを知られたくないようだ。
「なんとかならんかね?」
「…俺が複製しましょうか?」
「出来るのかね?」
「出来ますけど、気軽に頼んだりしないと約束してくださいね? 魔力の消費がやばいんで」
「もちろだ。この複製にしか頼まないよ」
…ん? ちょっと微妙なニュアンスが…気のせいか? まあいいか。ジルベスターさんともちろんお供の人も連れて箱庭の中へ再び。そして早速まずは洋館の方から複製して現物化。複製の消費魔力は1000。カードの複製は全部同じ消費量なのかもしれない。
目の前に現れた建物を見上げる…うん。ちょっと不気味だ。
「これは…却下だな」
見栄えが悪すぎたようだ。まあわからんでもない。
ガチャの方は建築物がカードの状態で手に入ることに驚かれ、手に入るのならいつくか分けて欲しいと言われた。そのためにはガチャポイントがいるわけで…稼ぐために西平原で草取りをしてきてよいかと聞くと、目立つ行動をするなと怒られ、他の方法で稼ぐためにこの領主の家を掃除させてもらえることになった。
廊下を走りまわ…るのは怒られたから速足で通り抜けポイントを稼ぎ、天井も出来ないかなーと杖を出して魔法を使って見たが流石に目に見えるものじゃないので影で回収することが出来ず残念だったりとかして結構稼ぐことが出来た。
ガチャポイント:29314→36244
やっぱり大きな建物は掃除のし甲斐があるよね。廊下だけでこの稼ぎなんだからさ。まああれだ部屋はこまごまとしていてめんどくさいんだ。さて、それはいいとして稼いだポイントで建築物引いてみますか。
ガチャポイント:36244→33244
犬小屋(赤い屋根)
何か出そうな洋館
4LDK2階建て屋上付き
もうねなんといっていいのかわからない。確かにどれも家の形はしているよ。だけど犬小屋って…まあとりあえずジルベスターさんに見せてみるか。
ジルベスターさんの執務室の扉をノックし入室の許可をもらう。すぐに返事が返って来て中へと入れてもらった。
「どうかしたのかね?」
「今時間は大丈夫ですか? 建築物が手に入ったので」
「結構早かったな…で、それがそうかね?」
俺の手荷物カードに視線を送るジルベスターさん。早速見せろと目で訴えている。
「どうぞ…あっ ここで破かないでくださいよ」
「…流石にそんなことはしないが。ふむ、これは扉がないようだが?」
一番上になっていた犬小屋を見て扉がないことを聞いてきた。あるわけがない…必要もないんだし。
「あーそれは犬小屋です」
「犬?」
「えーと動物用の家で中に入って横に慣れるだけです」
「……次のは」
うん、気持ちはわかるよ。なかったことにしたかったんだよね。次に目にしたのは洋館だ。デザインはよさそうなのにどこか寂びれていて名前の通り何か出そうである。
「壊れた城か?」
「洋館というみたいです。まあ結構大きいので城にみえないこともないんだけど、多分この家と似たような大きさだと思いますよ?」
ただ窓の配置からして3階建てなのか屋根裏部屋なのかがありそう。
「そうか…そして最後のこの四角いのも家なのか?」
ジルベスターさんが言っているのは屋上のついた2階建ての家だ。屋上があるので作りが全体的に四角い。最近増えてきた(?)鉄筋コンクリ作りの家だね。
「俺の住んでいたところではそんな家もよく見かけましたよ」
「なるほど…面白いな」
見せたはいいがどうするんだろう? 色々問題があると思うんだよね。この世界の建築物ならまだしも作りが違うから、排水関係とかがとくに。蛇口はあるけど水の出ないただのオブジェとかだと邪魔で仕方がないと思う。
「そうだあの光る扉の先で現物を見せてくれないか?」
「見せるのはいいですけど、カードに戻せないですよ?」
「むっ それは困るな…」
まあカードの状態で複製すればいいだけなんだけど、このスキルについてはまだ教えていないからね。
「このカードを複製できれば…」
おっとどうやら複製のスキルのことは知っているらしい。
「だけどカードのことを知られるのは…」
誰か知り合いに複製スキル持ちがいるみたいだね。どうやったら手に入るスキルなのか知らないけど、ジルベスターさんはカードのことを知られたくないようだ。
「なんとかならんかね?」
「…俺が複製しましょうか?」
「出来るのかね?」
「出来ますけど、気軽に頼んだりしないと約束してくださいね? 魔力の消費がやばいんで」
「もちろだ。この複製にしか頼まないよ」
…ん? ちょっと微妙なニュアンスが…気のせいか? まあいいか。ジルベスターさんともちろんお供の人も連れて箱庭の中へ再び。そして早速まずは洋館の方から複製して現物化。複製の消費魔力は1000。カードの複製は全部同じ消費量なのかもしれない。
目の前に現れた建物を見上げる…うん。ちょっと不気味だ。
「これは…却下だな」
見栄えが悪すぎたようだ。まあわからんでもない。
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