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西側の大陸
166. 獣人がたくさん
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半日というかざっくりと5時間くらいで西側の大陸に着いた。時間の感覚はあくまでも俺の感覚なので当てにならないが…まああれだ、船の上のことは思い出してはいけない。
そしてやっぱりエルフや獣人をよく見かける。人はまだ1人も見ていない。つまり俺はかり目立つ存在だ。
「やっぱりこっちの空気は落ち着きますねー」
同意を求められても違いがわからないから困る…ジエルはわかるらしく頷いていた。相変わらずネコルーの上からだ。そういえばネコルーの代金は取られなかったがなんでだろうか? まあやすくなる分には助かるが。
「で、エルフが住んでいるところはここから遠いのか?」
「そうですね、2つほど町を通過した先の森の中になりますね。このあたりは獣人が住んでいますよ」
なるほど…まだ数日かかるわけか。とりあえず今日はこの町で休むとして、明日からの移動手段を考えないとな。
「じゃあ宿で部屋借りるか外にでも出て箱庭で寝るかどうする?」
「「箱庭」」
ですよねー 宿は部屋によっては綺麗じゃないし、ご飯も微妙だ。
「だったら町を軽く見たら外へ行こうか」
町の中を見て歩いているんだが…港町なのに魚より肉がたくさん売っている。やっぱり獣人が多く住んでいるからだろうか? 肉を焼く匂いがあちらこちからかしている。というか食べ歩きしている人をよく見かける。魚を焼いていたらネコルーが店を襲いそうなのでその辺はよかったが…
「飽きた」
「ジエル…ごめんなさいリョータさん。やっぱり肉ばかりだからかなー 私も流石にこれはどうかと思いますが」
「あーいいよ。ここまての偏りは逆にすごいけどね」
野菜なんて見ないんだよね。作ってないのかな? まあないものはどうしようもないよね。
俺はそれよりいろんな獣人のほうが気になる。猫、犬、狐…耳の形で判断が難しいのもいるね。あとは羽根が生えた人。色や形もそれぞれでなんの鳥なのか全くわからん。それと多分角。角も難しい…詳しくないし。でもそんな住人たちを見ているだけで楽しい。不快な思いをさせないように眺めないと。
「おい、そこの!」
結構色々見たし(主に獣人を)そろそろ町の外へ出て休むことにしようかな。
「ルー、ジエル、そろそろ外に向かおうか」
「あ、はいそうですね…? あのー…話しかけられていると思うんだけどいいんですか?」
ルー…それはなんか厄介そうだなーと思って無視してたんだよ。気がつかないふりしてほしかったな。
「そこの人間! せっかくこっちから話しかけてやってんだから顔ぐらい向けやがれっ」
ぐいっと無理やり肩を掴まれ振り向かせられる。痛くはないがちょっと乱暴じゃないだろうか。
「む…黒髪だからそうかと思ったが人違いか。悪いな!」
人違いかよ。まったく…でも黒髪の人間ってだけで声かけて回ってるのか? どれだけそんな対象がいるかわからないがその探し人には会うことがあったら謝って欲しいところだな。
「……」
「いこうか。ルー?」
「…はい」
なんだ? 気のせいかルーの様子が少しおかしいかな。ちらちらと背後を振り返りながら歩いている。なんだろう誰かがついてきているのか? 残念ながらそんなことがわかる便利なスキルは持っていないのでわからない。まあいいか…箱庭に入ってしまえば何も危険なことはないしな。
俺たちは町の外へ向かうと箱庭の中へと入っていった。
そしてやっぱりエルフや獣人をよく見かける。人はまだ1人も見ていない。つまり俺はかり目立つ存在だ。
「やっぱりこっちの空気は落ち着きますねー」
同意を求められても違いがわからないから困る…ジエルはわかるらしく頷いていた。相変わらずネコルーの上からだ。そういえばネコルーの代金は取られなかったがなんでだろうか? まあやすくなる分には助かるが。
「で、エルフが住んでいるところはここから遠いのか?」
「そうですね、2つほど町を通過した先の森の中になりますね。このあたりは獣人が住んでいますよ」
なるほど…まだ数日かかるわけか。とりあえず今日はこの町で休むとして、明日からの移動手段を考えないとな。
「じゃあ宿で部屋借りるか外にでも出て箱庭で寝るかどうする?」
「「箱庭」」
ですよねー 宿は部屋によっては綺麗じゃないし、ご飯も微妙だ。
「だったら町を軽く見たら外へ行こうか」
町の中を見て歩いているんだが…港町なのに魚より肉がたくさん売っている。やっぱり獣人が多く住んでいるからだろうか? 肉を焼く匂いがあちらこちからかしている。というか食べ歩きしている人をよく見かける。魚を焼いていたらネコルーが店を襲いそうなのでその辺はよかったが…
「飽きた」
「ジエル…ごめんなさいリョータさん。やっぱり肉ばかりだからかなー 私も流石にこれはどうかと思いますが」
「あーいいよ。ここまての偏りは逆にすごいけどね」
野菜なんて見ないんだよね。作ってないのかな? まあないものはどうしようもないよね。
俺はそれよりいろんな獣人のほうが気になる。猫、犬、狐…耳の形で判断が難しいのもいるね。あとは羽根が生えた人。色や形もそれぞれでなんの鳥なのか全くわからん。それと多分角。角も難しい…詳しくないし。でもそんな住人たちを見ているだけで楽しい。不快な思いをさせないように眺めないと。
「おい、そこの!」
結構色々見たし(主に獣人を)そろそろ町の外へ出て休むことにしようかな。
「ルー、ジエル、そろそろ外に向かおうか」
「あ、はいそうですね…? あのー…話しかけられていると思うんだけどいいんですか?」
ルー…それはなんか厄介そうだなーと思って無視してたんだよ。気がつかないふりしてほしかったな。
「そこの人間! せっかくこっちから話しかけてやってんだから顔ぐらい向けやがれっ」
ぐいっと無理やり肩を掴まれ振り向かせられる。痛くはないがちょっと乱暴じゃないだろうか。
「む…黒髪だからそうかと思ったが人違いか。悪いな!」
人違いかよ。まったく…でも黒髪の人間ってだけで声かけて回ってるのか? どれだけそんな対象がいるかわからないがその探し人には会うことがあったら謝って欲しいところだな。
「……」
「いこうか。ルー?」
「…はい」
なんだ? 気のせいかルーの様子が少しおかしいかな。ちらちらと背後を振り返りながら歩いている。なんだろう誰かがついてきているのか? 残念ながらそんなことがわかる便利なスキルは持っていないのでわからない。まあいいか…箱庭に入ってしまえば何も危険なことはないしな。
俺たちは町の外へ向かうと箱庭の中へと入っていった。
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