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逃げてきた聖女
234. 幼女降臨2
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ルーの家の中に入ると待機していたメイドに連れられ早速響子は連れていかれた。あーそうだった身を清めなければいけないんだったっけ?
「ちょっ なに? りょーちゃーん!!」
そんな響子を見送っているとなぜか俺もメイドに囲まれていた。あれ…俺は御神木様に会うなんて言ってないんだけど…
「リョータさんもご一緒に、だそうですよ?」
「聞いてないよっ」
メイドに連れられ俺も身を清めることになったらしい…
身支度を整え終えどうやら俺の方が先に終わったらしく、部屋で響子が戻るのを待っていた。まあね俺2回目だし、早く終わって欲しいから無駄な抵抗はやめたさ…
「おまたせしました」
「りょーちゃんりょーちゃんっ すごかったの! もうなに? ぴかぴか?」
響子がルーに連れられて戻って来た。よくわからないが響子にとって身を清めるというのはとても素晴らしいものだったようだ。とてもうれしそうに話している。
「リョータ様本日ジエルはすでに御神木様のもとにいます」
「そうなんだ」
「はい、ですのでその場までは私が案内します。では向かいましょうか」
俺と響子はルーの後をついてエルフの里の中を歩いていく。今回は町の人たちはついては来なく、俺たちが通るたび立ち止まりお辞儀をしている。なるほど…ついていくのは許可がないとマナー違反になるってことなのかな。
「止まってください」
頭を下げるエルフたちの間を取り抜け俺たちは御神木様の手前までやってきた。すでに御神木様の前にいたジエルがこちらへと歩いてくる。
「おやつ」
「ん?」
「違った…終わったらおやつ、欲しい」
「あーわかったわかった。終わってからな」
「約束」
「み、巫女さん…」
何か響子が言っているがジエルが手を出しているしその上に俺は手を置いた。また手を繋ぐの? と言いたげな顔をしつつも響子も俺と同じように反対側の手の上に自分の手を乗せる。その状態で3人で御神木様の前にまでやってきた。そして光り出す御神木様。光の粒が広がり始めると遠くの方でエルフたちの声が聞こえた気がした。たぶん多少なりに光が飛んで行っているんだろう。どちらかというと喜んでいるような声なので。
「よくきましたね聖女響子。こちらもあなたにお話ししておきたいことがあったので助かります」
「…子供?」
おいおい…思っていても口に出したらだめだろう。
「外見は子供のように見えるかもしれませんが、この世界を管理する女神の一人になります」
「ふぅ~ん…神様ってひとりじゃないんだね~ で、神様って本当なの? どうやったら神ということになるの??」
「なるほど…あなたは私が本当に神なのかが知りたくてやってきたのですね」
「そう。みんな普通に信じているけど、私は初めて会う存在をいきなり神かどうかわからないから~」
「わかりました。では巫女よ、聖女にのみ言葉を伝えたい」
「ん」
ジエルが俺の手を離した。なるほど…そうすると俺には言葉が聞こえなくなるというわけか。
「…………」
「え、うそ…本当に?」
「………」
「…なるほどそう言うこと。でもそれだと…」
「…………」
「それもそう…かな?」
何を話しているのかわからん…だけど気のせいかさっきからジエルがこっちをじっと見ている。
「わかりました。それを信じて見ます」
どうやら話が終わったみたいだ。ジエルが俺の手を握ってきた。
「りょーちゃん。私復活する御神木様を守る巫女になることになったわ」
「…は?」
「響子は私と同じになった」
「話が見えないんだけど…」
「復活した御神木にも巫女が必要なのです。そのために御神木を維持するためのスキルを授けました」
「こう気軽にスキルが付けられるくらいだもの神だよね」
なるほど…たしかにそれなら神だと認めることが出来るか。
「ちょっ なに? りょーちゃーん!!」
そんな響子を見送っているとなぜか俺もメイドに囲まれていた。あれ…俺は御神木様に会うなんて言ってないんだけど…
「リョータさんもご一緒に、だそうですよ?」
「聞いてないよっ」
メイドに連れられ俺も身を清めることになったらしい…
身支度を整え終えどうやら俺の方が先に終わったらしく、部屋で響子が戻るのを待っていた。まあね俺2回目だし、早く終わって欲しいから無駄な抵抗はやめたさ…
「おまたせしました」
「りょーちゃんりょーちゃんっ すごかったの! もうなに? ぴかぴか?」
響子がルーに連れられて戻って来た。よくわからないが響子にとって身を清めるというのはとても素晴らしいものだったようだ。とてもうれしそうに話している。
「リョータ様本日ジエルはすでに御神木様のもとにいます」
「そうなんだ」
「はい、ですのでその場までは私が案内します。では向かいましょうか」
俺と響子はルーの後をついてエルフの里の中を歩いていく。今回は町の人たちはついては来なく、俺たちが通るたび立ち止まりお辞儀をしている。なるほど…ついていくのは許可がないとマナー違反になるってことなのかな。
「止まってください」
頭を下げるエルフたちの間を取り抜け俺たちは御神木様の手前までやってきた。すでに御神木様の前にいたジエルがこちらへと歩いてくる。
「おやつ」
「ん?」
「違った…終わったらおやつ、欲しい」
「あーわかったわかった。終わってからな」
「約束」
「み、巫女さん…」
何か響子が言っているがジエルが手を出しているしその上に俺は手を置いた。また手を繋ぐの? と言いたげな顔をしつつも響子も俺と同じように反対側の手の上に自分の手を乗せる。その状態で3人で御神木様の前にまでやってきた。そして光り出す御神木様。光の粒が広がり始めると遠くの方でエルフたちの声が聞こえた気がした。たぶん多少なりに光が飛んで行っているんだろう。どちらかというと喜んでいるような声なので。
「よくきましたね聖女響子。こちらもあなたにお話ししておきたいことがあったので助かります」
「…子供?」
おいおい…思っていても口に出したらだめだろう。
「外見は子供のように見えるかもしれませんが、この世界を管理する女神の一人になります」
「ふぅ~ん…神様ってひとりじゃないんだね~ で、神様って本当なの? どうやったら神ということになるの??」
「なるほど…あなたは私が本当に神なのかが知りたくてやってきたのですね」
「そう。みんな普通に信じているけど、私は初めて会う存在をいきなり神かどうかわからないから~」
「わかりました。では巫女よ、聖女にのみ言葉を伝えたい」
「ん」
ジエルが俺の手を離した。なるほど…そうすると俺には言葉が聞こえなくなるというわけか。
「…………」
「え、うそ…本当に?」
「………」
「…なるほどそう言うこと。でもそれだと…」
「…………」
「それもそう…かな?」
何を話しているのかわからん…だけど気のせいかさっきからジエルがこっちをじっと見ている。
「わかりました。それを信じて見ます」
どうやら話が終わったみたいだ。ジエルが俺の手を握ってきた。
「りょーちゃん。私復活する御神木様を守る巫女になることになったわ」
「…は?」
「響子は私と同じになった」
「話が見えないんだけど…」
「復活した御神木にも巫女が必要なのです。そのために御神木を維持するためのスキルを授けました」
「こう気軽にスキルが付けられるくらいだもの神だよね」
なるほど…たしかにそれなら神だと認めることが出来るか。
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