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御神木様の気配とケーキ屋
243. 情報収集をする
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一度箱庭へと戻って来た俺は響子を探したんだが…
「こんなところにいたのか」
「ん~?」
響子がいたのはケーキ屋の喫茶スペース。自分で紅茶を入れ手に持っている食べ物はホールケーキ…ええ~っ
「…んっく。りょーちゃん何か用事?」
「いや…ダンジョン攻略をどんな感じでやっていたのか聞こうと思ってさ…」
「ん-と、確か3日くらいはこもってひたすら狩りしてたかな~?」
なるほどとういことはたけ達は今ダンジョンの中という可能性が高いということか。
「一度クリアーしたボスを無視してだけどね~」
そういえばボスは一度クリアーすると中に沸いていなければ通過できるんだったっけ? ちょっとその辺は詳しく知らないが。
「お、リョータは勇者の情報を掴んだってことは今王都か」
「ヨルさん…仕事は?」
「なんだよ、ちょっとした休憩だろうが」
そんなヨルさんが食べていたのは栗羊羹を丸ごと1本…あれ? もしかして俺ケーキ屋はじめたのはしっぱいしたのかな。このままだと周りの人たちはブクブクと太ってとんでもないことに…! いや、でもそれを食べた結果は自己責任だし! 食べすぎた人が悪い! たぶん!!
「響子もう少し情報がほしいんだけど、お前ならどこ行けば話が聞けるかわかるだろう?」
「あーそうね。よく行動していた範囲とか知っているのは私くらいか…」
「情報収集か? なら俺もいくか」
あーシズクもいたのか。というかシズクが食べているのは昨日の残りの唐辛子せんべい。辛い分たくさんは食べられないから見ていてなんと平和なことか…残りをきっちり輪ゴムで口を閉めるとシズクは立ち上がった。
「ほらキョーコ運動がてらに出かけるぞ」
「ええ~ まだ食べ終わっていないのに~」
いや…全部食べるつもりだったことに驚きなんだが。
「冷蔵庫にしまっておいて後で食べればいいだろう?」
「ん-りょーちゃんがそういうなら~」
響子はケーキ皿を持って家へと戻っていく。
「2人が王都へ行くならついでに俺も行くかな」
「ヨルさんも?」
「ああ、流石にこれだけ連絡がないのは気になるからな」
そういえばジルベスターさんからしばらく連絡がないんだっけ。
「それに王都にも扉を繋いでおけば今後楽になるし」
そっちが本命か? なんでもいいけど。そういえば扉の登録っていくつまでできるんだろうか? 2つまでは確認済みだけどそこから数を増やしてみていないな。
少しすると響子が戻って来たので外へと箱庭を繋げた。そこを響子、シズク、ヨルさん、俺の4人はくぐり王都へ。念のために路地裏から入っておいてよかった。
「じゃあ各自情報収集を。危険だと思ったらすぐ戻って来てよ」
みんなは頷くとそれぞれ散っていった。響子とシズクはフードを目深にかぶっているから大丈夫だと思うが、ヨルさんはそのまま行ってしまった。知り合いに会ったらどうするつもりなんだろうね? まあ俺の知ったことではないか。
さて、みんなは情報収集へ行ったが俺も何かしないとな。いざとなったら箱庭やテレポートがあるから他の人より無茶が聞く。どこへ行けば情報は手に入りやすいかな? まずはもう一度冒険者ギルドへいきその酒場スペースで話を聞いてみるか。
冒険者ギルドの酒場スペースへやってきた。時間は昼前とあって人は少ないがちらほらとお酒を飲んでいる人がいた。この人たちは仕事に行かないんだろうかと疑問に思わなくもないが人それぞれだから気にしたらだめだろうな。適当に一人で飲んでいる人に声をかけてみることに。
「調子はどうだい?」
「ああ~ん? よさそうに見えるかい?? こんな時間に酒飲んでんだいいわけねぇ~よっ しかも酒もまずいときた」
ふむ…酒をあげたら色々喋ってくれそうかな? 俺はインベントリから赤ワインのペットボトルを取り出した。それを一緒に取り出したガラスのコップになみなみと注ぎその男の目の前へ。
「どうぞ。多分ちょっと強めなお酒だけど」
「…なめるなよ。こちとらドワーフだ。強い酒にはなれておるっ」
男は奪うようにコップを掴み一瞬だけじっとコップを眺め一気にワインを飲みほした。えー…ワインってもっとすこしずつ飲むイメージだったんだけど…?
「ほう…あまり強い酒ではないが味はいいな」
なるほどドワーフというのはお酒に強いらしい。
「こんなところにいたのか」
「ん~?」
響子がいたのはケーキ屋の喫茶スペース。自分で紅茶を入れ手に持っている食べ物はホールケーキ…ええ~っ
「…んっく。りょーちゃん何か用事?」
「いや…ダンジョン攻略をどんな感じでやっていたのか聞こうと思ってさ…」
「ん-と、確か3日くらいはこもってひたすら狩りしてたかな~?」
なるほどとういことはたけ達は今ダンジョンの中という可能性が高いということか。
「一度クリアーしたボスを無視してだけどね~」
そういえばボスは一度クリアーすると中に沸いていなければ通過できるんだったっけ? ちょっとその辺は詳しく知らないが。
「お、リョータは勇者の情報を掴んだってことは今王都か」
「ヨルさん…仕事は?」
「なんだよ、ちょっとした休憩だろうが」
そんなヨルさんが食べていたのは栗羊羹を丸ごと1本…あれ? もしかして俺ケーキ屋はじめたのはしっぱいしたのかな。このままだと周りの人たちはブクブクと太ってとんでもないことに…! いや、でもそれを食べた結果は自己責任だし! 食べすぎた人が悪い! たぶん!!
「響子もう少し情報がほしいんだけど、お前ならどこ行けば話が聞けるかわかるだろう?」
「あーそうね。よく行動していた範囲とか知っているのは私くらいか…」
「情報収集か? なら俺もいくか」
あーシズクもいたのか。というかシズクが食べているのは昨日の残りの唐辛子せんべい。辛い分たくさんは食べられないから見ていてなんと平和なことか…残りをきっちり輪ゴムで口を閉めるとシズクは立ち上がった。
「ほらキョーコ運動がてらに出かけるぞ」
「ええ~ まだ食べ終わっていないのに~」
いや…全部食べるつもりだったことに驚きなんだが。
「冷蔵庫にしまっておいて後で食べればいいだろう?」
「ん-りょーちゃんがそういうなら~」
響子はケーキ皿を持って家へと戻っていく。
「2人が王都へ行くならついでに俺も行くかな」
「ヨルさんも?」
「ああ、流石にこれだけ連絡がないのは気になるからな」
そういえばジルベスターさんからしばらく連絡がないんだっけ。
「それに王都にも扉を繋いでおけば今後楽になるし」
そっちが本命か? なんでもいいけど。そういえば扉の登録っていくつまでできるんだろうか? 2つまでは確認済みだけどそこから数を増やしてみていないな。
少しすると響子が戻って来たので外へと箱庭を繋げた。そこを響子、シズク、ヨルさん、俺の4人はくぐり王都へ。念のために路地裏から入っておいてよかった。
「じゃあ各自情報収集を。危険だと思ったらすぐ戻って来てよ」
みんなは頷くとそれぞれ散っていった。響子とシズクはフードを目深にかぶっているから大丈夫だと思うが、ヨルさんはそのまま行ってしまった。知り合いに会ったらどうするつもりなんだろうね? まあ俺の知ったことではないか。
さて、みんなは情報収集へ行ったが俺も何かしないとな。いざとなったら箱庭やテレポートがあるから他の人より無茶が聞く。どこへ行けば情報は手に入りやすいかな? まずはもう一度冒険者ギルドへいきその酒場スペースで話を聞いてみるか。
冒険者ギルドの酒場スペースへやってきた。時間は昼前とあって人は少ないがちらほらとお酒を飲んでいる人がいた。この人たちは仕事に行かないんだろうかと疑問に思わなくもないが人それぞれだから気にしたらだめだろうな。適当に一人で飲んでいる人に声をかけてみることに。
「調子はどうだい?」
「ああ~ん? よさそうに見えるかい?? こんな時間に酒飲んでんだいいわけねぇ~よっ しかも酒もまずいときた」
ふむ…酒をあげたら色々喋ってくれそうかな? 俺はインベントリから赤ワインのペットボトルを取り出した。それを一緒に取り出したガラスのコップになみなみと注ぎその男の目の前へ。
「どうぞ。多分ちょっと強めなお酒だけど」
「…なめるなよ。こちとらドワーフだ。強い酒にはなれておるっ」
男は奪うようにコップを掴み一瞬だけじっとコップを眺め一気にワインを飲みほした。えー…ワインってもっとすこしずつ飲むイメージだったんだけど…?
「ほう…あまり強い酒ではないが味はいいな」
なるほどドワーフというのはお酒に強いらしい。
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