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御神木を植える
284. カルガード騙される
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港町へやって来て俺と響子とルーはカルガードと合流し、早速宿をとることにした。今回船を利用するということになっているので、ルーにも協力してもらうことにしてある。まあ実際は船によるわけではなく、別のことでルーには手を貸してもらえることになっている。食事を食べに行こうとカルガードが言うので、外へ食べに行かず宿の部屋で食べようと俺が持っている食べ物を提供すると、カルガードの動きが止まった。一つ一つゆっくりと食べながら何やらぶつぶつと言っていて若干怖かった。人族の食事がうまいものだと勘違いしたのかもしれない。
そしてその夜…
「どう…寝てる?」
「ああ、つついても全く起きないぞ」
「まあそういう魔法だからねぇ~」
「で、響子これどのくらい効果はもつんだ?」
「かけなおせばどれだけでも…ただどのくらいで効果が切れるかは人それぞれみたいだよ。今は普通に夜だということもあって効果もその分強くなってるかもしれない~」
なるほど…普通に寝ててその上魔法で眠らされているから効果が切れにくいというわけか。
「よし、ルー顔合わせありがとな」
「いえいえ、それで朝またくればいいのですよね?」
「ああ、ジエルのお祈りが終わってからでいいぞ。響子は朝早めに起きてまた魔法をかけなおしてくれ」
「うんわかった。あ、一人じゃいやだからシズクさん呼んでよ」
「そうだなそのほうが安全だしな」
響子は呼び出したシズクとともに別に部屋へと寝るために向かい、俺はどうせなら箱庭の方で寝たかったがカルガードを放置にするわけにもいかないのでこのままこの宿で寝ることにした。若干ベッドが硬かったかな…
「ん…うん? やけに揺れているな」
「あ、やっと起きたか…疲れていたのか?」
「…疲れはあるかもしれないが、ここは馬車の上なのか? すでに船を降りたってことだよな…丸1日寝てたってことなのか…いやありえないだろう??」
「そう言われてもすでに人族がすむ土地だしなここ」
俺の言葉にカルガードはフードを深くかぶりなおし馬車の外を覗き込んだ。
「うーん…見てもわからん」
「そろそろつきますよ~」
「ルーいつも馭者やってくれて助かるよ」
「他の方も出来るようになるといいのですけどね」
ルーは馭者をやってもらうためにカルガードと顔をあわせてもらっていたのだ。まあ実際はすぐ近くまでテレポートでやって来て馬車を出しついさっき走り出したところなんだけどな? こっちの地理を知らない人が相手だから出来る芸当だ。実際に馬車で走らせたら4-5日かかってしまう。
馬車は邪魔なのでインベントリにしまうとカルガードに驚かれてしまった。けど何も聞かれることなくそのままブンナーの町の中へと俺たちは入っていく。
「ちょっとさびれた町だな。本当にこんなとこにそれ植えるのか?」
「本人の希望なんだよ」
「そうか…あんたやっぱり巫女なのか」
どうやらうすうす感づいていたみたいだ。まあ一般人が御神木を持ち歩いていたら問題があるだろう。
「見えてきたぞ」
崩れかけた建物が立ち並ぶところを通り抜けその先の開けた場所に俺たちはついた。ここの地面の土を何とかしないといけないからな。
「ずいぶんと広いな…おっととにかく土を回収して混ぜてみるか」
「…ん、ちょっと待ってくれ」
「なんだ?」
ここにつくまでの間にやけに人がこっちへ向かって来ているな~とは思っていたよ。だけどそれがまさか…
「なんでこんなところへ来ているんですか? フィレーネへ戻らないといけないのでは? …ジルベスターさん」
ジルベスターさんはお供を引き連れこの広場を囲むようにしていた。
───────────
少しの間更新をおやすみします。
そしてその夜…
「どう…寝てる?」
「ああ、つついても全く起きないぞ」
「まあそういう魔法だからねぇ~」
「で、響子これどのくらい効果はもつんだ?」
「かけなおせばどれだけでも…ただどのくらいで効果が切れるかは人それぞれみたいだよ。今は普通に夜だということもあって効果もその分強くなってるかもしれない~」
なるほど…普通に寝ててその上魔法で眠らされているから効果が切れにくいというわけか。
「よし、ルー顔合わせありがとな」
「いえいえ、それで朝またくればいいのですよね?」
「ああ、ジエルのお祈りが終わってからでいいぞ。響子は朝早めに起きてまた魔法をかけなおしてくれ」
「うんわかった。あ、一人じゃいやだからシズクさん呼んでよ」
「そうだなそのほうが安全だしな」
響子は呼び出したシズクとともに別に部屋へと寝るために向かい、俺はどうせなら箱庭の方で寝たかったがカルガードを放置にするわけにもいかないのでこのままこの宿で寝ることにした。若干ベッドが硬かったかな…
「ん…うん? やけに揺れているな」
「あ、やっと起きたか…疲れていたのか?」
「…疲れはあるかもしれないが、ここは馬車の上なのか? すでに船を降りたってことだよな…丸1日寝てたってことなのか…いやありえないだろう??」
「そう言われてもすでに人族がすむ土地だしなここ」
俺の言葉にカルガードはフードを深くかぶりなおし馬車の外を覗き込んだ。
「うーん…見てもわからん」
「そろそろつきますよ~」
「ルーいつも馭者やってくれて助かるよ」
「他の方も出来るようになるといいのですけどね」
ルーは馭者をやってもらうためにカルガードと顔をあわせてもらっていたのだ。まあ実際はすぐ近くまでテレポートでやって来て馬車を出しついさっき走り出したところなんだけどな? こっちの地理を知らない人が相手だから出来る芸当だ。実際に馬車で走らせたら4-5日かかってしまう。
馬車は邪魔なのでインベントリにしまうとカルガードに驚かれてしまった。けど何も聞かれることなくそのままブンナーの町の中へと俺たちは入っていく。
「ちょっとさびれた町だな。本当にこんなとこにそれ植えるのか?」
「本人の希望なんだよ」
「そうか…あんたやっぱり巫女なのか」
どうやらうすうす感づいていたみたいだ。まあ一般人が御神木を持ち歩いていたら問題があるだろう。
「見えてきたぞ」
崩れかけた建物が立ち並ぶところを通り抜けその先の開けた場所に俺たちはついた。ここの地面の土を何とかしないといけないからな。
「ずいぶんと広いな…おっととにかく土を回収して混ぜてみるか」
「…ん、ちょっと待ってくれ」
「なんだ?」
ここにつくまでの間にやけに人がこっちへ向かって来ているな~とは思っていたよ。だけどそれがまさか…
「なんでこんなところへ来ているんですか? フィレーネへ戻らないといけないのでは? …ジルベスターさん」
ジルベスターさんはお供を引き連れこの広場を囲むようにしていた。
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