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第2章 転移者
13話 ミ
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さて、これからどうしようか?やらなければならない事、やった方がいい事を考えてみる。
「まずはあれか?魔族の子に会うべき…多分母さんだぞ?」
「そうだな一度会ってもらおうか。」
テンタチィオネは頷いた。
「あとはそうだな……魔王にも顔合わせておくか?どんな人なのか知っておいてそんはないだろう。私もまだあっていないしな。」
「魔王に聞けば石化の使用者がわかるかな?」
「わかるかもな。一応国?都市?を管理しているのだろうし。」
確かにその通りである。その後もう少し細部を話し合い、テンタチィオネは帰っていった。今はクラスタと2人きりだ。
「…………」
「……」
「クラスタってもしかして父さ…」
「言わないで…っ自分が良くわかっているのだから。」
そのあとクラスタも逃げるように帰っていった。どうやら聞いてはいけないことを聞こうとしていたようだ。
後日、サラキアに友達を連れて行くという許可をもらったらしく、直人はテンタチィオネにつれられサラキアの部屋へ向かった。向かうと言っても頻繁に行くためにテンタチィオネがサラキアの『ディメンションウォール』と繋いでいたのでそこをくぐるだけである。
テンタチオネが扉をノックする。
「サラ入るよ。」
テンタチィオネはサラキアのことをサラと呼ぶようになっていたようだ。扉を開けサラキアの部屋に入ると直人は驚いた。
「話には聞いていたけど日本の部屋というかまんま住んでた家の再現じゃね?」
サラキアの部屋は直人とテンタチィオネが住んでいた家のリビングそのものだった。ちがうのはベッドが追加されているくらいで。
「これで気にならない方が無理だよな…」
直人は納得した。
「テン、よくきたにょ」
「友達連れてきたよ紹介するね。」
「あ、初めまして直…」
名前を言いかけたらテンタチィオネにくちを塞がれた。どうやらサラキアの様子を見るようだ。
「………………」
サラキアは直人の顔をじっと見ている。時折首を傾げたり頭を抱えたりする。
「ん~~?」
よほど気になるのか目の前までやってきた。匂いまで嗅ぎ出す始末だ。
「ありぇ~?なんか知ってるんだけじょ~…」
直人の周りをクルクルと歩きまわる。流石に外見だけ見て思い出すのは情報が足りなかったたようだ。ところがサラキアは突然直人のズボンの裾をめくり上げたのである。
「……直人?」
「「!?」」
サラキアが見つめた先にはカタカナのミのような傷痕があった。
確かこれは……
その日は寒い日で白石家の食卓には鍋がのっていた。鍋の具材に白身の魚が入っていてそれを食べようとすると足元から視線を感じた。我が家で飼っている白い猫である。その目は獲物を狙うかのような視線をしていた。箸先を移動するとついてくるので面白くてつい繰り返してしまった。
「何してるんだ直人?」
「ん?」
余所見をしたその一瞬のすきをついて猫は飛びかかってきた。
「わっ」
驚いてバランスを崩す。魚は足首付近に落ちた。そこへ猫が勢いよく飛びかかり爪を立てたもんだからたまらない。
「いって――――っ!」
悪ふざけが過ぎた結果だ。母さんが心配して近づいてきた。
「やだ、だいじょ…う…ぷっふ……やだ。」
何故か笑いをこらえている。不思議そうに父さんも覗き込む。
「ぶほっ」
吹き出した。
「やばいうちの猫凛々しくなってるっ」
「……?」
猫を見ると僕の足の傷口に頭ををぶつけたらしく赤い眉毛が出来ていた。
「…いや、気持ちはわかるけど息子の心配しろよっ??」
そういえばそんなこともあった。
傷痕を眺めたあと顔を上げる。
「なんで直人がいるにょ?」
「母さん?」
「はいにゃ?」
可愛らしく首を傾げる。
「傷痕で思い出すとか意味わかんないからねっ??」
さて、ひとまず母さんが記憶を思い出してくれたことにより会話がしやすくなった。今は父さんが僕の現状を説明してくれている。
「またこっちでも親子3人でくらしゅしかないにょ~?」
「却下で。2人はもうここの人だからいいんだろうけど、僕は違うんだから早く夢から覚めたいのっ」
そう言うと2人は顔を見合わせた。
「あらやだ。この子夢だとおもてりゅの?」
「どうやらそのようだね。」
などと言い始める。夢の住人に言われても説得力がない。
「じゃあ魔王でもたおしゅ?」
さらに厳しいことを言い出した。
「どこの世界に父親を倒そうとする娘がいるんだよっ」
「ん?ここに。」
サラキアは笑顔で自分を指さす。
いくら夢でもこれはないだろう…
「じゃあ直人が倒せばいいのでは?一応勇者だし。」
「しょれがいいにょ。」
「無理だろ…確かに魔力は高めだけどそれだけだよ?」
さっきから無茶振りばかり言いやがる。
「サラ(直美)直人のステータスを。」
「はいにゃ。」
直人のステータスをサラが見えるように開いた。
名前 白石 直人
性別 男
年齢 15歳
種族 人間族
職業 学生
レベル 18
体力 1536/1536
魔力 18760/18760
称号 転移者 勇者候補? 冒険初心者
魔法 火魔法 3
水魔法 1
風魔法 1
土魔法 1
光魔法 1
闇魔法 1
氷魔法 1
雷魔法 1
空間魔法 10
生活魔法 5
スキル 物理耐性 5
魔法耐性 1
武術スキル 8
体術スキル 5
鑑定スキル 1
開錠スキル 1
加護 地球神の加護 1
「ふむ。」
「確かに強くはないにゃ、」
火魔法をシザークラブに使いまくった分上がっているくらいだな。
「やはり一度魔王にあってみるしかないかな。」
「まじで…?」
「あってみようか。あちしもまだ会ったことないし?」
いや、母さんは娘だろ??何で会ってないんだよっ
3人はそのまま魔王がいる場所へ向かうことにした。
「まずはあれか?魔族の子に会うべき…多分母さんだぞ?」
「そうだな一度会ってもらおうか。」
テンタチィオネは頷いた。
「あとはそうだな……魔王にも顔合わせておくか?どんな人なのか知っておいてそんはないだろう。私もまだあっていないしな。」
「魔王に聞けば石化の使用者がわかるかな?」
「わかるかもな。一応国?都市?を管理しているのだろうし。」
確かにその通りである。その後もう少し細部を話し合い、テンタチィオネは帰っていった。今はクラスタと2人きりだ。
「…………」
「……」
「クラスタってもしかして父さ…」
「言わないで…っ自分が良くわかっているのだから。」
そのあとクラスタも逃げるように帰っていった。どうやら聞いてはいけないことを聞こうとしていたようだ。
後日、サラキアに友達を連れて行くという許可をもらったらしく、直人はテンタチィオネにつれられサラキアの部屋へ向かった。向かうと言っても頻繁に行くためにテンタチィオネがサラキアの『ディメンションウォール』と繋いでいたのでそこをくぐるだけである。
テンタチオネが扉をノックする。
「サラ入るよ。」
テンタチィオネはサラキアのことをサラと呼ぶようになっていたようだ。扉を開けサラキアの部屋に入ると直人は驚いた。
「話には聞いていたけど日本の部屋というかまんま住んでた家の再現じゃね?」
サラキアの部屋は直人とテンタチィオネが住んでいた家のリビングそのものだった。ちがうのはベッドが追加されているくらいで。
「これで気にならない方が無理だよな…」
直人は納得した。
「テン、よくきたにょ」
「友達連れてきたよ紹介するね。」
「あ、初めまして直…」
名前を言いかけたらテンタチィオネにくちを塞がれた。どうやらサラキアの様子を見るようだ。
「………………」
サラキアは直人の顔をじっと見ている。時折首を傾げたり頭を抱えたりする。
「ん~~?」
よほど気になるのか目の前までやってきた。匂いまで嗅ぎ出す始末だ。
「ありぇ~?なんか知ってるんだけじょ~…」
直人の周りをクルクルと歩きまわる。流石に外見だけ見て思い出すのは情報が足りなかったたようだ。ところがサラキアは突然直人のズボンの裾をめくり上げたのである。
「……直人?」
「「!?」」
サラキアが見つめた先にはカタカナのミのような傷痕があった。
確かこれは……
その日は寒い日で白石家の食卓には鍋がのっていた。鍋の具材に白身の魚が入っていてそれを食べようとすると足元から視線を感じた。我が家で飼っている白い猫である。その目は獲物を狙うかのような視線をしていた。箸先を移動するとついてくるので面白くてつい繰り返してしまった。
「何してるんだ直人?」
「ん?」
余所見をしたその一瞬のすきをついて猫は飛びかかってきた。
「わっ」
驚いてバランスを崩す。魚は足首付近に落ちた。そこへ猫が勢いよく飛びかかり爪を立てたもんだからたまらない。
「いって――――っ!」
悪ふざけが過ぎた結果だ。母さんが心配して近づいてきた。
「やだ、だいじょ…う…ぷっふ……やだ。」
何故か笑いをこらえている。不思議そうに父さんも覗き込む。
「ぶほっ」
吹き出した。
「やばいうちの猫凛々しくなってるっ」
「……?」
猫を見ると僕の足の傷口に頭ををぶつけたらしく赤い眉毛が出来ていた。
「…いや、気持ちはわかるけど息子の心配しろよっ??」
そういえばそんなこともあった。
傷痕を眺めたあと顔を上げる。
「なんで直人がいるにょ?」
「母さん?」
「はいにゃ?」
可愛らしく首を傾げる。
「傷痕で思い出すとか意味わかんないからねっ??」
さて、ひとまず母さんが記憶を思い出してくれたことにより会話がしやすくなった。今は父さんが僕の現状を説明してくれている。
「またこっちでも親子3人でくらしゅしかないにょ~?」
「却下で。2人はもうここの人だからいいんだろうけど、僕は違うんだから早く夢から覚めたいのっ」
そう言うと2人は顔を見合わせた。
「あらやだ。この子夢だとおもてりゅの?」
「どうやらそのようだね。」
などと言い始める。夢の住人に言われても説得力がない。
「じゃあ魔王でもたおしゅ?」
さらに厳しいことを言い出した。
「どこの世界に父親を倒そうとする娘がいるんだよっ」
「ん?ここに。」
サラキアは笑顔で自分を指さす。
いくら夢でもこれはないだろう…
「じゃあ直人が倒せばいいのでは?一応勇者だし。」
「しょれがいいにょ。」
「無理だろ…確かに魔力は高めだけどそれだけだよ?」
さっきから無茶振りばかり言いやがる。
「サラ(直美)直人のステータスを。」
「はいにゃ。」
直人のステータスをサラが見えるように開いた。
名前 白石 直人
性別 男
年齢 15歳
種族 人間族
職業 学生
レベル 18
体力 1536/1536
魔力 18760/18760
称号 転移者 勇者候補? 冒険初心者
魔法 火魔法 3
水魔法 1
風魔法 1
土魔法 1
光魔法 1
闇魔法 1
氷魔法 1
雷魔法 1
空間魔法 10
生活魔法 5
スキル 物理耐性 5
魔法耐性 1
武術スキル 8
体術スキル 5
鑑定スキル 1
開錠スキル 1
加護 地球神の加護 1
「ふむ。」
「確かに強くはないにゃ、」
火魔法をシザークラブに使いまくった分上がっているくらいだな。
「やはり一度魔王にあってみるしかないかな。」
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いや、母さんは娘だろ??何で会ってないんだよっ
3人はそのまま魔王がいる場所へ向かうことにした。
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