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第4章 異世界を楽しむ
32話 魔法道具店
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商人ギルドで依頼を受けた後、目的のお店の前までやってきた。魔法道具店である。中に入ってみるとアクセサリーを中心としたものであふれていた。
「いらっしゃいませっ今日はどんな道具をお探しですか?」
店の中を眺めているとツインテールが特徴的な女の子が出てきた。身長は直人と同じくらいだ。ちなみに髪の毛の色は青いのでかなり目立つ。
「あ、客じゃないです。依頼を受けてきました。」
「あーそういえばお願い出したっておじいちゃんがいってたわね。」
女の子はそういうと直人を上から下まで眺めた。
「ふぅ~ん。変わった服装ね…まあ仕事してくれればなんでもいいけど。」
何でもはっきりとものを言う子らしい逆にすがすがしいくらいだ。「ちょっとまっててね」といい奥に声をかけに戻っていった。その場で待ちながら店内の物色を再開した。見た感じ普通のアクセサリーにしか見えないものが多い。ためしに近くにあったネックレスを鑑定してみると違うことがわかる。『身体強化1』という効果がついているようだ。
「またせてしまったかのう?」
銀髪をオールバックにまとめた男の人が奥から出てきた。ところどころ白髪が混ざっていることから銀髪が元の髪の色だということがわかる。
「いえ、大丈夫です。商品を眺めさせていただきました。」
「さて、依頼を受けてくださったということだが…魔法道具はどの程度知っているのかね?」
「そうですね…ダンジョンでドロップするのを見ました。あとは知り合いに渡されたものを持っています。」
男性は直人の説明を静かに聞いていた。
「以上かね?」
「あ、それとまだ試したとこがないのですが多分作れます。」
「…!君は作れるのかねっ」
作れるということにすごい食いつかれた。
「空間魔法レベルはいくつだ。8か?9か?」
「10ですが…」
「10…!」
目を見開いて驚いている。その後額に手を当て考え込んでいるようだ。少しの間そのままだったがどうやら考えがまとまったらしい。
「オルガ。オルガ来なさいっ」
先ほど店に出来てたツインテールの女の子が出てきた。オルガというのがこの子の名前らしい。
「何おじいちゃん。」
「やばい、空間10持ちだ!」
「まじで!」
2人の目の色が変わり両側から腕を掴まれた。オルガにいたっては腕にしがみつき胸を押し付けくる。
「奥で話の続きをしましょうか?」
引きずられるように直人は奥に連れて行かれてしまった。もちろんその間も2人は腕を離さなかった。
奥は工房となっていたようでそこに用意されているソファーに座らせれている。もちろんその隣には腕を離さず胸を押し付けたままのオルガも座って。向かいの椅子にこしかけている男の人が質問を投げかけてきた。
「そういえばまだ名前を聞いてなかったのぅ。」
「直人です。」
「ナオトさん…私のことどうです?」
ますます胸を押し付けながらオルガは顔を赤らめ聞いてきた。
「え…?」
「私のこと好みじゃないです?」
そういうと短い短パンから覗く2本の素足を直人の膝の上に乗せてきた。腕には胸の感触が膝には太ももの感触がしている。
「えっと…依頼の話を…」
ここまで女の人と密着する機会のなかった直人はしどろもどろになりつつも本題に戻ろうと努力する。
「ほれ、オルガもう一押し…」
ボソリと男の人の声が耳に入った…その声で直人はわれに返った。
「孫に何させてんですかあなたわーーーーっ」
「きゃっ」
突然立ち上がったことによりオルガから直人は解放された。膝から落ちたオルガはお尻を打ち付けたらしく撫でている。
「もーおじいちゃんっ台無しじゃない~」
涙目になりながらお尻を撫でているオルガはソファーに座りなおした。
「依頼の話しましょう、ね?」
「「はい…っ」」
気を取り直し会話を続けた。
「依頼内容の説明を詳しくお願いできますか?」
「ああ、まだ全然はなしてなかったな。」
額の汗をぬぐいながら男の人は依頼内容を話始めた。簡単にいうと店で接客をすることを頼むつもりで依頼をだしていたらしい。
「だが、空間10というではないか。店番にするにはもったいない…」
「そうなんですか?」
「ああ。ぜひ工房のほうで作成の手伝いをしてもらいたいくらいだ。」
「え、やったこともないのにいいのですか?」
「空間10なら少し教えれば出来るようになるだろう。あとはセンスの問題になってくる。」
教えてもらえるというなら願ったり叶ったりだ。
「あの、店番しながら少しづつ教わることは出来ますか?」
「もちろんかまわないが…今まで使ってこなかったんだろう?急に必要にでもなったのかね。」
「そうなんです、じつは…」
異世界召喚にかんしては触れず、そのうち帰るのでそれまでにお世話になった人たちに魔法道具でお礼をしたいと伝えた。それでどんなものがいいのか調べたく祭りで店を出すために商人ギルドのランクを上げる目的で依頼を受けたことも。
しばらく黙って聞いていた男の人はまた額を抑えていた。どうやらそれがこの人のものを考える姿勢のようだ。少し待つと、ぱんっと膝を叩き顔を上げこちらに向き直った。
「よし、こうしようか。」
どうやらこの店も祭りで出店するらしく、そのための道具作りのため店番の依頼をだしたようだ。なので出店する店の手伝いをすることを条件に店番と道具作りを半々行い、出店する店の道具も作るように進められた。もちろん材料費を引いた分の売り上げはくれるらしい。つまりは教わりながら一緒に出店準備をしようということだ。
話しがついてこの後店の商品の配置わけを教わり、明日から本格的に店番と道具作りが始まることが決まり直人は新しいことに胸を躍らせていた。
「このままオルガの婿に来てもよいのだぞ?」
「…お断りします。」
「えー私じゃ魅力が足りないのかしら~」
そんな声が聞こえたがもちろん無視である。
「いらっしゃいませっ今日はどんな道具をお探しですか?」
店の中を眺めているとツインテールが特徴的な女の子が出てきた。身長は直人と同じくらいだ。ちなみに髪の毛の色は青いのでかなり目立つ。
「あ、客じゃないです。依頼を受けてきました。」
「あーそういえばお願い出したっておじいちゃんがいってたわね。」
女の子はそういうと直人を上から下まで眺めた。
「ふぅ~ん。変わった服装ね…まあ仕事してくれればなんでもいいけど。」
何でもはっきりとものを言う子らしい逆にすがすがしいくらいだ。「ちょっとまっててね」といい奥に声をかけに戻っていった。その場で待ちながら店内の物色を再開した。見た感じ普通のアクセサリーにしか見えないものが多い。ためしに近くにあったネックレスを鑑定してみると違うことがわかる。『身体強化1』という効果がついているようだ。
「またせてしまったかのう?」
銀髪をオールバックにまとめた男の人が奥から出てきた。ところどころ白髪が混ざっていることから銀髪が元の髪の色だということがわかる。
「いえ、大丈夫です。商品を眺めさせていただきました。」
「さて、依頼を受けてくださったということだが…魔法道具はどの程度知っているのかね?」
「そうですね…ダンジョンでドロップするのを見ました。あとは知り合いに渡されたものを持っています。」
男性は直人の説明を静かに聞いていた。
「以上かね?」
「あ、それとまだ試したとこがないのですが多分作れます。」
「…!君は作れるのかねっ」
作れるということにすごい食いつかれた。
「空間魔法レベルはいくつだ。8か?9か?」
「10ですが…」
「10…!」
目を見開いて驚いている。その後額に手を当て考え込んでいるようだ。少しの間そのままだったがどうやら考えがまとまったらしい。
「オルガ。オルガ来なさいっ」
先ほど店に出来てたツインテールの女の子が出てきた。オルガというのがこの子の名前らしい。
「何おじいちゃん。」
「やばい、空間10持ちだ!」
「まじで!」
2人の目の色が変わり両側から腕を掴まれた。オルガにいたっては腕にしがみつき胸を押し付けくる。
「奥で話の続きをしましょうか?」
引きずられるように直人は奥に連れて行かれてしまった。もちろんその間も2人は腕を離さなかった。
奥は工房となっていたようでそこに用意されているソファーに座らせれている。もちろんその隣には腕を離さず胸を押し付けたままのオルガも座って。向かいの椅子にこしかけている男の人が質問を投げかけてきた。
「そういえばまだ名前を聞いてなかったのぅ。」
「直人です。」
「ナオトさん…私のことどうです?」
ますます胸を押し付けながらオルガは顔を赤らめ聞いてきた。
「え…?」
「私のこと好みじゃないです?」
そういうと短い短パンから覗く2本の素足を直人の膝の上に乗せてきた。腕には胸の感触が膝には太ももの感触がしている。
「えっと…依頼の話を…」
ここまで女の人と密着する機会のなかった直人はしどろもどろになりつつも本題に戻ろうと努力する。
「ほれ、オルガもう一押し…」
ボソリと男の人の声が耳に入った…その声で直人はわれに返った。
「孫に何させてんですかあなたわーーーーっ」
「きゃっ」
突然立ち上がったことによりオルガから直人は解放された。膝から落ちたオルガはお尻を打ち付けたらしく撫でている。
「もーおじいちゃんっ台無しじゃない~」
涙目になりながらお尻を撫でているオルガはソファーに座りなおした。
「依頼の話しましょう、ね?」
「「はい…っ」」
気を取り直し会話を続けた。
「依頼内容の説明を詳しくお願いできますか?」
「ああ、まだ全然はなしてなかったな。」
額の汗をぬぐいながら男の人は依頼内容を話始めた。簡単にいうと店で接客をすることを頼むつもりで依頼をだしていたらしい。
「だが、空間10というではないか。店番にするにはもったいない…」
「そうなんですか?」
「ああ。ぜひ工房のほうで作成の手伝いをしてもらいたいくらいだ。」
「え、やったこともないのにいいのですか?」
「空間10なら少し教えれば出来るようになるだろう。あとはセンスの問題になってくる。」
教えてもらえるというなら願ったり叶ったりだ。
「あの、店番しながら少しづつ教わることは出来ますか?」
「もちろんかまわないが…今まで使ってこなかったんだろう?急に必要にでもなったのかね。」
「そうなんです、じつは…」
異世界召喚にかんしては触れず、そのうち帰るのでそれまでにお世話になった人たちに魔法道具でお礼をしたいと伝えた。それでどんなものがいいのか調べたく祭りで店を出すために商人ギルドのランクを上げる目的で依頼を受けたことも。
しばらく黙って聞いていた男の人はまた額を抑えていた。どうやらそれがこの人のものを考える姿勢のようだ。少し待つと、ぱんっと膝を叩き顔を上げこちらに向き直った。
「よし、こうしようか。」
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