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第4章 異世界を楽しむ
31話 商人ギルド
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次の日。卵が孵化した残りの召喚獣の契約行なったが、どうも直人の契約がうまくいかない感じがした。アストレアが全部1回で契約できるのにたいして5~6回はかかってしまうほどだ。時間を掛けてどうにか全部契約をすることには成功したがこのペースでは今後難易度が上がるにつれて厳しくなってくる。
「これは召喚魔法にむいてないな…」
自分でもそう思います。
「まあレベル2覚えられるまで契約続けないといけないのだが…10匹で覚えれなかったしな。まあ直接『ディメンションウォール』からだしても使えるから契約できただけましなのかもだが…どうする?」
「安心しなさいよ。私が召喚魔法に関してはやるから。自分で使えるようになるのは嬉しいし…ついでよ?」
「…じゃあお願いします。」
自分で解決出来たら一番よかったのだが、やってくれるそうなのでこれはもう任せるしかないだろう。だがそうなるとその間直人は暇になってしまう。
「うーん。何をしていようか…」
「いずれ帰ってしまうのでしょう?せっかくだからこの世界を楽しんでみてはどうかしら?」
これはアストレアの意見だ。
「楽しむ…か。」
「そうよせっかく飛行型の召喚獣もいることだし、いろんな町にいってみるのもいいと思うけど。」
言われてみればこの地下都市と王都、ヴィータの3つの町しか行ったことがない。異世界を観光してみるのも悪くない。それに色々とおせわになった人たちに何かお礼を考えておきたい。
「ありがとうちょっと考えて見るよ。」
アストレアにお礼をいいまずは王都に戻ることにした。王都に戻るとクラスタが待っていた。もう行き来している直人たちに付き合うのが当たり前になりつつあったが、突然早くもどってきた直人に驚いた。
「あら、今日は早いのですね?」
簡単にクラスタに説明を済ませこれからどうするのかを考える。一度荷物整理でもしておこうか…と『ディメンションウォール』の中に入った。中に入ると10匹の召喚獣がすき放題うろついていた。
「あ~広いから問題ないけどちょっとは躾とかしないといけないのかな?」
「おや御主人どうかされましたか?」
「……そういえばいたな。」
ウサギに蝙蝠の羽が生えた飛行型召喚獣で言葉を話すやつだ。
「忘れてたんですかっ?ひどい…まあそれはおいといて。あれをなんとかしたほうがいいですよ?」
あれとさされた先を見ると騎乗用の召喚獣で水中にもぐれるタイプの見た目イルカの子だ。よく見ると少しぐったりしている。
「水中の生き物を陸で放置とか拷問ですか?」
「あっごめんすっかり忘れてたよ。」
部屋の奥に『空間自由設計』でちょっとした水場を作る。深さはどのくらいになっているのかちょっとわからない。頭を突っ込み覗いてみたが深淵が広がっていた。
「ありがとう。えーと…そういえばみんな名前ないよね?」
「まあないですね。」
呼び名がないと不便なので10匹に名前をつけることにした。最初に契約した灰色の偵察型の子は『グレイ』とつけたわかりやすい。もう一体いる偵察型を『ハク』もちろん白いからだ。騎乗方は全部で5体いるのだが先ほどぐったりしてたイルカのような子は『ミスト』、馬とロバの中間なサイズな子は『クリア』、黒豹に見える子は『漆黒』、ラクダに似た子は『ラナ』砂漠とかあるかはしらないけど。あとは羊みたいにもこもこした子『もこた』少し小ぶりだ。最後にこのうさぎだが…
「お前はなんて名前がいいんだ?」
「私ですか?そうですね…かわいい名前だとうれしいですね。」
「………」
パタパタと飛び回ってはっきり言って邪魔である。
「お前はうさ野郎で十分だな…」
「え、ちょっと私こう見えて女の子なんですよ?野郎とか簡便してくださいっ」
「はい、名前付け終わりっと。」
「そんなぁ~」
さてお遊びはここまでにしておこう。召喚獣達は契約している間は魔力をえさとしているらしく特別食事を与える必要はないらしいので助かる。
本題の荷物整理にはいることにする。今まで色々狩りをして集めたものが沢山棚にしまってある。棚の中はやはり先ほどの水場と同じく中の深さがわからない。取り出してみないとどれだけあるのかわからない。
「食べ物はこのままでもいいかな…問題はそれ以外か。」
それ以外のものが入っている棚を開ける。ひとまず全部出してみる。
「ファンデーション、ガラス玉、ボールがいくつかと…沢山の色とりどりの石達…」
そういえばこの原石たちは魔法道具を作るのに使えるっていってたきがする。『クリエイト』で多分作れるのだろう。
「魔法道具か…」
お礼は魔法道具がいいかもしれない。この世界に今ないものであると便利なものを作ると喜ばれるかもしれないと直人は考えた。問題は何を作るかになるのだが…
「大きいと迷惑だよな~小さいもの?持ち歩けるくらいか??」
何がいいか思いつかない。いったん忘れて王都でも探索してみることにしようと直人は『ディメンションウォール』を後にした。
考えてみれば王都は冒険者ギルドと宿それと王城しか足を運んだことがなかった。冒険者ギルドを出て右側の通りに向かってみる。そちらにはいろんな商店が店を開いていた。一瞬お祭りかと思ったがお祭りだと中央の広い通りに出店が並ぶとの事だ。現在祭りの出店者の募集がされているそうだ。商店を眺めているとそんなポスターが張り出されている。
「祭りかぁ~」
ここで色々売ってみてどんなものが好まれているのか試してみるのもいいだろうか?そのためにはまず商人ギルドの登録をして出店の許可をもらわなければいけない。
「まずは商人ギルドだな。」
商人ギルドはこの商店街の北側にある。先ほど偵察用の『グレイ』を飛ばし、町の状態を上空から確認してもらっている。契約しか出来なかったが召喚獣は便利である。
「ここか…」
見上げると冒険者ギルドよりは立派な建物が目の前には建っている。まずは中に入ってみることにする。外で見上げていてもなんにもならないからである。扉をくぐると中の配置は冒険者ギルドと似たような作りになっていた。正面にカウンター右の壁に依頼書である。ただ違うのは冒険者ギルドより依頼書の量が少ないことだ。
「さて…とりあえず登録ですかね。」
正面に向きなおし商人ギルドの登録へと足を向けた。冒険者ギルドの時と変わらずパネルに手を乗せ登録を行った。
名前 白石 直人
性別 男
年齢 15歳
種族 人間族
職業 冒険者
ランク F
「商人ギルドでもランクがあるんですね。」
「ありますよ。やはり登録したてはFですね。」
なるほど。商人も同じように依頼を受けてランクを上げるようだ。他にも実績が評価すれば上がることもあるそうでこの辺が冒険者ギルドと違うところだろうか。
「あの、祭りの出店登録はどうすればいいんですか?」
「ああ、祭りにでたいのね。じゃあまずはランクをEに上げてください。」
「そうなんですかっ」
「はい、Fじゃ身分証明のためだけなので…依頼を1つ受けてEにあげる必要があります。商人は信頼が第一ですよ?まずはその証明が必要なんです。」
納得だ。冒険者と同じわけがない。
受付のお姉さんにお礼をいい、右側の壁に向かい依頼書を眺める。ほとんどのものが商店の手伝いや祭り当日の出店の売り子などが貼られている。商店の手伝いの中から何かを選ぶしかなさそうだ。
飲食を取り扱う店が多い。後は衣服、鍛冶、薬、魔法道具などの店がならんでいる。
「魔法道具…これならついでに参考に出来そう。」
魔法道具を取り扱う店を5日間手伝うものが張り出されていた。祭りは10日後これならぎりぎり登録が間に合いそうだ。依頼書をはがしカウンターに持っていく。商店の場所を聞き後は現地で説明を受けるだけだ。商人ギルドでの初依頼ということもあり、そして魔法道具だちょっと楽しみになってきた。
「これは召喚魔法にむいてないな…」
自分でもそう思います。
「まあレベル2覚えられるまで契約続けないといけないのだが…10匹で覚えれなかったしな。まあ直接『ディメンションウォール』からだしても使えるから契約できただけましなのかもだが…どうする?」
「安心しなさいよ。私が召喚魔法に関してはやるから。自分で使えるようになるのは嬉しいし…ついでよ?」
「…じゃあお願いします。」
自分で解決出来たら一番よかったのだが、やってくれるそうなのでこれはもう任せるしかないだろう。だがそうなるとその間直人は暇になってしまう。
「うーん。何をしていようか…」
「いずれ帰ってしまうのでしょう?せっかくだからこの世界を楽しんでみてはどうかしら?」
これはアストレアの意見だ。
「楽しむ…か。」
「そうよせっかく飛行型の召喚獣もいることだし、いろんな町にいってみるのもいいと思うけど。」
言われてみればこの地下都市と王都、ヴィータの3つの町しか行ったことがない。異世界を観光してみるのも悪くない。それに色々とおせわになった人たちに何かお礼を考えておきたい。
「ありがとうちょっと考えて見るよ。」
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「あら、今日は早いのですね?」
簡単にクラスタに説明を済ませこれからどうするのかを考える。一度荷物整理でもしておこうか…と『ディメンションウォール』の中に入った。中に入ると10匹の召喚獣がすき放題うろついていた。
「あ~広いから問題ないけどちょっとは躾とかしないといけないのかな?」
「おや御主人どうかされましたか?」
「……そういえばいたな。」
ウサギに蝙蝠の羽が生えた飛行型召喚獣で言葉を話すやつだ。
「忘れてたんですかっ?ひどい…まあそれはおいといて。あれをなんとかしたほうがいいですよ?」
あれとさされた先を見ると騎乗用の召喚獣で水中にもぐれるタイプの見た目イルカの子だ。よく見ると少しぐったりしている。
「水中の生き物を陸で放置とか拷問ですか?」
「あっごめんすっかり忘れてたよ。」
部屋の奥に『空間自由設計』でちょっとした水場を作る。深さはどのくらいになっているのかちょっとわからない。頭を突っ込み覗いてみたが深淵が広がっていた。
「ありがとう。えーと…そういえばみんな名前ないよね?」
「まあないですね。」
呼び名がないと不便なので10匹に名前をつけることにした。最初に契約した灰色の偵察型の子は『グレイ』とつけたわかりやすい。もう一体いる偵察型を『ハク』もちろん白いからだ。騎乗方は全部で5体いるのだが先ほどぐったりしてたイルカのような子は『ミスト』、馬とロバの中間なサイズな子は『クリア』、黒豹に見える子は『漆黒』、ラクダに似た子は『ラナ』砂漠とかあるかはしらないけど。あとは羊みたいにもこもこした子『もこた』少し小ぶりだ。最後にこのうさぎだが…
「お前はなんて名前がいいんだ?」
「私ですか?そうですね…かわいい名前だとうれしいですね。」
「………」
パタパタと飛び回ってはっきり言って邪魔である。
「お前はうさ野郎で十分だな…」
「え、ちょっと私こう見えて女の子なんですよ?野郎とか簡便してくださいっ」
「はい、名前付け終わりっと。」
「そんなぁ~」
さてお遊びはここまでにしておこう。召喚獣達は契約している間は魔力をえさとしているらしく特別食事を与える必要はないらしいので助かる。
本題の荷物整理にはいることにする。今まで色々狩りをして集めたものが沢山棚にしまってある。棚の中はやはり先ほどの水場と同じく中の深さがわからない。取り出してみないとどれだけあるのかわからない。
「食べ物はこのままでもいいかな…問題はそれ以外か。」
それ以外のものが入っている棚を開ける。ひとまず全部出してみる。
「ファンデーション、ガラス玉、ボールがいくつかと…沢山の色とりどりの石達…」
そういえばこの原石たちは魔法道具を作るのに使えるっていってたきがする。『クリエイト』で多分作れるのだろう。
「魔法道具か…」
お礼は魔法道具がいいかもしれない。この世界に今ないものであると便利なものを作ると喜ばれるかもしれないと直人は考えた。問題は何を作るかになるのだが…
「大きいと迷惑だよな~小さいもの?持ち歩けるくらいか??」
何がいいか思いつかない。いったん忘れて王都でも探索してみることにしようと直人は『ディメンションウォール』を後にした。
考えてみれば王都は冒険者ギルドと宿それと王城しか足を運んだことがなかった。冒険者ギルドを出て右側の通りに向かってみる。そちらにはいろんな商店が店を開いていた。一瞬お祭りかと思ったがお祭りだと中央の広い通りに出店が並ぶとの事だ。現在祭りの出店者の募集がされているそうだ。商店を眺めているとそんなポスターが張り出されている。
「祭りかぁ~」
ここで色々売ってみてどんなものが好まれているのか試してみるのもいいだろうか?そのためにはまず商人ギルドの登録をして出店の許可をもらわなければいけない。
「まずは商人ギルドだな。」
商人ギルドはこの商店街の北側にある。先ほど偵察用の『グレイ』を飛ばし、町の状態を上空から確認してもらっている。契約しか出来なかったが召喚獣は便利である。
「ここか…」
見上げると冒険者ギルドよりは立派な建物が目の前には建っている。まずは中に入ってみることにする。外で見上げていてもなんにもならないからである。扉をくぐると中の配置は冒険者ギルドと似たような作りになっていた。正面にカウンター右の壁に依頼書である。ただ違うのは冒険者ギルドより依頼書の量が少ないことだ。
「さて…とりあえず登録ですかね。」
正面に向きなおし商人ギルドの登録へと足を向けた。冒険者ギルドの時と変わらずパネルに手を乗せ登録を行った。
名前 白石 直人
性別 男
年齢 15歳
種族 人間族
職業 冒険者
ランク F
「商人ギルドでもランクがあるんですね。」
「ありますよ。やはり登録したてはFですね。」
なるほど。商人も同じように依頼を受けてランクを上げるようだ。他にも実績が評価すれば上がることもあるそうでこの辺が冒険者ギルドと違うところだろうか。
「あの、祭りの出店登録はどうすればいいんですか?」
「ああ、祭りにでたいのね。じゃあまずはランクをEに上げてください。」
「そうなんですかっ」
「はい、Fじゃ身分証明のためだけなので…依頼を1つ受けてEにあげる必要があります。商人は信頼が第一ですよ?まずはその証明が必要なんです。」
納得だ。冒険者と同じわけがない。
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