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第3章 勇者修行開始?
30話 召喚魔法3
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コンコン。
扉を叩くと中から男の声がした。
「誰だ~?」
見た目普通のおっさんだがわりかし背が高い男だ。地下都市に住むモートという魔王の1人で、今回召喚魔法を教えてもらうことになっている。
「なんだ、卵集め終わったのか?」
「そうよ。だから来たんじゃない。」
「二人ともか?」
2人は同時に頷いて返事をした。
「そうか…んーじゃあどこでやろうかな。」
モートは顎に手を当て考えている。
「私の家でいいじゃない?ステージ使ってないときはあいてるし。」
すっかり忘れていたが一応ここの国王でアイドルなアストレアであった。家もすぐこの隣である。広くて近いし誰も邪魔が入らない。これほど便利な場所があるのに誰もが忘れていたとはどういうことだろう。
「……あぁ、たしかに。」
「いい場所ですね…」
「うん。私も忘れてたんだけどね。」
いや、本人がわすれちゃいかんよ?
早速3人は建物の中に通してもらいステージの上にたった。いや、やるのは召喚魔法の練習なのだがステージに立つとこう…余分なことをしてみたくなるのが心情で。
「今日は来てくれてありがとなーっ」
両手を大きく振り上げ誰もいない客席に向かって声を上げた。「ばかやってないで始めるわよ。」とアストレアがこっちを睨んでいる。「俺もせっかくだからやりたかったな…」とモートまで言う始末。
気を取り直し、召喚魔法の練習が始まった。
「まずは何を捕まえてきたのか見せてくれ。」
2人は捕まえてきた10匹を『ディメンションウォール』から取り出した。アストレアは12匹と少しだけ余分に出している。
「まず姫さんが飛行型5匹と騎乗型が7匹…でナオトが飛行型3匹と騎乗型7匹…と。戦闘型や防衛型はなし…と。」
昨日捕まえたものはまだ卵のままだが大丈夫だろうか?
「2人とも騎乗型はまだ卵のままか…じゃあひとまず飛行型のほうから始めるか。」
召喚獣に手をかざし魔力を注ぎ込む。すると魔方陣が出てきてここでどんな召喚獣にするかを決めるらしい。性別が2タイプ、基本の性格が2タイプ、サイズが4タイプ、属性が4タイプありこの組み合わせでどんな召喚獣になるかを決定するらしい。
「まずは偵察型を作ってみようか。」
偵察…小さい方がいいよな。性別はどっちがいいんだろ…属性?何が変わるんだ??
悩んでいると魔方陣外周にある文字が右から5番目のみ点灯したのち魔方陣ごと消えた。隣に並んで契約を試していたアストレアをみると、周りに小鳥がとんでいるのがわかる。どうやら成功したようだ。
「………」
「どうよ。この隠密行動にたけた偵察用召喚獣は!」
アストレアは嬉しそうに小鳥と戯れていた。小型で移動の早そうな小鳥だ。
「なかなかいいんじゃないか?ただちょっと鳴き声がうるさいかな。」
「属性ってどんな違いがあるんだ?あと性格や性別。」
「魔法の基本はイメージだ。それぞれの違いをイメージして魔力を注いでみてくれ。」
うーん…イメージか。火だと熱い、強そう、情熱的みたいな?水は…静かで癒しって感じかな?土はどっしりしてる?風…早そう、軽そうこんな感じかな。次は性別か属性によって性別でどうかわるか考えたほうがいいのかな…で、最終的に性格を決定して…こうか?
再びチャレンジするがイメージがうまく1つに定まらず失敗したようだ。また魔方陣が消えた。
「中々うまくいかないな…」
「イメージをもっとしっかり決めてからためしたらどうだ?」
「もっとか…じゃあこんな感じでっ!」
今度はうまくいったようだ。魔方陣が光り、召喚獣の姿を包み込むとそこから1匹の小鳥が飛び出してきた。淡い灰色の小鳥は旋回したのち直人の肩にとまる。
「やっとできたー。」
「よし。じゃあ残りの飛行型を全部契約してしまおうか。人を乗せて飛べるタイプをかならず1体作ってくれ。」
2人は残りの飛行型の召喚獣の契約を進めた。アストレアは残り4体を直人は2体だ。人を乗せられるとなるとかなり大きいものになる。
「人を乗せられるサイズってこのステージの上で2人同時に作ったら危なくないか…?」
「え…?」
次の瞬間アストレアの召喚獣が光り輝き大きな生き物へと変化した。バッサバサと大きな羽を広げた生き物はこのステージにぎりぎりの大きさであった。
「ほぅ。ワイバーンか中々いいサイズだ。」
「わぁー大きい~。中々かわいい子ね。」
アストレアは見上げながらワイバーンを撫でている。撫でられているワイバーンのほうもどことなく嬉しそうだ。
「うむ。契約済んだらさすがに場所がないからしまってくれよ?」
「うーん。残念また後でね。」
ワイバーンは『ディメンションウォール』の中にしまわれた。
さて、僕も大型の飛行召喚獣を契約しないとな…アストレアがワイバーンだったから僕は違うのにしたいが……召喚した対象自体に『乗る』必要はない気もするからあまり大きくないほうがいいのか?じゃあ逆にかわいくせめてみるか…
イメージがほぼ決まり契約を始める。サイズは中くらい、性別は女、属性は風…あと性格は馬鹿っぽいほうがかわいいだろうと決めた。魔方陣が光だし、中から生き物が飛び出してきた。
バサバサという音が聞こえ見えた姿は…ちょっと大きめな蝙蝠の羽の生えたウサギだった。
「…なんだこれ?」
「なんだとは失礼ねっ自分で契約したんでしょうが~~」
そのウサギ?だか蝙蝠?だかが叫んだ。
「しゃべる空飛ぶウサギ…?なんだこれは始めてみるタイプだな。」
さすがのモートも驚いたようだ。もちろん直人もアストレアも驚いている。
「初めまして、こう見えて飛行型です。人もちゃんと運べますよ?」
「「「運べるのか。」」」
「ばかにしてますね??」
そういうとウサギ(ということにした)は直人の手を掴み飛び上がった。軽くステージの周りを飛び回り着地をする。どうよと胸を張ってえらそうにしていた。
「ふむ…えーとどういった条件で飛べるのだ?」
「私が触れているものなら重さの制限もなく運べるわ。」
「たとえば家ごととかも出来るって言うこと?」
「運べるわよ~重い分距離は運べなくなるけど。」
直人は変な召喚獣と契約した。
「直人は変な方向に才能がありそうだな…」とモートがぼそりと言ったのが聞こえた気がするが気のせいだろう。気のせいということにしておこうと直人は思った。
扉を叩くと中から男の声がした。
「誰だ~?」
見た目普通のおっさんだがわりかし背が高い男だ。地下都市に住むモートという魔王の1人で、今回召喚魔法を教えてもらうことになっている。
「なんだ、卵集め終わったのか?」
「そうよ。だから来たんじゃない。」
「二人ともか?」
2人は同時に頷いて返事をした。
「そうか…んーじゃあどこでやろうかな。」
モートは顎に手を当て考えている。
「私の家でいいじゃない?ステージ使ってないときはあいてるし。」
すっかり忘れていたが一応ここの国王でアイドルなアストレアであった。家もすぐこの隣である。広くて近いし誰も邪魔が入らない。これほど便利な場所があるのに誰もが忘れていたとはどういうことだろう。
「……あぁ、たしかに。」
「いい場所ですね…」
「うん。私も忘れてたんだけどね。」
いや、本人がわすれちゃいかんよ?
早速3人は建物の中に通してもらいステージの上にたった。いや、やるのは召喚魔法の練習なのだがステージに立つとこう…余分なことをしてみたくなるのが心情で。
「今日は来てくれてありがとなーっ」
両手を大きく振り上げ誰もいない客席に向かって声を上げた。「ばかやってないで始めるわよ。」とアストレアがこっちを睨んでいる。「俺もせっかくだからやりたかったな…」とモートまで言う始末。
気を取り直し、召喚魔法の練習が始まった。
「まずは何を捕まえてきたのか見せてくれ。」
2人は捕まえてきた10匹を『ディメンションウォール』から取り出した。アストレアは12匹と少しだけ余分に出している。
「まず姫さんが飛行型5匹と騎乗型が7匹…でナオトが飛行型3匹と騎乗型7匹…と。戦闘型や防衛型はなし…と。」
昨日捕まえたものはまだ卵のままだが大丈夫だろうか?
「2人とも騎乗型はまだ卵のままか…じゃあひとまず飛行型のほうから始めるか。」
召喚獣に手をかざし魔力を注ぎ込む。すると魔方陣が出てきてここでどんな召喚獣にするかを決めるらしい。性別が2タイプ、基本の性格が2タイプ、サイズが4タイプ、属性が4タイプありこの組み合わせでどんな召喚獣になるかを決定するらしい。
「まずは偵察型を作ってみようか。」
偵察…小さい方がいいよな。性別はどっちがいいんだろ…属性?何が変わるんだ??
悩んでいると魔方陣外周にある文字が右から5番目のみ点灯したのち魔方陣ごと消えた。隣に並んで契約を試していたアストレアをみると、周りに小鳥がとんでいるのがわかる。どうやら成功したようだ。
「………」
「どうよ。この隠密行動にたけた偵察用召喚獣は!」
アストレアは嬉しそうに小鳥と戯れていた。小型で移動の早そうな小鳥だ。
「なかなかいいんじゃないか?ただちょっと鳴き声がうるさいかな。」
「属性ってどんな違いがあるんだ?あと性格や性別。」
「魔法の基本はイメージだ。それぞれの違いをイメージして魔力を注いでみてくれ。」
うーん…イメージか。火だと熱い、強そう、情熱的みたいな?水は…静かで癒しって感じかな?土はどっしりしてる?風…早そう、軽そうこんな感じかな。次は性別か属性によって性別でどうかわるか考えたほうがいいのかな…で、最終的に性格を決定して…こうか?
再びチャレンジするがイメージがうまく1つに定まらず失敗したようだ。また魔方陣が消えた。
「中々うまくいかないな…」
「イメージをもっとしっかり決めてからためしたらどうだ?」
「もっとか…じゃあこんな感じでっ!」
今度はうまくいったようだ。魔方陣が光り、召喚獣の姿を包み込むとそこから1匹の小鳥が飛び出してきた。淡い灰色の小鳥は旋回したのち直人の肩にとまる。
「やっとできたー。」
「よし。じゃあ残りの飛行型を全部契約してしまおうか。人を乗せて飛べるタイプをかならず1体作ってくれ。」
2人は残りの飛行型の召喚獣の契約を進めた。アストレアは残り4体を直人は2体だ。人を乗せられるとなるとかなり大きいものになる。
「人を乗せられるサイズってこのステージの上で2人同時に作ったら危なくないか…?」
「え…?」
次の瞬間アストレアの召喚獣が光り輝き大きな生き物へと変化した。バッサバサと大きな羽を広げた生き物はこのステージにぎりぎりの大きさであった。
「ほぅ。ワイバーンか中々いいサイズだ。」
「わぁー大きい~。中々かわいい子ね。」
アストレアは見上げながらワイバーンを撫でている。撫でられているワイバーンのほうもどことなく嬉しそうだ。
「うむ。契約済んだらさすがに場所がないからしまってくれよ?」
「うーん。残念また後でね。」
ワイバーンは『ディメンションウォール』の中にしまわれた。
さて、僕も大型の飛行召喚獣を契約しないとな…アストレアがワイバーンだったから僕は違うのにしたいが……召喚した対象自体に『乗る』必要はない気もするからあまり大きくないほうがいいのか?じゃあ逆にかわいくせめてみるか…
イメージがほぼ決まり契約を始める。サイズは中くらい、性別は女、属性は風…あと性格は馬鹿っぽいほうがかわいいだろうと決めた。魔方陣が光だし、中から生き物が飛び出してきた。
バサバサという音が聞こえ見えた姿は…ちょっと大きめな蝙蝠の羽の生えたウサギだった。
「…なんだこれ?」
「なんだとは失礼ねっ自分で契約したんでしょうが~~」
そのウサギ?だか蝙蝠?だかが叫んだ。
「しゃべる空飛ぶウサギ…?なんだこれは始めてみるタイプだな。」
さすがのモートも驚いたようだ。もちろん直人もアストレアも驚いている。
「初めまして、こう見えて飛行型です。人もちゃんと運べますよ?」
「「「運べるのか。」」」
「ばかにしてますね??」
そういうとウサギ(ということにした)は直人の手を掴み飛び上がった。軽くステージの周りを飛び回り着地をする。どうよと胸を張ってえらそうにしていた。
「ふむ…えーとどういった条件で飛べるのだ?」
「私が触れているものなら重さの制限もなく運べるわ。」
「たとえば家ごととかも出来るって言うこと?」
「運べるわよ~重い分距離は運べなくなるけど。」
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