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第5章 祭り祭りそして祭り
43話 祭り1日目
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「んーっ天気よくなってよかったわねー!」
お祭り初日、オルガと直人は昨日組み立てた露店のところに来ている。開始時間までまだ時間はあるが、商品を並べたり最終チェックを行っているのだ。
「そういえばナオト手伝いは呼んだの?」
「一応2人に声はかけたけど来てくれるかな~…」
実は前日、ナオトはネネとクラスタの2人に声をかけておいたのだ。知り合いの中で手が空いていそうなのがその2人しかいなかっただけなのだ。まあしかたない。
王女様であるアストレアに店の手伝いは頼めない。父さんなんて来てもらったら周りが騒ぎになってしまうかもしれない。母さんは問題外。イレーネは自分の店があるそうだ。よって消去法でこの2人になる。
「今日はよろしくね~」
そのとき左隣のリーネさんも準備に現れた。
「よろしく~っそうだナオトのアクセ何か作ってあげてよ。」
「あーうん。手首は仕事の邪魔になるから首か足首のやつかヘアアクセ、後は腰に巻くヤツとあるけどどれがいいかな?」
「わーいいの?じゃあ首のアクセにしておこうかな~」
「パーツ1つつけるね。どの形にしようか?」
「へぇ~形も選べるのかぁ~じゃあ…この雫形で。」
「色や付与もつけれるけどどうしますか?」
「ええぇ~~っサービスよすぎ…これは私も出せるものだすしかないじゃないっ」
首に合うサイズの鎖に青い雫型のパーツを付けリーネの首に付けてあげる。パーツが1つということで控えめでかわいらしいものが出来た。リーネの青い瞳とマッチしている。
「うわぁ~かわいいわねこれ。ありがとーっ」
ちなみにつけた付与は腕力3である。肉を扱うので楽になるかもーとのことだ。
「へーっ…、私にも、後で、くれる?」
「うわっ来てたのか!」
いつの間に来ていたのかネネとクラスタが目の前で作業を見ていた。
「ナオトさんお久しぶりです。まさか魔道具作りやってるとは思いませんでした。」
「ああ、うん。クラスタ今日はよろしくね。」
2人と挨拶をすませオルガに紹介する。そのあと2人にナオトの露店の販売の流れを説明する。
「じゃあ私達は鎖の販売とこの用紙の記入をお客さんにやってもらえばいいのね。」
「ああ、お願いするよ。たぶんそんなお客さんこないだろうから後で一緒に祭りを見て歩こうか。」
「食べ歩き、したいっ」
ネネは相変わらず食べることが好きなようだ。
「そうだ。使い方の見本としていくつか作るから、2人とも装備して置いてね。」
まずはクラスタから…
両サイドにある三つ編みに鎖を巻きつける感じで付け、パーツをちらす。首にはシンプルにパーツは1つ丸い形だ。手首には左にだけ長い鎖をぐるぐると巻きつけパーツをちらす。あとは腰に長い鎖をゆるく2重にまき右サイドにパーツを3つほどつけておいた。
次はネネも飾ってみよう。
額の中央から星型のパーツが覗くように髪の間を通す。首にはハートと雫形を交互にならべ、手首に鎖はなし。腰にも鎖をつけこれは中央に1つだけ星型だ。最後に足首両方に星形のパーツを1つづつつけ終わりとする。
「おおおーっ」
「あら、いい感じ…」
2人につけたのは付与も色もないただのアクセサリーだ。見本として機能すればいい。
「あーいいなー私にも飾ってよーっ」
横で作業を見ていたオルガが私にもやってくれと見ているのでついでにやってやる。
ツインテールの根元に鎖を巻きつけパーツを1つづつつける。首には四角いパーツ1つ。
「え…これだけ?」
「どうせ座ったままだろ?いくつもいらないよ…」
「…くっまあいいわ。後でちゃんとしたの1つ頂戴ね!」
あらかた準備が整ったようだ。ラスティンさんは後でオルガと交代でくるらしい。
「準備がんばってるねナオトくん。」
「あ、テルトゥーナさん見回りですか?」
「そうだよ。…ああそうだ。登録商品見せて回ったよ。そしたら反響がすごくて、もしかしたら魔法道具とアクセ職人達が買いにくるかもだからよろしくね。」
「わかりまし…た?」
今、達って言ったか…?
それだけ言うとテルトゥーナはまた見回りへと戻っていった。そしていよいよお祭りの1日目が始まったのだ。
門のほうから人が入ってくるのが見え始める。外部の人たちが入ることを許可されたようだ。直人達がいる店は中央付近なのでもうしばらく人はこないだろう。というか右隣がそもそもいない。
「オルガ、今日右隣は?」
「ん?…ああ。参加は明日からみたいだよ。」
「そんな店もあるんだね。」
…ところでさっきから視線を感じる。もしかしてテルトゥーナが言っていた人達がこっちの様子でもみているのか?
キョロキョロと辺りを見回すと、建物の影から覗きこんでる人物を発見した。小さい女の子で頭の上に2つの団子で髪の毛をまとめている。
「……は?かあさっ」
あわてて口を手で塞ぎ言葉を飲み込む。よくみるとその子はナオトの母親の転性体のサラキアである。団子頭で角を隠してあるようだ。よくみたらその背後にテンタチィオネの姿もあり、2人でニヤニヤとこちらを見ている。
…母さん出てきちゃってダンジョン大丈夫なのか??
お祭り初日、オルガと直人は昨日組み立てた露店のところに来ている。開始時間までまだ時間はあるが、商品を並べたり最終チェックを行っているのだ。
「そういえばナオト手伝いは呼んだの?」
「一応2人に声はかけたけど来てくれるかな~…」
実は前日、ナオトはネネとクラスタの2人に声をかけておいたのだ。知り合いの中で手が空いていそうなのがその2人しかいなかっただけなのだ。まあしかたない。
王女様であるアストレアに店の手伝いは頼めない。父さんなんて来てもらったら周りが騒ぎになってしまうかもしれない。母さんは問題外。イレーネは自分の店があるそうだ。よって消去法でこの2人になる。
「今日はよろしくね~」
そのとき左隣のリーネさんも準備に現れた。
「よろしく~っそうだナオトのアクセ何か作ってあげてよ。」
「あーうん。手首は仕事の邪魔になるから首か足首のやつかヘアアクセ、後は腰に巻くヤツとあるけどどれがいいかな?」
「わーいいの?じゃあ首のアクセにしておこうかな~」
「パーツ1つつけるね。どの形にしようか?」
「へぇ~形も選べるのかぁ~じゃあ…この雫形で。」
「色や付与もつけれるけどどうしますか?」
「ええぇ~~っサービスよすぎ…これは私も出せるものだすしかないじゃないっ」
首に合うサイズの鎖に青い雫型のパーツを付けリーネの首に付けてあげる。パーツが1つということで控えめでかわいらしいものが出来た。リーネの青い瞳とマッチしている。
「うわぁ~かわいいわねこれ。ありがとーっ」
ちなみにつけた付与は腕力3である。肉を扱うので楽になるかもーとのことだ。
「へーっ…、私にも、後で、くれる?」
「うわっ来てたのか!」
いつの間に来ていたのかネネとクラスタが目の前で作業を見ていた。
「ナオトさんお久しぶりです。まさか魔道具作りやってるとは思いませんでした。」
「ああ、うん。クラスタ今日はよろしくね。」
2人と挨拶をすませオルガに紹介する。そのあと2人にナオトの露店の販売の流れを説明する。
「じゃあ私達は鎖の販売とこの用紙の記入をお客さんにやってもらえばいいのね。」
「ああ、お願いするよ。たぶんそんなお客さんこないだろうから後で一緒に祭りを見て歩こうか。」
「食べ歩き、したいっ」
ネネは相変わらず食べることが好きなようだ。
「そうだ。使い方の見本としていくつか作るから、2人とも装備して置いてね。」
まずはクラスタから…
両サイドにある三つ編みに鎖を巻きつける感じで付け、パーツをちらす。首にはシンプルにパーツは1つ丸い形だ。手首には左にだけ長い鎖をぐるぐると巻きつけパーツをちらす。あとは腰に長い鎖をゆるく2重にまき右サイドにパーツを3つほどつけておいた。
次はネネも飾ってみよう。
額の中央から星型のパーツが覗くように髪の間を通す。首にはハートと雫形を交互にならべ、手首に鎖はなし。腰にも鎖をつけこれは中央に1つだけ星型だ。最後に足首両方に星形のパーツを1つづつつけ終わりとする。
「おおおーっ」
「あら、いい感じ…」
2人につけたのは付与も色もないただのアクセサリーだ。見本として機能すればいい。
「あーいいなー私にも飾ってよーっ」
横で作業を見ていたオルガが私にもやってくれと見ているのでついでにやってやる。
ツインテールの根元に鎖を巻きつけパーツを1つづつつける。首には四角いパーツ1つ。
「え…これだけ?」
「どうせ座ったままだろ?いくつもいらないよ…」
「…くっまあいいわ。後でちゃんとしたの1つ頂戴ね!」
あらかた準備が整ったようだ。ラスティンさんは後でオルガと交代でくるらしい。
「準備がんばってるねナオトくん。」
「あ、テルトゥーナさん見回りですか?」
「そうだよ。…ああそうだ。登録商品見せて回ったよ。そしたら反響がすごくて、もしかしたら魔法道具とアクセ職人達が買いにくるかもだからよろしくね。」
「わかりまし…た?」
今、達って言ったか…?
それだけ言うとテルトゥーナはまた見回りへと戻っていった。そしていよいよお祭りの1日目が始まったのだ。
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