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第5章 祭り祭りそして祭り
48話 祭り2日目2
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直人のアクセサリーの販売は順調で、1日目のものめずらしさで並ぶ人はだいぶ減りそれでもまだぼちぼちお客さんが来ていた。
「今日はまだ残ってるけど切り上げてもいいかな~」
そんな直人の発言にオルガが目を丸くした。
「え、稼ぎ時じゃない…なんで?」
「いや、別にそんな稼ぎたいわけでもないし…」
「もったいないことするのね~」
もともと直人はもとの世界に変えることが目的であり、ここでずっと生活するわけではない。お金は最低限あれば別に困らないのだ。一緒に祭りに参加し、店を手伝う条件で魔道具について教えてもらいたかっただけである。祭りには2日参加した、店も手伝った…
そろそろ引き上げて本来の目的である帰るときにお世話になった人にあげるためのものを考え始めたい。実験なども繰り返さないと希望する効果がちゃんと出るものが出来るかもらからないのだ。ある程度時間に余裕を持っておきたい。
「なあ、アストレア。召喚魔法はどんな感じなんだ?」
「ん、まだレベル4のままね…どうもこの先時間かかりそうだわ。」
どうやらまだしばらく時間はかかるそうだ。なら準備も間に合うかもしれない。
「それよりナオト。もう店閉めるなら今日は私と祭りまわりなさいよ。」
「…え?」
「昨日はネネとクラスタと回ったんでしょ?」
「あーうん。だからもう祭りは…」
「じゃあ今日は私と回りましょう。」
「……」
「回りましょう?」
「…はい。」
背後に付き合ってくれないと召喚魔法進めないぞという文字が見えた気がした。
アストレアと直人はにぎやかな祭り会場の中を練り歩く。見て歩くだけで特別何か買ったりはアストレアはしない。理由を聞くと
「すべての店のものを食べてあげれる自身がないから。」
だそうだ。祭りという中でアストレアが何かを買うというのは一部の店だけだと不公平になるそうだ。だからといって買うだけならもちろん出来るのだが、食べもしないのに買うのも失礼だということなんだとか。
それならばと祭りの雰囲気を楽しみながらいろんな店を見て歩くだけでも楽しみたいということで、2人はひたすらうろうろとしていたのだ。
「そこの兄ちゃん待ちな…」
2人の前を男達が塞いで通れないようにした。
「…ん?今日は違う女連れてるな。まあいいか。」
「誰だ…?」
見覚えのない男が2人を嘗め回すように眺めている。
「ちっ忘れやがったのか。昨日のスライムルーレットだよ!」
「……ああ。」
流石にほんの数分あっただけの男の顔などは覚えようもない。昨日スライムルーレットという店で負かした男だったらしい。
「お代はいらねぇ…今日も勝負しやがれ!」
「……」
何度勝負しても無駄だというのがこの男には分かっていないらしい。もともと珍しいサイダーをスライムから出していた直人である。それでもめげずに挑むのは無謀というか負けず嫌いというか…
「またスライムなのか?」
「いや、今日は別のを用意した。」
「別の?」
「ああ、ボックスベイだ…」
そんなのもつれてこれるのか…スライムはそこらにいるから不思議に思わなかったけど…
半分無理やり連れて行かれ店の前につく。スライム達は檻に入れられ変わりに箱が2つ置いてある。あの中にボックスベイがいるのだろうか。
「今回も俺からえらばせてもらうぜ…っ」
他の男に指示をだし片方の箱を開けさせる。中から出てきたのは貝っぽく見えないこともない何か、だった。男が攻撃すると中からペンダントが出てきた。
「っしゃーっこれなら勝てる!」
意気揚々と手に入れたペンダントをこちらに見せてくる。気のせいかどこかで見たことがあるペンダントだ。
「さあ、兄ちゃんの番だぜ。」
「……」
箱のほうを見ると先に男が倒したほうの残骸がある…残るはずのない残骸。
「なあ、これそもそもボックスベイじゃないだろ…」
「なっなんだと!隣町のダンジョンの魔物だぞそんなの知らないくせにいい加減なこというな!!」
「いや…見たことあるし。そもそも倒したのになぜ消えない…?」
「ぐっ…そういう魔物もいるんだよ!」
「あとそのペンダント…僕の店で買ったやつだろ?」
「な…?」
男はあわてて他の男たちの顔を見る。「え、まじなのか?」「お前これどこで買ったよ。」とか話しているのが聞こえてきた。
「ナオトも変なのに絡まれるわね…こいつらちょっと懲らしめとく?」
「普通に詐欺行為やってるし反省はいるんじゃないかな?」
「おけーっ」
そういうとアストレアが右腕を上に上げ光の柱が1本立った。その光を目にしたアストレアの護衛たちがわらわらと集まりだした。
「え…な…っ」
「こんな人込み護衛もつけず流石にこれないからね~」
どうやらアストレアの護衛たちが祭りの中に紛れ込んでそこらを見張っていたらしい。
「護衛って…何者…」
「…え。あっ見たことあるかも…」
男達はアストレアが誰か気がつかないようだ。
「姫様どうされました?」
「姫様…??」
「こいつら祭りで詐欺行為を働いたの。」
アストレアがあらましを簡単に説明した。
「いくらお金を取らなかったとはいえよくありませんな~」
「いや、あの…」
「俺達どうなるんで…」
護衛の1人がパチンと指を鳴らすと男達は両側をつかまれ、ひきづられる用にどこかへと連れて行かれた。残った護衛たちは祭り露店の撤去を行っている。
「ではわれわれは片付け次第再び任務に戻ります。」
「ん、よろしく。」
その後姫様だとアストレアがばれたために、ろくに祭りは回れなくなったので早めに解散となった。直人にとっては少し時間が出来て、実はありがたかったとか口が裂けても言えない。
「今日はまだ残ってるけど切り上げてもいいかな~」
そんな直人の発言にオルガが目を丸くした。
「え、稼ぎ時じゃない…なんで?」
「いや、別にそんな稼ぎたいわけでもないし…」
「もったいないことするのね~」
もともと直人はもとの世界に変えることが目的であり、ここでずっと生活するわけではない。お金は最低限あれば別に困らないのだ。一緒に祭りに参加し、店を手伝う条件で魔道具について教えてもらいたかっただけである。祭りには2日参加した、店も手伝った…
そろそろ引き上げて本来の目的である帰るときにお世話になった人にあげるためのものを考え始めたい。実験なども繰り返さないと希望する効果がちゃんと出るものが出来るかもらからないのだ。ある程度時間に余裕を持っておきたい。
「なあ、アストレア。召喚魔法はどんな感じなんだ?」
「ん、まだレベル4のままね…どうもこの先時間かかりそうだわ。」
どうやらまだしばらく時間はかかるそうだ。なら準備も間に合うかもしれない。
「それよりナオト。もう店閉めるなら今日は私と祭りまわりなさいよ。」
「…え?」
「昨日はネネとクラスタと回ったんでしょ?」
「あーうん。だからもう祭りは…」
「じゃあ今日は私と回りましょう。」
「……」
「回りましょう?」
「…はい。」
背後に付き合ってくれないと召喚魔法進めないぞという文字が見えた気がした。
アストレアと直人はにぎやかな祭り会場の中を練り歩く。見て歩くだけで特別何か買ったりはアストレアはしない。理由を聞くと
「すべての店のものを食べてあげれる自身がないから。」
だそうだ。祭りという中でアストレアが何かを買うというのは一部の店だけだと不公平になるそうだ。だからといって買うだけならもちろん出来るのだが、食べもしないのに買うのも失礼だということなんだとか。
それならばと祭りの雰囲気を楽しみながらいろんな店を見て歩くだけでも楽しみたいということで、2人はひたすらうろうろとしていたのだ。
「そこの兄ちゃん待ちな…」
2人の前を男達が塞いで通れないようにした。
「…ん?今日は違う女連れてるな。まあいいか。」
「誰だ…?」
見覚えのない男が2人を嘗め回すように眺めている。
「ちっ忘れやがったのか。昨日のスライムルーレットだよ!」
「……ああ。」
流石にほんの数分あっただけの男の顔などは覚えようもない。昨日スライムルーレットという店で負かした男だったらしい。
「お代はいらねぇ…今日も勝負しやがれ!」
「……」
何度勝負しても無駄だというのがこの男には分かっていないらしい。もともと珍しいサイダーをスライムから出していた直人である。それでもめげずに挑むのは無謀というか負けず嫌いというか…
「またスライムなのか?」
「いや、今日は別のを用意した。」
「別の?」
「ああ、ボックスベイだ…」
そんなのもつれてこれるのか…スライムはそこらにいるから不思議に思わなかったけど…
半分無理やり連れて行かれ店の前につく。スライム達は檻に入れられ変わりに箱が2つ置いてある。あの中にボックスベイがいるのだろうか。
「今回も俺からえらばせてもらうぜ…っ」
他の男に指示をだし片方の箱を開けさせる。中から出てきたのは貝っぽく見えないこともない何か、だった。男が攻撃すると中からペンダントが出てきた。
「っしゃーっこれなら勝てる!」
意気揚々と手に入れたペンダントをこちらに見せてくる。気のせいかどこかで見たことがあるペンダントだ。
「さあ、兄ちゃんの番だぜ。」
「……」
箱のほうを見ると先に男が倒したほうの残骸がある…残るはずのない残骸。
「なあ、これそもそもボックスベイじゃないだろ…」
「なっなんだと!隣町のダンジョンの魔物だぞそんなの知らないくせにいい加減なこというな!!」
「いや…見たことあるし。そもそも倒したのになぜ消えない…?」
「ぐっ…そういう魔物もいるんだよ!」
「あとそのペンダント…僕の店で買ったやつだろ?」
「な…?」
男はあわてて他の男たちの顔を見る。「え、まじなのか?」「お前これどこで買ったよ。」とか話しているのが聞こえてきた。
「ナオトも変なのに絡まれるわね…こいつらちょっと懲らしめとく?」
「普通に詐欺行為やってるし反省はいるんじゃないかな?」
「おけーっ」
そういうとアストレアが右腕を上に上げ光の柱が1本立った。その光を目にしたアストレアの護衛たちがわらわらと集まりだした。
「え…な…っ」
「こんな人込み護衛もつけず流石にこれないからね~」
どうやらアストレアの護衛たちが祭りの中に紛れ込んでそこらを見張っていたらしい。
「護衛って…何者…」
「…え。あっ見たことあるかも…」
男達はアストレアが誰か気がつかないようだ。
「姫様どうされました?」
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「こいつら祭りで詐欺行為を働いたの。」
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「いくらお金を取らなかったとはいえよくありませんな~」
「いや、あの…」
「俺達どうなるんで…」
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