3 / 3
合唱部
しおりを挟む
息を切らせながら家の扉を開けた花梨は靴を脱ぎ棄て急いで二階へと上がっていった。自分の部屋へ入り扉を閉めた後その扉を背にしてそのまま花梨は座り込む。前回と同じように短時間でまた男の子が姿を消したのだ。友達と正体の予想をした後ということもあって怖くなり、思わず走って帰ってきたということだった。
「ハンカチ…」
手に持っていたはずのハンカチもいつの間にか無くなっていた。もしかするとどこかで落としたのかもしれない。花梨はそう思ったのだが恐怖のほうが強く探しに出ることが出来なかった。似ていただけで自分のハンカチではないかもしれないし、そんなもののために怖い思いをしたいとも思えない花梨は、昼食も食べずそのままベッドへと潜りこむのだった。
うっすらと外が赤く色づくころ花梨は目を覚ました。思ったより長く眠っていた花梨は少しお腹が空いていることに気が付き、一階へと階段を下りる。その足で台所へ向かうと食品棚からまんじゅうを見つけたので包装をはがし一口かじる。すると花梨は顔をしかめ今度は冷蔵庫を開け食器棚から取り出したコップに牛乳を注いだ。
「…ふぅ」
コップに注いだ牛乳を半分くらい飲んだところで花梨の顔が落ち着いてきた。寝起きで水分も取らず食べたまんじゅうがのどに詰まりかけ、むせるところだったのだ。それも治まったところで花梨は再びまんじゅうにかぶりつく。
「行儀が悪いわよ」
花梨がまんじゅうを食べているとカタンと音がして台所へ花梨のお母さんがやってきた。お母さんの言葉に花梨は視線をそらしながらそっと椅子へ座る。お腹が空いていた花梨は待てずその場で食べたことを少しだけ後悔した。昨日のこともあって気まずさが増したような気がしたのだ。
そんな花梨をちらりと視界に入れた後、お母さんは手に持っていた袋の中身をテーブルに並べ始めた。どうやら買い物をしてきたらしく、机の上には野菜などが花梨の視界に止まった。玉ねぎ人参ジャガイモ…その内容から今日の夕食がカレーだと気が付いた花梨はお母さんに手伝いを申し出る。
「勉強しててもいいのよ?」
まだ中学生だが簡単なものぐらい作れるようになりたいと思っている花梨は首を振って「やりたいの」と一言言った後野菜を洗い始めるのだった。
夕食とお風呂を済ませ部屋へ戻ると勉強をするために花梨は机についた。教科書とノートを開きまずは宿題から片付ける。帰って来てから寝てしまったのでまだ終わっていないのだ。ふと昼間眠ってしまったことから帰りの出来事が思い出された。目を離したのはほんの数秒…その間に姿が見えなくなった男の子…普通に考えれば木から降りただけだと誰もは思うだろう。だが花梨は友達と話していた内容からすぐにそうだとは考えつかなかったのだ。ぶるりと体を震わせた花梨はチラリと窓のほうを見た後、慌てて宿題に集中するのだった。
「おはよー」
「おはよう」
朝学校へ行くと教室にいる人と挨拶を交わす。この教室にいるのだからクラスメイトには違いないだろうという判断からだ。流石に同じ学年とはいえ全員の名前は花梨には覚えきれていないのだ。もちろん中には二年生の時クラスメイトだった人もいるので、一年の時と合わせて考えると大体半数くらいは名前がわかるかもしれない。
「リンおはよー」
教室の外から自分の教室へ向かう途中の小百合が通り掛けに手を振りながら通過していく。これに花梨は同じく手を振り挨拶を返す。花梨は小百合にリンと呼ばれていた。もちろんもう一人の友人智花も同じように花梨を呼ぶ。友達同士の呼び方で、周りは誰に声をかけたのかわからず数人小百合のほうを見ていたが、自分じゃないことがわかると興味を失せたのか視線を元の場所へと戻していく。その様子が少しだけおかしくて小百合がクスリと笑いながら花梨の視界からいなくなった。
今日は午後から部活動を一年生に体験してもらうために授業がない。その分いつもより部活の時間が長く、終わる時間は早い。帰宅部というものは存在しておらず誰しも何か部活に所属していた。花梨が所属しているのは合唱部で夏のコンクールの参加が活動最後の内容となる。なので春先からすでにそのための練習が始まるのだ。
合唱部もまずは普段の練習から部活動が始まった。他の学校では違うのかもしれないが、花梨の通う中学校ではまずは柔軟からだ。いきなり声を出す前に肩の力を抜くことが目的とされていると花梨は一年の時に聞いたらしい。部員たちが柔軟をしている様子を廊下を通りがかった一年生が見て、部活案内のパンフレットを見直し、二度見することがしばしばあった。柔軟だけ見たら確かに何部なのかすぐにわからなかったのだろう。
柔軟が終わると発声練習が始まる。流石にこれを見て柔軟の時のような見方をされることはなかったのだが、合唱部の体験はどの一年生も外から少し眺めるだけで誰も体験しようとはしない。それよりもやったことがない部活をやらせてもらえると他のほうへと行ってしまうのだ。これは毎年恒例なので部員も誰も気にした様子はなく、ただ練習時間が増えていいのか悪いのか…くらいにしか思っていない。
部活の時間が終わりその帰り道のこと。春休みが開けてから初めての部活だったこともあり花梨は少しだけ機嫌がよかった。歌うことが好きなのだが、やはり家で歌うことは出来ない…というかうるさいと怒られてしまう。それに近所迷惑だ。学校でなら思いっきり歌うことが出来るので部活の時間が楽しくて仕方がない。部活の終わる時間が様々なので丁度人通りが少なくスキップをしながら花梨は歌を口ずさんだ。
「歌うの好きなの?」
久しぶりに歌えたことに浮かれてすっかり忘れていたのだ。花梨は恐る恐る視線を上へ向けるとそこには一人の男の子が木の上に座っていた。でも今回花梨は逃げ出さなかった。なぜかというと昨日見た男の子と少し違う感じがしたからだ。じっと見てみるとその違いは花梨にもすぐわかる。髪の毛が切りそろえられしっかりと目が見えた顔、浴衣ではなく少しラフな男の子が着そうな洋服を着ている。ただ行動と声は昨日の男の子の物と変わらないこともすぐに花梨は気が付いた。ふと花梨は幽霊って髪型とか服装とか変わるものなのだろうかと疑問に感じた。
「学校では合唱部なんだね」
「…え?」
男の子の外観が昨日までとあまりに違うことに気を取られた花梨は、ついさっき男の子が口に出した言葉を思い出す。歌っていたのを聞かれたのだ。怖かったことや外観が変わったことの疑問よりもそのことが急に恥ずかしくなり、花梨は顔を押さえその場でしゃがみこんでしまうのだった。
上の方からクスクスと笑う声を聞きながら花梨は思考を巡らせていた。恥ずかしいのにしゃがみこんでしまったことでここから立ち去ることも出来ず、結局男の子は幽霊とかじゃないのかもわからないままなので顔も上げられない。どうしようという気持ちで頭がいっぱいになっていくのだった。
「大丈夫? 気分でも悪いのかしら」
身動きが取れなくなっていた花梨の肩にポンと触られた感触と声が届いた。どうやら体調を崩してうずくまっていたように花梨は見られたようで、そっとその声が聞こえたほうへと花梨は視線を動かした。
「…お母さん?」
「花梨…何してるの。気分が悪いならもう少しで家だから立てる?」
花梨もそのお母さんも二人して見知った顔だったことに驚き、少しだけ気まずい空気が流れた。お母さんが差し出してきた手を掴み花梨は立ち上がる。いつの間にか笑い声が聞こえなくなっていたことに気が付いた花梨は男の子がいた木のほうを見上げる。
「カリンの花がどうかしたの?」
「別に…」
「じゃあ帰るわよ」
「うん…」
カリンの花を咲かせた木にはすでに男の子の姿はなかった。花の名前が自分と同じだと知った花梨はその木に少しだけ親近感を覚えるのだった。
「ハンカチ…」
手に持っていたはずのハンカチもいつの間にか無くなっていた。もしかするとどこかで落としたのかもしれない。花梨はそう思ったのだが恐怖のほうが強く探しに出ることが出来なかった。似ていただけで自分のハンカチではないかもしれないし、そんなもののために怖い思いをしたいとも思えない花梨は、昼食も食べずそのままベッドへと潜りこむのだった。
うっすらと外が赤く色づくころ花梨は目を覚ました。思ったより長く眠っていた花梨は少しお腹が空いていることに気が付き、一階へと階段を下りる。その足で台所へ向かうと食品棚からまんじゅうを見つけたので包装をはがし一口かじる。すると花梨は顔をしかめ今度は冷蔵庫を開け食器棚から取り出したコップに牛乳を注いだ。
「…ふぅ」
コップに注いだ牛乳を半分くらい飲んだところで花梨の顔が落ち着いてきた。寝起きで水分も取らず食べたまんじゅうがのどに詰まりかけ、むせるところだったのだ。それも治まったところで花梨は再びまんじゅうにかぶりつく。
「行儀が悪いわよ」
花梨がまんじゅうを食べているとカタンと音がして台所へ花梨のお母さんがやってきた。お母さんの言葉に花梨は視線をそらしながらそっと椅子へ座る。お腹が空いていた花梨は待てずその場で食べたことを少しだけ後悔した。昨日のこともあって気まずさが増したような気がしたのだ。
そんな花梨をちらりと視界に入れた後、お母さんは手に持っていた袋の中身をテーブルに並べ始めた。どうやら買い物をしてきたらしく、机の上には野菜などが花梨の視界に止まった。玉ねぎ人参ジャガイモ…その内容から今日の夕食がカレーだと気が付いた花梨はお母さんに手伝いを申し出る。
「勉強しててもいいのよ?」
まだ中学生だが簡単なものぐらい作れるようになりたいと思っている花梨は首を振って「やりたいの」と一言言った後野菜を洗い始めるのだった。
夕食とお風呂を済ませ部屋へ戻ると勉強をするために花梨は机についた。教科書とノートを開きまずは宿題から片付ける。帰って来てから寝てしまったのでまだ終わっていないのだ。ふと昼間眠ってしまったことから帰りの出来事が思い出された。目を離したのはほんの数秒…その間に姿が見えなくなった男の子…普通に考えれば木から降りただけだと誰もは思うだろう。だが花梨は友達と話していた内容からすぐにそうだとは考えつかなかったのだ。ぶるりと体を震わせた花梨はチラリと窓のほうを見た後、慌てて宿題に集中するのだった。
「おはよー」
「おはよう」
朝学校へ行くと教室にいる人と挨拶を交わす。この教室にいるのだからクラスメイトには違いないだろうという判断からだ。流石に同じ学年とはいえ全員の名前は花梨には覚えきれていないのだ。もちろん中には二年生の時クラスメイトだった人もいるので、一年の時と合わせて考えると大体半数くらいは名前がわかるかもしれない。
「リンおはよー」
教室の外から自分の教室へ向かう途中の小百合が通り掛けに手を振りながら通過していく。これに花梨は同じく手を振り挨拶を返す。花梨は小百合にリンと呼ばれていた。もちろんもう一人の友人智花も同じように花梨を呼ぶ。友達同士の呼び方で、周りは誰に声をかけたのかわからず数人小百合のほうを見ていたが、自分じゃないことがわかると興味を失せたのか視線を元の場所へと戻していく。その様子が少しだけおかしくて小百合がクスリと笑いながら花梨の視界からいなくなった。
今日は午後から部活動を一年生に体験してもらうために授業がない。その分いつもより部活の時間が長く、終わる時間は早い。帰宅部というものは存在しておらず誰しも何か部活に所属していた。花梨が所属しているのは合唱部で夏のコンクールの参加が活動最後の内容となる。なので春先からすでにそのための練習が始まるのだ。
合唱部もまずは普段の練習から部活動が始まった。他の学校では違うのかもしれないが、花梨の通う中学校ではまずは柔軟からだ。いきなり声を出す前に肩の力を抜くことが目的とされていると花梨は一年の時に聞いたらしい。部員たちが柔軟をしている様子を廊下を通りがかった一年生が見て、部活案内のパンフレットを見直し、二度見することがしばしばあった。柔軟だけ見たら確かに何部なのかすぐにわからなかったのだろう。
柔軟が終わると発声練習が始まる。流石にこれを見て柔軟の時のような見方をされることはなかったのだが、合唱部の体験はどの一年生も外から少し眺めるだけで誰も体験しようとはしない。それよりもやったことがない部活をやらせてもらえると他のほうへと行ってしまうのだ。これは毎年恒例なので部員も誰も気にした様子はなく、ただ練習時間が増えていいのか悪いのか…くらいにしか思っていない。
部活の時間が終わりその帰り道のこと。春休みが開けてから初めての部活だったこともあり花梨は少しだけ機嫌がよかった。歌うことが好きなのだが、やはり家で歌うことは出来ない…というかうるさいと怒られてしまう。それに近所迷惑だ。学校でなら思いっきり歌うことが出来るので部活の時間が楽しくて仕方がない。部活の終わる時間が様々なので丁度人通りが少なくスキップをしながら花梨は歌を口ずさんだ。
「歌うの好きなの?」
久しぶりに歌えたことに浮かれてすっかり忘れていたのだ。花梨は恐る恐る視線を上へ向けるとそこには一人の男の子が木の上に座っていた。でも今回花梨は逃げ出さなかった。なぜかというと昨日見た男の子と少し違う感じがしたからだ。じっと見てみるとその違いは花梨にもすぐわかる。髪の毛が切りそろえられしっかりと目が見えた顔、浴衣ではなく少しラフな男の子が着そうな洋服を着ている。ただ行動と声は昨日の男の子の物と変わらないこともすぐに花梨は気が付いた。ふと花梨は幽霊って髪型とか服装とか変わるものなのだろうかと疑問に感じた。
「学校では合唱部なんだね」
「…え?」
男の子の外観が昨日までとあまりに違うことに気を取られた花梨は、ついさっき男の子が口に出した言葉を思い出す。歌っていたのを聞かれたのだ。怖かったことや外観が変わったことの疑問よりもそのことが急に恥ずかしくなり、花梨は顔を押さえその場でしゃがみこんでしまうのだった。
上の方からクスクスと笑う声を聞きながら花梨は思考を巡らせていた。恥ずかしいのにしゃがみこんでしまったことでここから立ち去ることも出来ず、結局男の子は幽霊とかじゃないのかもわからないままなので顔も上げられない。どうしようという気持ちで頭がいっぱいになっていくのだった。
「大丈夫? 気分でも悪いのかしら」
身動きが取れなくなっていた花梨の肩にポンと触られた感触と声が届いた。どうやら体調を崩してうずくまっていたように花梨は見られたようで、そっとその声が聞こえたほうへと花梨は視線を動かした。
「…お母さん?」
「花梨…何してるの。気分が悪いならもう少しで家だから立てる?」
花梨もそのお母さんも二人して見知った顔だったことに驚き、少しだけ気まずい空気が流れた。お母さんが差し出してきた手を掴み花梨は立ち上がる。いつの間にか笑い声が聞こえなくなっていたことに気が付いた花梨は男の子がいた木のほうを見上げる。
「カリンの花がどうかしたの?」
「別に…」
「じゃあ帰るわよ」
「うん…」
カリンの花を咲かせた木にはすでに男の子の姿はなかった。花の名前が自分と同じだと知った花梨はその木に少しだけ親近感を覚えるのだった。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢の心変わり
ナナスケ
恋愛
不慮の事故によって20代で命を落としてしまった雨月 夕は乙女ゲーム[聖女の涙]の悪役令嬢に転生してしまっていた。
7歳の誕生日10日前に前世の記憶を取り戻した夕は悪役令嬢、ダリア・クロウリーとして最悪の結末 処刑エンドを回避すべく手始めに婚約者の第2王子との婚約を破棄。
そして、処刑エンドに繋がりそうなルートを回避すべく奮闘する勘違いラブロマンス!
カッコイイ系主人公が男社会と自分に仇なす者たちを斬るっ!
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
疑惑のタッセル
翠月 瑠々奈
恋愛
今、未婚の貴族の令嬢・令息の中で、王国の騎士たちにタッセルを渡すことが流行っていた。
目当ての相手に渡すタッセル。「房飾り」とも呼ばれ、糸や紐を束ねて作られた装飾品。様々な色やデザインで形作られている。
それは、騎士団炎の隊の隊長であるフリージアの剣にもついていた。
でもそれは──?
妻を蔑ろにしていた結果。
下菊みこと
恋愛
愚かな夫が自業自得で後悔するだけ。妻は結果に満足しています。
主人公は愛人を囲っていた。愛人曰く妻は彼女に嫌がらせをしているらしい。そんな性悪な妻が、屋敷の最上階から身投げしようとしていると報告されて急いで妻のもとへ行く。
小説家になろう様でも投稿しています。
元恋人が届けた、断りたい縁談
待鳥園子
恋愛
シュトルム辺境伯の末娘ソフィに隣国の帝国第二皇子から届けられた『縁談』の使者は、なんと元恋人のジョサイアだった。
手紙ひとつで別れることになったソフィは、素直になれずジョサイアから逃げ回る。
「私に届けなければ、彼は帝国に帰ることが出来ない」
そう思いようやく書状を受け取ろうと決意したソフィに、ジョサイアは何かを言い掛けて!?
政略結婚の果て、私は魔女になった。
黒蜜きな粉
恋愛
政略結婚で冷酷と噂される辺境伯のもとへ嫁いだ魔術師の娘フリーデ。
努力すれば家族になれると信じていたが、初夜に「君を抱くつもりはない」と突き放される。
義母の「代わりはいくらでもいる」という言葉に追い詰められ、捨てられたくない一心でフリーデは子を宿すため禁じられた魔術に手を染める。
短いお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる