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本登録
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んー?? 夢だと言っていた井之頭先輩…トイレに行きたいと言って案内の途中でいなくなった黒髪…井之頭先輩の言うようにそっち側からみたらこれが夢なのだとするのなら? 黒髪はトイレに行きたくなって起きた…とかいうやつ?? あり得るんだけどそもそも俺はここにいる。どういうことだ? よくわからん。とりあえず来たついでにトイレによっていこう。
トイレによりそこで召喚リストを確認したが黒髪はちゃんとそこにいた。いなくなったわけじゃないみたいなのでとりあえず問題はない。自分がいなくなるとか怖すぎるんだけどねっ
安心も出来たことだし俺は冒険者ギルドへ向かう。本契約のカードの受け取りと説明があるからだ。大丈夫、ちゃんと忘れていなかったよ?
「それでは説明に入ります」
受付の人の説明は今度はちゃんと依頼の受け方やランクの話もしてくれた。仮登録の時に押してないのはわざとで、周りから聞いたり自分で判断する力があるかどうかの見極めにもなるんだそうだ。まあ俺は運がよかったのか他の人が教えてくれたんだけどね。これも運がいいという要素になるらしい。
現在ランクはS、A、B、C、D、E、Fとあり、Fは仮登録用のランクでずっとそのランクの人は基本いないらしい。というかずっとFとか何がしたいのか俺にはわからない。昔はさらに上のランクもあったという話だけど現在はいない。
受けられる依頼は基本自分のランクの前後までで、ランクごとに次のランクに上るまでの回数が違うらしい。Cランクに上るのに試験がある。Bランクに上るのには盗賊の討伐が、Aランクは王都に行って試験を受ける必要があるだそうな。まあ俺はそんなところまで上がれるわけがないので関係ない話だった。
「最後にこちらが新しいカードになります。紛失に気を付けてくださいね。再発行に1000リラ必要になりますので」
受け取った本登録されたEランクのカードは材質が何で出来ているのかよくわからないカードで、左上に穴が開いている。ここに紐を通せば首からかけておけれそうだね。後で召喚リストを覗いておこう。
さて、午後からも何か一つ軽めの依頼とか受けておこうかな。まだ色んな町へと行ってないからわからないだけなのかもしれないけど、はっきり言って他にやることが無いともいえる。自分の家があればだらだらするという選択肢もあるかもだけど、出来たとしてもゲームとか出来るわけじゃない。他に遊べるものや遊べる場所も知らないのだ。となると今はまずお金を稼ぐべき。お金が増えれば家を持つことも出来るだろうし、他の町への移動も考えることが出来る。他へ行けるのなら新しいことが見つかるかもしれない。だからまずは稼ぐこと。
「お?」
そういえば海がすぐそこにあるんだから海に関する依頼もあるのか…
船員の手伝い、船員の臨時の食事係、海上の魔物の討伐…ふぅん海にも魔物がいるんだな。まあゴブリンしかまだ見たことがないから知らなくて当たり前だけど。
「あ、これにしようかな」
俺が選んだのはレストラン『シーメル』の臨時配膳係。名前は初めて知ったんだけど書かれている場所を見ると、昨日トーアルさんに連れていかれた店だった。今回臨時で配膳…つまり食事をテーブルに運ぶ手が足りなくて募集している。もしくは俺が教えた料理がどう影響するか警戒して人手を増やしたいってところだろうか? 俺が教えた調理方法からどれをメニューに加えたのかは知らないが、行動が早いんじゃないか? まあその結果を俺も知りたいしどうせならついでに仕事を受ければいい。うん、そうしよう。
依頼をカウンターで受け、俺は早速店へ向かう。それほど広い町でもないので数分も歩けば目的地だ。
「すみませーん。依頼受けてきたんですけど」
「いらっしゃい。もうちょっとで人数そろうからこっち来てまずはテーブルの番号を覚えて」
店に入ってすぐ女の人がテーブルの配置を覚えるために教えてくれた。どうやらテーブルに直接番号が振ってあるわけじゃないらしい。入り口側隅から奥へ向かって1番、2番…となっていた。テーブルは15番まであり、それと別に個室が3つある。個室は完全に予約席だそうな。
「テーブルの番号覚えた人は着替えてきて」
どうやら制服があるらしい。まあ店員と客をわかりやすくする程度のもので、黒いエプロンと帽子をつけるだけ。確かにこの程度でもわかりやすくなるからありなんだろうね。
俺はその場でエプロンと帽子をかぶり、周りを眺めていた。他の人は手持ちの荷物などを置きに行ったみたいだ。まあ俺は荷物ないし。
「あれ、君は確か昨日レシピ教えてくれた子だよね?」
「そうですけど…誰?」
「今回の新メニューの担当になったルゼルだ」
「カイです」
手を出してきたので握手を交わす。
「その恰好はもしかして配膳に参加するのか?」
「はい、ギルドで依頼を受けてきたので」
「そうか…手が空いているならこっちを手伝って欲しかったな~ 残念」
流石に調理担当や手伝いの募集は見なかったがあったのかな? というか妙にがっかりしているみたいだけど、どうかしたんだろうか。
トイレによりそこで召喚リストを確認したが黒髪はちゃんとそこにいた。いなくなったわけじゃないみたいなのでとりあえず問題はない。自分がいなくなるとか怖すぎるんだけどねっ
安心も出来たことだし俺は冒険者ギルドへ向かう。本契約のカードの受け取りと説明があるからだ。大丈夫、ちゃんと忘れていなかったよ?
「それでは説明に入ります」
受付の人の説明は今度はちゃんと依頼の受け方やランクの話もしてくれた。仮登録の時に押してないのはわざとで、周りから聞いたり自分で判断する力があるかどうかの見極めにもなるんだそうだ。まあ俺は運がよかったのか他の人が教えてくれたんだけどね。これも運がいいという要素になるらしい。
現在ランクはS、A、B、C、D、E、Fとあり、Fは仮登録用のランクでずっとそのランクの人は基本いないらしい。というかずっとFとか何がしたいのか俺にはわからない。昔はさらに上のランクもあったという話だけど現在はいない。
受けられる依頼は基本自分のランクの前後までで、ランクごとに次のランクに上るまでの回数が違うらしい。Cランクに上るのに試験がある。Bランクに上るのには盗賊の討伐が、Aランクは王都に行って試験を受ける必要があるだそうな。まあ俺はそんなところまで上がれるわけがないので関係ない話だった。
「最後にこちらが新しいカードになります。紛失に気を付けてくださいね。再発行に1000リラ必要になりますので」
受け取った本登録されたEランクのカードは材質が何で出来ているのかよくわからないカードで、左上に穴が開いている。ここに紐を通せば首からかけておけれそうだね。後で召喚リストを覗いておこう。
さて、午後からも何か一つ軽めの依頼とか受けておこうかな。まだ色んな町へと行ってないからわからないだけなのかもしれないけど、はっきり言って他にやることが無いともいえる。自分の家があればだらだらするという選択肢もあるかもだけど、出来たとしてもゲームとか出来るわけじゃない。他に遊べるものや遊べる場所も知らないのだ。となると今はまずお金を稼ぐべき。お金が増えれば家を持つことも出来るだろうし、他の町への移動も考えることが出来る。他へ行けるのなら新しいことが見つかるかもしれない。だからまずは稼ぐこと。
「お?」
そういえば海がすぐそこにあるんだから海に関する依頼もあるのか…
船員の手伝い、船員の臨時の食事係、海上の魔物の討伐…ふぅん海にも魔物がいるんだな。まあゴブリンしかまだ見たことがないから知らなくて当たり前だけど。
「あ、これにしようかな」
俺が選んだのはレストラン『シーメル』の臨時配膳係。名前は初めて知ったんだけど書かれている場所を見ると、昨日トーアルさんに連れていかれた店だった。今回臨時で配膳…つまり食事をテーブルに運ぶ手が足りなくて募集している。もしくは俺が教えた料理がどう影響するか警戒して人手を増やしたいってところだろうか? 俺が教えた調理方法からどれをメニューに加えたのかは知らないが、行動が早いんじゃないか? まあその結果を俺も知りたいしどうせならついでに仕事を受ければいい。うん、そうしよう。
依頼をカウンターで受け、俺は早速店へ向かう。それほど広い町でもないので数分も歩けば目的地だ。
「すみませーん。依頼受けてきたんですけど」
「いらっしゃい。もうちょっとで人数そろうからこっち来てまずはテーブルの番号を覚えて」
店に入ってすぐ女の人がテーブルの配置を覚えるために教えてくれた。どうやらテーブルに直接番号が振ってあるわけじゃないらしい。入り口側隅から奥へ向かって1番、2番…となっていた。テーブルは15番まであり、それと別に個室が3つある。個室は完全に予約席だそうな。
「テーブルの番号覚えた人は着替えてきて」
どうやら制服があるらしい。まあ店員と客をわかりやすくする程度のもので、黒いエプロンと帽子をつけるだけ。確かにこの程度でもわかりやすくなるからありなんだろうね。
俺はその場でエプロンと帽子をかぶり、周りを眺めていた。他の人は手持ちの荷物などを置きに行ったみたいだ。まあ俺は荷物ないし。
「あれ、君は確か昨日レシピ教えてくれた子だよね?」
「そうですけど…誰?」
「今回の新メニューの担当になったルゼルだ」
「カイです」
手を出してきたので握手を交わす。
「その恰好はもしかして配膳に参加するのか?」
「はい、ギルドで依頼を受けてきたので」
「そうか…手が空いているならこっちを手伝って欲しかったな~ 残念」
流石に調理担当や手伝いの募集は見なかったがあったのかな? というか妙にがっかりしているみたいだけど、どうかしたんだろうか。
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