女神さまの尻ぬぐい

青い縞猫

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旅立ち

何かがおかしい

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どうして、1つのベッドに3人で寝てるんだ!!!!!

目が覚めた俺の右と左にシルヴァンとクーランの姿があった。
そこまで大きくない宿屋のベッド。
ぴったりと密着するほどの距離。

一体、どうしてこうなった!!!!???

「おい!! 起きろ~!!!!」

1人騒ぐ俺の方を向いていたシルヴァンはにっこり笑って

「おはよう、リベル。」

と言いながら俺の身体に腕を回してくるし
クーランの方も背中側から

「おはようございます。リベルタス様。」

と言いながら、俺の腹のあたりに腕を回して締め付けてくる。

「お前ら… 一体何を考えてる!!!!」

野宿していた間には何ともなかったはずなのだが…
どうして宿をとった日からおかしくなるんだ?

その理由がどうしてもわからない。
隣の部屋から騒ぎを聞きつけたエラードやザクロムが
1人首を傾げる俺に
やれやれ… という顔をする。

一体どういうことなんだ?
理由がわかるなら、是非とも説明を願おうか!!!!

「意外とリベルは鈍いのですね…。」

ぼそっとザクロムが呟けば

「もともと、天然ですし。
孤児として今まで過ごされてきたせいか、他人とのかかわりが少し希薄なのかもしれません。」

とやんわりエラードがフォローする。

「それにしても… 私たちの知らない間にあの2人の間に何があったのでしょうね?」

ザクロムもエラードもシルヴァンとクーランの突然の変貌に困惑するのみであった。



事の真相は宿をとった日より遡ること2日前
見張りとして起きていたのはシルヴァン。

リベルタスの傍で、見張りをしていた時だった。
寝ぼけたリベルタスがシルヴァンに向かって抱き着いていったのだ。

「あったかいね~。」

と言いながら、ニコニコと笑顔全開で抱き着く姿にさすがのシルヴァンも動揺を隠せない。
そうして抱き着いたまま、リベルタスは朝まで起きなかった。

そして翌朝、シルヴァンがこっそりリベルタスを1人で横たわらせているのを目撃したクーランは
リベルタスの従者である自分の役割をシルヴァンに横取りされたと思った。
そして、その日の夜こっそりとリベルタスの傍に近寄っていきまんまとリベルタスを抱き締めて眠るという形に収まった。

そして、それを快く思わないのがシルヴァンで…

宿をとった日の夜、クーランに対抗すべくシルヴァンはリベルタスを風呂に入れ、自分を従者として傍に置けとの無言のアピールを行っていたのであった。


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