異世界を最強スキル『スマホ』と『ゲーム』で無双する

潮風ひなた

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4章

出発の朝

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朝だ。この街ともいっときお別れか。
少し寂しいな。
でもギルマスと鍛冶屋さんの頼みなら仕方ない。着替えを済ませスズを起こしに行く。

スズは寝ていたが、今起きたことが分かった。
ガサガサと音がしてすぐ着替えが終わった。しかし髪を溶かしたりしているのか出て来るにはもう少し時間がかかった。
ドアが開く。
「ディノ、行こう。」
口数は少ないな…村とは大違いだ。でも、今も同じでかわいいなー。
そう思ったが、待ち合わせをしているので急いで食堂に行く。しばらくは食べれなくなるおかみさんの料理を食べ、弁当をもらい出発するときにおかみさんが送ってくれた。


ギルドまで行くと、立派ではないが頑丈そうな馬車と魔獣の魔馬がいた。こいつが馬車を引くのだろう。

暴剣のメンバーは頭を坊主にしていた。

「なぜ坊主にしているの」
疑問を持った俺が聞いてみると、

「心を入れ替えるためだ。こういうことは大事なんだ。」

反省のためだったんだ。
なかなか偉いじゃないか。
ギルマスがやって来る。
「おっみんな集まったな。じゃあ早速スタートしてもらうがいいな。」

「「「「「はい」」」」」

声を揃えていったのでなかなか大きな声になった。

みんなが乗ると、魔馬は最初はゆっくりでどんどん早く進んで行く。
この魔馬は、鎧に『意思疎通』と『体力自動回復』のエンチャントが付いているので行き先もわかっているし、全力で走り続けても餌と水さえあれば大丈夫だ。
実はかなりお高い。

「そういえばお二人の名前を聞いてませんでした。私たちは、リーダーがナットで双剣使い。
ロングナイフの男ががハット、ナイフの男がマットと言います。」

「俺たちは、俺がディノ。こっちがスズだ。
ちなみにお前たちは兄弟か。」

「そうです。ようわかりましたね。さっすが~。」

なんか戦ってから、相手が敬語でこっちがタメ口になっている。力関係が変わったからかな。

それにしても早いな。周りの木々がぐんぐん後ろに行く。
魔物が出てきてもそもそもの地力が違うので追いつかない。
どうしてもほっとけない魔物は暴剣と戦って倒す。そして俺のアイテムボックスの中に入れる。
そして解体しておく。ヤベーらくすぎる。

昼は 弁当を馬車で食べる。馬車で食べれるほど
衝撃が少ないのだ。
多分これにも何かのエンチャントが付いているのだろう。そうこうしてるうちに夜になる。
野営をすることになったのだが、ナットたちがテントを買ってくれていて、俺は男組スズは一人で寝ることになった。
皆お腹が空いたので各自持ってきたものを食べ早めに寝ることにした。明日も早いからね。
ちなみに魔物よけの薬(これもお高い)を周りにまき、その日はぐっすり寝た。


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