異世界を最強スキル『スマホ』と『ゲーム』で無双する

潮風ひなた

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5章

レオンの過去

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次の日剣術が中堅になったこととすべての事情を話して見ることにした。

軽い気持ちで話したがそのことを深く考えてくれたレオンはそのことは他言するなといった。

多分『スマホ』と『ゲーム』というのはこの世界に二つと無いユニークスキルらしい。

ユニークスキルはとても貴重で強力なスキルで
帝国と言われる国な目をつけられたり、
他の国に奴隷として売られる事があるらしい。

帝国というのは旧魔王軍の近くの最果ての地と言われる場所で昔人間軍の防衛拠点となっていたらしく、かなりの数の勇者や英雄といった存在が生まれたのでその子孫などがたくさん住んでいて軍事力がすごいらしい。そこに連れて行かれると軍事力として使われるらしく帝国から出る事ができなくなるらしい。

レオンの昔の恋人のことも話してくれた。


「俺の恋人はユニークスキル使いだった。
俺はその時実力が足りなく彼女に追いつくために努力していたんだ。
その当時、隣国と帝国の戦争があった。

その戦争でユニークスキルを公開していた俺の恋人は、どちらの国にも戦力として呼ばれた。
もちろん俺も彼女も嫌で断った。
それで隣国は諦めてくれたがあの帝国は諦めなかった。

ユニークスキル使いを3人よこしてきて、強制的に連れて行かれた。

俺だって抵抗したさ。でもな…実力が全然足りなかったんだ。」

そういって唇をかんだレオン。
唇から変な音がして、血が出てくる。

「俺の抵抗はすぐに話され、『雑魚は退け、私たちにいるのは使える奴だけだ。』と言われ彼女は連れて行かれたんだ。正直ふざけんなと思った。
俺はあいつに追いつくため、今まで以上に努力した。それこそ血と汗がにじむほどの努力さ。
そんな努力すら俺には無駄だった。
俺は産まれた頃、無職だったんだ。
二億分の一と言われる確率で生まれる奇形児よりも珍しい子さ。
それから魔法剣士を習得して努力していたはずだった。そう思っていた。でもあいつは結局死んだ。
連れていった3人に盾にされたんだ。
彼女も助けれなかった俺を笑ってくれ。」

レオンは泣いていた。

「そんなことないよ。レオンはすごいと思う。俺だって、このスキルがなかったら今は農民でもしてたよ。こんなこと教えてくれてありがとう。大切に人だったんでしょう?」

涙をぬぐいレオンはそれに答えてくれた。

「大事だった人も今は過去だ。
だから…だから新しくできた弟子という大切な存在を死なせたくはない。絶対に他言はするな。
よし、鍛錬するか」

そう言って笑ったレオンの顔を見て色々考えた1日だった。



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