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5章
ギルドマスター、申し訳ありません。
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俺は今、ギルドマスターの前で正座をしている。
なにがあったかはご察しの通りだ。
来た瞬間ギルドマスターに
「なんでこなかったんだー。」
と怒鳴られギルドマスター室に正座をさせられている。
「大体な~。ギルドっていうのは
生きているかの確認と
実力に合った仕事をさせるためにあるんだぞ。
それなのに…はー。
ナットたちとスズはきちんと報告に来たんだぞ。
お前の報酬はギルドの銀行に預けているけどそういう問題じゃないんだ。
訓練も大概にしろよ。」
「わかりました。すいませんもうこんなことがないようにします。」
高校生の時のバイトぶりに謝る。
しかし今はそんなジョークを入れている時ではない。
「それと鍛冶屋の嬢ちゃんに来てもらったがあの子
、アラクネであってアラクネではないぞ。」
「えっ⁈どういうことですか。」
「あの子は強制的に合成された…つまりアラクネの配下となっていたんだ。その時の記憶が精神操作で消されているからその事も気づいていない。
それにあの子にアラクネの配下の一人である覗き獣という獣がついておったので排除してもらった。
帝国のユニークスキル使いに頼んでもらったからここまでわかった。
ここからが本番だ。
ここではお前が甘いままだ。師匠に頼んで、王都の騎士団育成所に入れてもらえ…大丈夫だ。どんな武器でも扱えるし、どの時期でも入学可能でレオンはそこの元監督であるから一緒について行ってもらえるだろう。
これはギルドからの命令だ。1ヶ月の騎士団訓練所入学を許可する。行ってこい。」
この状況では逆らえないのできちんと返事をする。
「はい、分かりました。
それと一つお願いがあります。」
「なんだ。無理のない範囲なら聞いてやる。」
「俺の今回の報酬100000ペルを鍛冶屋さんに渡してください。それで俺の武器の代金だといっておいてください」
「……………………ばっかもーん。
お前はその武器を善意でもらったんだろ。
それなのに代金を払うだって?
大人を舐めるのも大概にしろよ。
そんなのカッコ良くもなんともない。
あそこの鍛冶屋はそんなことしなくても金があるんだ。昔は王宮騎士団専属鍛冶屋だったんだぞ。
俺でも頭上がらないんだ。
はーー。そのお金は取っておいた方が鍛冶屋さんも喜ぶさ。ほら、もう行きな。」
そう言って俺のことを解放してくれた。
この話…俺にも考えることがあった。
騎士団育成所に行って心も強くしなきゃ。
そう思い今日は宿屋で明日の旅の準備をするのだった。
なにがあったかはご察しの通りだ。
来た瞬間ギルドマスターに
「なんでこなかったんだー。」
と怒鳴られギルドマスター室に正座をさせられている。
「大体な~。ギルドっていうのは
生きているかの確認と
実力に合った仕事をさせるためにあるんだぞ。
それなのに…はー。
ナットたちとスズはきちんと報告に来たんだぞ。
お前の報酬はギルドの銀行に預けているけどそういう問題じゃないんだ。
訓練も大概にしろよ。」
「わかりました。すいませんもうこんなことがないようにします。」
高校生の時のバイトぶりに謝る。
しかし今はそんなジョークを入れている時ではない。
「それと鍛冶屋の嬢ちゃんに来てもらったがあの子
、アラクネであってアラクネではないぞ。」
「えっ⁈どういうことですか。」
「あの子は強制的に合成された…つまりアラクネの配下となっていたんだ。その時の記憶が精神操作で消されているからその事も気づいていない。
それにあの子にアラクネの配下の一人である覗き獣という獣がついておったので排除してもらった。
帝国のユニークスキル使いに頼んでもらったからここまでわかった。
ここからが本番だ。
ここではお前が甘いままだ。師匠に頼んで、王都の騎士団育成所に入れてもらえ…大丈夫だ。どんな武器でも扱えるし、どの時期でも入学可能でレオンはそこの元監督であるから一緒について行ってもらえるだろう。
これはギルドからの命令だ。1ヶ月の騎士団訓練所入学を許可する。行ってこい。」
この状況では逆らえないのできちんと返事をする。
「はい、分かりました。
それと一つお願いがあります。」
「なんだ。無理のない範囲なら聞いてやる。」
「俺の今回の報酬100000ペルを鍛冶屋さんに渡してください。それで俺の武器の代金だといっておいてください」
「……………………ばっかもーん。
お前はその武器を善意でもらったんだろ。
それなのに代金を払うだって?
大人を舐めるのも大概にしろよ。
そんなのカッコ良くもなんともない。
あそこの鍛冶屋はそんなことしなくても金があるんだ。昔は王宮騎士団専属鍛冶屋だったんだぞ。
俺でも頭上がらないんだ。
はーー。そのお金は取っておいた方が鍛冶屋さんも喜ぶさ。ほら、もう行きな。」
そう言って俺のことを解放してくれた。
この話…俺にも考えることがあった。
騎士団育成所に行って心も強くしなきゃ。
そう思い今日は宿屋で明日の旅の準備をするのだった。
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