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第壱部-Ⅴ:小さな箱庭から
60.水蛟 世界の中心
日向様の朝食を持って部屋へ向かうと、扉の前に、紫鷹殿下がいた。
扉を叩こうとして止め、また手をあげる。
ノックなどほとんどしたことがないくせに、何をしているのかしら。私がこうして見ていることに気づきもしないで。
「お入りになったらいかがですか、」
声をかけると、驚いたように私を見る。
あらまあ、子どもみたいなお顔。15歳の子ども。
いつもの勝気で、誰よりも偉そうな殿下はどこへいかれたのかしら。
「日向様がお待ちですよ。朝食は、殿下のお役目でしょう、」
「いや、今日は、」
「日向様は、殿下がいらっしゃらないと朝食は召し上がりませんよ。そうさせたのは殿下なんですから、ちゃんと責任取ってください。」
運んできたワゴンを殿下に押し付け、扉を開ける。
「しぉ、」
ほら、誰よりも目ざとく殿下を見つけるんですから。
今部屋に入ったのは私なのに、その後ろにいる殿下を見つけるんですよ。
そんな子犬みたいな顔してないで、さっさと中へお入りなさい。お子様皇子様。
「お、もゆ、」
「お米を柔らかく煮て、その上澄をとったものです。日向様のお腹は今はお疲れですから、まずは重湯から召し上がってくださいとのことです、」
「おもゆは、おこめ?」
全くもう、なぜ、そうだと答えてやらないのか。
日向様は、殿下に尋ねたと言うのに。
奥の椅子でこちらを伺っている萩花(はぎな)様も、晴海(はるみ)さんが新しくつけた草の方も、今にもため息を漏らしそう。
それなのに、殿下は膝の上に日向様を乗せたきり、ぴくりとも動かないし、返事もしない。本当にダメな皇子様。
「殿下、いつまでも殿下がスプーンを持ったままでは、日向様が食べられません。スプーンを明け渡すか、食べさせるか、どちらかでお願いいたします、」
「あ、うん、」
今気づいたとばかりに跳ねた殿下がスプーンを渡す。けれど、日向様は重湯に手をつけてはくれなかった。
胸につけた青巫鳥(あおじ)のブローチを何度もなでて、不安そうに殿下とスプーンをきょろきょろと見るだけ。
殿下、日向様は昨晩はほとんど眠れていないんですよ。
薬の影響で混乱して、夢と現実の区別がつかなくて、ずっと怯えていたんです。
ようやく現実に戻った後も、探し物が見つからなくて、ベッドから落ちてしまったんですよ。幸い怪我もなかったけれど。
日向様が、何に怯えていたか。
何を探してベッドから落ちたか、知っていますか、殿下。
「しおうが、かくすは、何で?」
小さな手から、スプーンがことりと落ちる。
日向様はもう、今にも泣き出しそうだった。青巫鳥を握る手に力がこもるのが、離れていてもわかる。
それなのに、殿下が一向に反応しないせいで、どんどんと忙しくなっていった。
「…日向様の魔法は、どうも殿下の気配に反応しているようですので、殿下は魔力を抑えて気配を鎮めておられます、」
「僕の、せい?」
ほら、萩花様が答えるしかないじゃないの。日向様は殿下のお返事を待っているのに。
私は魔力も魔法も扱えないから、よくわからないけれど、「魔力をかくす」と気配が分かりにくくなると言う。
日向様の魔力は草が抑えるから、殿下が気配を隠す必要はないと萩花様は言ったけど、怖がりな皇子様は「それはできない、」と頑なで。
だから、日向様は探し物を見つけられないんですよ。
見つからないから、ずっと不安でいっぱいなんです。
「…しおう、泣く?」
「は、」
水色の瞳はもう決壊しそうなほど揺れていた。
一方の子犬殿下は、みるみる顔色が悪くなって、狼狽える。
「泣か、ない。日向、泣かないから、頼む、もう、」
「しおう、泣く、顔、僕の、せい」
「殿下、日向様は殿下の気配が分からず不安なんです。日向様の魔法は私どもで抑えますから、抑制を解いてください、」
萩花様が言う。それなのに臆病な皇子は。
「いやだ、できない。日向をこれ以上傷つけたくない。俺はいやだ、」
「違います、殿下。気配が分からない方が、日向様は混乱するんです。大丈夫ですから、」
「いやだ、」
とうとう、日向様の目から涙が溢れた。
ずっと我慢していたのに。おバカな皇子のせいで。
「僕、いら、ない、なった」
「な、」
今更、後悔した顔をしたって遅いんですよ。
弱虫皇子が日向様の元へ来るのをためらってぐずぐずしている間、日向様がどれだけ不安だったか、考えましたか?今だって、一生懸命こらえていたのに。
本当に、全くもう。
このヘタレ皇子。
「日向、俺は、」
「失礼します、」
すぱーんと、紫色の頭を叩く。よい音だこと。
「…水蛟さん?」
萩花様が私を見て驚いた顔をした。でも知らない。萩花様も草の皆さんも、すごい方達なのでしょう。本当は、私など止められたでしょう。止めなかったのだから同罪です。
「不敬だとか、何だとかは後でお詫びします。そこのお馬鹿皇子は、さっさと、日向様を抱きしめてください!」
「は…?」
訳が分からないという顔をして私を見る殿下の腕を取る。
左腕の包帯は、折れたせいだと聞いたけど知らない。添え木があるなら大丈夫でしょう。
「手はこう!忘れましたか!」
「みず、」
「名前を呼ぶなら日向様です!責任を取りなさいと、申し上げたでしょう!殿下がおられないと、寂しくてたまらない体にしたのは、殿下じゃないですか。」
「は、」
「は、じゃありませんよ。魔力の抑制とやらも、さっさと解いてください。」
「いや、でも、」
「でもじゃない!」
「は、はい、」
日向様が、弾かれるように殿下を振り返ったから、解いたんだと思う。
でも涙は止まらない。
「解いたら慰めてください!」
「え、あの、」
「ぎゅうでもちゅうでも何でもいいから、さっさとする!」
「は、え、はい、」
言われるがまま、腰抜け皇子が、日向様の額に口づける。
戸惑っていたくせに、一度触れたら、止まらなかった。頬、鼻、首、それから口。
日向様は、涙が止まって、ぽかんと殿下の口づけを受け入れている。
口付けが深くなるにつれて、ぼんやりとした顔がとろけて、体から力が抜けた。
「魔力だか魔法だか、難しいことはわかりませんけど。これだけ、精鋭が揃って、お二人をお守りしているんですから、殿下は、そうやって日向様を甘やかしていれば良いんです。ぐだぐだ悩んでいないで、難しいことは大人に任せなさい。まだ、子どもなんですから、」
ぎゅっと、日向様を抱きしめた殿下が、何かを呟いた気がした。
ありがとうとか、ごめんとか聞こえた気がするけど、そんなもの私はいらない。
殿下の腕の中から、とろとろに溶けた水色の瞳が私を見る。その瞳だけでいい。
「みぅ、ち、」
「申し訳ありません、日向様。今は私のことは放っておいて、存分に殿下に甘えてくださいな。」
「ぅん、」
ああ、ほら素直で可愛い。
小さな白い手が、殿下の紫色の頭に縋って、もっとと強請った。
可愛いおねだりに、殿下は簡単に陥落する。
お子様皇子もこれくらい素直になれば可愛いのに。
「あの、水蛟さん…?」
「はい、萩花様。お叱りは後で受けるので、今は空気に徹してください。日向様が殿下に甘える時間です、」
「あ、はい、」
重湯が冷めてしまうかもしれないな、と思った。
日向様の傷ついた体に、冷たいものは宜しくない。温かいものと取り替えなくては。もしかしたら、精鋭さんたちのどなたかは、温めることもできるのかしら。いえ、一度冷めたものではなく、厨房の温かな新しい重湯にしましょう。
もう日向様は、自分で座っていることもできないくらい溶けてしまって、殿下に全て預けてしまわれている。
体と一緒に、不安も解けていると良いのだけど。
その姿があまりに美しくて、殿下はますます深く口付けた。
お食事は、もう少し後になるかもしれない。
扉を叩こうとして止め、また手をあげる。
ノックなどほとんどしたことがないくせに、何をしているのかしら。私がこうして見ていることに気づきもしないで。
「お入りになったらいかがですか、」
声をかけると、驚いたように私を見る。
あらまあ、子どもみたいなお顔。15歳の子ども。
いつもの勝気で、誰よりも偉そうな殿下はどこへいかれたのかしら。
「日向様がお待ちですよ。朝食は、殿下のお役目でしょう、」
「いや、今日は、」
「日向様は、殿下がいらっしゃらないと朝食は召し上がりませんよ。そうさせたのは殿下なんですから、ちゃんと責任取ってください。」
運んできたワゴンを殿下に押し付け、扉を開ける。
「しぉ、」
ほら、誰よりも目ざとく殿下を見つけるんですから。
今部屋に入ったのは私なのに、その後ろにいる殿下を見つけるんですよ。
そんな子犬みたいな顔してないで、さっさと中へお入りなさい。お子様皇子様。
「お、もゆ、」
「お米を柔らかく煮て、その上澄をとったものです。日向様のお腹は今はお疲れですから、まずは重湯から召し上がってくださいとのことです、」
「おもゆは、おこめ?」
全くもう、なぜ、そうだと答えてやらないのか。
日向様は、殿下に尋ねたと言うのに。
奥の椅子でこちらを伺っている萩花(はぎな)様も、晴海(はるみ)さんが新しくつけた草の方も、今にもため息を漏らしそう。
それなのに、殿下は膝の上に日向様を乗せたきり、ぴくりとも動かないし、返事もしない。本当にダメな皇子様。
「殿下、いつまでも殿下がスプーンを持ったままでは、日向様が食べられません。スプーンを明け渡すか、食べさせるか、どちらかでお願いいたします、」
「あ、うん、」
今気づいたとばかりに跳ねた殿下がスプーンを渡す。けれど、日向様は重湯に手をつけてはくれなかった。
胸につけた青巫鳥(あおじ)のブローチを何度もなでて、不安そうに殿下とスプーンをきょろきょろと見るだけ。
殿下、日向様は昨晩はほとんど眠れていないんですよ。
薬の影響で混乱して、夢と現実の区別がつかなくて、ずっと怯えていたんです。
ようやく現実に戻った後も、探し物が見つからなくて、ベッドから落ちてしまったんですよ。幸い怪我もなかったけれど。
日向様が、何に怯えていたか。
何を探してベッドから落ちたか、知っていますか、殿下。
「しおうが、かくすは、何で?」
小さな手から、スプーンがことりと落ちる。
日向様はもう、今にも泣き出しそうだった。青巫鳥を握る手に力がこもるのが、離れていてもわかる。
それなのに、殿下が一向に反応しないせいで、どんどんと忙しくなっていった。
「…日向様の魔法は、どうも殿下の気配に反応しているようですので、殿下は魔力を抑えて気配を鎮めておられます、」
「僕の、せい?」
ほら、萩花様が答えるしかないじゃないの。日向様は殿下のお返事を待っているのに。
私は魔力も魔法も扱えないから、よくわからないけれど、「魔力をかくす」と気配が分かりにくくなると言う。
日向様の魔力は草が抑えるから、殿下が気配を隠す必要はないと萩花様は言ったけど、怖がりな皇子様は「それはできない、」と頑なで。
だから、日向様は探し物を見つけられないんですよ。
見つからないから、ずっと不安でいっぱいなんです。
「…しおう、泣く?」
「は、」
水色の瞳はもう決壊しそうなほど揺れていた。
一方の子犬殿下は、みるみる顔色が悪くなって、狼狽える。
「泣か、ない。日向、泣かないから、頼む、もう、」
「しおう、泣く、顔、僕の、せい」
「殿下、日向様は殿下の気配が分からず不安なんです。日向様の魔法は私どもで抑えますから、抑制を解いてください、」
萩花様が言う。それなのに臆病な皇子は。
「いやだ、できない。日向をこれ以上傷つけたくない。俺はいやだ、」
「違います、殿下。気配が分からない方が、日向様は混乱するんです。大丈夫ですから、」
「いやだ、」
とうとう、日向様の目から涙が溢れた。
ずっと我慢していたのに。おバカな皇子のせいで。
「僕、いら、ない、なった」
「な、」
今更、後悔した顔をしたって遅いんですよ。
弱虫皇子が日向様の元へ来るのをためらってぐずぐずしている間、日向様がどれだけ不安だったか、考えましたか?今だって、一生懸命こらえていたのに。
本当に、全くもう。
このヘタレ皇子。
「日向、俺は、」
「失礼します、」
すぱーんと、紫色の頭を叩く。よい音だこと。
「…水蛟さん?」
萩花様が私を見て驚いた顔をした。でも知らない。萩花様も草の皆さんも、すごい方達なのでしょう。本当は、私など止められたでしょう。止めなかったのだから同罪です。
「不敬だとか、何だとかは後でお詫びします。そこのお馬鹿皇子は、さっさと、日向様を抱きしめてください!」
「は…?」
訳が分からないという顔をして私を見る殿下の腕を取る。
左腕の包帯は、折れたせいだと聞いたけど知らない。添え木があるなら大丈夫でしょう。
「手はこう!忘れましたか!」
「みず、」
「名前を呼ぶなら日向様です!責任を取りなさいと、申し上げたでしょう!殿下がおられないと、寂しくてたまらない体にしたのは、殿下じゃないですか。」
「は、」
「は、じゃありませんよ。魔力の抑制とやらも、さっさと解いてください。」
「いや、でも、」
「でもじゃない!」
「は、はい、」
日向様が、弾かれるように殿下を振り返ったから、解いたんだと思う。
でも涙は止まらない。
「解いたら慰めてください!」
「え、あの、」
「ぎゅうでもちゅうでも何でもいいから、さっさとする!」
「は、え、はい、」
言われるがまま、腰抜け皇子が、日向様の額に口づける。
戸惑っていたくせに、一度触れたら、止まらなかった。頬、鼻、首、それから口。
日向様は、涙が止まって、ぽかんと殿下の口づけを受け入れている。
口付けが深くなるにつれて、ぼんやりとした顔がとろけて、体から力が抜けた。
「魔力だか魔法だか、難しいことはわかりませんけど。これだけ、精鋭が揃って、お二人をお守りしているんですから、殿下は、そうやって日向様を甘やかしていれば良いんです。ぐだぐだ悩んでいないで、難しいことは大人に任せなさい。まだ、子どもなんですから、」
ぎゅっと、日向様を抱きしめた殿下が、何かを呟いた気がした。
ありがとうとか、ごめんとか聞こえた気がするけど、そんなもの私はいらない。
殿下の腕の中から、とろとろに溶けた水色の瞳が私を見る。その瞳だけでいい。
「みぅ、ち、」
「申し訳ありません、日向様。今は私のことは放っておいて、存分に殿下に甘えてくださいな。」
「ぅん、」
ああ、ほら素直で可愛い。
小さな白い手が、殿下の紫色の頭に縋って、もっとと強請った。
可愛いおねだりに、殿下は簡単に陥落する。
お子様皇子もこれくらい素直になれば可愛いのに。
「あの、水蛟さん…?」
「はい、萩花様。お叱りは後で受けるので、今は空気に徹してください。日向様が殿下に甘える時間です、」
「あ、はい、」
重湯が冷めてしまうかもしれないな、と思った。
日向様の傷ついた体に、冷たいものは宜しくない。温かいものと取り替えなくては。もしかしたら、精鋭さんたちのどなたかは、温めることもできるのかしら。いえ、一度冷めたものではなく、厨房の温かな新しい重湯にしましょう。
もう日向様は、自分で座っていることもできないくらい溶けてしまって、殿下に全て預けてしまわれている。
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その姿があまりに美しくて、殿下はますます深く口付けた。
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