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第弐部-Ⅳ:尼嶺
155.紫鷹 泣き虫
離宮の玄関ポーチと馬寄せの間を、日向が忙しなく歩く。
落ち着け、と声をかけると、俺の横に並んで服の裾を引っ張ったり、ぎゅうと体にしがみついてくるが、しばらくするとまた落ち着きなく歩き出した。
ちょろちょろちょろちょろ
小さな体が、車寄せの前に並んだ使用人や騎士たちの間を練り出すから、せっかく整列した面々の顔が緩んじまうだろう。
お前の大事な友人を迎えるために、皆真面目な顔をして立っているというのに。
「ひな、馬車が来たら危ないから、それ以上先は駄目だよ、」
堪らず、騎士と並んでいた藤夜(とうや)が日向を捕まえた。
日向は少しじたばたと足を暴れさせたが、藤夜の腕から抜けられないと悟ると、大人しく抱かれて俺の方へと攫われてくる。
「もう来る?」
「転移門を渡ったって連絡が来ただろう?転移門から離宮までは一時間もかからないから、もう来るよ。」
「…本当?、」
「ちゃんと来るから、大丈夫だって。お出迎えするって約束したんだろう?紫鷹のとこで待ってな、」
水色の瞳がゆらゆら揺れていた。
元々小さな体を藤夜の腕の中でさらに小さく丸める姿は、子犬か子猫か、そんな印象を受ける。
羅郷乃国(らごうのくに)の王子・亜白(あじろ)が再び帝国へと渡る日だ。
かつて春の宴に参列すべく離宮に滞在した亜白は、そのわずかな間に日向の友人になった。国に帰った後、二人の間では密に雁書(がんしょ)がやり取りされていたから、今はあの頃以上に親密なのだろうと言うのは、日向を見ればよく分かる。
その亜白が、留学の名目で再びこの離宮にやって来る。
「……来なかったら、どうする?」
藤夜の腕の中からこちらを見上げた瞳は、もう涙が浮かんで今にも零れそうだ。
一応、帝国と羅郷の取り決めも交わした上で、亜白を迎えるから、すっぽかされるなんてことはないんだけどな。
日向にはそれが分からない。
説明すれば亜白との約束が口約束より重いとは理解したが、日向の中には友人が遠くへ去った経験も、その友人がまた訪ねてくる経験もないから、確信が持てないようだった。
不安だな、日向。
友人を迎えるのは初めてではないが、日向が待ち焦がれた相手だ。
毎日毎日雁書を書いていたのも知っているし、亜白が来ると決まってからは、日向自ら亜白の部屋や二人の学習室の采配を母上と一緒にになっていた。今日の一張羅だって、水蛟(みずち)と一緒に、亜白の青紫の髪に合わせて選んだんだろう?
昨日の夜は、緊張のあまり眠れなくて、俺に散々甘やかされたしな。
緊張と不安と、期待と、いろんな感情で、きっとパンク寸前なんだろう。
だから、亜白が到着するまでのわずかな時間、抱きしめて甘やかしてやろうと考えたんだ。
「おいで、日向、」
「……しおうは、抱っこしない、」
「うん?」
てっきり抱きついてきて、ぎゅうっとしがみ付くものだと思っていたから、拒まれて拍子抜けした。
今にも雫がこぼれ落ちそうなほど瞳を揺らす癖に、何を意地になっているんだ。
だけど、藤夜にはしがみつく癖に、と少し腹が立ったところで、日向は言う。
「しおうが、抱っこしたら、安心。安心したら、僕は泣く。」
絞り出すように言った日向の言葉に、思わず目を見張った。
並んだ使用人と騎士の間からは、悶えるような気配がする。
「泣き虫は、かっこわるい。いやだ、」
「…そうか、」
友人への必死の見栄と、健気な努力だ。
日向らしく少しズレた努力ではあるけれど、それが日向の一生懸命だと知っているから、ここにいる誰も笑わないな。
でも可愛くて、愛しくて、抱きしめたくなった。
頬が緩むのを堪えるのが大変だよ。
それを誤魔化したくて、日向を抱いたままの藤夜を見る。
この温かな空間で、一人苦虫を潰したような顔をしている友を見ると、胸の中の高揚が違うものに変わって治まる気がした。
お前の抱っこじゃ、安心しないんだと。
結局、日向は藤夜の腕の中で待った。
俺以外の男の腕に抱かれているのが不服だが、嫉妬はしない。
日向が惚れているのは俺だと、もう知っているからな。余裕だよ。
母上が離宮から出てきて、日向を目に留め微笑む。
馬寄せに並んだ面々に、失礼のないようにお出迎えをと告げ、一同がそれに応えたところで、衛士が到着を告げた。
半色乃宮(はしたいろのみや)の門が開く。
門をくぐって、馬車が連なって駆けてくるのを、日向は食い入るように見つめていた。
馬車が近づく程に、日向の体が前のめりになって今にも飛び出して行きそうになるのを、藤夜が抑える。
馬車は前庭の噴水を回って、離宮の前の車寄せに止まった。
雪国の羅郷らしい、白に銀の紋様が入った美しい馬車だ。四方に刻まれるのは羅郷の獅子。神話では、亜白の祖先が白獅子に導かれて羅郷の地にたどり着き、今の羅郷を建国したと言う。
その獅子が描かれた扉を従者が開く。
おそるおそると言うように青紫色の頭がのぞいた時には、日向は飛び出して駆けていた。
「あじろ!」
「わ、ひ、ひー様、」
「あじろ、来た。ほんとに、来た。あじろ、あじろ、」
ほとんど体当たりするように飛びついて行ったから、亜白は日向ごと馬車へ背中を打つ。鈍い音がしたから頭も打ったんじゃないだろうか。そのまま日向を支え切れず尻餅をついた。
青紫色の瞳が困惑したように、腕の中の水色を見る。
亜白の腕の中で、日向はもう、我慢していたものが全部溢れてわんわん泣いた。
何でかな、俺まで泣きそうだ。
使用人の何人かは、こっそりと目元を拭った気がする。
声を抑えきれていないのは、水蛟辺りか。
日向といると、何気ない一つ一つが大事なことなのだといつも思う。
何の不安もなく夜眠れること、誰かの温もりに安心すること、親に愛されること、仲間がいること、友がいること。
俺が当たり前に過ごしてきた何もかもが、本当はとても大事で、人はその上に生かされているのだと、日向を通して何度も感じた。
亜白がいないと言うだけで、転移魔法を覚えたな。
そんなにも日向が焦がれる相手に嫉妬もしたが、離れていても友は友だと思えることが、どんなに幸福なことかと思い知らされたよ。
友が常に側にいると言うことが、恵まれていると言うことも。
嗚咽の合間に、日向がその思いを語るものだから、困惑していた亜白の目にも涙が滲んだ。会いたかった、と日向が繰り返すとその涙が零れ落ち、亜白もまた日向にしがみつくように泣いた。
日向がひとしきり泣いて、亜白の腕の中で震えるだけになった頃、二人の元へと歩く。
慌てて立ちあがろうとする亜白を制して、まだえぐえぐと喘ぐ日向の脇に腕を差し入れて立たせた。
「お迎えするんだろ、」
「……………するぅ、」
「ん。じゃあ、仕切り直しな、」
亜白に視線をやると、ぐしゃぐしゃの顔でハッとしたように頷く。
すぐに代都(しろと)が駆けてきて、亜白の服と顔を整えてくれた。
こちらも宇継(うつぎ)が来て、日向の涙と鼻水でぐちゃぐちゃの顔を拭き、髪を梳いて、服を直した。
目も顔も真っ赤だったし、まだ喘いでいたが、瞳を覗くと日向はちゃんと俺を見て頷いた。
その額に口づけをして背中を押してやると、今度は静かな足取りで亜白へと歩んで、馬車の横に立つ友人を真っすぐに見て、頭を下げる。
「羅郷の亜白様を、半色乃宮の日向がお迎えします。ようこそお越しくださいました、」
うん、上出来だ。
俺の伴侶は、こんなこともできるようになったんだ。すごいだろう。
「日向様の温かなお出迎え、確かに頂戴いたしました。羅郷の亜白とその一行、これより半色乃宮の皆様にお世話になります、」
亜白が挨拶を返して日向の手を取った。
日向の肩が震えたから、また泣いているんだろうな、と思ったけれど、せっかく頑張ったのを台無しにしたりしない。
「半色乃宮の紫鷹も母上とともに迎え入れる。羅郷の一同を歓迎しよう、」
母上とともに進み出て、亜白と随行の者たちが叩頭するのを受ける。
車寄せに並んだ一同もこれに応えて、羅郷の友人は半色乃宮に受け入れられた。
日向を見ると、亜白の手を握ったまま、再び涙をボロボロと流して泣いている。それでも自分の役目は覚えていたようで、亜白の手を引いて離宮の中へと招き入れた。
落ち着け、と声をかけると、俺の横に並んで服の裾を引っ張ったり、ぎゅうと体にしがみついてくるが、しばらくするとまた落ち着きなく歩き出した。
ちょろちょろちょろちょろ
小さな体が、車寄せの前に並んだ使用人や騎士たちの間を練り出すから、せっかく整列した面々の顔が緩んじまうだろう。
お前の大事な友人を迎えるために、皆真面目な顔をして立っているというのに。
「ひな、馬車が来たら危ないから、それ以上先は駄目だよ、」
堪らず、騎士と並んでいた藤夜(とうや)が日向を捕まえた。
日向は少しじたばたと足を暴れさせたが、藤夜の腕から抜けられないと悟ると、大人しく抱かれて俺の方へと攫われてくる。
「もう来る?」
「転移門を渡ったって連絡が来ただろう?転移門から離宮までは一時間もかからないから、もう来るよ。」
「…本当?、」
「ちゃんと来るから、大丈夫だって。お出迎えするって約束したんだろう?紫鷹のとこで待ってな、」
水色の瞳がゆらゆら揺れていた。
元々小さな体を藤夜の腕の中でさらに小さく丸める姿は、子犬か子猫か、そんな印象を受ける。
羅郷乃国(らごうのくに)の王子・亜白(あじろ)が再び帝国へと渡る日だ。
かつて春の宴に参列すべく離宮に滞在した亜白は、そのわずかな間に日向の友人になった。国に帰った後、二人の間では密に雁書(がんしょ)がやり取りされていたから、今はあの頃以上に親密なのだろうと言うのは、日向を見ればよく分かる。
その亜白が、留学の名目で再びこの離宮にやって来る。
「……来なかったら、どうする?」
藤夜の腕の中からこちらを見上げた瞳は、もう涙が浮かんで今にも零れそうだ。
一応、帝国と羅郷の取り決めも交わした上で、亜白を迎えるから、すっぽかされるなんてことはないんだけどな。
日向にはそれが分からない。
説明すれば亜白との約束が口約束より重いとは理解したが、日向の中には友人が遠くへ去った経験も、その友人がまた訪ねてくる経験もないから、確信が持てないようだった。
不安だな、日向。
友人を迎えるのは初めてではないが、日向が待ち焦がれた相手だ。
毎日毎日雁書を書いていたのも知っているし、亜白が来ると決まってからは、日向自ら亜白の部屋や二人の学習室の采配を母上と一緒にになっていた。今日の一張羅だって、水蛟(みずち)と一緒に、亜白の青紫の髪に合わせて選んだんだろう?
昨日の夜は、緊張のあまり眠れなくて、俺に散々甘やかされたしな。
緊張と不安と、期待と、いろんな感情で、きっとパンク寸前なんだろう。
だから、亜白が到着するまでのわずかな時間、抱きしめて甘やかしてやろうと考えたんだ。
「おいで、日向、」
「……しおうは、抱っこしない、」
「うん?」
てっきり抱きついてきて、ぎゅうっとしがみ付くものだと思っていたから、拒まれて拍子抜けした。
今にも雫がこぼれ落ちそうなほど瞳を揺らす癖に、何を意地になっているんだ。
だけど、藤夜にはしがみつく癖に、と少し腹が立ったところで、日向は言う。
「しおうが、抱っこしたら、安心。安心したら、僕は泣く。」
絞り出すように言った日向の言葉に、思わず目を見張った。
並んだ使用人と騎士の間からは、悶えるような気配がする。
「泣き虫は、かっこわるい。いやだ、」
「…そうか、」
友人への必死の見栄と、健気な努力だ。
日向らしく少しズレた努力ではあるけれど、それが日向の一生懸命だと知っているから、ここにいる誰も笑わないな。
でも可愛くて、愛しくて、抱きしめたくなった。
頬が緩むのを堪えるのが大変だよ。
それを誤魔化したくて、日向を抱いたままの藤夜を見る。
この温かな空間で、一人苦虫を潰したような顔をしている友を見ると、胸の中の高揚が違うものに変わって治まる気がした。
お前の抱っこじゃ、安心しないんだと。
結局、日向は藤夜の腕の中で待った。
俺以外の男の腕に抱かれているのが不服だが、嫉妬はしない。
日向が惚れているのは俺だと、もう知っているからな。余裕だよ。
母上が離宮から出てきて、日向を目に留め微笑む。
馬寄せに並んだ面々に、失礼のないようにお出迎えをと告げ、一同がそれに応えたところで、衛士が到着を告げた。
半色乃宮(はしたいろのみや)の門が開く。
門をくぐって、馬車が連なって駆けてくるのを、日向は食い入るように見つめていた。
馬車が近づく程に、日向の体が前のめりになって今にも飛び出して行きそうになるのを、藤夜が抑える。
馬車は前庭の噴水を回って、離宮の前の車寄せに止まった。
雪国の羅郷らしい、白に銀の紋様が入った美しい馬車だ。四方に刻まれるのは羅郷の獅子。神話では、亜白の祖先が白獅子に導かれて羅郷の地にたどり着き、今の羅郷を建国したと言う。
その獅子が描かれた扉を従者が開く。
おそるおそると言うように青紫色の頭がのぞいた時には、日向は飛び出して駆けていた。
「あじろ!」
「わ、ひ、ひー様、」
「あじろ、来た。ほんとに、来た。あじろ、あじろ、」
ほとんど体当たりするように飛びついて行ったから、亜白は日向ごと馬車へ背中を打つ。鈍い音がしたから頭も打ったんじゃないだろうか。そのまま日向を支え切れず尻餅をついた。
青紫色の瞳が困惑したように、腕の中の水色を見る。
亜白の腕の中で、日向はもう、我慢していたものが全部溢れてわんわん泣いた。
何でかな、俺まで泣きそうだ。
使用人の何人かは、こっそりと目元を拭った気がする。
声を抑えきれていないのは、水蛟辺りか。
日向といると、何気ない一つ一つが大事なことなのだといつも思う。
何の不安もなく夜眠れること、誰かの温もりに安心すること、親に愛されること、仲間がいること、友がいること。
俺が当たり前に過ごしてきた何もかもが、本当はとても大事で、人はその上に生かされているのだと、日向を通して何度も感じた。
亜白がいないと言うだけで、転移魔法を覚えたな。
そんなにも日向が焦がれる相手に嫉妬もしたが、離れていても友は友だと思えることが、どんなに幸福なことかと思い知らされたよ。
友が常に側にいると言うことが、恵まれていると言うことも。
嗚咽の合間に、日向がその思いを語るものだから、困惑していた亜白の目にも涙が滲んだ。会いたかった、と日向が繰り返すとその涙が零れ落ち、亜白もまた日向にしがみつくように泣いた。
日向がひとしきり泣いて、亜白の腕の中で震えるだけになった頃、二人の元へと歩く。
慌てて立ちあがろうとする亜白を制して、まだえぐえぐと喘ぐ日向の脇に腕を差し入れて立たせた。
「お迎えするんだろ、」
「……………するぅ、」
「ん。じゃあ、仕切り直しな、」
亜白に視線をやると、ぐしゃぐしゃの顔でハッとしたように頷く。
すぐに代都(しろと)が駆けてきて、亜白の服と顔を整えてくれた。
こちらも宇継(うつぎ)が来て、日向の涙と鼻水でぐちゃぐちゃの顔を拭き、髪を梳いて、服を直した。
目も顔も真っ赤だったし、まだ喘いでいたが、瞳を覗くと日向はちゃんと俺を見て頷いた。
その額に口づけをして背中を押してやると、今度は静かな足取りで亜白へと歩んで、馬車の横に立つ友人を真っすぐに見て、頭を下げる。
「羅郷の亜白様を、半色乃宮の日向がお迎えします。ようこそお越しくださいました、」
うん、上出来だ。
俺の伴侶は、こんなこともできるようになったんだ。すごいだろう。
「日向様の温かなお出迎え、確かに頂戴いたしました。羅郷の亜白とその一行、これより半色乃宮の皆様にお世話になります、」
亜白が挨拶を返して日向の手を取った。
日向の肩が震えたから、また泣いているんだろうな、と思ったけれど、せっかく頑張ったのを台無しにしたりしない。
「半色乃宮の紫鷹も母上とともに迎え入れる。羅郷の一同を歓迎しよう、」
母上とともに進み出て、亜白と随行の者たちが叩頭するのを受ける。
車寄せに並んだ一同もこれに応えて、羅郷の友人は半色乃宮に受け入れられた。
日向を見ると、亜白の手を握ったまま、再び涙をボロボロと流して泣いている。それでも自分の役目は覚えていたようで、亜白の手を引いて離宮の中へと招き入れた。
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