157 / 209
第弐部-Ⅳ:尼嶺
155.紫鷹 泣き虫
しおりを挟む
離宮の玄関ポーチと馬寄せの間を、日向が忙しなく歩く。
落ち着け、と声をかけると、俺の横に並んで服の裾を引っ張ったり、ぎゅうと体にしがみついてくるが、しばらくするとまた落ち着きなく歩き出した。
ちょろちょろちょろちょろ
小さな体が、車寄せの前に並んだ使用人や騎士たちの間を練り出すから、せっかく整列した面々の顔が緩んじまうだろう。
お前の大事な友人を迎えるために、皆真面目な顔をして立っているというのに。
「ひな、馬車が来たら危ないから、それ以上先は駄目だよ、」
堪らず、騎士と並んでいた藤夜(とうや)が日向を捕まえた。
日向は少しじたばたと足を暴れさせたが、藤夜の腕から抜けられないと悟ると、大人しく抱かれて俺の方へと攫われてくる。
「もう来る?」
「転移門を渡ったって連絡が来ただろう?転移門から離宮までは一時間もかからないから、もう来るよ。」
「…本当?、」
「ちゃんと来るから、大丈夫だって。お出迎えするって約束したんだろう?紫鷹のとこで待ってな、」
水色の瞳がゆらゆら揺れていた。
元々小さな体を藤夜の腕の中でさらに小さく丸める姿は、子犬か子猫か、そんな印象を受ける。
羅郷乃国(らごうのくに)の王子・亜白(あじろ)が再び帝国へと渡る日だ。
かつて春の宴に参列すべく離宮に滞在した亜白は、そのわずかな間に日向の友人になった。国に帰った後、二人の間では密に雁書(がんしょ)がやり取りされていたから、今はあの頃以上に親密なのだろうと言うのは、日向を見ればよく分かる。
その亜白が、留学の名目で再びこの離宮にやって来る。
「……来なかったら、どうする?」
藤夜の腕の中からこちらを見上げた瞳は、もう涙が浮かんで今にも零れそうだ。
一応、帝国と羅郷の取り決めも交わした上で、亜白を迎えるから、すっぽかされるなんてことはないんだけどな。
日向にはそれが分からない。
説明すれば亜白との約束が口約束より重いとは理解したが、日向の中には友人が遠くへ去った経験も、その友人がまた訪ねてくる経験もないから、確信が持てないようだった。
不安だな、日向。
友人を迎えるのは初めてではないが、日向が待ち焦がれた相手だ。
毎日毎日雁書を書いていたのも知っているし、亜白が来ると決まってからは、日向自ら亜白の部屋や二人の学習室の采配を母上と一緒にになっていた。今日の一張羅だって、水蛟(みずち)と一緒に、亜白の青紫の髪に合わせて選んだんだろう?
昨日の夜は、緊張のあまり眠れなくて、俺に散々甘やかされたしな。
緊張と不安と、期待と、いろんな感情で、きっとパンク寸前なんだろう。
だから、亜白が到着するまでのわずかな時間、抱きしめて甘やかしてやろうと考えたんだ。
「おいで、日向、」
「……しおうは、抱っこしない、」
「うん?」
てっきり抱きついてきて、ぎゅうっとしがみ付くものだと思っていたから、拒まれて拍子抜けした。
今にも雫がこぼれ落ちそうなほど瞳を揺らす癖に、何を意地になっているんだ。
だけど、藤夜にはしがみつく癖に、と少し腹が立ったところで、日向は言う。
「しおうが、抱っこしたら、安心。安心したら、僕は泣く。」
絞り出すように言った日向の言葉に、思わず目を見張った。
並んだ使用人と騎士の間からは、悶えるような気配がする。
「泣き虫は、かっこわるい。いやだ、」
「…そうか、」
友人への必死の見栄と、健気な努力だ。
日向らしく少しズレた努力ではあるけれど、それが日向の一生懸命だと知っているから、ここにいる誰も笑わないな。
でも可愛くて、愛しくて、抱きしめたくなった。
頬が緩むのを堪えるのが大変だよ。
それを誤魔化したくて、日向を抱いたままの藤夜を見る。
この温かな空間で、一人苦虫を潰したような顔をしている友を見ると、胸の中の高揚が違うものに変わって治まる気がした。
お前の抱っこじゃ、安心しないんだと。
結局、日向は藤夜の腕の中で待った。
俺以外の男の腕に抱かれているのが不服だが、嫉妬はしない。
日向が惚れているのは俺だと、もう知っているからな。余裕だよ。
母上が離宮から出てきて、日向を目に留め微笑む。
馬寄せに並んだ面々に、失礼のないようにお出迎えをと告げ、一同がそれに応えたところで、衛士が到着を告げた。
半色乃宮(はしたいろのみや)の門が開く。
門をくぐって、馬車が連なって駆けてくるのを、日向は食い入るように見つめていた。
馬車が近づく程に、日向の体が前のめりになって今にも飛び出して行きそうになるのを、藤夜が抑える。
馬車は前庭の噴水を回って、離宮の前の車寄せに止まった。
雪国の羅郷らしい、白に銀の紋様が入った美しい馬車だ。四方に刻まれるのは羅郷の獅子。神話では、亜白の祖先が白獅子に導かれて羅郷の地にたどり着き、今の羅郷を建国したと言う。
その獅子が描かれた扉を従者が開く。
おそるおそると言うように青紫色の頭がのぞいた時には、日向は飛び出して駆けていた。
「あじろ!」
「わ、ひ、ひー様、」
「あじろ、来た。ほんとに、来た。あじろ、あじろ、」
ほとんど体当たりするように飛びついて行ったから、亜白は日向ごと馬車へ背中を打つ。鈍い音がしたから頭も打ったんじゃないだろうか。そのまま日向を支え切れず尻餅をついた。
青紫色の瞳が困惑したように、腕の中の水色を見る。
亜白の腕の中で、日向はもう、我慢していたものが全部溢れてわんわん泣いた。
何でかな、俺まで泣きそうだ。
使用人の何人かは、こっそりと目元を拭った気がする。
声を抑えきれていないのは、水蛟辺りか。
日向といると、何気ない一つ一つが大事なことなのだといつも思う。
何の不安もなく夜眠れること、誰かの温もりに安心すること、親に愛されること、仲間がいること、友がいること。
俺が当たり前に過ごしてきた何もかもが、本当はとても大事で、人はその上に生かされているのだと、日向を通して何度も感じた。
亜白がいないと言うだけで、転移魔法を覚えたな。
そんなにも日向が焦がれる相手に嫉妬もしたが、離れていても友は友だと思えることが、どんなに幸福なことかと思い知らされたよ。
友が常に側にいると言うことが、恵まれていると言うことも。
嗚咽の合間に、日向がその思いを語るものだから、困惑していた亜白の目にも涙が滲んだ。会いたかった、と日向が繰り返すとその涙が零れ落ち、亜白もまた日向にしがみつくように泣いた。
日向がひとしきり泣いて、亜白の腕の中で震えるだけになった頃、二人の元へと歩く。
慌てて立ちあがろうとする亜白を制して、まだえぐえぐと喘ぐ日向の脇に腕を差し入れて立たせた。
「お迎えするんだろ、」
「……………するぅ、」
「ん。じゃあ、仕切り直しな、」
亜白に視線をやると、ぐしゃぐしゃの顔でハッとしたように頷く。
すぐに代都(しろと)が駆けてきて、亜白の服と顔を整えてくれた。
こちらも宇継(うつぎ)が来て、日向の涙と鼻水でぐちゃぐちゃの顔を拭き、髪を梳いて、服を直した。
目も顔も真っ赤だったし、まだ喘いでいたが、瞳を覗くと日向はちゃんと俺を見て頷いた。
その額に口づけをして背中を押してやると、今度は静かな足取りで亜白へと歩んで、馬車の横に立つ友人を真っすぐに見て、頭を下げる。
「羅郷の亜白様を、半色乃宮の日向がお迎えします。ようこそお越しくださいました、」
うん、上出来だ。
俺の伴侶は、こんなこともできるようになったんだ。すごいだろう。
「日向様の温かなお出迎え、確かに頂戴いたしました。羅郷の亜白とその一行、これより半色乃宮の皆様にお世話になります、」
亜白が挨拶を返して日向の手を取った。
日向の肩が震えたから、また泣いているんだろうな、と思ったけれど、せっかく頑張ったのを台無しにしたりしない。
「半色乃宮の紫鷹も母上とともに迎え入れる。羅郷の一同を歓迎しよう、」
母上とともに進み出て、亜白と随行の者たちが叩頭するのを受ける。
車寄せに並んだ一同もこれに応えて、羅郷の友人は半色乃宮に受け入れられた。
日向を見ると、亜白の手を握ったまま、再び涙をボロボロと流して泣いている。それでも自分の役目は覚えていたようで、亜白の手を引いて離宮の中へと招き入れた。
落ち着け、と声をかけると、俺の横に並んで服の裾を引っ張ったり、ぎゅうと体にしがみついてくるが、しばらくするとまた落ち着きなく歩き出した。
ちょろちょろちょろちょろ
小さな体が、車寄せの前に並んだ使用人や騎士たちの間を練り出すから、せっかく整列した面々の顔が緩んじまうだろう。
お前の大事な友人を迎えるために、皆真面目な顔をして立っているというのに。
「ひな、馬車が来たら危ないから、それ以上先は駄目だよ、」
堪らず、騎士と並んでいた藤夜(とうや)が日向を捕まえた。
日向は少しじたばたと足を暴れさせたが、藤夜の腕から抜けられないと悟ると、大人しく抱かれて俺の方へと攫われてくる。
「もう来る?」
「転移門を渡ったって連絡が来ただろう?転移門から離宮までは一時間もかからないから、もう来るよ。」
「…本当?、」
「ちゃんと来るから、大丈夫だって。お出迎えするって約束したんだろう?紫鷹のとこで待ってな、」
水色の瞳がゆらゆら揺れていた。
元々小さな体を藤夜の腕の中でさらに小さく丸める姿は、子犬か子猫か、そんな印象を受ける。
羅郷乃国(らごうのくに)の王子・亜白(あじろ)が再び帝国へと渡る日だ。
かつて春の宴に参列すべく離宮に滞在した亜白は、そのわずかな間に日向の友人になった。国に帰った後、二人の間では密に雁書(がんしょ)がやり取りされていたから、今はあの頃以上に親密なのだろうと言うのは、日向を見ればよく分かる。
その亜白が、留学の名目で再びこの離宮にやって来る。
「……来なかったら、どうする?」
藤夜の腕の中からこちらを見上げた瞳は、もう涙が浮かんで今にも零れそうだ。
一応、帝国と羅郷の取り決めも交わした上で、亜白を迎えるから、すっぽかされるなんてことはないんだけどな。
日向にはそれが分からない。
説明すれば亜白との約束が口約束より重いとは理解したが、日向の中には友人が遠くへ去った経験も、その友人がまた訪ねてくる経験もないから、確信が持てないようだった。
不安だな、日向。
友人を迎えるのは初めてではないが、日向が待ち焦がれた相手だ。
毎日毎日雁書を書いていたのも知っているし、亜白が来ると決まってからは、日向自ら亜白の部屋や二人の学習室の采配を母上と一緒にになっていた。今日の一張羅だって、水蛟(みずち)と一緒に、亜白の青紫の髪に合わせて選んだんだろう?
昨日の夜は、緊張のあまり眠れなくて、俺に散々甘やかされたしな。
緊張と不安と、期待と、いろんな感情で、きっとパンク寸前なんだろう。
だから、亜白が到着するまでのわずかな時間、抱きしめて甘やかしてやろうと考えたんだ。
「おいで、日向、」
「……しおうは、抱っこしない、」
「うん?」
てっきり抱きついてきて、ぎゅうっとしがみ付くものだと思っていたから、拒まれて拍子抜けした。
今にも雫がこぼれ落ちそうなほど瞳を揺らす癖に、何を意地になっているんだ。
だけど、藤夜にはしがみつく癖に、と少し腹が立ったところで、日向は言う。
「しおうが、抱っこしたら、安心。安心したら、僕は泣く。」
絞り出すように言った日向の言葉に、思わず目を見張った。
並んだ使用人と騎士の間からは、悶えるような気配がする。
「泣き虫は、かっこわるい。いやだ、」
「…そうか、」
友人への必死の見栄と、健気な努力だ。
日向らしく少しズレた努力ではあるけれど、それが日向の一生懸命だと知っているから、ここにいる誰も笑わないな。
でも可愛くて、愛しくて、抱きしめたくなった。
頬が緩むのを堪えるのが大変だよ。
それを誤魔化したくて、日向を抱いたままの藤夜を見る。
この温かな空間で、一人苦虫を潰したような顔をしている友を見ると、胸の中の高揚が違うものに変わって治まる気がした。
お前の抱っこじゃ、安心しないんだと。
結局、日向は藤夜の腕の中で待った。
俺以外の男の腕に抱かれているのが不服だが、嫉妬はしない。
日向が惚れているのは俺だと、もう知っているからな。余裕だよ。
母上が離宮から出てきて、日向を目に留め微笑む。
馬寄せに並んだ面々に、失礼のないようにお出迎えをと告げ、一同がそれに応えたところで、衛士が到着を告げた。
半色乃宮(はしたいろのみや)の門が開く。
門をくぐって、馬車が連なって駆けてくるのを、日向は食い入るように見つめていた。
馬車が近づく程に、日向の体が前のめりになって今にも飛び出して行きそうになるのを、藤夜が抑える。
馬車は前庭の噴水を回って、離宮の前の車寄せに止まった。
雪国の羅郷らしい、白に銀の紋様が入った美しい馬車だ。四方に刻まれるのは羅郷の獅子。神話では、亜白の祖先が白獅子に導かれて羅郷の地にたどり着き、今の羅郷を建国したと言う。
その獅子が描かれた扉を従者が開く。
おそるおそると言うように青紫色の頭がのぞいた時には、日向は飛び出して駆けていた。
「あじろ!」
「わ、ひ、ひー様、」
「あじろ、来た。ほんとに、来た。あじろ、あじろ、」
ほとんど体当たりするように飛びついて行ったから、亜白は日向ごと馬車へ背中を打つ。鈍い音がしたから頭も打ったんじゃないだろうか。そのまま日向を支え切れず尻餅をついた。
青紫色の瞳が困惑したように、腕の中の水色を見る。
亜白の腕の中で、日向はもう、我慢していたものが全部溢れてわんわん泣いた。
何でかな、俺まで泣きそうだ。
使用人の何人かは、こっそりと目元を拭った気がする。
声を抑えきれていないのは、水蛟辺りか。
日向といると、何気ない一つ一つが大事なことなのだといつも思う。
何の不安もなく夜眠れること、誰かの温もりに安心すること、親に愛されること、仲間がいること、友がいること。
俺が当たり前に過ごしてきた何もかもが、本当はとても大事で、人はその上に生かされているのだと、日向を通して何度も感じた。
亜白がいないと言うだけで、転移魔法を覚えたな。
そんなにも日向が焦がれる相手に嫉妬もしたが、離れていても友は友だと思えることが、どんなに幸福なことかと思い知らされたよ。
友が常に側にいると言うことが、恵まれていると言うことも。
嗚咽の合間に、日向がその思いを語るものだから、困惑していた亜白の目にも涙が滲んだ。会いたかった、と日向が繰り返すとその涙が零れ落ち、亜白もまた日向にしがみつくように泣いた。
日向がひとしきり泣いて、亜白の腕の中で震えるだけになった頃、二人の元へと歩く。
慌てて立ちあがろうとする亜白を制して、まだえぐえぐと喘ぐ日向の脇に腕を差し入れて立たせた。
「お迎えするんだろ、」
「……………するぅ、」
「ん。じゃあ、仕切り直しな、」
亜白に視線をやると、ぐしゃぐしゃの顔でハッとしたように頷く。
すぐに代都(しろと)が駆けてきて、亜白の服と顔を整えてくれた。
こちらも宇継(うつぎ)が来て、日向の涙と鼻水でぐちゃぐちゃの顔を拭き、髪を梳いて、服を直した。
目も顔も真っ赤だったし、まだ喘いでいたが、瞳を覗くと日向はちゃんと俺を見て頷いた。
その額に口づけをして背中を押してやると、今度は静かな足取りで亜白へと歩んで、馬車の横に立つ友人を真っすぐに見て、頭を下げる。
「羅郷の亜白様を、半色乃宮の日向がお迎えします。ようこそお越しくださいました、」
うん、上出来だ。
俺の伴侶は、こんなこともできるようになったんだ。すごいだろう。
「日向様の温かなお出迎え、確かに頂戴いたしました。羅郷の亜白とその一行、これより半色乃宮の皆様にお世話になります、」
亜白が挨拶を返して日向の手を取った。
日向の肩が震えたから、また泣いているんだろうな、と思ったけれど、せっかく頑張ったのを台無しにしたりしない。
「半色乃宮の紫鷹も母上とともに迎え入れる。羅郷の一同を歓迎しよう、」
母上とともに進み出て、亜白と随行の者たちが叩頭するのを受ける。
車寄せに並んだ一同もこれに応えて、羅郷の友人は半色乃宮に受け入れられた。
日向を見ると、亜白の手を握ったまま、再び涙をボロボロと流して泣いている。それでも自分の役目は覚えていたようで、亜白の手を引いて離宮の中へと招き入れた。
668
あなたにおすすめの小説
「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。
キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ!
あらすじ
「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」
貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。
冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。
彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。
「旦那様は俺に無関心」
そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。
バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!?
「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」
怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。
えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの?
実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった!
「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」
「過保護すぎて冒険になりません!!」
Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。
すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
アプリで都合のいい男になろうとした結果、彼氏がバグりました
あと
BL
「目指せ!都合のいい男!」
穏やか完璧モテ男(理性で執着を押さえつけてる)×親しみやすい人たらし可愛い系イケメン
攻めの両親からの別れろと圧力をかけられた受け。関係は秘密なので、友達に相談もできない。悩んでいる中、どうしても別れたくないため、愛人として、「都合のいい男」になることを決意。人生相談アプリを手に入れ、努力することにする。しかし、攻めに約束を破ったと言われ……?
攻め:深海霧矢
受け:清水奏
前にアンケート取ったら、すれ違い・勘違いものが1位だったのでそれ系です。
ハピエンです。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
自己判断で消しますので、悪しからず。
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
ユィリと皆の動画つくりました! お話にあわせて、ちょこちょこあがる予定です。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
婚約破棄されて追放された僕、実は森羅万象に愛される【寵愛者】でした。冷酷なはずの公爵様から、身も心も蕩けるほど溺愛されています
水凪しおん
BL
貧乏男爵家の三男アレンは、「魔力なし」を理由に婚約者である第二王子から婚約破棄を言い渡され、社交界の笑い者となる。家族からも見放され、全てを失った彼の元に舞い込んだのは、王国最強と謳われる『氷の貴公子』ルシウス公爵からの縁談だった。
「政略結婚」――そう割り切っていたアレンを待っていたのは、噂とはかけ離れたルシウスの異常なまでの甘やかしと、執着に満ちた熱い眼差しだった。
「君は私の至宝だ。誰にも傷つけさせはしない」
戸惑いながらも、その不器用で真っ直ぐな愛情に、アレンの凍てついた心は少しずつ溶かされていく。
そんな中、領地を襲った魔物の大群を前に、アレンは己に秘められた本当の力を解放する。それは、森羅万象の精霊に愛される【全属性の寵愛者】という、規格外のチート能力。
なぜ彼は、自分にこれほど執着するのか?
その答えは、二人の魂を繋ぐ、遥か古代からの約束にあった――。
これは、どん底に突き落とされた心優しき少年が、魂の番である最強の騎士に見出され、世界一の愛と最強の力を手に入れる、甘く劇的なシンデレラストーリー。
異世界にやってきたら氷の宰相様が毎日お手製の弁当を持たせてくれる
七瀬京
BL
異世界に召喚された大学生ルイは、この世界を救う「巫覡」として、力を失った宝珠を癒やす役目を与えられる。
だが、異界の食べ物を受けつけない身体に苦しみ、倒れてしまう。
そんな彼を救ったのは、“氷の宰相”と呼ばれる美貌の男・ルースア。
唯一ルイが食べられるのは、彼の手で作られた料理だけ――。
優しさに触れるたび、ルイの胸に芽生える感情は“感謝”か、それとも“恋”か。
穏やかな日々の中で、ふたりの距離は静かに溶け合っていく。
――心と身体を癒やす、年の差主従ファンタジーBL。
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる