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勝利パレード
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終戦から一週間は戦死者を弔い、帝都は粛々としている。
助けられなかった団員を想うと胸が痛い。
宰相ライナルト様に、この国の功労者の墓だと懇願して、皇族の墓地に守人クロの墓を建てる許可を頂く。
墓石は魔力で岩を砕き猫型の墓石を彫った。賢者様は一度だけ姿を表し墓石を見て「ありがとな」と瞳を潤ませ、すぐに消えてしまった。
☆
十日後、勝利パレードが城下で行われた。
先頭は楽器団でバグパイプやコンサーティーナ等の珍しい楽器もありケルト調の音楽を奏でる。戦勝を慶ぶ軽快さの中に、厳かさも感じられる不思議な旋律だ。
後続のオープンタイプの馬車には、第一騎士団から順に第八騎士団までが連なる。僕は第三騎士団の馬車に、団長に昇格したセオの隣に座する。
パレードに参加するのは結婚の時以来となる。民の表情は皆、晴れやかだ。音楽に合わせて踊り出す子供も、……いや、大人もいる。
結婚パレードの時は祝福のなかに冷ややかな視線も感じたが、今回は誰もが皆、心から平和を喜んでいるようだ。
ようやく、皇族らしいことを成し遂げられたと思う。
「聖者さま──っ」
「ありがとう──っ」
群衆は各々声を掛けてくれる。僕は手を振り笑顔で返す。
これが愛国心なのかはわからないけれど、ネルザンドの猫の民を、ネルザンドを気に入って移住してくれた猫以外の民も、この先も護り続けると心に誓う。
☆
終戦後バグウェルは属国にはせず、向こう三百年ネルザンドに攻撃しないとする平和協定を結ぶ。
〈甘ぇ~な。三百年なんて代替わりで、すぐに忘れちまうんだあの国は〉前脚をてしてし、尻尾をぼふぼふ揺らしながら賢者様はぼやく。
前帝オドヴァル様が「もう疲れた、退位して娘と遊ぶ!」と本能丸出しの科白を吐いて、ラファエル様が新皇帝となった。
数ヶ月が経ち、新皇帝ラファエル陛下より召集の命がくだり、宮殿に赴く。
謁見の間にて玉座、手前にて片膝をつき、うやうやしく頭を下げて待つ。
陛下は、颯爽とマントを翻し玉座に座する。
「面をあげよ」と低い声が耳に届く。
ルカはゆっくりと顔を上げる。
「この度はご拝謁の機会を賜り、恐悦至極に存じます」
濃紺に肩章のある騎士服に胸章がいくつも付いていて、左目元には黒の眼帯を召しているこの人が新皇帝ラファエル陛下である。
見上げた瞬間、新しい性癖がこじ開けられるのではと危惧するほど、精悍で美しい陛下に見惚れる。
傷を負ったオスとは、何故にこんなに美しいんだ……。不遜な思惑を押し込める。
「此度の戦は、聖者殿の活躍がなければ我々の勝利も危うかっただろう。改めて感謝する」
「身に余るお言葉を賜り、幸甚に存じます」
陛下は咳払いをして、ルカを一瞥する。
「……聖者殿がよろしければ、このあとテラスで茶を振る舞いたいのだか如何かな?」
予想外の誘いに、ぽかんとする。
「よ……、喜んでご相伴に与ります」何で僕なんかを誘うのか不思議だ。
☆
花風吹く、春の暖かい日差しが降りそそぐテラス。
侍従がお茶を用意する。三段のケーキスタンドにはセイボリー、スコーン、ペイストリーが並んでいて本格的なアフタヌーンティーだ。
侍従に下がるよう命じたのち、他愛もない会話をする。前帝オドヴァル様は退位されてからというもの第22皇女のアンジェリーヌに首ったけで、頻繁に追いかけ回しているそうだ。アンジェリーヌも以前は寂しそうにしていたので安堵した。
会話が途切れると、眼帯を纏った陛下はふと憂わしげな表情を見せる。
この眼帯を見ると、なぜあの時この国で一番に護るべき存在の次期皇帝を真っ先に治癒しなかったのか…………。自責の念に駆られる。
戦から即位して間もなく、慣れないご公務続きでお疲れなのだろう。僕にはヒールをかけるくらいしか出来ないけれど……。
そう思い、掌を陛下の眼前にかざすと。陛下はその手を取り、指先でそっと掌を撫でて、指を絡めて握り、熱の帯びた瞳で告げる。
「あなたが良ければ、私と一夜をともに過ごしてはくれないだろうか」
「…………………………え⁉︎」
いつもより1オクターブ程高い『え⁉︎』が出た。頭がぐるぐると廻る、夜伽に誘われるとか宮殿ではよくある事なのか⁇本能が過ぎる──。これでも皇弟妃なんだけど…………。
不敬にならないように、慎重に言葉を選んで返事をする。
「……こんな不肖な私めをお誘い賜ることは光栄でございますが、生涯、操を立てると心に決めた相手がおります。何卒ご勘弁ください」ルカは潤んだ瞳で懇願する。
陛下は、はっとして手を離す。俯いたまま伏し目がちに告げる。
「すまない、あなたがあまりにも美しかったから。今言ったことは全て忘れて欲しい」
こんな僕を美しいと⁉︎……きっと片眼で見えにくいのだ、猫は皆可愛いとは思うけど、僕はいたって普通の猫顔のはずなのに。
名医のアドリーヌ先生にもう一度ちゃんと診てもらったほうが良いのでは?
光魔法は魔性のスキルがあると聞いた。もしかしたら無意識に発動させていたのだろうか……、思い悩む。
宰相のライナルト様が姿を現し促すような仕草を見せると陛下は「そろそろ失礼する」と告げ公務に戻られた。
陛下のいなくなったテラスで、緊張から解き放たれ、座したまま手足を投げ出す。
「はぁ────」と長い溜息をつく。
こんな話、セオにも誰にも話せない。墓に入る時まで口外しないと心に決めた。
助けられなかった団員を想うと胸が痛い。
宰相ライナルト様に、この国の功労者の墓だと懇願して、皇族の墓地に守人クロの墓を建てる許可を頂く。
墓石は魔力で岩を砕き猫型の墓石を彫った。賢者様は一度だけ姿を表し墓石を見て「ありがとな」と瞳を潤ませ、すぐに消えてしまった。
☆
十日後、勝利パレードが城下で行われた。
先頭は楽器団でバグパイプやコンサーティーナ等の珍しい楽器もありケルト調の音楽を奏でる。戦勝を慶ぶ軽快さの中に、厳かさも感じられる不思議な旋律だ。
後続のオープンタイプの馬車には、第一騎士団から順に第八騎士団までが連なる。僕は第三騎士団の馬車に、団長に昇格したセオの隣に座する。
パレードに参加するのは結婚の時以来となる。民の表情は皆、晴れやかだ。音楽に合わせて踊り出す子供も、……いや、大人もいる。
結婚パレードの時は祝福のなかに冷ややかな視線も感じたが、今回は誰もが皆、心から平和を喜んでいるようだ。
ようやく、皇族らしいことを成し遂げられたと思う。
「聖者さま──っ」
「ありがとう──っ」
群衆は各々声を掛けてくれる。僕は手を振り笑顔で返す。
これが愛国心なのかはわからないけれど、ネルザンドの猫の民を、ネルザンドを気に入って移住してくれた猫以外の民も、この先も護り続けると心に誓う。
☆
終戦後バグウェルは属国にはせず、向こう三百年ネルザンドに攻撃しないとする平和協定を結ぶ。
〈甘ぇ~な。三百年なんて代替わりで、すぐに忘れちまうんだあの国は〉前脚をてしてし、尻尾をぼふぼふ揺らしながら賢者様はぼやく。
前帝オドヴァル様が「もう疲れた、退位して娘と遊ぶ!」と本能丸出しの科白を吐いて、ラファエル様が新皇帝となった。
数ヶ月が経ち、新皇帝ラファエル陛下より召集の命がくだり、宮殿に赴く。
謁見の間にて玉座、手前にて片膝をつき、うやうやしく頭を下げて待つ。
陛下は、颯爽とマントを翻し玉座に座する。
「面をあげよ」と低い声が耳に届く。
ルカはゆっくりと顔を上げる。
「この度はご拝謁の機会を賜り、恐悦至極に存じます」
濃紺に肩章のある騎士服に胸章がいくつも付いていて、左目元には黒の眼帯を召しているこの人が新皇帝ラファエル陛下である。
見上げた瞬間、新しい性癖がこじ開けられるのではと危惧するほど、精悍で美しい陛下に見惚れる。
傷を負ったオスとは、何故にこんなに美しいんだ……。不遜な思惑を押し込める。
「此度の戦は、聖者殿の活躍がなければ我々の勝利も危うかっただろう。改めて感謝する」
「身に余るお言葉を賜り、幸甚に存じます」
陛下は咳払いをして、ルカを一瞥する。
「……聖者殿がよろしければ、このあとテラスで茶を振る舞いたいのだか如何かな?」
予想外の誘いに、ぽかんとする。
「よ……、喜んでご相伴に与ります」何で僕なんかを誘うのか不思議だ。
☆
花風吹く、春の暖かい日差しが降りそそぐテラス。
侍従がお茶を用意する。三段のケーキスタンドにはセイボリー、スコーン、ペイストリーが並んでいて本格的なアフタヌーンティーだ。
侍従に下がるよう命じたのち、他愛もない会話をする。前帝オドヴァル様は退位されてからというもの第22皇女のアンジェリーヌに首ったけで、頻繁に追いかけ回しているそうだ。アンジェリーヌも以前は寂しそうにしていたので安堵した。
会話が途切れると、眼帯を纏った陛下はふと憂わしげな表情を見せる。
この眼帯を見ると、なぜあの時この国で一番に護るべき存在の次期皇帝を真っ先に治癒しなかったのか…………。自責の念に駆られる。
戦から即位して間もなく、慣れないご公務続きでお疲れなのだろう。僕にはヒールをかけるくらいしか出来ないけれど……。
そう思い、掌を陛下の眼前にかざすと。陛下はその手を取り、指先でそっと掌を撫でて、指を絡めて握り、熱の帯びた瞳で告げる。
「あなたが良ければ、私と一夜をともに過ごしてはくれないだろうか」
「…………………………え⁉︎」
いつもより1オクターブ程高い『え⁉︎』が出た。頭がぐるぐると廻る、夜伽に誘われるとか宮殿ではよくある事なのか⁇本能が過ぎる──。これでも皇弟妃なんだけど…………。
不敬にならないように、慎重に言葉を選んで返事をする。
「……こんな不肖な私めをお誘い賜ることは光栄でございますが、生涯、操を立てると心に決めた相手がおります。何卒ご勘弁ください」ルカは潤んだ瞳で懇願する。
陛下は、はっとして手を離す。俯いたまま伏し目がちに告げる。
「すまない、あなたがあまりにも美しかったから。今言ったことは全て忘れて欲しい」
こんな僕を美しいと⁉︎……きっと片眼で見えにくいのだ、猫は皆可愛いとは思うけど、僕はいたって普通の猫顔のはずなのに。
名医のアドリーヌ先生にもう一度ちゃんと診てもらったほうが良いのでは?
光魔法は魔性のスキルがあると聞いた。もしかしたら無意識に発動させていたのだろうか……、思い悩む。
宰相のライナルト様が姿を現し促すような仕草を見せると陛下は「そろそろ失礼する」と告げ公務に戻られた。
陛下のいなくなったテラスで、緊張から解き放たれ、座したまま手足を投げ出す。
「はぁ────」と長い溜息をつく。
こんな話、セオにも誰にも話せない。墓に入る時まで口外しないと心に決めた。
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