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海底宮殿
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「……賢者さま。海、真っ暗だね」
「海底だからね。太陽の光も届かなくなってしまったら夜と同じだよ。……いや、それ以上か」
夜空は星や月明かりがある分、そこまで暗闇ではないが、久方振りに訪れた海底は闇その物だ。
モドキガメの背に乗って海底宮殿を目指す道中、太陽の光が届かなくなり辺りは完全な闇に包まれてから数分、抱きかかえるようにして私の中に包まれているカメリアがぎゅ、と私のローブを強めに掴む。
先程までは意気揚々と御伽噺の歌を口ずさんでいたが、周りの雰囲気に気圧されてしまったようだ。
私は酸素の供給と自分達の衣服が濡れないよう、空気をたっぷりと含んだ泡蛇を数珠繋ぎにいくつも作り、自分達を覆っている物と取り替える作業を定期的に繰り返す内に、ある事を閃いた。
殆ど酸素が無くなった泡蛇をいくつかの玉に分解し、その中に雷を入れて周りへと放出する。
数秒もすれば飛散してしまうが、即席灯の出来上がりだ。
「ほらカメリア、これなら周りが見えるだろう?」
「わぁ……あ、お魚!」
周りの景色が見えるようになった事でカメリアはすぐに元気を取り戻す。
「や~それにしても、なんで海底の生き物ってこう歪な形をしてるのかな」
あ、今の魚、ちょっとヒュブリスに似てたかも。
すぐ横を泳いでいった気の抜けたおじさん顔、もといおたふく顔の魚を見て自身に宿るかつての魔王を重ねる。
おたふく顔でビール腹、ハゲで頭皮に血管が浮き出ている醜い姿。
それが前の魔王、ヒュブリス。
私は彼の顔が大嫌いで、夜を迎える度に何度も死を考えた。
あの顔は宿主を死に向かわせる為の呪いだよな……。
深海魚を見て憂鬱な気持ちになる私とは裏腹に、カメリアは見る魚全てに対して面白そうに笑っている。
「おじさん魚!きゃははは。あ、お骨見えてる!」
「ああ、立ったらダメだよ。泡が弾けてしまう。……ところでモドキガメ。質問していいかな?」
立ち上がろうとするカメリアをやんわりと抑え、私は海底に向かって舵を取るモドキガメに話しかける。
「今海底宮殿を治めている乙姫って、どんな人物なんだい?人間にも友好的だって言っていたけど」
「乙姫様は海王様の孫に当たるお方ですよ。実はこの乙姫様、十人兄弟の末っ子なんすけど、上の人達全員が死んでるんで、わずか八つで後を継いでるんですよ」
「八つで当主か……。苦労しただろうね」
カメリアとそう変わらない年頃だ。……こんな無邪気な子供が当主だなんて、まだまだ遊びたい盛りだろうに。
無邪気に魚を眺めているカメリアを見ると、ますます哀れに思う。
「そっすね。でも周りに助けられてたし、もう良い年頃なんで、今では立派に乙姫様をやってますよ。中でも人間には世話になったって言ってました」
「てことはつまり、海底宮殿に人間が来てるのか。君達が運んでいくのかい?途中の酸素の供給はどうしてたんだ?」
「さあ?あっしは人間を連れて行くのは初めてなんで、他のやつらがどうやって運んでたかなんて知らないっすよ。ダンナみたいに、自分達でなんとかしてたんじゃないんすか?海で呼吸も出来ないなんて、人間て大変っすよねー」
こいつ、スープにして食べてやろうか。しかし、なんだか嫌な雰囲気が出てきたな。いやでも、昔海底宮殿に連れて行ってくれたモドキガメはちゃんと酸素の配給もしてくれたし……。このモドキガメが気を回せないだけだな、うん。
「じゃ、じゃあ、人間に世話になったって言うのは、具体的にはどういう?」
「どうなんすかね?あっしは乙姫様のお世話はあまりしてないんでよく分からないっす。それに宮殿じゃ人間はあんまり見ないっすよ」
「……そう、か」
うーん、益々分からなくなってきたな。少数の人間が知恵者として傍にいたとか、そんな感じかな?もしくは乙姫やそれに近しい人物が地上に偵察に来ている、とか?
「じゃあもう一つ質問だけど、彼らはちゃんと地上に帰ってるのかい?」
いまいち掴めない乙姫像を想像しつつ、それとなく気になった事を聞いてみると、モドキガメは何故かびっくりした声を挙げた。
「え?……あー、そういえば人間を送っていく話しは聞かないっすね。みんなずっといるのかな?」
「あー、うん……。もう分かったよ」
もう、これ以上聞くのはよそう。このモドキガメはあまり中枢に絡んでいないのかもしれないし。先の事は着いてから考えよう。
もし帰してくれなくても最悪の場合、リンドブラッドの元へ飛べる転移道具があるので、今はとりあえずトラブルに巻き込まれない事を祈るばかりだ。
「あ、ダンナ達、見えてきやしたよー」
モドキガメがそう言うのと同時に、私達の視界にもそれが見えてきた。
暗闇に突如として色鮮やかな光を放っている、立派な宮殿だ。
光の源は何だろう?と訝しんでいると、やがてそれは自ら光を発するイカや魚だと分かる。
宮殿の周りも多種多様な植物に似た物が華を咲かせており、魚達によって時折光る様は神秘さを際だたせている。
その光景はまさに、御伽噺の竜宮城そのものと言えるだろう。
「ふわぁっ!りゅーぐーじょ、きれー!」
「いや、たまげたなあ。本当に前の時とは随分と違うぞ」
カメリアが嬉しそうにはしゃぐのに合わせて、私も感嘆の声を漏らす。
「この辺は先代の乙姫様がやったんでさあ。海底は暗いからせめてここは華やかにって」
「先代の乙姫って、海王の娘さんだよね?確か海王は人間と敵対してて、ここも酷い有り様だったと思うけど、先代の乙姫様は人間と仲良くやっていたのかな?」
「ええ。先代の乙姫様は争いごとが苦手でしたから、父親である海王様を人間に頼んで倒してもらったくらいです。いわゆるクーデターってやつですね。それから色々ありましたけど、先代の乙姫様は必死に宮殿を変えてきたんす」
「そうか……」
その海王を倒した人間の中に自分も含まれている事は黙っておくとして、先代乙姫に思いを馳せる。
後の勇者、エヴァン達と共に冒険をしていた折、村の男共が海に消える事件があり、そこで出会ったのが彼女。
海を荒らし、人間を海へと引きずり込み殺戮の限りを尽くす海王を止めて欲しいと、必死に助けを求めていた。
彼女に導かれて海王と対峙し倒した後、先代乙姫は海底宮殿を平和な場所にすると誓っていた。
せっかく来たのに、もう会えないのは残念だけど、君の夢の形がこれなんだね。
もう来る事はないと思い、過去の記憶のまま、淀んだ思い出としてあった海底宮殿だが、いまはその考えを改めなければならないと反省する。
「頑張ったんだね」
その独り言は、誰に言うでもなく泡へと溶ける。
「さあお二方。そろそろ中に入りやしょうか」
モドキガメの号令の元、私達は宮殿の中へと入っていった。
「海底だからね。太陽の光も届かなくなってしまったら夜と同じだよ。……いや、それ以上か」
夜空は星や月明かりがある分、そこまで暗闇ではないが、久方振りに訪れた海底は闇その物だ。
モドキガメの背に乗って海底宮殿を目指す道中、太陽の光が届かなくなり辺りは完全な闇に包まれてから数分、抱きかかえるようにして私の中に包まれているカメリアがぎゅ、と私のローブを強めに掴む。
先程までは意気揚々と御伽噺の歌を口ずさんでいたが、周りの雰囲気に気圧されてしまったようだ。
私は酸素の供給と自分達の衣服が濡れないよう、空気をたっぷりと含んだ泡蛇を数珠繋ぎにいくつも作り、自分達を覆っている物と取り替える作業を定期的に繰り返す内に、ある事を閃いた。
殆ど酸素が無くなった泡蛇をいくつかの玉に分解し、その中に雷を入れて周りへと放出する。
数秒もすれば飛散してしまうが、即席灯の出来上がりだ。
「ほらカメリア、これなら周りが見えるだろう?」
「わぁ……あ、お魚!」
周りの景色が見えるようになった事でカメリアはすぐに元気を取り戻す。
「や~それにしても、なんで海底の生き物ってこう歪な形をしてるのかな」
あ、今の魚、ちょっとヒュブリスに似てたかも。
すぐ横を泳いでいった気の抜けたおじさん顔、もといおたふく顔の魚を見て自身に宿るかつての魔王を重ねる。
おたふく顔でビール腹、ハゲで頭皮に血管が浮き出ている醜い姿。
それが前の魔王、ヒュブリス。
私は彼の顔が大嫌いで、夜を迎える度に何度も死を考えた。
あの顔は宿主を死に向かわせる為の呪いだよな……。
深海魚を見て憂鬱な気持ちになる私とは裏腹に、カメリアは見る魚全てに対して面白そうに笑っている。
「おじさん魚!きゃははは。あ、お骨見えてる!」
「ああ、立ったらダメだよ。泡が弾けてしまう。……ところでモドキガメ。質問していいかな?」
立ち上がろうとするカメリアをやんわりと抑え、私は海底に向かって舵を取るモドキガメに話しかける。
「今海底宮殿を治めている乙姫って、どんな人物なんだい?人間にも友好的だって言っていたけど」
「乙姫様は海王様の孫に当たるお方ですよ。実はこの乙姫様、十人兄弟の末っ子なんすけど、上の人達全員が死んでるんで、わずか八つで後を継いでるんですよ」
「八つで当主か……。苦労しただろうね」
カメリアとそう変わらない年頃だ。……こんな無邪気な子供が当主だなんて、まだまだ遊びたい盛りだろうに。
無邪気に魚を眺めているカメリアを見ると、ますます哀れに思う。
「そっすね。でも周りに助けられてたし、もう良い年頃なんで、今では立派に乙姫様をやってますよ。中でも人間には世話になったって言ってました」
「てことはつまり、海底宮殿に人間が来てるのか。君達が運んでいくのかい?途中の酸素の供給はどうしてたんだ?」
「さあ?あっしは人間を連れて行くのは初めてなんで、他のやつらがどうやって運んでたかなんて知らないっすよ。ダンナみたいに、自分達でなんとかしてたんじゃないんすか?海で呼吸も出来ないなんて、人間て大変っすよねー」
こいつ、スープにして食べてやろうか。しかし、なんだか嫌な雰囲気が出てきたな。いやでも、昔海底宮殿に連れて行ってくれたモドキガメはちゃんと酸素の配給もしてくれたし……。このモドキガメが気を回せないだけだな、うん。
「じゃ、じゃあ、人間に世話になったって言うのは、具体的にはどういう?」
「どうなんすかね?あっしは乙姫様のお世話はあまりしてないんでよく分からないっす。それに宮殿じゃ人間はあんまり見ないっすよ」
「……そう、か」
うーん、益々分からなくなってきたな。少数の人間が知恵者として傍にいたとか、そんな感じかな?もしくは乙姫やそれに近しい人物が地上に偵察に来ている、とか?
「じゃあもう一つ質問だけど、彼らはちゃんと地上に帰ってるのかい?」
いまいち掴めない乙姫像を想像しつつ、それとなく気になった事を聞いてみると、モドキガメは何故かびっくりした声を挙げた。
「え?……あー、そういえば人間を送っていく話しは聞かないっすね。みんなずっといるのかな?」
「あー、うん……。もう分かったよ」
もう、これ以上聞くのはよそう。このモドキガメはあまり中枢に絡んでいないのかもしれないし。先の事は着いてから考えよう。
もし帰してくれなくても最悪の場合、リンドブラッドの元へ飛べる転移道具があるので、今はとりあえずトラブルに巻き込まれない事を祈るばかりだ。
「あ、ダンナ達、見えてきやしたよー」
モドキガメがそう言うのと同時に、私達の視界にもそれが見えてきた。
暗闇に突如として色鮮やかな光を放っている、立派な宮殿だ。
光の源は何だろう?と訝しんでいると、やがてそれは自ら光を発するイカや魚だと分かる。
宮殿の周りも多種多様な植物に似た物が華を咲かせており、魚達によって時折光る様は神秘さを際だたせている。
その光景はまさに、御伽噺の竜宮城そのものと言えるだろう。
「ふわぁっ!りゅーぐーじょ、きれー!」
「いや、たまげたなあ。本当に前の時とは随分と違うぞ」
カメリアが嬉しそうにはしゃぐのに合わせて、私も感嘆の声を漏らす。
「この辺は先代の乙姫様がやったんでさあ。海底は暗いからせめてここは華やかにって」
「先代の乙姫って、海王の娘さんだよね?確か海王は人間と敵対してて、ここも酷い有り様だったと思うけど、先代の乙姫様は人間と仲良くやっていたのかな?」
「ええ。先代の乙姫様は争いごとが苦手でしたから、父親である海王様を人間に頼んで倒してもらったくらいです。いわゆるクーデターってやつですね。それから色々ありましたけど、先代の乙姫様は必死に宮殿を変えてきたんす」
「そうか……」
その海王を倒した人間の中に自分も含まれている事は黙っておくとして、先代乙姫に思いを馳せる。
後の勇者、エヴァン達と共に冒険をしていた折、村の男共が海に消える事件があり、そこで出会ったのが彼女。
海を荒らし、人間を海へと引きずり込み殺戮の限りを尽くす海王を止めて欲しいと、必死に助けを求めていた。
彼女に導かれて海王と対峙し倒した後、先代乙姫は海底宮殿を平和な場所にすると誓っていた。
せっかく来たのに、もう会えないのは残念だけど、君の夢の形がこれなんだね。
もう来る事はないと思い、過去の記憶のまま、淀んだ思い出としてあった海底宮殿だが、いまはその考えを改めなければならないと反省する。
「頑張ったんだね」
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