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婿候補
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夕食にはまだ時間が早いという事もあり、レオンティーヌから軽食を戴いた私とカメリアは、食後のお茶を飲みながら彼女の話を聞いていた。
「それじゃ、今この土地を治めているのはティーナなのかい?」
「そういう事になるな。領主は依然として父ではあるが、王国で剣技を教える為に一年近くは帰ってこないから、その間は私が代理を勤めているんだ」
「王国で剣技って、戦でも起こるのかい?」
ジェルマンが仕えている国の都は、ここからかなり離れた所にある。
彼の剣技は確かに素晴らしいが、わざわざ辺境の地にいる彼を呼び寄せるとは、余程の事ではないだろうか。
しかしレオンティーヌの表情は変わらず明るい。
「いや、そうではない。ただ最近はギルガロッソが国盗りに夢中になっているからな。腕を鈍らせる訳にはいかないんだよ」
「ああ……あの国か」
瞬時に、某国の末皇子の顔が浮かぶ。
彼自身は国盗り合戦に興味が無さそうだったが、ギルガロッソの噂は私でも知っている。
「まったく、いつの時代も、争いは無くならないものだな。これなら魔王という的を得ていた時の方が……と、失礼。失言だった」
言いかけて、レオンティーヌは止めて謝罪する。
それに対して今度は私が笑った。
「いや、構わないよ。それもまた正解だからね」
彼女の言う通り、打倒魔王という目標を掲げていた頃は、人間同士の争いはここまで露骨では無かった。
だから私は、自分がやった事が正しいとも間違っているとも思っていない。
「けれど、今の発言を聞く限り、君は私の事情を知っていると思っていいのかな?」
鎌を掛けるように尋ねてみると、レオンティーヌは大きく頷いた。
「ああもちろん。父から大方の話は聞いている。今もなお、密かに世界を守り続けている大賢者だとな」
「はは、それはどうも」
「しかし、先生は根無し草だと聞いていたが、身を固めていたのだな」
不意に、彼女の視線がカメリアに移る。
「見るからに幼いが……。いくら自分の容姿がそれだからといって、若い女性を誑かすのは感心しないな」
若干咎めるような目つきに、ぞわりと寒気が走る。
カメリアの年齢と、私の実年齢からすれば親子と言うより祖父と孫。
仮に子供であれば、妻はレオンティーヌと大差ない年齢という簡単な構想でも描いたのだろう。
「何を想像してるか知らないけど、とんだ誤解だよ。この子は養い子だ。訳あって、私が保護して一緒に旅をしているんだよ」
「カメリアは、賢者さまのよめだよ!」
「か、カメリア!?まだそれ言ってるの?」
カメリアによる唐突な嫁発言に、レオンティーヌが引いている。
「ほう……?そういう趣味か」
「いや誤解だからね?そんな趣味無いから」
「いや、いいんだ。人の趣味に立ち入った私が悪かった。今のは聞かなかった事としよう」
「弁解させてくれ!」
友人の娘にとんだ誤解を持たれてしまい、今すぐにでも釈明したいところだったが、そこに別用が飛び込んでくる。
「失礼します、お嬢様。例の方々がお揃いになられました」
コンコン、と食堂の扉を叩いて入ってきたのは男の執事。
レオンティーヌはそれを聞いて「ああ」と頷く。
「もうそんな時間だったか。すぐに行くよ。セザール、執務室から私の外套を持ってきてくれるか?」
「かしこまりました」
セザールと呼ばれた執事は深々と頭を下げ、私達をちらりと横目で見ながら食堂を後にする。
「何処か出掛けるのかい?」
「離れにちょっとな。そうだ、せっかくだから先生にも来ていただこう」
「うん?別に構わないけど……」
詳しい情報をもらえないまま、私達はレオンティーヌの案内の元、館の離れへと向かう。
辿り着いた一室は道場で、そこには五人の男性がいた。
それぞれ格好は違うが、正装のようだ。
「お待たせしました。私がコルスタン領主代行、レオンティーヌ・コルスタンです」
道中セザールと合流し、外套を纏ったレオンティーヌがそう彼らに挨拶する。
彼女も簡易的ではあるが、外套を羽織って衣服を正したというところか。あちらの身なりを見る限り、外交官とか?しかし何でまたこんな道場なんかに呼び出したんだろう?
「ふむ。見知った顔もあるな」
「お嬢様、こちらを」
レオンティーヌが客人の顔を眺めながら呟くと、セザールがいくつかの資料を手渡す。
「カハヨラ男爵、ケンジット子爵、ジョシュア管理官。ジェイク小尉とブレア公は四年ぶりくらいか?これはまた、豪華な面々だ」
「ええ。最後にお会いしたのは、アナタの成人の儀以来ですね、コルスタン嬢。前にも増してお美しくなられた」
ブレア公と呼ばれた顔立ちの整った男がそう挨拶する。
「ふふ、世辞はいい。早速本題に入らせてもらおう」
レオンティーヌは資料をセザールに返し、代わりに木刀を受け取る。
「ここに来たということは、私からの条件を認めた上で参られたのだろう?さあ、誰からでもかかって来るが良い」
びゅっと空気を斬り、剣先を男性陣に向けると、前に出たのはカハヨラ男爵だった。
「それじゃあ僕から。美しい顔に傷はつけたくないから、なるべく早めに降参してくれよ?」
「そうか。だが私は手加減はしない。何かしらで床を汚さないでくれると助かる」
レオンティーヌの言葉に、男爵の笑顔が曇る。
そしてセザールから木刀を受け取り、構えた。
「残りの順番も決めておいてもらえるか?」
「そんなの、決める必要無いよ」
更なる追い打ちに、男爵の顔から笑顔はすっかり消えていた。
「そうか。では尋常に」
「勝負!」
†
「ま、参った!」
木刀が弾け飛ぶ小気味良い音の直後、男の悲鳴が道場に木霊する。
小一時間も経たないうちに、五人の男達はそれぞれの場所で倒れ込み、木刀を持って立っているのはレオンティーヌだけだった。
彼女は、まるで軽い運動をしたかのように爽やかな笑顔を浮かべている。
それに反して地に臥した男達の中には、汚物を撒き散らした者もいた。
うーん、流石はジェルマンの娘さんだ。見事な剣捌きと度胸だな。
剣に覚えの無い私でも、彼女の剣術が群を抜いているのは見ていて分かる程に圧倒的だった。
「しかし、彼等は一体何しに来たんだ?稽古というわけでは無さそうだけど……」
「あの方達は、お嬢様の婚約者候補ですよ。たった今、全て破棄されましたが」
「婚約者?」
私のすぐ側でレオンティーヌの闘いを見守っていたセザールがほっと胸をなで下ろしながら教えてくれた。
「お嬢様もそろそろ身を固めてはと、旦那様の計らいです。ですがお嬢様は、自分より弱い者とではこの地を護れないとして、ああやって相手の腕前を試しているのです」
「ふうん、なるほどね」
確かにこの国境地を敵に奪われるような事があれば、自国にとっては相当な痛手だ。
その言い分は最もだが……。
「あの剣技に対抗出来る殿方が見つかればいいね……」
そう苦笑気味に答える。
あれと渡り合えるのはおそらく近衛士や騎士など、剣に相当の磨きをかけた者達くらいだろう。
「旦那様が将校クラスの方を紹介しない限り、難しいとは思いますね」
そしてセザールはタオルを手にレオンティーヌの元へと歩み寄る。
「お疲れ様でした」
「うん、ありがとう。今日はいつもより歯応えがあったが、まだまだ精進が足りないな。……聞こえているか分からないが、約束通り貴公らとの話は無かった事とさせてもらう」
タオルを受け取ったレオンティーヌは、軽く汗を拭いながら五人の男達にそう伝えると、彼らはうなだれたまま呻きにも似た返事をする。
「良い汗を掻いた。湯浴みをしてくる。セザール、彼らの手当て諸々、任せて構わないか?」
「はい。湯殿からあがられた頃には、お食事の準備も済んでいる頃合いかと思いますので、そのまま食堂においでください」
「分かった。それじゃあ、後を頼む」
そのままレオンティーヌは道場を後にしようとして、一旦私達の方を見た。
「先生、ここにいる間は以前先生が使っていた部屋を自由にしてくれ。肝心の話は夕食の後にでもしよう」
それだけ言い残して彼女は颯爽と道場から出て行き、セザールは既に男性陣の介抱に動いてた為、とりあえず私は言われた通り、昔使わせてもらっていた部屋で寛ぐ事にした。
「それじゃ、今この土地を治めているのはティーナなのかい?」
「そういう事になるな。領主は依然として父ではあるが、王国で剣技を教える為に一年近くは帰ってこないから、その間は私が代理を勤めているんだ」
「王国で剣技って、戦でも起こるのかい?」
ジェルマンが仕えている国の都は、ここからかなり離れた所にある。
彼の剣技は確かに素晴らしいが、わざわざ辺境の地にいる彼を呼び寄せるとは、余程の事ではないだろうか。
しかしレオンティーヌの表情は変わらず明るい。
「いや、そうではない。ただ最近はギルガロッソが国盗りに夢中になっているからな。腕を鈍らせる訳にはいかないんだよ」
「ああ……あの国か」
瞬時に、某国の末皇子の顔が浮かぶ。
彼自身は国盗り合戦に興味が無さそうだったが、ギルガロッソの噂は私でも知っている。
「まったく、いつの時代も、争いは無くならないものだな。これなら魔王という的を得ていた時の方が……と、失礼。失言だった」
言いかけて、レオンティーヌは止めて謝罪する。
それに対して今度は私が笑った。
「いや、構わないよ。それもまた正解だからね」
彼女の言う通り、打倒魔王という目標を掲げていた頃は、人間同士の争いはここまで露骨では無かった。
だから私は、自分がやった事が正しいとも間違っているとも思っていない。
「けれど、今の発言を聞く限り、君は私の事情を知っていると思っていいのかな?」
鎌を掛けるように尋ねてみると、レオンティーヌは大きく頷いた。
「ああもちろん。父から大方の話は聞いている。今もなお、密かに世界を守り続けている大賢者だとな」
「はは、それはどうも」
「しかし、先生は根無し草だと聞いていたが、身を固めていたのだな」
不意に、彼女の視線がカメリアに移る。
「見るからに幼いが……。いくら自分の容姿がそれだからといって、若い女性を誑かすのは感心しないな」
若干咎めるような目つきに、ぞわりと寒気が走る。
カメリアの年齢と、私の実年齢からすれば親子と言うより祖父と孫。
仮に子供であれば、妻はレオンティーヌと大差ない年齢という簡単な構想でも描いたのだろう。
「何を想像してるか知らないけど、とんだ誤解だよ。この子は養い子だ。訳あって、私が保護して一緒に旅をしているんだよ」
「カメリアは、賢者さまのよめだよ!」
「か、カメリア!?まだそれ言ってるの?」
カメリアによる唐突な嫁発言に、レオンティーヌが引いている。
「ほう……?そういう趣味か」
「いや誤解だからね?そんな趣味無いから」
「いや、いいんだ。人の趣味に立ち入った私が悪かった。今のは聞かなかった事としよう」
「弁解させてくれ!」
友人の娘にとんだ誤解を持たれてしまい、今すぐにでも釈明したいところだったが、そこに別用が飛び込んでくる。
「失礼します、お嬢様。例の方々がお揃いになられました」
コンコン、と食堂の扉を叩いて入ってきたのは男の執事。
レオンティーヌはそれを聞いて「ああ」と頷く。
「もうそんな時間だったか。すぐに行くよ。セザール、執務室から私の外套を持ってきてくれるか?」
「かしこまりました」
セザールと呼ばれた執事は深々と頭を下げ、私達をちらりと横目で見ながら食堂を後にする。
「何処か出掛けるのかい?」
「離れにちょっとな。そうだ、せっかくだから先生にも来ていただこう」
「うん?別に構わないけど……」
詳しい情報をもらえないまま、私達はレオンティーヌの案内の元、館の離れへと向かう。
辿り着いた一室は道場で、そこには五人の男性がいた。
それぞれ格好は違うが、正装のようだ。
「お待たせしました。私がコルスタン領主代行、レオンティーヌ・コルスタンです」
道中セザールと合流し、外套を纏ったレオンティーヌがそう彼らに挨拶する。
彼女も簡易的ではあるが、外套を羽織って衣服を正したというところか。あちらの身なりを見る限り、外交官とか?しかし何でまたこんな道場なんかに呼び出したんだろう?
「ふむ。見知った顔もあるな」
「お嬢様、こちらを」
レオンティーヌが客人の顔を眺めながら呟くと、セザールがいくつかの資料を手渡す。
「カハヨラ男爵、ケンジット子爵、ジョシュア管理官。ジェイク小尉とブレア公は四年ぶりくらいか?これはまた、豪華な面々だ」
「ええ。最後にお会いしたのは、アナタの成人の儀以来ですね、コルスタン嬢。前にも増してお美しくなられた」
ブレア公と呼ばれた顔立ちの整った男がそう挨拶する。
「ふふ、世辞はいい。早速本題に入らせてもらおう」
レオンティーヌは資料をセザールに返し、代わりに木刀を受け取る。
「ここに来たということは、私からの条件を認めた上で参られたのだろう?さあ、誰からでもかかって来るが良い」
びゅっと空気を斬り、剣先を男性陣に向けると、前に出たのはカハヨラ男爵だった。
「それじゃあ僕から。美しい顔に傷はつけたくないから、なるべく早めに降参してくれよ?」
「そうか。だが私は手加減はしない。何かしらで床を汚さないでくれると助かる」
レオンティーヌの言葉に、男爵の笑顔が曇る。
そしてセザールから木刀を受け取り、構えた。
「残りの順番も決めておいてもらえるか?」
「そんなの、決める必要無いよ」
更なる追い打ちに、男爵の顔から笑顔はすっかり消えていた。
「そうか。では尋常に」
「勝負!」
†
「ま、参った!」
木刀が弾け飛ぶ小気味良い音の直後、男の悲鳴が道場に木霊する。
小一時間も経たないうちに、五人の男達はそれぞれの場所で倒れ込み、木刀を持って立っているのはレオンティーヌだけだった。
彼女は、まるで軽い運動をしたかのように爽やかな笑顔を浮かべている。
それに反して地に臥した男達の中には、汚物を撒き散らした者もいた。
うーん、流石はジェルマンの娘さんだ。見事な剣捌きと度胸だな。
剣に覚えの無い私でも、彼女の剣術が群を抜いているのは見ていて分かる程に圧倒的だった。
「しかし、彼等は一体何しに来たんだ?稽古というわけでは無さそうだけど……」
「あの方達は、お嬢様の婚約者候補ですよ。たった今、全て破棄されましたが」
「婚約者?」
私のすぐ側でレオンティーヌの闘いを見守っていたセザールがほっと胸をなで下ろしながら教えてくれた。
「お嬢様もそろそろ身を固めてはと、旦那様の計らいです。ですがお嬢様は、自分より弱い者とではこの地を護れないとして、ああやって相手の腕前を試しているのです」
「ふうん、なるほどね」
確かにこの国境地を敵に奪われるような事があれば、自国にとっては相当な痛手だ。
その言い分は最もだが……。
「あの剣技に対抗出来る殿方が見つかればいいね……」
そう苦笑気味に答える。
あれと渡り合えるのはおそらく近衛士や騎士など、剣に相当の磨きをかけた者達くらいだろう。
「旦那様が将校クラスの方を紹介しない限り、難しいとは思いますね」
そしてセザールはタオルを手にレオンティーヌの元へと歩み寄る。
「お疲れ様でした」
「うん、ありがとう。今日はいつもより歯応えがあったが、まだまだ精進が足りないな。……聞こえているか分からないが、約束通り貴公らとの話は無かった事とさせてもらう」
タオルを受け取ったレオンティーヌは、軽く汗を拭いながら五人の男達にそう伝えると、彼らはうなだれたまま呻きにも似た返事をする。
「良い汗を掻いた。湯浴みをしてくる。セザール、彼らの手当て諸々、任せて構わないか?」
「はい。湯殿からあがられた頃には、お食事の準備も済んでいる頃合いかと思いますので、そのまま食堂においでください」
「分かった。それじゃあ、後を頼む」
そのままレオンティーヌは道場を後にしようとして、一旦私達の方を見た。
「先生、ここにいる間は以前先生が使っていた部屋を自由にしてくれ。肝心の話は夕食の後にでもしよう」
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