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「カメリア。誰も取ったりしないから、もっとゆっくり食べなさい。食べ物が散らかっているよ」
人間とコボルトのハーフ、カメリアを連れて、私は近くにある村で食事をしていた。
コボルト達と共に生きてきたカメリアが、人間の食事マナーなど知ってる訳が無く、素手で食べるサンドイッチを選択してみたが、彼女はそれを両手で持てるだけ持ち、誰にも奪われないように急いで口に放り込んで行く。
こんな雪の時季では、満足な食事にありつけない日もあったのだろうが、これは習慣だろう。
食事をしている間、カメリアはずっと周りを警戒しつつ、食べ物を味わう事なく、ただ空腹を満たす為に腹に溜めていく。
いやあ、他人の目が気になるけど、まあ仕方ないか……。
尋常ではないカメリアの食事風景を見ていた周りの客から、ヒソヒソと声を潜めて何かを言っているのが聞こえてくるが、私は努めて冷静にそれを無視し、手元のサンドイッチを口に放り込んで行く。
「あ、こら。人の物までとるんじゃないよ」
「むぐむぐっ。おいてある、とったヤツのもの!」
「食べ物を口に入れたまま喋らない。分かった、分かった。それは君の戦利品だ」
仕方なく、手に残っていた最後の一口を食べ、私の食事は終了となる。
「やれやれ。……ところでカメリア。君が倒れていた場所から一番近くにある村はここだと思うんだけど、来た事はあるかな?」
「んぐ……。あぶよ」
「だから、食べながら喋るんじゃないよ」
彼女が口に物を入れたまま話す為、時折こっちに物が飛んでくる。
私はそれを遮断する為、彼女との間にお品書きをしれっと立てかけた。
「それじゃあ、この間もここには来たのかな?みんなと」
「うん」
カメリアは大きく頷く。
「ここのニンゲン、カメリアたち、いっぱいたたいた。だから、みんなニゲた」
「そうか。それじゃあそのフードは、ここで脱いではダメだよ?君の顔を覚えている人間が、沢山いる筈だ」
そう忠告すると、カメリアは返事の代わりに被っていたフードを両手で引っ張り、更に深く被り直す。
「みんなで来たって事は、キミの巣は、この辺りにあるのかな?」
「ちかくのモリのなか。アナがあって、そこにみんないる」
「そう。それじゃあ、ご飯を食べ終えたら、そこまで送っていくよ」
「わかった」
カメリアは再び食べる事に集中し、次々と食べ物を胃の中へと取り込んでいき、私はそれを呆れ顔で眺めて待った。
それから数分もしない頃だろうか。
がやがやと入口辺りが騒がしくなり、見るとそれぞれ武装した五人のチームが入店してきているところだった。
見たところ剣士や魔法使い等、バランスの良さそうな役所が揃っている。
彼らはそのまま店主の元へと歩み寄って行き、何事かを話し始めた。
ここからでは話の内容までは聞き取れないが、達成感に溢れた若者の顔と、ひたすらに感謝している店主を見るに、何かしらの依頼をこなしてきたのだろう。
私達にも、あんな時代があったなぁ。
かつての仲間と旅をしていた頃は、お人好しな誰かさんのおかげで何かと頼まれ事をされたものだと、昔を懐かしんで笑みが零れる。
しかし、私が思い出に浸っていられたのはほんの数秒だった。
「……みんなの、ニオイする」
「え……?」
ほんの数秒前まで食事に夢中になっていたカメリアが、いつの間にか私と同じ方を向き、呆然とした様子で私が見ていたものを捉えていた。
今しがた店に入ってきた若者達をだ。
どうやら彼女の耳には、彼らが何と言っていたのかしっかりと届いていたらしい。
そしてその内容は、彼女にとって聞こえてきてはならない物だった。
「あいつら、みんな、ころした……。血のニオイ。あのニンゲンたち、みんなを、もやした……。みんな、まっくろ……。しんだ、死んだ。みんな、みんなミンなミンナミンナ」
「か、カメリア?」
これはまずい。
恐怖、絶望、殺意……。
あらゆる負の感情に呑まれ、カメリアが雄叫びをあげて彼らに飛びかかろうとするのと、そんな彼女を制止すべく私がカメリアの首もとを抑えたのは、ほぼ同時だった。
「ガアアアアアッ!!ワァッ!」
「お、落ち着くんだカメリア!」
怒りに我を忘れて暴れるカメリアを羽交い締めする形で必死に抑える。
幼女と言ってもコボルトの血が混じっているだけあって、普通の女児の何倍も抵抗が激しい。
加えて揃えた筈の爪が鋭く延びていて、私の腕や頬を容赦なく切り裂いてくる。
「何だ?どうしたんだ」
私達の騒ぎを見て声を掛けてくるお人好しな原因。
ちっ、面倒な。
私は心の中で大きく舌打ちし、これ以上彼らが近付いて来ないよう声を張り上げる。
「ああ、気遣いは無用だよ。君達が物騒な話をしていたものだから混乱してしまっただけさ。だから、それ以上近寄らないでくれるかな?」
「ん……?ああ、それは申し訳ない」
彼らは眉根を寄せつつお互いの顔を見合わせながら、今一要領を得ない表情でそう謝罪する。
「いや良いんだ。さあカメリア。もう行こう」
「いや!いやいや。コロス、殺す!」
ひたすらに殺すと喚き暴れるカメリアを引きずるようにして店から離れる。
その光景は、ともすれば誘拐犯のようにも見えただろう。
途中でカメリアが被っていたフードが頭から落ち、彼女の顔が露わになる。
振り乱される髪の中から小さな角が見え隠れする中、何かに気付いたのか「待て!」若者が声を掛けてきたが、私はそれに応じず座標交換を使用してその場から離れた。
「……」
「……」
暗くなった森の中、私とカメリアは火を囲んでお互いに向き合って座っている。
あれからカメリアは落ち着きを取り戻したものの、終始無言で私が差し出す夕飯すらも受け付けてくれない。
昼間にあれほど必死に食べていた少女と同一人物とは到底思えない程、意気消沈している。
無理もないか。仲間が全員殺されてしまったんだから。
彼女の仲間はコボルトで、人間からすれば敵ではあるが、目の前で悲痛な表情を浮かべられると胸が痛む。
だいたいコボルトなんて弱小魔族、殺す必要なんてないだろうに。そりゃ集団で襲ってきたら厄介ではあるけどさ。あんなのを相手にして、あんな勝ち誇った表情を浮かべているようじゃ、まだまだ修行が足りないな。
気付けば、例の若者達をやじっていた。
時に私は、魔族の味方をするのかと言われる事があるが決してそうではない。
人間に悪い者がいるように、魔族に良い者も存在する。
ただ中身を知らずに種族で敵味方を隔てるのは馬鹿げていると思っているのだ。
善悪など、視点一つで簡単に反転する。
魔族を悪とする者から見れば、魔族の血を引くカメリアを養護している私は悪だろうし、人間の血を引いていながら魔族と共に暮らすカメリアもまた悪となる。
しかし私から見れば、飢えを凌ぐ為に作物を荒らす、ちょっと傍迷惑な小狼の家族や仲間を奪った彼らの方こそ、悪に見える。
たった一日で、ここまで愛着が沸くとはなぁ。
おそらく名前を授けたのがいけなかったのだろう。
彼女を仲間の元へ送り届けるという目標は失ってしまったが、今度は安全に暮らせる場所を探す必要がある。
「ねえカメリア。今まで一緒にいた仲間以外に、知り合いはいないのかな?」
「……いない。ほかのミンナは、私のミンナにコワかった」
「えっと……。縄張りがあるってことかな?今までのみんな以外にもコボルトは見たことあるけど、そのコボルト達にカメリアのみんなが虐められたんだね?」
理解しやすいよう、カメリアの言葉を使って尋ねると、彼女は膝を山折りにして頷き、そのまま膝の間へと顔をうずめて泣き出した。
「ひっ……。っぐ、ぅう……」
まいったなぁ。
お手上げといった感じに頭をポリポリと掻きながらカメリアを見る。
元々面倒見が良い方では無い私は、こういう時にどうするべきか分からなくなる。
こういう時、ニコルがいれば上手く宥めてくれるんだろうけどな。
かつて苦楽を共にした、旅の仲間の紅一点。
皆の調和材であった彼女であれば、何の苦もなくカメリアに寄り添っているだろう。
「……」
ここにはいない友を思いながら、私はカメリアの傍に寄り添い、彼女が泣き疲れて眠りにつく時まで背中をさする事しか出来なかった。
人間とコボルトのハーフ、カメリアを連れて、私は近くにある村で食事をしていた。
コボルト達と共に生きてきたカメリアが、人間の食事マナーなど知ってる訳が無く、素手で食べるサンドイッチを選択してみたが、彼女はそれを両手で持てるだけ持ち、誰にも奪われないように急いで口に放り込んで行く。
こんな雪の時季では、満足な食事にありつけない日もあったのだろうが、これは習慣だろう。
食事をしている間、カメリアはずっと周りを警戒しつつ、食べ物を味わう事なく、ただ空腹を満たす為に腹に溜めていく。
いやあ、他人の目が気になるけど、まあ仕方ないか……。
尋常ではないカメリアの食事風景を見ていた周りの客から、ヒソヒソと声を潜めて何かを言っているのが聞こえてくるが、私は努めて冷静にそれを無視し、手元のサンドイッチを口に放り込んで行く。
「あ、こら。人の物までとるんじゃないよ」
「むぐむぐっ。おいてある、とったヤツのもの!」
「食べ物を口に入れたまま喋らない。分かった、分かった。それは君の戦利品だ」
仕方なく、手に残っていた最後の一口を食べ、私の食事は終了となる。
「やれやれ。……ところでカメリア。君が倒れていた場所から一番近くにある村はここだと思うんだけど、来た事はあるかな?」
「んぐ……。あぶよ」
「だから、食べながら喋るんじゃないよ」
彼女が口に物を入れたまま話す為、時折こっちに物が飛んでくる。
私はそれを遮断する為、彼女との間にお品書きをしれっと立てかけた。
「それじゃあ、この間もここには来たのかな?みんなと」
「うん」
カメリアは大きく頷く。
「ここのニンゲン、カメリアたち、いっぱいたたいた。だから、みんなニゲた」
「そうか。それじゃあそのフードは、ここで脱いではダメだよ?君の顔を覚えている人間が、沢山いる筈だ」
そう忠告すると、カメリアは返事の代わりに被っていたフードを両手で引っ張り、更に深く被り直す。
「みんなで来たって事は、キミの巣は、この辺りにあるのかな?」
「ちかくのモリのなか。アナがあって、そこにみんないる」
「そう。それじゃあ、ご飯を食べ終えたら、そこまで送っていくよ」
「わかった」
カメリアは再び食べる事に集中し、次々と食べ物を胃の中へと取り込んでいき、私はそれを呆れ顔で眺めて待った。
それから数分もしない頃だろうか。
がやがやと入口辺りが騒がしくなり、見るとそれぞれ武装した五人のチームが入店してきているところだった。
見たところ剣士や魔法使い等、バランスの良さそうな役所が揃っている。
彼らはそのまま店主の元へと歩み寄って行き、何事かを話し始めた。
ここからでは話の内容までは聞き取れないが、達成感に溢れた若者の顔と、ひたすらに感謝している店主を見るに、何かしらの依頼をこなしてきたのだろう。
私達にも、あんな時代があったなぁ。
かつての仲間と旅をしていた頃は、お人好しな誰かさんのおかげで何かと頼まれ事をされたものだと、昔を懐かしんで笑みが零れる。
しかし、私が思い出に浸っていられたのはほんの数秒だった。
「……みんなの、ニオイする」
「え……?」
ほんの数秒前まで食事に夢中になっていたカメリアが、いつの間にか私と同じ方を向き、呆然とした様子で私が見ていたものを捉えていた。
今しがた店に入ってきた若者達をだ。
どうやら彼女の耳には、彼らが何と言っていたのかしっかりと届いていたらしい。
そしてその内容は、彼女にとって聞こえてきてはならない物だった。
「あいつら、みんな、ころした……。血のニオイ。あのニンゲンたち、みんなを、もやした……。みんな、まっくろ……。しんだ、死んだ。みんな、みんなミンなミンナミンナ」
「か、カメリア?」
これはまずい。
恐怖、絶望、殺意……。
あらゆる負の感情に呑まれ、カメリアが雄叫びをあげて彼らに飛びかかろうとするのと、そんな彼女を制止すべく私がカメリアの首もとを抑えたのは、ほぼ同時だった。
「ガアアアアアッ!!ワァッ!」
「お、落ち着くんだカメリア!」
怒りに我を忘れて暴れるカメリアを羽交い締めする形で必死に抑える。
幼女と言ってもコボルトの血が混じっているだけあって、普通の女児の何倍も抵抗が激しい。
加えて揃えた筈の爪が鋭く延びていて、私の腕や頬を容赦なく切り裂いてくる。
「何だ?どうしたんだ」
私達の騒ぎを見て声を掛けてくるお人好しな原因。
ちっ、面倒な。
私は心の中で大きく舌打ちし、これ以上彼らが近付いて来ないよう声を張り上げる。
「ああ、気遣いは無用だよ。君達が物騒な話をしていたものだから混乱してしまっただけさ。だから、それ以上近寄らないでくれるかな?」
「ん……?ああ、それは申し訳ない」
彼らは眉根を寄せつつお互いの顔を見合わせながら、今一要領を得ない表情でそう謝罪する。
「いや良いんだ。さあカメリア。もう行こう」
「いや!いやいや。コロス、殺す!」
ひたすらに殺すと喚き暴れるカメリアを引きずるようにして店から離れる。
その光景は、ともすれば誘拐犯のようにも見えただろう。
途中でカメリアが被っていたフードが頭から落ち、彼女の顔が露わになる。
振り乱される髪の中から小さな角が見え隠れする中、何かに気付いたのか「待て!」若者が声を掛けてきたが、私はそれに応じず座標交換を使用してその場から離れた。
「……」
「……」
暗くなった森の中、私とカメリアは火を囲んでお互いに向き合って座っている。
あれからカメリアは落ち着きを取り戻したものの、終始無言で私が差し出す夕飯すらも受け付けてくれない。
昼間にあれほど必死に食べていた少女と同一人物とは到底思えない程、意気消沈している。
無理もないか。仲間が全員殺されてしまったんだから。
彼女の仲間はコボルトで、人間からすれば敵ではあるが、目の前で悲痛な表情を浮かべられると胸が痛む。
だいたいコボルトなんて弱小魔族、殺す必要なんてないだろうに。そりゃ集団で襲ってきたら厄介ではあるけどさ。あんなのを相手にして、あんな勝ち誇った表情を浮かべているようじゃ、まだまだ修行が足りないな。
気付けば、例の若者達をやじっていた。
時に私は、魔族の味方をするのかと言われる事があるが決してそうではない。
人間に悪い者がいるように、魔族に良い者も存在する。
ただ中身を知らずに種族で敵味方を隔てるのは馬鹿げていると思っているのだ。
善悪など、視点一つで簡単に反転する。
魔族を悪とする者から見れば、魔族の血を引くカメリアを養護している私は悪だろうし、人間の血を引いていながら魔族と共に暮らすカメリアもまた悪となる。
しかし私から見れば、飢えを凌ぐ為に作物を荒らす、ちょっと傍迷惑な小狼の家族や仲間を奪った彼らの方こそ、悪に見える。
たった一日で、ここまで愛着が沸くとはなぁ。
おそらく名前を授けたのがいけなかったのだろう。
彼女を仲間の元へ送り届けるという目標は失ってしまったが、今度は安全に暮らせる場所を探す必要がある。
「ねえカメリア。今まで一緒にいた仲間以外に、知り合いはいないのかな?」
「……いない。ほかのミンナは、私のミンナにコワかった」
「えっと……。縄張りがあるってことかな?今までのみんな以外にもコボルトは見たことあるけど、そのコボルト達にカメリアのみんなが虐められたんだね?」
理解しやすいよう、カメリアの言葉を使って尋ねると、彼女は膝を山折りにして頷き、そのまま膝の間へと顔をうずめて泣き出した。
「ひっ……。っぐ、ぅう……」
まいったなぁ。
お手上げといった感じに頭をポリポリと掻きながらカメリアを見る。
元々面倒見が良い方では無い私は、こういう時にどうするべきか分からなくなる。
こういう時、ニコルがいれば上手く宥めてくれるんだろうけどな。
かつて苦楽を共にした、旅の仲間の紅一点。
皆の調和材であった彼女であれば、何の苦もなくカメリアに寄り添っているだろう。
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