デザイアゼロ/ラストプレイヤー

加賀美うつせ

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第九章・後編【マスカレイドバトル/レイドオブセクステット】

第172話 僕らの聖域

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 辺りが暗闇に包まれる——壬晴を何処か違う世界へと誘うように。

 まばたきした僅かな瞬間、視界は変化を遂げた。そこは紅い彼岸花が咲き乱れる場所だった。

 深い井戸の底にいるかのような空気の冷たさ。鼻腔をくすぐる線香の匂い。浮遊する白い塊、霊魂らしきものが宙を漂う。静けさの中、不意に何処かでチリーン、と鈴の音が小さく鳴り響いた。

「ここは……あの世なのか」
 
 ここは黄泉の世界を体現していた。レイドボスが保有する膨大な生命力エネルギーによって成された夢想の空間。ここは想像上の産物に過ぎないが、それでも生者が来るべき場ではない。

 壬晴は足元の彼岸花を裂くよう彷徨い歩く。出口が何処にあるのか探した。ここでこのまま衰弱死させられるわけにいかない。どうにかして元の世界に戻る方法を見つけなければ。

「…………これは」

 気付けば壬晴の目の前に棺が立っていた。桐で彫られた和式の棺。それは彼の周りにいくつも現れていた。

 その棺の蓋がひとりでに開かれる。中にいたのは腐った肉体を持つ包帯まみれの人間達だった。カティアによる『禁呪』……死者の使役。それが『彼岸花檻』の技内容。そして、これら死者の肉体はマスカレイドバトルにて死亡したプレイヤー達のようだ。彼、彼女らの腕にはアトラクトフレームや武器が握られていた。

「亡くなったプレイヤー達……なのか」

 死者らは棺から足を踏み出して、その虚ろな眼を壬晴に向けていた。

「そ、この子達はこの戦いで命を落としたプレイヤー。今ではカティアのシモベなんだけどね」

 カティアの声が聞こえた。

 壬晴はその声の方へと視線を変える。カティアは棺のひとつを椅子替わりにして壬晴達のことを見下ろしていた。

「キミに対する冥土の土産にぃ? ちょうどいいかなって? 思ったんだー」

 カティアは悪戯っぽくお道化ながら言う。

「だからァ……せっかくだからね、キミが無様に死ぬその前にぃ……これまでの戦いで死んでいった人間達の苦痛と嘆きを! 死者の怨恨を! その身に味わってみなよ!」

 そして豹変。彼女は狂気に眼を剥かせ、死者に命令を下す。目の前にいるひとりの人間を殺せ、と。十数体いる死者たる彼らを総動員させた。

 ある者はフレームの能力を使い、あの者は武器を振るって壬晴を攻め立てた。

「こん、な……」

 物言わぬ死者らは慈悲の心もなく壬晴を攻撃する。生命力エネルギーが枯渇間際の壬晴では『封印制度』による護りを発動出来ない。

 体をよろめかせ、回避し切れない攻撃に身を削られ、容赦なく嬲られ続けるだけだった。相手がたとえ死者だとしても、壬晴は斬ることが出来なかった。

 彼らのその姿を、その眼を見るたびに、壬晴は生きていた頃の名残りとそれぞれが懐いていたであろう想いを感じずにはいられなかったのだ。

 彼らもプレイヤー、願いを持ち戦い続けた人々。きっと、この世界を良くしようと戦った善性の持ち主。誰かにとって家族で、恋人で、兄弟だった人達だ。誰かにとっていつだって大切な存在だったろう。

「…………」

 たとえ、死んでしまったとしてもそんな人達を斬ることなんて壬晴には出来ないのだ。

「あはははっ! ほんっとバカ! その子達はもう死んでるのにキミってばぜんぜん抵抗しないんだね! かわいそうだから!? 苦しそうだから!? 死者がそんなこと感じるはずもないのにねぇ!!」

 カティアは嘲笑う。愚かな壬晴のことを。何処までも他者を思い遣らずにはいられないその心を。

「きっと……キミにはわからないだろうな」

 壬晴はボロボロになっても立ち上がった。

「死んだとしても、大事なものには変わりないんだ。誰かにとっていつまでも。だから、そんな人達をキミみたいに乱暴に扱って、傷付けることなんて赦されない……そんな権利は何処の誰にもない」

 血塗れで意識も朦朧としていて今にも倒れてしまいそうだった。神斬刀を杖代わりにしなければ膝が崩れてしまう。そんな危うさの中でも壬晴は立ち続けることを選んだ。

「お前は赦されないことをしている。死者を蔑ろにして、その尊厳を踏みにじるなんてこと……!」

「だから何? それがどうしたの? 私達は悪意の化身。人間の倫理観なんて知ったことじゃないんだけど?」

 カティアは棺から降りて壬晴へと歩み寄る。

 その際、彼女は待機する死者らに攻撃の命令を下した。壬晴は体に打撃を受け、身を焼かれ、傷口をまた新たに開かせた。

 常人とかけ離れた肉体強度を持つ彼でも、流石にこの手傷の前では——そうだとしても壬晴は膝に力を込めて、地面につかせることだけはしなかった。

「『呪怨』の厄災……たとえ、ここで僕がやられようとも……仲間がお前達を必ず倒す。絶対に、悪意なんかには屈しない……!」

「…………はー」

 カティアは壬晴を囲む死者らを乱暴に退かすと彼の前に立った。

「何だか無性にムカついてきた。無能のクセに、弱いクセにイキがってさぁ。キミはカティアが直々に殺してあげるね」

 壬晴はもう指先ひとつ動かすことさえ叶わない。手の中にある神斬刀もカティアの村正の一振りで弾き飛ばされた。そうしてカティアは嗜虐の笑みを浮かべ、壬晴の喉笛に突き立てるよう刃を構えた。

「バイバイ。お疲れ様でしたぁ」

「…………っ」

 壬晴は眼を閉ざした。何処までも無力な自分を、何も成し遂げることが出来なかった自分をを得なかった。志半ば、後悔ばかり懐いてそのまま死にいくのだろう。

 無念——だけど、それでも壬晴は信じているものがある。自分がここで朽ちようと、残された仲間達が必ず世界を取り戻してくれるはずだと。信じられる彼らの存在だけが壬晴の安息だった。

「ごめん、みんな……フウラ」

 禁断の力に手を伸ばす。フィニスの力をこの場で解放し、カティアが生み出した異空間にて共に朽ち果てよう。せめて、このレイドボスだけは自分の手で倒し道連れにする。それが後に残された仲間達のために壬晴が出来る唯一のこと。

 そうして意識を闇の中に沈ませ、己の身を委ねようとした時——壬晴の前に何かが現れた。

 それは小さくて白い……霊体と呼ぶべきものだった。

「…………え」

 カティアの動揺の声。それを聞いて壬晴は眼を開けた。

 霊体達が壬晴の前に立ち、両手を広げていた。霊体達は輪を作るようカティアの前に立ち塞がり結界を作り出して壬晴のことを守ってくれている。

「なに、これ……?」

 カティアの村正は霊体達が生み出した不可侵の結界に先を阻まれていた。

 壬晴はその光景を見て口許が震えた。

「これは……いや、キミ達は……まさか……」

 誰かに背中を押されていた。振り返ると、あの霊体の仲間が壬晴の体を支えてくれていた。小さな体を使って倒れそうな壬晴を一生懸命に。ある者は彼の腕を握って引っ張り、ある者はただ心配そうに彼の顔を見上げて手を握っている。

「…………」

 壬晴はそっと手を伸ばす。霊体達に触れようとしたがそれは叶わない。彼らに実体はなかった。

 壬晴には彼らが何者かわかっていた。

「そっか……心配かけてごめんね……こんなところに来てまで……」

 涙が溢れ出る。

 霊体達も両眼のある場所から涙を流していた。

 彼らは壬晴の手を握って心配そうに彼の顔を覗き込んでいた。

「いったい、これは何が起きたと言うの……?」

 カティアは壬晴達から離れ、その光景を見ていた。

 彼女が発動させたエクストラスキル『彼岸花檻』それは黄泉の世界を擬似的に生み出す技。それは壬晴のもとにある魂らを呼び出した。冥界とリンクした空間……壬晴の窮地に駆け付けるよう、が来てくれた。

『ミハル……頑張って』

 そして、壬晴のアブソーバフレームから懐かしい声がまた聴こえたのだった。

「……キミがこの子達を連れて来てくれたのか?」

 壬晴は親しげにその声に応えた。

『ううん、これはこの子達自身の意志……あなたのことを助けたいと思って来てくれた』

 幽体……弟達は壬晴の周りを囲むように立ち、そしてみんなが彼の顔を見上げていた。それから彼らは意を決したように、ひとりひとり、壬晴のアブソーバフレームに触れ始める。

「何をして……?」

 弟達はアブソーバフレームに力を注ぐと、その霊体を霧散させていった。

『伝えたい言葉があるんだって。あなたに伝えたい感謝の言葉が』

「言葉……?」

『この子達はこう言ってるの……ありがとう、ずっと思い続けていてくれて。ずっと大事に思ってくれていて……そうあなたに』

 は弟達の伝えたい言葉を代わりに告げてくれた。

「…………そんな……!」

 滂沱のように涙が溢れ出る。堰が切れたように壬晴は口許を押さえていた。

 ひとりひとり、アブソーバフレームに力を注ぎ込んだ霊体が姿を消していく。表情はわからない、だけど何処か安心したような柔らかさを見せてくれた。

「そんなの……当然だよ。僕はずっと大事に思い続けていた! 一日たりとも忘れた日なんてない! ずっとキミ達のことを! ずっとずっと大事に想い続けていた! 今までも! これから先も! 僕は大切に想い続けているから! ずっとずっと!」

 壬晴は消えていく弟達に想いを伝える。

 弟達はみな安心したようだった。最後のひとりが消えたその瞬間も笑ってくれたように見えた。

『ミハル……』

 そして、最後にが……アブソーバフレームに手を乗せて力を注ぐ。

『あなたはひとりじゃない。私達があなたを守る……』

 壬晴には真昼の姿が見えていた。淡く幻のような儚さで。

『ミハルならきっと大丈夫だよ。まだ諦めないで……』

 真昼は壬晴の手に巫雨蘭が落とした端末を握らせた。

「これ……って」

 その画面は今も光を宿していた。死したプレイヤーは『Delete』と表示され、端末の機能を失う仕様。これは巫雨蘭がまだプレイヤーとして機能していることを表していた。

 彼女はまだ生きている……。

「マヒル……本当に、ありがとう」

 彼女は眩しいほどに笑顔を浮かべていた。

『またね……』

 そうして真昼も姿を消し、壬晴だけが残された。

 壬晴のアブソーバフレームには彼女らの想いが宿っている。それは燦然たる輝きを放ち、闇夜さえも斬り裂くようだった。

「……どういうこと……? これはいったい何が……!」

 カティアには何が起きたかわからない。

 否、わかるはずもない。

 悪意には彼らのことなどわかるはずもないのだ。

「いくよ、みんな……」

 壬晴は両腕を交差させた。

封印制度シールド・システム——全解放……!」

 そして紡ぐ、起死回生の技の名を。

「——聖域サンクチュアリ!!」

 こうして聖域は敷かれた。闇夜は晴れ、黄泉の世界から脱却する。

 カティアの『彼岸花檻』は打破された。

 壬晴は元の世界へと帰還し、カティアと対峙する。

「…………うそ」

 カティアは呆然と眼を見開いていた。

 壬晴は地面に突き刺さった神斬刀・天羽を引き抜き、力強く構えた。肉体は完全に治癒され、内側から無限のような力が迸った。

「『呪怨』の厄災……お前を倒す!」

 これよりレイドボス『呪怨』の攻略を開始する。

「この……調子に、乗るなぁあ!」

 カティアが吠える。

 この『封印制度・聖域』には特殊な効果が秘められている。一之瀬真昼との再会で巡り降りてきた天啓。対レイドボスに考案された使……それにてカティアを倒す。
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