5 / 23
終章【失われた奇跡という名の物語】
X章ep.04『運命を斬り開く無窮の風』
しおりを挟む
幾何学模様の円環が盾の如く顕現。それはヘヴンズ・ドアの砲弾を真正面から受け止め、相殺を引き起こす。
円環の護りが硝子細工のように破砕し消滅する最中、壬晴はその盾の死角を利用し、美愛羽へと攻撃を仕掛けんとしていた。
壬晴は腰部の『夫婦剣・八尺瓊勾玉』のひとつを肩口に添えていた。既に投擲の段階に入っている。
「絶刃・勾玉手裏剣——」
全身を軸に、捻りを加えたスローイングが歪曲した軌道を描いて美愛羽へと迫る。
「そんな攻撃は見え見えよ」
奇襲のつもりだったが美愛羽相手には小細工にもならないようだ。
上体を僅かに逸らすだけでそれは避けられ、代わりにヘヴンズ・ドアのカウンター砲撃を見舞われる。
壬晴は再度『封鎖領域』を展開。そうして身を護りつつ、残った方の夫婦剣を即座にサイドスローの要領で投擲。壬晴の狙いは先んじて投げた夫婦剣の軌道変化だった。
二対の短剣は引き合う力を持つ。先に投げた方の短剣がブーメランの如く急な旋回を見せると背後から美愛羽を襲いかかる。
「なるほど……ブーメランのように変則軌道を見せる武器、普通なら厄介なものね」
前後からの挟襲。その狙いに勘付いた美愛羽は空中にフレームを出現させ生命力を込めた。
煌々と結晶板が輝きを放つ。あれは美愛羽が最も信頼を置く『重力舞踊』のフレームだ。
手を薙ぎ払う軽い動作。だが、それは緻密な操作を瞬間的に行っている。
美愛羽は斥力で夫婦剣を弾き返そうとしたが二対は威力を弱めるどころか、変わりなく突き進むのだった。
「(……これは、封印制度の能力付与……あの短剣にはフレーム能力を上乗せすることが出来るのね)」
そう断じた時、美愛羽の対応は迅速そのものであった。
左手を振るうと手許に武装を追加させる。
刃渡り十三寸、銀色の光沢を持つ短剣。それは剃刀のような刀身が背骨格のように連なっている。
迫る二対にどう対処するか、美愛羽が出す答えは物理による叩き落としだった。
「水銀蛇腹剣」
美愛羽が自前の水銀に『水銀精霊』のフレーム能力を付与させて加工した武器である。
振るうと同時に連結部位が分かれ、縦横無尽に斬りかかる斬撃となるのだ。
鞭のような素早いしなりが夫婦剣を側面からはたき落とす。さながら俊敏な蛇が獲物を捕えるかのような軌道。壬晴はその絶技に瞠目する。
「どうしたの? まだまだこれからでしょう?」
美愛羽が不敵に笑む。
彼女を覆い護る蛇のように水銀の蛇腹剣が、その鋭い牙を光らせた。
「初見であれが通用しないなんてな」
「あら、それは随分と舐められたものね」
フフ、と美愛羽が口許に手を当てて笑う。
地面に叩き落とされた夫婦剣はそこから姿を消すと、壬晴の手許へと自動的に帰還を果たした。
「さて、様子見はもう終わりよ。これからあなたには私が持つフレームの力すべてを叩きつけ、完膚なきまでに蹂躙する。一瞬の油断も許されない戦いの最中であなたはどれまで生き残ることが出来るかしらね?」
美愛羽の周囲を幾多ものフレームが舞う。
『重力舞踊』による使用フレームの自動高速切替、その仕組みは薬室を次々と切替える回転式拳銃を彷彿とさせた。絶えず彼女の周囲を回りながらフレームが切替わり異能を発動させる。
「火焔流星弾」
ヘヴンズ・ドアはフレーム能力を弾丸として変化させ、射出することが可能。
美愛羽は銃口を真上にすると『火焔流星』の力を秘めた弾丸を撃ち放つ。それは空中でマグマの球体となると、そこから火焔の礫を降り注がせた。
「……っ!」
真上からの超範囲攻撃。視界を覆う程の流星群が壬晴を襲う。
『封鎖領域』の円環を頭上、斜向かい側に展開。物理的な威力の緩衝には向いてないがこれで凌ぐしか手はない。
降り注ぐ流星に壬晴の身が揺さぶられ、円環にヒビが差し込まれていく。長くは保たないだろう。だが、それでも容赦なく美愛羽の追撃が迫る。
「行きなさい、水銀精霊」
ウィップソードから水銀の一部を融解剥離させると、宙に三粒の涙滴を飛ばした。
それらは不規則な動きを見せながら壬晴の手前まで迫ると彗星の如く身を伸ばし、壬晴を串刺しにせんとするのだった。
フレームの同時使用。美愛羽の生命力は規格外だと言うのか。
「く……っ」
壬晴は空いた手を腰部に伸ばし夫婦剣の片割れを掴む。
迫る水銀の攻撃を反射神経を頼りに振るって逸らす。
かつて対明日香戦にて披露してみせた『絶刃』の力が秘められた短剣には触れたものの効果を打ち消す能力が備わっている。
水銀は短剣との衝突でその身を飛散させた。しかしながら、それで危機を脱したかと思えばそうではない。美愛羽は既に次なる攻撃の発動段階に移行している。
「大地の波動弾」
ヘヴンズ・ドアをライフルのように構え、反動に耐えるよう『重力舞踊』による制御を己の身にかける。
壬晴の『吸収転換』のフレームが『大地の波動弾』の攻撃力を割り出したが、どのような障壁を展開したところで真正面から受けてはならないと判断を下していた。
先程の『水銀精霊』は『大地の波動弾』の溜め時間を儲けるための注意引きでしかなかった。本来の目的はこの一撃で壬晴を葬り去ること。『火焔流星弾』の対応で動けなくなった隙を狙った攻撃が壬晴に迫ろうとしていた。
「さぁ、今度はどう凌ぐつもりかしら?」
トリガーを引く。そして、その銃砲からレーザービームさながら太い光軸が放たれた。
空気を裂き、大地を震撼させ、それは一直線に疾る。大地の力を吸収し、己のものへと還元する『大地の波動』はただでさえ高威力のヘヴンズ・ドアの一撃を強力無比なものへと変えていた。
「(デタラメ過ぎるだろ……!!)」
壬晴は歯噛みしつつ『封鎖領域』の円環を手前に変えた。しかし、破られるのは時間の問題。そして未だ降り注ぐ流星群に身を曝している状況では長く保たない。
「封鎖領域……このままでは……」
更なる重ねがけが必要になる。
壬晴は片方の手を腰部に伸ばして『夫婦剣』の柄に触れた。保持状態で効果発動出来る『八咫鏡』その反射鏡を『封鎖領域』に重ね、強度の傘増しを行った。
流星群の絨毯爆撃に曝されながら、真正面の攻撃に耐えていた壬晴は終ぞ、大轟音と共に巻き上がる土煙の中に身が隠されてしまった。
「ミハル……!」
「まさか、もう……?」
仲間達がその光景を見て緊迫に息を呑む。
誰もが終わりを悟っただろう。
「ううん、まだだよ……あの人は、こんなのでは終わらない」
「ああ、そうだ。まだまだこれからだ」
だが、彼を知る友人。そして巫雨蘭はまだ終わりを見せていないと信じている。
同じように戦いを見守る明日香の手は震えていた。
「ミハル……」
不安で仕方がない彼女の肩に杏がそっと手を置く。
彼女と目が合うと、にっこりと杏が微笑んだ。
「だいじょーぶ。信じてやりなよ。一之瀬くんの強さ、ちゃんと知ってるでしょ?」
「……うん、そうだね」
その言葉に明日香は弱気な心を振り払い、頷いてみせた。
「…………」
戦況は沈黙を維持している。美愛羽は『火焔流星弾』を宙に留まらせたまま、ヘヴンズ・ドアを構えて煙幕の方へと足を向かせる。
壬晴がどうなったのか。瀕死の状態ならトドメが必要だ。
そうして、ゆっくりと歩みを見せた美愛羽だったが、彼女が動き出した瞬間を狙うように煙幕から二対の『夫婦剣』が投げ込まれた。
「……!」
美愛羽は身の逸らしだけで回避。だが的が外れた『夫婦剣』は後方の、彼女の頭上にあった『火焔流星弾』の球体を真っ二つに斬り裂いた。『絶刃』の能力が込められたソレにより『火焔流星弾』が消滅。無力化される。
その光景を見て美愛羽は首を竦めた。
そうだ。これで終わってしまってはあまりにもつまらない。
自分がその手で見付け、必要だと思い、仲間として選んだ人間なのだ。この程度の窮地など乗り越えて当然なのだ。
「やはり、あなたはこの程度では終わらない」
美愛羽が楽しそうに笑う。
「…………」
颶風が吹き荒れ、すべてを薙ぎ払う。煙幕が晴れた視界の中で、壬晴は『神斬刀・天羽』を構えていた。無窮の風の護り。それが彼を生存させた力である。
「繰り返す生命の流転、運命を斬り開け無窮の風よ——羽風・流転無窮」
神斬刀・天羽、スキル発動『羽風・流転無窮』。絶えることのない無窮なる風の護りが壬晴を包み込む。
それはすべての不浄を振り払い、生命を護る天の風だ。
壬晴は顕在。僅かながらダメージを受けていたが、それでも闘争心は消えずより加速させていく。その眼差しには勝利を掴み取る意志が力強くあった。
「さぁ、ここからが本領発揮だ。いくぞミアハ!」
神斬刀・天羽を天高く掲げる。その白い刃は、天使が羽を広げるかのように風を舞い上げた。
円環の護りが硝子細工のように破砕し消滅する最中、壬晴はその盾の死角を利用し、美愛羽へと攻撃を仕掛けんとしていた。
壬晴は腰部の『夫婦剣・八尺瓊勾玉』のひとつを肩口に添えていた。既に投擲の段階に入っている。
「絶刃・勾玉手裏剣——」
全身を軸に、捻りを加えたスローイングが歪曲した軌道を描いて美愛羽へと迫る。
「そんな攻撃は見え見えよ」
奇襲のつもりだったが美愛羽相手には小細工にもならないようだ。
上体を僅かに逸らすだけでそれは避けられ、代わりにヘヴンズ・ドアのカウンター砲撃を見舞われる。
壬晴は再度『封鎖領域』を展開。そうして身を護りつつ、残った方の夫婦剣を即座にサイドスローの要領で投擲。壬晴の狙いは先んじて投げた夫婦剣の軌道変化だった。
二対の短剣は引き合う力を持つ。先に投げた方の短剣がブーメランの如く急な旋回を見せると背後から美愛羽を襲いかかる。
「なるほど……ブーメランのように変則軌道を見せる武器、普通なら厄介なものね」
前後からの挟襲。その狙いに勘付いた美愛羽は空中にフレームを出現させ生命力を込めた。
煌々と結晶板が輝きを放つ。あれは美愛羽が最も信頼を置く『重力舞踊』のフレームだ。
手を薙ぎ払う軽い動作。だが、それは緻密な操作を瞬間的に行っている。
美愛羽は斥力で夫婦剣を弾き返そうとしたが二対は威力を弱めるどころか、変わりなく突き進むのだった。
「(……これは、封印制度の能力付与……あの短剣にはフレーム能力を上乗せすることが出来るのね)」
そう断じた時、美愛羽の対応は迅速そのものであった。
左手を振るうと手許に武装を追加させる。
刃渡り十三寸、銀色の光沢を持つ短剣。それは剃刀のような刀身が背骨格のように連なっている。
迫る二対にどう対処するか、美愛羽が出す答えは物理による叩き落としだった。
「水銀蛇腹剣」
美愛羽が自前の水銀に『水銀精霊』のフレーム能力を付与させて加工した武器である。
振るうと同時に連結部位が分かれ、縦横無尽に斬りかかる斬撃となるのだ。
鞭のような素早いしなりが夫婦剣を側面からはたき落とす。さながら俊敏な蛇が獲物を捕えるかのような軌道。壬晴はその絶技に瞠目する。
「どうしたの? まだまだこれからでしょう?」
美愛羽が不敵に笑む。
彼女を覆い護る蛇のように水銀の蛇腹剣が、その鋭い牙を光らせた。
「初見であれが通用しないなんてな」
「あら、それは随分と舐められたものね」
フフ、と美愛羽が口許に手を当てて笑う。
地面に叩き落とされた夫婦剣はそこから姿を消すと、壬晴の手許へと自動的に帰還を果たした。
「さて、様子見はもう終わりよ。これからあなたには私が持つフレームの力すべてを叩きつけ、完膚なきまでに蹂躙する。一瞬の油断も許されない戦いの最中であなたはどれまで生き残ることが出来るかしらね?」
美愛羽の周囲を幾多ものフレームが舞う。
『重力舞踊』による使用フレームの自動高速切替、その仕組みは薬室を次々と切替える回転式拳銃を彷彿とさせた。絶えず彼女の周囲を回りながらフレームが切替わり異能を発動させる。
「火焔流星弾」
ヘヴンズ・ドアはフレーム能力を弾丸として変化させ、射出することが可能。
美愛羽は銃口を真上にすると『火焔流星』の力を秘めた弾丸を撃ち放つ。それは空中でマグマの球体となると、そこから火焔の礫を降り注がせた。
「……っ!」
真上からの超範囲攻撃。視界を覆う程の流星群が壬晴を襲う。
『封鎖領域』の円環を頭上、斜向かい側に展開。物理的な威力の緩衝には向いてないがこれで凌ぐしか手はない。
降り注ぐ流星に壬晴の身が揺さぶられ、円環にヒビが差し込まれていく。長くは保たないだろう。だが、それでも容赦なく美愛羽の追撃が迫る。
「行きなさい、水銀精霊」
ウィップソードから水銀の一部を融解剥離させると、宙に三粒の涙滴を飛ばした。
それらは不規則な動きを見せながら壬晴の手前まで迫ると彗星の如く身を伸ばし、壬晴を串刺しにせんとするのだった。
フレームの同時使用。美愛羽の生命力は規格外だと言うのか。
「く……っ」
壬晴は空いた手を腰部に伸ばし夫婦剣の片割れを掴む。
迫る水銀の攻撃を反射神経を頼りに振るって逸らす。
かつて対明日香戦にて披露してみせた『絶刃』の力が秘められた短剣には触れたものの効果を打ち消す能力が備わっている。
水銀は短剣との衝突でその身を飛散させた。しかしながら、それで危機を脱したかと思えばそうではない。美愛羽は既に次なる攻撃の発動段階に移行している。
「大地の波動弾」
ヘヴンズ・ドアをライフルのように構え、反動に耐えるよう『重力舞踊』による制御を己の身にかける。
壬晴の『吸収転換』のフレームが『大地の波動弾』の攻撃力を割り出したが、どのような障壁を展開したところで真正面から受けてはならないと判断を下していた。
先程の『水銀精霊』は『大地の波動弾』の溜め時間を儲けるための注意引きでしかなかった。本来の目的はこの一撃で壬晴を葬り去ること。『火焔流星弾』の対応で動けなくなった隙を狙った攻撃が壬晴に迫ろうとしていた。
「さぁ、今度はどう凌ぐつもりかしら?」
トリガーを引く。そして、その銃砲からレーザービームさながら太い光軸が放たれた。
空気を裂き、大地を震撼させ、それは一直線に疾る。大地の力を吸収し、己のものへと還元する『大地の波動』はただでさえ高威力のヘヴンズ・ドアの一撃を強力無比なものへと変えていた。
「(デタラメ過ぎるだろ……!!)」
壬晴は歯噛みしつつ『封鎖領域』の円環を手前に変えた。しかし、破られるのは時間の問題。そして未だ降り注ぐ流星群に身を曝している状況では長く保たない。
「封鎖領域……このままでは……」
更なる重ねがけが必要になる。
壬晴は片方の手を腰部に伸ばして『夫婦剣』の柄に触れた。保持状態で効果発動出来る『八咫鏡』その反射鏡を『封鎖領域』に重ね、強度の傘増しを行った。
流星群の絨毯爆撃に曝されながら、真正面の攻撃に耐えていた壬晴は終ぞ、大轟音と共に巻き上がる土煙の中に身が隠されてしまった。
「ミハル……!」
「まさか、もう……?」
仲間達がその光景を見て緊迫に息を呑む。
誰もが終わりを悟っただろう。
「ううん、まだだよ……あの人は、こんなのでは終わらない」
「ああ、そうだ。まだまだこれからだ」
だが、彼を知る友人。そして巫雨蘭はまだ終わりを見せていないと信じている。
同じように戦いを見守る明日香の手は震えていた。
「ミハル……」
不安で仕方がない彼女の肩に杏がそっと手を置く。
彼女と目が合うと、にっこりと杏が微笑んだ。
「だいじょーぶ。信じてやりなよ。一之瀬くんの強さ、ちゃんと知ってるでしょ?」
「……うん、そうだね」
その言葉に明日香は弱気な心を振り払い、頷いてみせた。
「…………」
戦況は沈黙を維持している。美愛羽は『火焔流星弾』を宙に留まらせたまま、ヘヴンズ・ドアを構えて煙幕の方へと足を向かせる。
壬晴がどうなったのか。瀕死の状態ならトドメが必要だ。
そうして、ゆっくりと歩みを見せた美愛羽だったが、彼女が動き出した瞬間を狙うように煙幕から二対の『夫婦剣』が投げ込まれた。
「……!」
美愛羽は身の逸らしだけで回避。だが的が外れた『夫婦剣』は後方の、彼女の頭上にあった『火焔流星弾』の球体を真っ二つに斬り裂いた。『絶刃』の能力が込められたソレにより『火焔流星弾』が消滅。無力化される。
その光景を見て美愛羽は首を竦めた。
そうだ。これで終わってしまってはあまりにもつまらない。
自分がその手で見付け、必要だと思い、仲間として選んだ人間なのだ。この程度の窮地など乗り越えて当然なのだ。
「やはり、あなたはこの程度では終わらない」
美愛羽が楽しそうに笑う。
「…………」
颶風が吹き荒れ、すべてを薙ぎ払う。煙幕が晴れた視界の中で、壬晴は『神斬刀・天羽』を構えていた。無窮の風の護り。それが彼を生存させた力である。
「繰り返す生命の流転、運命を斬り開け無窮の風よ——羽風・流転無窮」
神斬刀・天羽、スキル発動『羽風・流転無窮』。絶えることのない無窮なる風の護りが壬晴を包み込む。
それはすべての不浄を振り払い、生命を護る天の風だ。
壬晴は顕在。僅かながらダメージを受けていたが、それでも闘争心は消えずより加速させていく。その眼差しには勝利を掴み取る意志が力強くあった。
「さぁ、ここからが本領発揮だ。いくぞミアハ!」
神斬刀・天羽を天高く掲げる。その白い刃は、天使が羽を広げるかのように風を舞い上げた。
0
あなたにおすすめの小説
転生先はご近所さん?
フロイライン
ファンタジー
大学受験に失敗し、カノジョにフラれた俺は、ある事故に巻き込まれて死んでしまうが…
そんな俺に同情した神様が俺を転生させ、やり直すチャンスをくれた。
でも、並行世界で人々を救うつもりだった俺が転生した先は、近所に住む新婚の伊藤さんだった。
エレンディア王国記
火燈スズ
ファンタジー
不慮の事故で命を落とした小学校教師・大河は、
「選ばれた魂」として、奇妙な小部屋で目を覚ます。
導かれるように辿り着いたのは、
魔法と貴族が支配する、どこか現実とは異なる世界。
王家の十八男として生まれ、誰からも期待されず辺境送り――
だが、彼は諦めない。かつての教え子たちに向けて語った言葉を胸に。
「なんとかなるさ。生きてればな」
手にしたのは、心を視る目と、なかなか花開かぬ“器”。
教師として、王子として、そして何者かとして。
これは、“教える者”が世界を変えていく物語。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる