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CHAPTER Ⅴ
第223話 新キョウト都市奪還戦争 Ⅰ-① 決意
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新キョウト都市奪還戦争。
このグールに奪われた都市にはオレの弟のラクがいる。
ラクは何らかの方法をもって都市に蔓延るグール、西側の海から侵入してくるグールと戦い続けているらしい。
それも新キョウト都市が陥落した2099年からほぼ30年間、その戦いは続いているらしい。
しかしラクの神がかった戦いも限界を迎えており、もうあと1か月ほどで敵を抑えきることは不可能になる。
そうなった場合、大量の上級グールが人類の居住地域へと流入して、一気に人類の生存が難しくなる。
各都市もグールの攻撃にさらされ、多くの人命が失われるだろう。
その危機を防ぐため、戦神と呼ばれるラクを救出するために、この戦いにオレたちは挑むのだ。
困難かつ、厳しい戦いになる。
しかしこの戦いに向かう隊員に目に怯えは無かった。
各都市の精鋭は伊達ではない。
新トウキョウ都市、新オオサカ都市、そしてワイズという都市から離反したユキがまとめ上げている組織との共闘。さらに未だ復興のさなかにある新センダイ都市、新ヒロシマ都市。
そのいくつもの都市組織の中で選ばれた存在のみがこの戦争に参戦することとなった。
まさに人類が結集してこの戦いに当たるとして、各都市、各隊員たちは隊員ではないその家族友人に至るまで大いに興奮していた。
その理由の1つは、この奪還戦争に参加が認められることは人類の精鋭として認められることと同義であり、隊員とその家族親族は向こう30年はその栄誉によって栄えるだろうとまで言われていたからだ。
そんな映えある兵士たちの集結の熱気をよそに、オレはただ弟のラクに思いを馳せていた。
(ラク……、どうか無事にいてくれ……)
オレたちは新トウキョウ都市の精鋭と新センダイ都市の精鋭、さらに東部都市圏の代表たちと共に東部北部連合軍として規定の地点へと向かっている最中だ。
今日は1月18日。ユキが同時に進撃を開始すると言った1月20日まではまだ2日あったが、これはさすがに関東から関西の集合地点へと向かうのには数日を要するためだ。
さすがに4000人を超える軍隊が一度に進軍するのは目立ちすぎるということで、およそ2000人ほどの人員はあらかじめ少しずつ新オオサカ都市へと転移済となっており、1か月以上前から準備が進められていた。
そしていよいよ明日中にはすべての東軍、つまり東部北部連合軍は規程の地点へと集合する予定となっていた。
今回持ち込まれた兵器類の数も史上最大となっており、進軍を進める東軍の隊列の上にはおよそ20機の大型スカイベースが浮かんでいた。
新トウキョウ都市から出撃した連合軍の人数は後方支援部隊も含めると合計で6000人弱にもなっていた。
その後方支援部隊の面子もほぼ全員がA級隊員であり、正に東部北部地域の精鋭のみでこの軍は構成されていた。
オレはそんな精鋭軍の中、空中を滑るいくつものスカイベースの内の1機体に搭乗していた。
「セイさん。いよいよだね」
オレの隣にはユウナがいた。
「ユウナ。ああ、今回の戦いはかなり大規模になりそうだな。さすがに緊張してきたよ」
「ああ、うん。それもそうだね」
「なに?」
「ううん。戦争のこともそうだけど、ナナちゃんにユキさん。セイさんの兄妹の2人とは会えたけど、もう1人。弟のラクさんにももう少しで会えるねって思ってた。ちょっと変かな。こんな時に」
オレはユウナのその言葉が嬉しく、つい口が綻んだ。
「ああ……、いや変じゃない。嬉しいよ。確かに、そうだな。ユウナはオレの兄妹で会ってないのはもうラクだけだからな」
「ねえ、ラクさんてどんな人なの?」
「ラクか?」
「うん」
何と言うべきか。
「ラクはなまあ、暴れん坊だな」
「え、なにそれ?」
「いやあ、ラクが小学生……、まあ子供の時にいじめられてる子を見つけたことがあってさ。ラクはそのいじめをしてた年上の子とケンカになったんだ。こんなことして恥ずかしくないのか! とかって言ってたらしい」
「へえ……」
「それで、ケンカになってラク1人でいじめをしてた年上の子を3人も泣かせたりしてさ。オレはその子どもたちの親子さんに謝りに行ったり大変だったんだよ。ラクはオレは間違ってない! とか言って。他にも色々あるけど……」
「やっぱり。セイさんの弟さんなんだね」
「え?」
「責任感が強くて優しい。それはセイさんを見て育ったからだよ」
そんなことは考えたことはなかった。
「……そう、なのかな?」
「うん」
「はは。そうだといいけど」
「間違いないよ」
「……ユウナ」
「なに?」
「必ず生き残ろうな」
「……うん。絶対」
オレは狭い個室の中で、ユウナの肩を抱き寄せた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
翌日。
『あーあー。聞こえるかな?』
通信装置から突然阿倍野の声が聞こえてきた。
もうすぐでオレたち東軍の後進部隊は規定の集合地点に到着するというところだった。
すでに転移などで先行していた部隊は集合地点に到着している。
およそ3~6部隊ほどに分かれて東軍は集合地点
を目地していた。
オレたち佐々木班は都市のトップ部隊として阿倍野から直通の通信が可能な通信装置を装備していた。
この通信装置を直通とする部隊は二宮班、結城班とオレたちだけだ。
東班や欄島班とも繋がった別枠の通信装置もオレたちは渡されていた。
しかし、戦争が始まってしまったらオレたち東軍、西軍、ワイズ軍か結集するまでは特に使わないだろうとも最初に阿倍野が言っていた。
その阿倍野からの通信だった。
『どうしたんですか? この通信は新キョウト都市へ侵入するまでは使う予定はないって言ってませんでした?』
そう返事をするのは吻野だ。
彼女はすでにセイヤと共に東軍の集合場所にいるはずだ。
ちなみに阿倍野はワイズの本拠地から集合地点に向かうという報告を受けていた。
『モモか。セイヤやマサオミ。佐々木くんたちも聞こえているね』
『感度良好です。阿倍野マスター』
「はい。オレたちも通信は問題なく入っています」
二宮の答えが聞こえた後に続いてオレも返答した。
『よし。では聞いてくれ。想定外の事態が起こった』
(え!? 戦争はまだ始まってもないのに!?)
オレは阿倍野の言葉にかなり驚いた。
『どうしたんですか?』
これはセイヤの声だ。
『たった今ユキさんから連絡が入った。オレたち東軍の集合地点にグールが向かってきている。このままだとおよそ5時間ほどで会敵となるようだ』
「え!?」
つい大声が出てしまう。
『それはどの程度の規模なのですか? そこまで警戒する必要があるということでしょうか?』
こう言うのは二宮だ。
『警戒の必要はある。しかし、敵の規模はそこまでではない。EからC級のグールの群れでおよそ2万体だ』
「に、2万体!?」
『ちょっと。さっきからうるさい。佐々木くん。EからC級の群れなら特段私たちの苦戦する相手ではないはずよ』
吻野が通信装置越しにオレにツッコミを入れてきた。
こんなやりとりも久しぶりな気がする。
『モモの言う通り。相手は大半が下級グールの群れだ。この精鋭軍で相手にすれば簡単に殲滅できるだろう』
「ええと、ではなぜ警戒の必要があると?」
オレは阿倍野の言葉に素直に疑問を抱いた。
これはオレたちに対するグールの先鋒隊ではあるのだろう。
しかし簡単に倒せるならそう警戒には値しないはずだ。
阿倍野もオレを始めとしたみんなの疑問を感じ取ったのだろう。通信装置の向こうで1つ頷くのが分かった。
『これはおそらく敵のこれからの攻撃の準備材料だ。このグールの群れを殲滅した後で死霊術士タイプが後ろからオレたちに攻撃を仕掛けてくるはずだ』
「ああ……」
オレは阿倍野の言葉に納得した。
死霊術士型のグールは他のグールの死体を操り巨大な死骸の巨人を作って襲い掛かってくる。
オレたちが開戦した後、前方の上級グールを相手にしているところへ後方からその能力を使って挟み撃ちにするつもりなのだろう。
そのための準備としてのグールの群れということだ。
『ユキさんの超広範囲索敵によって現状が判明した。そして西軍、ワイズ軍の集合地点にも同様の規模のグールが向かっているそうだ』
(3か所ともか! グールたちもかなり準備していたみたいだな……)
『集合地点全てにですか! いや……、一体どういうことでしょうか? これは驚きですね。阿倍野マスター』
二宮がかなり驚いている。
オレは二宮がこんなに驚くのがちょっと意外だった。
『マサオミは気付いたかな?』
(え? なんだろう?)
『ええ。敵はなぜ私たちや西軍、ワイズ軍の集結地点に狙いを定めることができているんでしょうか』
オレは二宮の言っている意味がわからなかった。
敵はオレたちの同行を読んで襲ってきているだけだろう。
グールはいつもそうやってオレたちを苦しめる。
『その通り。マサオミ。みんな、よく聞いてくれ。この通信であえて明らかに宣言しよう。グールの攻撃により我々の中でグールに情報を渡している者がいることが分かった。つまり人類には裏切り者がいる』
オレは阿倍野の言葉に絶句した。
このグールに奪われた都市にはオレの弟のラクがいる。
ラクは何らかの方法をもって都市に蔓延るグール、西側の海から侵入してくるグールと戦い続けているらしい。
それも新キョウト都市が陥落した2099年からほぼ30年間、その戦いは続いているらしい。
しかしラクの神がかった戦いも限界を迎えており、もうあと1か月ほどで敵を抑えきることは不可能になる。
そうなった場合、大量の上級グールが人類の居住地域へと流入して、一気に人類の生存が難しくなる。
各都市もグールの攻撃にさらされ、多くの人命が失われるだろう。
その危機を防ぐため、戦神と呼ばれるラクを救出するために、この戦いにオレたちは挑むのだ。
困難かつ、厳しい戦いになる。
しかしこの戦いに向かう隊員に目に怯えは無かった。
各都市の精鋭は伊達ではない。
新トウキョウ都市、新オオサカ都市、そしてワイズという都市から離反したユキがまとめ上げている組織との共闘。さらに未だ復興のさなかにある新センダイ都市、新ヒロシマ都市。
そのいくつもの都市組織の中で選ばれた存在のみがこの戦争に参戦することとなった。
まさに人類が結集してこの戦いに当たるとして、各都市、各隊員たちは隊員ではないその家族友人に至るまで大いに興奮していた。
その理由の1つは、この奪還戦争に参加が認められることは人類の精鋭として認められることと同義であり、隊員とその家族親族は向こう30年はその栄誉によって栄えるだろうとまで言われていたからだ。
そんな映えある兵士たちの集結の熱気をよそに、オレはただ弟のラクに思いを馳せていた。
(ラク……、どうか無事にいてくれ……)
オレたちは新トウキョウ都市の精鋭と新センダイ都市の精鋭、さらに東部都市圏の代表たちと共に東部北部連合軍として規定の地点へと向かっている最中だ。
今日は1月18日。ユキが同時に進撃を開始すると言った1月20日まではまだ2日あったが、これはさすがに関東から関西の集合地点へと向かうのには数日を要するためだ。
さすがに4000人を超える軍隊が一度に進軍するのは目立ちすぎるということで、およそ2000人ほどの人員はあらかじめ少しずつ新オオサカ都市へと転移済となっており、1か月以上前から準備が進められていた。
そしていよいよ明日中にはすべての東軍、つまり東部北部連合軍は規程の地点へと集合する予定となっていた。
今回持ち込まれた兵器類の数も史上最大となっており、進軍を進める東軍の隊列の上にはおよそ20機の大型スカイベースが浮かんでいた。
新トウキョウ都市から出撃した連合軍の人数は後方支援部隊も含めると合計で6000人弱にもなっていた。
その後方支援部隊の面子もほぼ全員がA級隊員であり、正に東部北部地域の精鋭のみでこの軍は構成されていた。
オレはそんな精鋭軍の中、空中を滑るいくつものスカイベースの内の1機体に搭乗していた。
「セイさん。いよいよだね」
オレの隣にはユウナがいた。
「ユウナ。ああ、今回の戦いはかなり大規模になりそうだな。さすがに緊張してきたよ」
「ああ、うん。それもそうだね」
「なに?」
「ううん。戦争のこともそうだけど、ナナちゃんにユキさん。セイさんの兄妹の2人とは会えたけど、もう1人。弟のラクさんにももう少しで会えるねって思ってた。ちょっと変かな。こんな時に」
オレはユウナのその言葉が嬉しく、つい口が綻んだ。
「ああ……、いや変じゃない。嬉しいよ。確かに、そうだな。ユウナはオレの兄妹で会ってないのはもうラクだけだからな」
「ねえ、ラクさんてどんな人なの?」
「ラクか?」
「うん」
何と言うべきか。
「ラクはなまあ、暴れん坊だな」
「え、なにそれ?」
「いやあ、ラクが小学生……、まあ子供の時にいじめられてる子を見つけたことがあってさ。ラクはそのいじめをしてた年上の子とケンカになったんだ。こんなことして恥ずかしくないのか! とかって言ってたらしい」
「へえ……」
「それで、ケンカになってラク1人でいじめをしてた年上の子を3人も泣かせたりしてさ。オレはその子どもたちの親子さんに謝りに行ったり大変だったんだよ。ラクはオレは間違ってない! とか言って。他にも色々あるけど……」
「やっぱり。セイさんの弟さんなんだね」
「え?」
「責任感が強くて優しい。それはセイさんを見て育ったからだよ」
そんなことは考えたことはなかった。
「……そう、なのかな?」
「うん」
「はは。そうだといいけど」
「間違いないよ」
「……ユウナ」
「なに?」
「必ず生き残ろうな」
「……うん。絶対」
オレは狭い個室の中で、ユウナの肩を抱き寄せた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
翌日。
『あーあー。聞こえるかな?』
通信装置から突然阿倍野の声が聞こえてきた。
もうすぐでオレたち東軍の後進部隊は規定の集合地点に到着するというところだった。
すでに転移などで先行していた部隊は集合地点に到着している。
およそ3~6部隊ほどに分かれて東軍は集合地点
を目地していた。
オレたち佐々木班は都市のトップ部隊として阿倍野から直通の通信が可能な通信装置を装備していた。
この通信装置を直通とする部隊は二宮班、結城班とオレたちだけだ。
東班や欄島班とも繋がった別枠の通信装置もオレたちは渡されていた。
しかし、戦争が始まってしまったらオレたち東軍、西軍、ワイズ軍か結集するまでは特に使わないだろうとも最初に阿倍野が言っていた。
その阿倍野からの通信だった。
『どうしたんですか? この通信は新キョウト都市へ侵入するまでは使う予定はないって言ってませんでした?』
そう返事をするのは吻野だ。
彼女はすでにセイヤと共に東軍の集合場所にいるはずだ。
ちなみに阿倍野はワイズの本拠地から集合地点に向かうという報告を受けていた。
『モモか。セイヤやマサオミ。佐々木くんたちも聞こえているね』
『感度良好です。阿倍野マスター』
「はい。オレたちも通信は問題なく入っています」
二宮の答えが聞こえた後に続いてオレも返答した。
『よし。では聞いてくれ。想定外の事態が起こった』
(え!? 戦争はまだ始まってもないのに!?)
オレは阿倍野の言葉にかなり驚いた。
『どうしたんですか?』
これはセイヤの声だ。
『たった今ユキさんから連絡が入った。オレたち東軍の集合地点にグールが向かってきている。このままだとおよそ5時間ほどで会敵となるようだ』
「え!?」
つい大声が出てしまう。
『それはどの程度の規模なのですか? そこまで警戒する必要があるということでしょうか?』
こう言うのは二宮だ。
『警戒の必要はある。しかし、敵の規模はそこまでではない。EからC級のグールの群れでおよそ2万体だ』
「に、2万体!?」
『ちょっと。さっきからうるさい。佐々木くん。EからC級の群れなら特段私たちの苦戦する相手ではないはずよ』
吻野が通信装置越しにオレにツッコミを入れてきた。
こんなやりとりも久しぶりな気がする。
『モモの言う通り。相手は大半が下級グールの群れだ。この精鋭軍で相手にすれば簡単に殲滅できるだろう』
「ええと、ではなぜ警戒の必要があると?」
オレは阿倍野の言葉に素直に疑問を抱いた。
これはオレたちに対するグールの先鋒隊ではあるのだろう。
しかし簡単に倒せるならそう警戒には値しないはずだ。
阿倍野もオレを始めとしたみんなの疑問を感じ取ったのだろう。通信装置の向こうで1つ頷くのが分かった。
『これはおそらく敵のこれからの攻撃の準備材料だ。このグールの群れを殲滅した後で死霊術士タイプが後ろからオレたちに攻撃を仕掛けてくるはずだ』
「ああ……」
オレは阿倍野の言葉に納得した。
死霊術士型のグールは他のグールの死体を操り巨大な死骸の巨人を作って襲い掛かってくる。
オレたちが開戦した後、前方の上級グールを相手にしているところへ後方からその能力を使って挟み撃ちにするつもりなのだろう。
そのための準備としてのグールの群れということだ。
『ユキさんの超広範囲索敵によって現状が判明した。そして西軍、ワイズ軍の集合地点にも同様の規模のグールが向かっているそうだ』
(3か所ともか! グールたちもかなり準備していたみたいだな……)
『集合地点全てにですか! いや……、一体どういうことでしょうか? これは驚きですね。阿倍野マスター』
二宮がかなり驚いている。
オレは二宮がこんなに驚くのがちょっと意外だった。
『マサオミは気付いたかな?』
(え? なんだろう?)
『ええ。敵はなぜ私たちや西軍、ワイズ軍の集結地点に狙いを定めることができているんでしょうか』
オレは二宮の言っている意味がわからなかった。
敵はオレたちの同行を読んで襲ってきているだけだろう。
グールはいつもそうやってオレたちを苦しめる。
『その通り。マサオミ。みんな、よく聞いてくれ。この通信であえて明らかに宣言しよう。グールの攻撃により我々の中でグールに情報を渡している者がいることが分かった。つまり人類には裏切り者がいる』
オレは阿倍野の言葉に絶句した。
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本作は執筆補助ツールとして生成AIを使用しています。
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