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運命の君とふたりで2
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「は……」
早く凛と繋がりたくて、早く挿入てほしくてたまらない。後ろが疼いて仕方がない。自分がこんなにセックスに貪婪だったなんて知らなかった。
ほんの数ヶ月前までは「彼女作るより友達とふざけたりゲームやってる方が楽しい」なんて思っていたのに。
愛しい人とこうして睦み合う悦びを覚えてしまった今、それを知らなかった頃に戻るなんて出来ないと、蒼は改めて思う。それだけ、番との交わりはオメガにとっては避けられない運命であり、本能なのだ。
ある意味麻薬のようなものだとも言える。番えてしまえばその誘惑には抗い難く、離れられない。その存在なくしては生きてはいけない。
麻薬と違うのは――一度中毒になってしまうと二度と元には戻れない、ということだ。
(俺ももう、凛がいなきゃ……)
身体を震わせながら、蒼は大きく息をついた。
凛は座っている蒼を再び抱き上げると、今度は逆向きに座らせた。今、蒼は凛に背中を向けて膝に乗っている。
「少し腰浮かせられる?」
「ん……」
蒼が凛の膝を跨いでいる足を床につけて少し腰を上げると、ちょうど後孔が凛の屹立に触れた。すかさず凛は自身を蒼の入り口に宛てがう。
「蒼、そのまま腰下ろして」
蒼は言われるままにゆっくりと座るように腰を下ろす。しかしあまり力が入らず、上手く凛自身を迎えることが出来ない。
「んっ……あぁ……むり……はいらな……」
「痛い?」
「いた、くはない……けど、り、んのおおき、すぎ……っ」
相も変わらず自分のものとは見た目が違いすぎる凛のそれに、蒼は戸惑いながら触れる。
「それって、褒め言葉?」
「っ、ぐ……」
凛が軽く放った言葉にまたしても負けず嫌いが発動したのか、蒼は凛の脚をぎゅっと掴んで下半身に体重をかけた。
「ん、う……んん……」
昼に散々穿たれたそこはまだ柔らかさを湛えていたようで、凛の前戯も手伝って彼の中心を意外にも容易く飲み込んでいった。
自重がかかっているせいか屹立は深く入り込み、形成されてさほど経っていない蒼の子宮口にまで到達していた。
「はぁっ……も、いっちゃ……よ……っ」
途端にふるっと身体を大きく震わせる蒼。全身は既に総毛立っており、快感に蝕まれていることを示している。
「は……蒼の中、気持ちよすぎだよ……ずっと入ってたい」
凛がゆるゆると動き出した。下から軽く突き上げながら前に手を伸ばして蒼自身を握り込み、更には彼のうなじに舌を這わせねっとりと舐め上げる。
「あぁっ! ……っは、っ」
甘い悲鳴を上げたかと思うと、一際大きく体を揺らし蒼は吐精した。
「――気持ちよかった?」
「は……、はぁ、は……、な、なにすん、の、りん……っ、うなじ、なめな……ちょ……あっ、あぁっ」
少し掠れた声で問う凛に、肩で息をする蒼が責めるような言葉を紡ぐ。放ったばかりの中心を握る凛の手は白濁に塗れていたが、それの助けを借りてますます滑らかに動き、蒼を愛撫し続けている。
「嫌だった?」
「んん……ま、って……っ、いったば、か……ひっ」
突然、凛が蒼の子宮口を突き、その身体が大きく反応する。
「まだ大丈夫だよね? 始まったばかりだよ?」
尋ねつつ、凛は蒼を立たせて湯船脇の壁に取りつけられている手すりを掴ませる。そして後ろから細い腰を貫いて律動を再開した。
「あっ、あ、あ……っ、やぁっ、り、んっ、たすけ……っ」
穿たれるたびに蒼の口からは助けを求める声が上がる。しかし本当に助けてほしいわけではないことを知る凛は、尚も突き上げ続ける。
「あ、いしてるよ……蒼……っ」
「はぁっ、ん……、お、おれも……っ、りん、あいし、て……! あぁっ」
背中からひしひしと伝わってくる凛の想いを、蒼は小さな身体で必死に受け止めた。
浴室には肌がぶつかり合う音と、そこから生まれる粘着質な音、それから蒼の嬌声が混じり合い反響している。その和音は蒼の羞恥心をじわじわと刺激し、ますます彼を溶かしてしまう。
「りん……っ、り、ん……! んんっ、あ……も、おれ……うぁっ、あぁっ」
凛の抽挿が激しさを増してから幾度か穿たれた後、ひときわ大きな喘ぎ声を上げ、蒼は再び達した。後孔を突かれただけで吐精したのは初めてだった。
「く……っ、」
そのすぐ後に、凛も欲を吐き出した。
浴室で何度も交わった後、二人は一緒に湯船につかった。当然ながら凛が蒼を後ろから抱き抱える格好だ。家を建てる時に蒼の父が浴室の広さにはこだわったため、大きめのバスタブには二人が入ってもさほど窮屈さは感じることはなく、比較的快適につかることが出来た。
浴室での情事に精魂尽き果てた蒼は、完全に身体を凛に預けている。
時折、天井から滴が湯船に落ちては音を立てる。
「蒼、好きだよ……愛してる」
何度も何度も呟きながら、凛は止めることなく蒼の首筋にくちびるを落とす。正確には首筋にある跡――己の歯形にキスをしているのだ。出血の名残りすらあるどす黒い噛み跡は、端から見ればそれは痛々しく映ることだろう。しかし二人にとってはそれこそが心身ともに強固に繋がった証なのだ。
もし似たような跡が他の部分にあったなら、凛はそれを癒そうと手を尽くすだろう。蒼のきれいな身体に傷など残してはならないと全力で治すだろう。
しかしこのうなじの跡だけは別だ。これは所有の刻印とも言える証で、蒼のこの場所にこの印を残せるのはこの世でただ一人――凛だけなのだ。
だからこそ凛は執拗に己の噛み跡に執着するし、蒼は蒼でそこに未だに残るひりひりとした痛みさえ愛しいと感じるのだ。
「ん……俺も。凛のこと大好きだよ」
蒼が湯の中で凛の手をぎゅ、と握る。
「――胸を切り開いて、今にも破裂しそうな俺の想いを取り出して、すべて蒼に受け渡してしまえたらどんなに楽になるだろう、っていつも思ってた。それくらい、ずっと苦しかった……ううん、今でも苦しい」
伝えても伝えても、きっとこの想いの大きさが蒼にすべて届くことは一生ないと思う――凛はそう呟いた。
悲痛なまでの訴えに、蒼の胸が苦しくなる。それは決して嫌な感覚ではなかった。嬉しくて苦しい――この不思議な感覚を人々は何と呼ぶのだろうか。
「ごめんな……ずっと苦しい想いさせてて」
蒼が手を後ろに伸ばし、凛の頭を撫でた。
「蒼のせいじゃないよ。これが俺の運命だったんだから。俺こそごめんね、蒼を俺の運命に巻き込んでしまった」
蒼の身体がオメガに変わってしまったことを言っているのだろう。こうして散々お互いの愛を分け合った今でも、凛は自分の罪悪感を完全に消し去ることが出来ていないようで、その声には少しの翳りを孕んでいた。
それが痛いほど分かっている蒼は、ふ、と笑った後、
「凛だけのじゃないよ、俺たちの運命だよ。勝手に自己完結するなよ、俺も入れろ」
あえてぶっきらぼうにそう言い放ち、首を反らせて天井を仰いだ。
「ありがとう、蒼。本音を言えば本当に嬉しくてたまらないんだ。蒼が覚醒してくれて、俺の番になってくれたこと」
「俺も凛に他に番がいたって勘違いしてた時は、オメガになんてならなきゃよかった、って思ったけど、今は……オメガになれてよかった、って言えるよ。だからこそ凛の番になれたんだから」
運命の番だから好きになったのか、それとも凛だから好きになったのか――蒼にすらどれが正解か分からない。でもこれだけははっきりと言える。こんなにも愛していて、自分の心身をまるごと捧げても厭わない相手は凛だけだと。
「蒼……! ありがとう。俺、蒼をずっと守るから!」
凛が感動を湛えた声音で、蒼をきつく抱きしめた。
「俺も、凛に相応しい相手になれるよう頑張るよ」
「蒼は今のままでいいよ。それ以上可愛くなったら、誰に狙われるか分からないから」
「ははは……そんなこと思ってるの凛だけだから」
蒼が言った【凛に相応しい末永蒼】と、凛が思うそれはおそらく相当乖離していると思われるが、そこは指摘しないでおいた。
「何言ってるの。蒼は女子の中でも女の子みたいで可愛いって言われてるし、男でも『末永が女の子だったらなぁ』って言ってるやついるし、その内絶対『男でもいい』ってやつが出てくるよ……あぁもう! 蒼が可愛いのは嬉しいけど、狙われるのは困る……こんなジレンマ初めてだよ……」
「……凛、もしかしてキャラが変わったんじゃなくて、元々こういう性格だったのか?」
背後で湯面を揺らしながら蒼の頭に頬摺りをする凛には、蒼の一言は届かなかった。
早く凛と繋がりたくて、早く挿入てほしくてたまらない。後ろが疼いて仕方がない。自分がこんなにセックスに貪婪だったなんて知らなかった。
ほんの数ヶ月前までは「彼女作るより友達とふざけたりゲームやってる方が楽しい」なんて思っていたのに。
愛しい人とこうして睦み合う悦びを覚えてしまった今、それを知らなかった頃に戻るなんて出来ないと、蒼は改めて思う。それだけ、番との交わりはオメガにとっては避けられない運命であり、本能なのだ。
ある意味麻薬のようなものだとも言える。番えてしまえばその誘惑には抗い難く、離れられない。その存在なくしては生きてはいけない。
麻薬と違うのは――一度中毒になってしまうと二度と元には戻れない、ということだ。
(俺ももう、凛がいなきゃ……)
身体を震わせながら、蒼は大きく息をついた。
凛は座っている蒼を再び抱き上げると、今度は逆向きに座らせた。今、蒼は凛に背中を向けて膝に乗っている。
「少し腰浮かせられる?」
「ん……」
蒼が凛の膝を跨いでいる足を床につけて少し腰を上げると、ちょうど後孔が凛の屹立に触れた。すかさず凛は自身を蒼の入り口に宛てがう。
「蒼、そのまま腰下ろして」
蒼は言われるままにゆっくりと座るように腰を下ろす。しかしあまり力が入らず、上手く凛自身を迎えることが出来ない。
「んっ……あぁ……むり……はいらな……」
「痛い?」
「いた、くはない……けど、り、んのおおき、すぎ……っ」
相も変わらず自分のものとは見た目が違いすぎる凛のそれに、蒼は戸惑いながら触れる。
「それって、褒め言葉?」
「っ、ぐ……」
凛が軽く放った言葉にまたしても負けず嫌いが発動したのか、蒼は凛の脚をぎゅっと掴んで下半身に体重をかけた。
「ん、う……んん……」
昼に散々穿たれたそこはまだ柔らかさを湛えていたようで、凛の前戯も手伝って彼の中心を意外にも容易く飲み込んでいった。
自重がかかっているせいか屹立は深く入り込み、形成されてさほど経っていない蒼の子宮口にまで到達していた。
「はぁっ……も、いっちゃ……よ……っ」
途端にふるっと身体を大きく震わせる蒼。全身は既に総毛立っており、快感に蝕まれていることを示している。
「は……蒼の中、気持ちよすぎだよ……ずっと入ってたい」
凛がゆるゆると動き出した。下から軽く突き上げながら前に手を伸ばして蒼自身を握り込み、更には彼のうなじに舌を這わせねっとりと舐め上げる。
「あぁっ! ……っは、っ」
甘い悲鳴を上げたかと思うと、一際大きく体を揺らし蒼は吐精した。
「――気持ちよかった?」
「は……、はぁ、は……、な、なにすん、の、りん……っ、うなじ、なめな……ちょ……あっ、あぁっ」
少し掠れた声で問う凛に、肩で息をする蒼が責めるような言葉を紡ぐ。放ったばかりの中心を握る凛の手は白濁に塗れていたが、それの助けを借りてますます滑らかに動き、蒼を愛撫し続けている。
「嫌だった?」
「んん……ま、って……っ、いったば、か……ひっ」
突然、凛が蒼の子宮口を突き、その身体が大きく反応する。
「まだ大丈夫だよね? 始まったばかりだよ?」
尋ねつつ、凛は蒼を立たせて湯船脇の壁に取りつけられている手すりを掴ませる。そして後ろから細い腰を貫いて律動を再開した。
「あっ、あ、あ……っ、やぁっ、り、んっ、たすけ……っ」
穿たれるたびに蒼の口からは助けを求める声が上がる。しかし本当に助けてほしいわけではないことを知る凛は、尚も突き上げ続ける。
「あ、いしてるよ……蒼……っ」
「はぁっ、ん……、お、おれも……っ、りん、あいし、て……! あぁっ」
背中からひしひしと伝わってくる凛の想いを、蒼は小さな身体で必死に受け止めた。
浴室には肌がぶつかり合う音と、そこから生まれる粘着質な音、それから蒼の嬌声が混じり合い反響している。その和音は蒼の羞恥心をじわじわと刺激し、ますます彼を溶かしてしまう。
「りん……っ、り、ん……! んんっ、あ……も、おれ……うぁっ、あぁっ」
凛の抽挿が激しさを増してから幾度か穿たれた後、ひときわ大きな喘ぎ声を上げ、蒼は再び達した。後孔を突かれただけで吐精したのは初めてだった。
「く……っ、」
そのすぐ後に、凛も欲を吐き出した。
浴室で何度も交わった後、二人は一緒に湯船につかった。当然ながら凛が蒼を後ろから抱き抱える格好だ。家を建てる時に蒼の父が浴室の広さにはこだわったため、大きめのバスタブには二人が入ってもさほど窮屈さは感じることはなく、比較的快適につかることが出来た。
浴室での情事に精魂尽き果てた蒼は、完全に身体を凛に預けている。
時折、天井から滴が湯船に落ちては音を立てる。
「蒼、好きだよ……愛してる」
何度も何度も呟きながら、凛は止めることなく蒼の首筋にくちびるを落とす。正確には首筋にある跡――己の歯形にキスをしているのだ。出血の名残りすらあるどす黒い噛み跡は、端から見ればそれは痛々しく映ることだろう。しかし二人にとってはそれこそが心身ともに強固に繋がった証なのだ。
もし似たような跡が他の部分にあったなら、凛はそれを癒そうと手を尽くすだろう。蒼のきれいな身体に傷など残してはならないと全力で治すだろう。
しかしこのうなじの跡だけは別だ。これは所有の刻印とも言える証で、蒼のこの場所にこの印を残せるのはこの世でただ一人――凛だけなのだ。
だからこそ凛は執拗に己の噛み跡に執着するし、蒼は蒼でそこに未だに残るひりひりとした痛みさえ愛しいと感じるのだ。
「ん……俺も。凛のこと大好きだよ」
蒼が湯の中で凛の手をぎゅ、と握る。
「――胸を切り開いて、今にも破裂しそうな俺の想いを取り出して、すべて蒼に受け渡してしまえたらどんなに楽になるだろう、っていつも思ってた。それくらい、ずっと苦しかった……ううん、今でも苦しい」
伝えても伝えても、きっとこの想いの大きさが蒼にすべて届くことは一生ないと思う――凛はそう呟いた。
悲痛なまでの訴えに、蒼の胸が苦しくなる。それは決して嫌な感覚ではなかった。嬉しくて苦しい――この不思議な感覚を人々は何と呼ぶのだろうか。
「ごめんな……ずっと苦しい想いさせてて」
蒼が手を後ろに伸ばし、凛の頭を撫でた。
「蒼のせいじゃないよ。これが俺の運命だったんだから。俺こそごめんね、蒼を俺の運命に巻き込んでしまった」
蒼の身体がオメガに変わってしまったことを言っているのだろう。こうして散々お互いの愛を分け合った今でも、凛は自分の罪悪感を完全に消し去ることが出来ていないようで、その声には少しの翳りを孕んでいた。
それが痛いほど分かっている蒼は、ふ、と笑った後、
「凛だけのじゃないよ、俺たちの運命だよ。勝手に自己完結するなよ、俺も入れろ」
あえてぶっきらぼうにそう言い放ち、首を反らせて天井を仰いだ。
「ありがとう、蒼。本音を言えば本当に嬉しくてたまらないんだ。蒼が覚醒してくれて、俺の番になってくれたこと」
「俺も凛に他に番がいたって勘違いしてた時は、オメガになんてならなきゃよかった、って思ったけど、今は……オメガになれてよかった、って言えるよ。だからこそ凛の番になれたんだから」
運命の番だから好きになったのか、それとも凛だから好きになったのか――蒼にすらどれが正解か分からない。でもこれだけははっきりと言える。こんなにも愛していて、自分の心身をまるごと捧げても厭わない相手は凛だけだと。
「蒼……! ありがとう。俺、蒼をずっと守るから!」
凛が感動を湛えた声音で、蒼をきつく抱きしめた。
「俺も、凛に相応しい相手になれるよう頑張るよ」
「蒼は今のままでいいよ。それ以上可愛くなったら、誰に狙われるか分からないから」
「ははは……そんなこと思ってるの凛だけだから」
蒼が言った【凛に相応しい末永蒼】と、凛が思うそれはおそらく相当乖離していると思われるが、そこは指摘しないでおいた。
「何言ってるの。蒼は女子の中でも女の子みたいで可愛いって言われてるし、男でも『末永が女の子だったらなぁ』って言ってるやついるし、その内絶対『男でもいい』ってやつが出てくるよ……あぁもう! 蒼が可愛いのは嬉しいけど、狙われるのは困る……こんなジレンマ初めてだよ……」
「……凛、もしかしてキャラが変わったんじゃなくて、元々こういう性格だったのか?」
背後で湯面を揺らしながら蒼の頭に頬摺りをする凛には、蒼の一言は届かなかった。
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