俺は普通の高校生なので、

雨ノ千雨

文字の大きさ
319 / 793
1章 魔法少女とは出逢わない

1章51 死線上で揺蕩う窮余の一択 ①

しおりを挟む
 学園北部。


 学園内の敷地から裏山へ入る其処には大きな木が立っている。


 その木の足元にはスコップが一本、地面に突き立っていた。


 墓標のように――



 ズッと、音が鳴る。


 足を地面に引き摺って其処へ一歩近寄ると、カサリと木の裏の茂みが揺れる。


 弥堂 優輝びとう ゆうきは眼を細め、足を止めた。



 子の刻、夜は深まり。


 人の灯りの届かない山裾。


 唯一の拠り所となる月の灯りは雲に遮られ、辺りは暗く深い青に覆われていた。


 ほんの僅かにこの場の光源となるのは掠れた蒼銀。


 大分頼りなくなったその光を眼の奥に宿す弥堂本人にだけ、その光は視えない。



 世界を光で照らす者は、光と同時に陰を齎すと廻夜 朝次めぐりや あさつぐが云った。


 強大で輝かしい者の目に映らぬように矮小で卑小なる者たちが身を潜める為の陰を齎すと。


 照らす本人は何処にも逃げ隠れも出来ず、全てを明るみに写し出され、その姿が不足するようなものであったならばたちまちに民衆たちから責め立てられる。

 陰に隠れる名の知れぬ者たちが、顔も見せずに石を投げつけてくるのだ。


 この時、この場に限っては、そんな照らす側の役回りが弥堂に回ってきていた。


「やってられねえな」と心中で自嘲し、ドクンと心臓に火を入れた。


 最期の焔。


 少しばかり確かなものとなった蒼い焔が闇夜で揺らめくと、くるるるると喉を鳴らす音が静寂に乗った。



 喜びがあった。



 弥堂は闇夜の向こうへ声を向ける。



「だから言っただろ。喰うも喰わないも自由だが、自己責任だと」



 声にも鳴らない悲し気な息が葉を揺らしカサリと擦れる。



「わかっている」



 弥堂は胸元から吊るしたペンダントトップを左手で握ると、毟り取るようにチェーンを外しながら歩き出す。

 左手にチェーンを巻き付け握りなおすと、ペンダントトップが闇夜にゆらめいた。

 罪悪の痛み――赤黒いティアドロップが吊るされた背信の逆さ十字。



 生き物はその身に穢れを溜め込み、生きながら罪を重ねる。

 死した時に身が朽ち魂が解け、その全てが『世界』へと還る。

 そうして過去も未来も現在も、全ての時の生を神に捧げれば全ての罪が赦され、『世界』の一つとなることを許可され、『世界』と一つとなる。

 だから、死は恐れるものではなく、神へと自分を捧げる喜びなのだ。


(――詭弁だ)


 弥堂の師であるエルフィーネが所属していた宗教団体の教えであり、洗脳に等しい信仰で信者にそう思い込ませることで死兵となることを強要し、他者を殺めることを強要する。

 神など何処にもおらず、人間が人間の都合で殺しを罪としたり、正当化したりしているだけだ。



「――今、楽にしてやる」



 ソレは「むぁ~ん」とひとつ泣いた。


 そこに喜びなどあるはずがない。


 十字架にその罪を磔に。


 土に刺さったボールペンの先から垂れたネコのアクセサリーが闇夜にゆらめいた。











 バタンと、後ろ手で強く扉を閉めると古びた木造のドアが軋む。


 鍵をかける手間や時間すら惜しみ、ドカドカと足音を立てながら散らばった玄関をさらに踏み荒らして奥に進む。


 数歩で踏破してしまうような狭く短い廊下を抜け、古い木造アパートの一室の唯一の部屋に入ると一息つく――ことは出来ずに、逆に息を呑んだ。



「――おかえりなさい。ボラフさん」



 自分が一人暮らし用に借りているはずのワンルームには先客が居た。


「――アス……、さま……」



 6畳間の中央に置かれたちゃぶ台の上に腰かけて、月明かりを頼りに本を読んでいたのはボラフの上司であるアスだった。

 薄暗くカビ臭い部屋の中で、よく磨かれた眼鏡フレームが銀色の光を反射した。


「……どうして、ここに……」


 絞り出すように問いかけながら、チラリと彼の足元へ目を遣る。


 土足のまま足を組んで座るアスの靴の下には、ちゃぶ台の上に置いておいたはずの植木鉢がある。


 床に立てて置かれた植木鉢の縁にアスの爪先が乗っており、その鉢に植えられた花の茎は硬直したように真っ直ぐ縦に伸びて、若干震えているようにも見える。



「どうして? 当然アナタを待っていたに決まっているじゃないですか」


 聞かずともわかるような無意味な問いに呆れの声でアスは答える。

 効率の悪い会話を彼は嫌った。


「それは、そうだろうけどよ……、俺に一体なんの――」

「――何の用か、ですって?」


 そして今夜は特に無駄な話を嫌った。


「――グッ⁉」


 つい一瞬前までちゃぶ台で足を組んで座っていたはずのアスが立ち上がり、ボラフの首を掴んで宙吊りにしていた。


「何故、やれと言われたことが出来ない?」

「オッ、オレはちゃんと――」

「――ちゃんと? ちゃんと何をしてきた? 今日はあのニンゲンの男を殺せと言ったはずだ。彼女の前で」

「そ、それは――」

「――失敗しただけ、だと? ふざけるな。そんな茶番に付き合うのはこれで最後だと前回言っただろう」

「ち、ちがっ――」

「――違わない。ニンゲンごときを相手に、ゴミクズー5体に促成溶液セイタンズミルクも使い切って失敗するはずがない。なんならオマエ単独でも事足りるだろう」

「くッ、グッ……ッ!」


 ギチギチと魂が直接締め上げられるような圧迫感にボラフの息が詰まる。

 アスの眼鏡の奥の銀色の瞳に赤い光が宿る。

 鋭いその光に射竦められながらしばし無言で吊るされる。


 何秒かしてボラフは畳みの上に落とされた。

 圧倒的に格上の存在の前に身を丸める。


「……ふぅ、困ったものです。前回でご理解いただけたと、あれで話はついたと、そう認識していたんですがね」


 幾分気分が和らいだのか、アスの口調が元のものに戻る。


 荒く息を吐き出すボラフは顔は上げないまま、土足のまま畳を踏むアスの靴だけを見張る。


「とはいえ、既に伝達したとおり、これまでと同じにはいかない。出来ませんでした、失敗しましたで、じゃあ次は頑張りましょうと――もうその段階にはない」

「……っ」

「出来ないのであれば、やらないのであれば、それならもう仕方がない。私が自分で動くだけです」


 そう言葉を溢すと、ボラフの視界に映る靴が出口へ向かう。


「ま、待てッ……!」


 慌てて呼び止めると二歩だけ進んだ所で、よく磨かれた革靴は止まった。


「なにか?」

「ど、どこへ行く……ッ⁉」


 猛烈な危機感に襲われて問い質す。


「仕事をしに行くんですが。アナタがしないので」

「な、なにをするつもりだ……⁉」

「彼女の両親を殺します」

「なッ……⁉」


 想定以上の答えにボラフは絶句する。


「なにを今更。元々その予定だととっくに台本は渡していたでしょう?」

「そ、それはまだ先の話のはずだ……ッ!」

「そうですね。ですが既に予定どおりにシナリオを消化出来ていません。これ以上の遅れは看過出来ない。なので前倒しします」

「そ、そんなことは……」

「企画の進行を管理するのは私です。というかアナタのせいですよ? アナタが予定どおりにやってくれないから」

「ま、まってくれ……!」

「もう待てません。元は彼女の仲の良い友人の少女を彼女の前で殺し、それから両親を殺す。そういう台本だったでしょう。せっかく旅行に出かけるなどという誘拐のチャンスがあったというのに。それを東京湾で見失ったですって? よくもヌケヌケと報告出来ましたね」

「そ、それは、嘘じゃねえっ! 本当に見失っちまったんだ」


 半分は本当で半分は嘘の申し開きをするが、それを受けたアスの表情はピクリとも動かず。カケラも信用していない。


「仕方ないから代わりにあの頭のおかしい男を殺すことにしたんでしょう? わざわざ緊急で会議をしてまでそう決めましたよね? あの友人を殺すよりはアナタにも抵抗が少ないだろうと、これでも私は譲歩したんですよ? 気付きませんでしたか?」

「悪いと、思ってる……ッ! だから次は――」

「――次はもうないと言ったでしょう? 面倒だからハッキリと申し上げますが、時間切れ狙いで有耶無耶になんて出来るわけがないでしょう? やるならもっとせめて知恵を働かせて行動なさい。まぁ、その場合は殺しますが。そんなに小さなプロジェクトではないと、まだわからないのですか?」

「わかっ……、てる……ッ!」

「わかっていてそれなら、私はもうアナタを見限るだけです。もう時間がない。友人の殺害は飛ばしてもう両親を殺します」

「まてッ! 明日ッ! 明日必ずあのヤロウを殺るから……ッ!」


 涼やかに受け流して喋っていたアスはそこで黙る。

 ジッと、見定めるようにボラフを見下ろした。


「……その言葉に嘘はないか?」

「な、ない……ッ!」

「戦闘で彼女自身もキッチリ追い詰めろ。なにを瞬殺などされている」

「わ、わかった……、本気でやるッ……!」

「…………」


 数秒無言で見下ろし、それから目の奥の赤い光が消えると、狭い部屋に張りつめていた緊迫感が薄れた。


 ボラフは大きく息を吐きだした。


 ゼェゼェと息継ぎをしながら、どうにかもう一日繋げたと安堵する。


 アスはそんな姿を酷くつまらなそうに見下ろし、ポツリと呟いた。


「少しお尻に火をつけましょうか」

「……は?」


 意味がわからずに呆然と聞き返すボラフを無視して、ちゃぶ台の近くに転がる植木鉢を見る。


「アナタにはまだリアリティが足りない。なので片方殺してみましょうか」

「や、やめろッ……!」


 ボラフは急いで立ち上がり植木鉢とアスとの間に自身の躰を滑り込ませる。

 両腕を広げて立ち塞がると、その瞬間――銀閃が煌めく。


「――グゥァァァァァァッッ……⁉」


 ボトリと、畳の上に黒い腕が片方落ちる。

 ボラフは肘から先が無くなった左腕を押さえて蹲る。


「私は甘い上司ですね。やめろと言われてやめて差し上げるなんて。アナタもそうは思いませんか?」

「うッ、腕ッ……! オレの腕ェェッッ……⁉」


 アスの右手から銀色の光の刃が。一瞬の内にボラフの腕を斬り落としたのだ。


「うるさいですね。手加減はしましたのですぐに生えてきますよ」

「クソッ! クソッ! テメェ……ッ! やりやがったな⁉」

「……まだまだ元気じゃないか」


 アスの目に再び赤い光が灯る。

 もう一度その銀色の刃が振られようとするが、それよりも先に部屋中に黒い靄がかかった。


 それの正体は大量の髪の毛。

 伸びてくる先は部屋の隅に転がった小さなスニーカーからだ。


「へぇ」


 獰猛な色を強くした瞳でアスが自身の躰に纏わりつこうとしてくるそれらに意識を向けた瞬間――部屋の天井にギロチンの刃が顕れる。

 畳に転がる花の葉の一つが天井まで伸びて巨大化し、緑色のギロチンを模った。


 そのギロチンの刃と髪の毛がアスへと殺到する。


「オ、オマエらやめろぉぉッ!」


 ボラフの焦燥した制止の声とほぼ同時、銀閃が視界に乱舞した。


 瞬きするほどの間で剣閃が煌くと、ギロチンの葉はボトっと首を落とされるように畳に落ち、髪の毛の群れはパラパラと崩れて消える。


「せっかく気付かないフリをしてやっていたのに、どいつもこいつも愚かな。アナタがた、なにやら被害者意識が強いようですが、我々のルールに照らし合わせれば私は大分甘いと思うのですがね」

「アッ……アァ……ッ!」

「存在の格が上なのは誰だ? 誰が優先される? キッチリとカタをつけないと本当にそんなこともわからないのか?」

「ま、まってくれ……、カンベン、してくれ……」


 ボラフは腕を押さえ蹲ったまま額を畳みに擦りつける。

 先程まであった反抗心はもう失くなってしまっていた。


「それはどっちの意味だ? やりたくないから勘弁しろという意味か?」

「……やるッ! オレが、ちゃんとやるから……ッ! コイツらは許してやってくれ……、頼む……ッ」

「……明日が本当に最後のチャンスだ。魔法少女と戦い、そしてあのニンゲンの男を殺せ。失敗すればオマエらは皆殺しだ」

「わかった……ッ」


 最早断ることも、誤魔化すことも選択は出来ない。


「……わかりきったことですが、もう一度言います。近々アナタのお父上がこの現場に来ます。その時にプロジェクトの進捗が思わしくなければ、私が謝罪をすることになります。私の父に、王の一人である私の父に反抗的なアナタのお父上に、この私が。それがどういう意味を持つか、わかりますよね?」

「わかってるッ」

「現在のプロジェクト上、アナタのお父上は私の上司ということになってしまいます。仕事上仕方なのないことは飲み込みますが、しかし越えられない一線はある。集合知の分体である我々を集めて全知を敵に戦争がしたいか?」

「オレは……ッ! そんなつもりは、ねぇ……ッ!」

「でしたら行動で示しなさい。物事を穏便に滞りなく進める為に私はもう譲歩はし切った。これ以上は無く、この次は無い」

「わかった……、必ず、やる……ッ」

「ではそのように。明日、あのニンゲンか、アナタか。どちらかは必ず死ぬ。アナタがやらないのなら私がやります」

「…………」

「勘違いをしないことです。初めからアナタは何かを選べる立場にない。その力がないから許されていない」


 その言葉を最後に、部屋の中を支配していた圧倒的な存在感が消える。


 カーテンのない窓から差しこむ月明かりが照らすのは片腕を失ったボラフだけを照らした。


 悔しさを毒づく言葉はもう出てこなかった。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。

たかなしポン太
青春
   僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。  助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。  でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。 「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」 「ちょっと、確認しなくていいですから!」 「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」 「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」    天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。  異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー! ※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。 ※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

シスターヴレイヴ!~上司に捨て駒にされ会社をクビになり無職ニートになった俺が妹と異世界に飛ばされ妹が勇者になったけど何とか生きてます~

尾山塩之進
ファンタジー
鳴鐘 慧河(なるがね けいが)25歳は上司に捨て駒にされ会社をクビになってしまい世の中に絶望し無職ニートの引き籠りになっていたが、二人の妹、優羽花(ゆうか)と静里菜(せりな)に元気づけられて再起を誓った。 だがその瞬間、妹たち共々『魔力満ちる世界エゾン・レイギス』に異世界召喚されてしまう。 全ての人間を滅ぼそうとうごめく魔族の長、大魔王を倒す星剣の勇者として、セカイを護る精霊に召喚されたのは妹だった。 勇者である妹を討つべく襲い来る魔族たち。 そして慧河より先に異世界召喚されていた慧河の元上司はこの異世界の覇権を狙い暗躍していた。 エゾン・レイギスの人間も一枚岩ではなく、様々な思惑で持って動いている。 これは戦乱渦巻く異世界で、妹たちを護ると一念発起した、勇者ではない只の一人の兄の戦いの物語である。 …その果てに妹ハーレムが作られることになろうとは当人には知るよしも無かった。 妹とは血の繋がりであろうか? 妹とは魂の繋がりである。 兄とは何か? 妹を護る存在である。 かけがいの無い大切な妹たちとのセカイを護る為に戦え!鳴鐘 慧河!戦わなければ護れない!

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

ダンジョン冒険者にラブコメはいらない(多分)~正体を隠して普通の生活を送る男子高生、実は最近注目の高ランク冒険者だった~

エース皇命
ファンタジー
 学校では正体を隠し、普通の男子高校生を演じている黒瀬才斗。実は仕事でダンジョンに潜っている、最近話題のAランク冒険者だった。  そんな黒瀬の通う高校に突如転校してきた白桃楓香。初対面なのにも関わらず、なぜかいきなり黒瀬に抱きつくという奇行に出る。 「才斗くん、これからよろしくお願いしますねっ」  なんと白桃は黒瀬の直属の部下として派遣された冒険者であり、以後、同じ家で生活を共にし、ダンジョンでの仕事も一緒にすることになるという。  これは、上級冒険者の黒瀬と、美少女転校生の純愛ラブコメディ――ではなく、ちゃんとしたダンジョン・ファンタジー(多分)。 ※小説家になろう、カクヨムでも連載しています。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

処理中です...