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第10話 新たな出会い
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そこで私の思考回路は完全に爆発した。
目の前のこいつは何を言っているのか、全く理解が追い付かなかった。
私はルークの言葉に、惑わされ焦りながら、身振り手振りで何を言っているのか問い詰めた。
だが、ルークは全く動じる事なく爽やかに、同じことを私に言った。
私はそんなルークに、婚約者がいるんじゃないかと問い詰めた。
すると少し動じたが、そんなものはどうとでもなると、悪役貴族っぽい言い方で切り替えされた。
婚約という言葉に、完全に私の思考は正しい判断が出来ておらず、次に出て来た言葉が、何故婚約なのかだった。
「それは、お前に興味が湧いたからだよ」
「へぇ?……あぁ~~」
そこで私は目まいが起こり、砂場の上に仰向けで倒れてしまう。
更に、頭がショートしたように、煙が出ているような感じだった。
突然倒れた私に、ルークは驚いて顔を覗いて来たが、私が同じ様な言葉を繰り返し発していた事を見て、大丈夫かと判断したのか立ち上がった。
「いや~本当に面白いなお前は。それにさっきの勝負、久しぶりに手ごたえがあったし、探していた奴を見つけたと思って、自覚なく笑っちまったよ」
そしてルークは、その場から立ち去る際に、不敵な笑みを浮かべた。
「お前なら、兄貴を越える為の、いい踏み台になってくれそうだ。せいぜい、俺と引き分ける位の力はつけてくれよ」
ルークは私を置き去りにして、訓練場から立ち去った。
数分後、ルークから訓練場で私が倒れていると聞いて、トウマがライラックとリーガを引き連れてやって来た。
それからすぐに、私は正気に戻った。
トウマたちには、ルークから訓練している所で、暴発して気を失っていると聞いてやって来ていた。
すぐに私は、ルークがさっきまでの事を隠してくれていると知って、その嘘に乗って答えた。
その時は、物凄くトウマたちに心配され、医務室に行くかと言われたが、今の精神状態で行くとまた、いらない墓穴を掘りそうで怖かったので、丁重に断った。
ひとまず今回は、ストレス発散でやったという事で、その場は落ち着かせた。
そのままトウマたちと共に、食堂へと向かい何事もなかった様に、夕食を済ませた。
私は夕食を済ませると、談笑しているトウマを置いて、先に自室へと戻った。
自室に戻って、まず初めにベッドへとダイブして、私は大きなため息をついた。
「あ~状況が悪化した~…も~、私はこれからどうすればいいの~マリア~」
ベッドにうつ伏せのまま、足をばたつかせて私は、いないマリアに助けを求めた。
もう考えるのが面倒になり、思った事をただ口に出しているだけだった。
すぐさま、その衝動は収まり、今日はこのまま寝てしまおうかと思ったが、ルークの出来事で頭がいっぱいで忘れてかけていた、タツミ先生の事を思い出し、起き上がる。
「あー忘れてたー! もう、この時間じゃいないだろうし、いたとしても逆にこの時間に会いに行く時点で怪しまれる…」
「なーに大声だしてんだよ、クリス」
そこにトウマが帰って来て、私に問いかけた。
私は、授業に出てない事で怒られるんじゃないかと言う、その時咄嗟に思い付いた言い訳をした。
トウマは心配する事はないと、優しく答えてくれ、心配ならノートとか見るかと言われた。
私は、素直にその親切心に甘えて、見せてもらう事にした。
そしてトウマは、ノートを机の上に置くと、下着やタオルを持って今日は大浴場に行くと言い残し部屋を出て行った。
トウマが部屋を出て行った後、私は小さくため息をつくと、服などが少し汚れていた事に気付く。
とりえず今日は、シャワーを浴びてスッキリして寝てしまおうと決断した。
明日の事は、明日の私が考えればいいかと言う、謎の自己理論でその日は、シャワーを浴びてからトウマのノートを軽く見て、就寝した。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
次の日、私はスッキリさせた頭で、改めて現状を整理した。
そして今日は、ルークの事より、先にタツミ先生の疑いを晴らす事に決めた。
私は誰よりも早く、朝食を済ませると再び、医務室前に来ていた。
そこで大きく深呼吸して、自分を落ち着かせてから、扉をノックした。
「はーい。今はまだ休憩中です。改めて来てください」
「失礼します」
「おい」
私は、中から聞こえたタツミ先生の言葉を無視て、医務室へと入った。
タツミ先生は、机に向かったまま私の方に少し視線を向けた。
「ん? お前、クリスじゃないか、こんな朝早くに何しに来たんだ?」
「あの、今日は先日の事で話したいことが…」
私の発言にタツミ先生は、首を傾げていると、思い出した様に手を叩いた。
「あ~、お前が急に出てった時の事か」
「そうです」
「あんときは、驚いたぞ。急にいなくなってよ。正確に傷が治っているか、お前の確認を貰えなくて、報告書を出せずにこっちも困ってたんだよ」
するとタツミ先生は、机の上のファイルを取り出して、紙の報告書を取り出した。
私はタツミ先生に迷惑を掛けたと分かったので、その場で謝罪をした。
そして、本題に入ろうとする前に、タツミ先生が口を開いた。
「まぁ、元はと言えば俺が言った冗談が悪いんだがな」
「…ん? 冗談?」
「あぁ、お前に女かって言ったろ。お前が噂の事知ってたから、好奇心で脅かしてやりたくなって、やったんだよ。医務室に新しい奴が来るのも、久しぶりだったしな」
「冗談……女と言ったことが冗談ですか?」
「そうだ。なんだお前、まさかあんな事言われて、落ち込んでたんじゃないだろうな。もしそうなら、男して女々しすぎるぞ」
何故かタツミ先生は、少し引いていたが、私はタツミ先生が言った事が冗談だと知って、正体を疑われいないと分かり安堵のため息をついた。
その行動にタツミ先生は、首を傾げていた。
そして渡された報告書に、傷が完治したサインをして報告書を返した。
「それで、さっき何か言いたげだったが、何だ?」
医務室に来た要件を尋ねられたが、既に私が懸念していた事は解消されていたので、もう何もする事はなかった。
なので、ここで変に疑われない様に、先程の話に乗って答えることにした。
「いや~冗談でしたか…急にあんな事言われてしまって、考え込んでたんですよ。でも冗談なら良かった~。勇気をだして、確認しに来て良かった」
「なんだ、本当にそんな事で、こんな朝早くに来たのか」
タツミ先生は呆れた表情をして、さっさと要件が終わったなら出て行けと、追い払われる様に手を振った。
私はそのまま、医務室を出て暫く歩いた所で、ガッツポーズをした。
なんだ、冗談だったのか。
良かった、良かった。
これで1つ問題も解消して、めでたしめでたし…あー、1つ片付いたらもう1つの大きな問題が、私に重くのしかかってくる。
勘違いだろうが、なんだか少し、体が重い感じもして来たので、私が壁に手を付いてため息をついた。
「そこの君、大丈夫かい? どこか体調でも悪いの? 良かったら肩でも貸そうか?」
「あ、いえ。少し考え事してただけなので、ご心配なく…って、君、うちの学院の生徒?」
私に声を掛けて来たのは、制服も来ておらず少し古そうな服を着ていた、同い年くらいの男子だった。
その男子は、直ぐに制服を着ていない事を気にしていると気付き、釈明をした。
聞きた所、部外者ではなく転入生であるが、まだ正式ではなく事前に学院を案内されいる身らしい。
案内されている内に、案内者とはぐれてしまって迷子になっていたのだった。
そのことを、その男子は少し恥ずかしそうに話してくれた。
「なるほど、転入生なんだ。いつから、正式に入るの?」
「まだそこまで聞いてなくて、分からないんだ。でも、ジュリル様が言うには、夏前までには入っているだろって」
「ジュリル様?」
聞いたことない名前に、私が首を傾げると、目の前の男子が答えてくれた。
「この学院のたしか、第2学年で優秀な女子生徒だって聞いたよ」
それを聞き、私は女子生徒だから聞いた事ない名前だと理解した。
転入してから、確かに一度も女子生徒と会ってもいないし、会いに行こうともしてなかったので、当然であった。
「そう言えばまだ、名乗ってなかったね。僕の名前は、レオン・オールド」
「俺は、クリス・フォークロス。寮はオービン寮だ、もし同じになったらよろしく頼む」
私はレオンと挨拶を交わし、軽く手も握った。
男子の中で生活してきて、少しは男子慣れして来たので、握手位で私はもう動じたりはしなかった。
「やっと見つけたわ。レオン、勝手にどこかに行かないでもらえるかしら。まだ転入前なのだから、面倒ごとを起こされては、私の面目が丸つぶれよ」
「あっすいません、ジュリル様」
遠くから、少し高い声でこちらに声を掛けて来たのは、レオンから先程教えられた、女子生徒のアルジュであった。
その見た目は、背筋が綺麗に伸びて気品あふれる雰囲気で、女王様の様にも感じられた。
そして一番特徴的だったのが、銀色に綺麗に輝く長い髪であった。
「おや、そちらの方は男子生徒かしら。あまり、見ない顔ね。もしかして、転入生?」
「初めまして、俺はクリス・フォークロスと申します。先日転入して来た、第2学年で今はオービン寮に入っています」
「お、オービン寮って事は、もしかしてルーク様と同じお部屋だったりするのかしら」
突然のジュリルの反応に、驚きながらも私は違うと答えると、何故か反応が一気に下がった。
「そ。私は、ジュリル・ハイナンス。同じ第2学年よ。貴方のおかげで、レオンを見つけられたわ。感謝するわ」
「いや、俺はただ話していただけなんで、大したことは」
「それもそうね。ほらレオン、さっさと他の所も案内するから、しっかりついてきなさい」
「分かりました。それじゃ、クリスまた転入したらよろしく」
ジュリルがそのまま歩いて行くと、レオンは私に軽く手を振って急ぎ足で、ジュリルの後を付いて行った。
そして私は、新たな出会いによって気持ちを入れ替えられたので、教室へと向かい始めた。
目の前のこいつは何を言っているのか、全く理解が追い付かなかった。
私はルークの言葉に、惑わされ焦りながら、身振り手振りで何を言っているのか問い詰めた。
だが、ルークは全く動じる事なく爽やかに、同じことを私に言った。
私はそんなルークに、婚約者がいるんじゃないかと問い詰めた。
すると少し動じたが、そんなものはどうとでもなると、悪役貴族っぽい言い方で切り替えされた。
婚約という言葉に、完全に私の思考は正しい判断が出来ておらず、次に出て来た言葉が、何故婚約なのかだった。
「それは、お前に興味が湧いたからだよ」
「へぇ?……あぁ~~」
そこで私は目まいが起こり、砂場の上に仰向けで倒れてしまう。
更に、頭がショートしたように、煙が出ているような感じだった。
突然倒れた私に、ルークは驚いて顔を覗いて来たが、私が同じ様な言葉を繰り返し発していた事を見て、大丈夫かと判断したのか立ち上がった。
「いや~本当に面白いなお前は。それにさっきの勝負、久しぶりに手ごたえがあったし、探していた奴を見つけたと思って、自覚なく笑っちまったよ」
そしてルークは、その場から立ち去る際に、不敵な笑みを浮かべた。
「お前なら、兄貴を越える為の、いい踏み台になってくれそうだ。せいぜい、俺と引き分ける位の力はつけてくれよ」
ルークは私を置き去りにして、訓練場から立ち去った。
数分後、ルークから訓練場で私が倒れていると聞いて、トウマがライラックとリーガを引き連れてやって来た。
それからすぐに、私は正気に戻った。
トウマたちには、ルークから訓練している所で、暴発して気を失っていると聞いてやって来ていた。
すぐに私は、ルークがさっきまでの事を隠してくれていると知って、その嘘に乗って答えた。
その時は、物凄くトウマたちに心配され、医務室に行くかと言われたが、今の精神状態で行くとまた、いらない墓穴を掘りそうで怖かったので、丁重に断った。
ひとまず今回は、ストレス発散でやったという事で、その場は落ち着かせた。
そのままトウマたちと共に、食堂へと向かい何事もなかった様に、夕食を済ませた。
私は夕食を済ませると、談笑しているトウマを置いて、先に自室へと戻った。
自室に戻って、まず初めにベッドへとダイブして、私は大きなため息をついた。
「あ~状況が悪化した~…も~、私はこれからどうすればいいの~マリア~」
ベッドにうつ伏せのまま、足をばたつかせて私は、いないマリアに助けを求めた。
もう考えるのが面倒になり、思った事をただ口に出しているだけだった。
すぐさま、その衝動は収まり、今日はこのまま寝てしまおうかと思ったが、ルークの出来事で頭がいっぱいで忘れてかけていた、タツミ先生の事を思い出し、起き上がる。
「あー忘れてたー! もう、この時間じゃいないだろうし、いたとしても逆にこの時間に会いに行く時点で怪しまれる…」
「なーに大声だしてんだよ、クリス」
そこにトウマが帰って来て、私に問いかけた。
私は、授業に出てない事で怒られるんじゃないかと言う、その時咄嗟に思い付いた言い訳をした。
トウマは心配する事はないと、優しく答えてくれ、心配ならノートとか見るかと言われた。
私は、素直にその親切心に甘えて、見せてもらう事にした。
そしてトウマは、ノートを机の上に置くと、下着やタオルを持って今日は大浴場に行くと言い残し部屋を出て行った。
トウマが部屋を出て行った後、私は小さくため息をつくと、服などが少し汚れていた事に気付く。
とりえず今日は、シャワーを浴びてスッキリして寝てしまおうと決断した。
明日の事は、明日の私が考えればいいかと言う、謎の自己理論でその日は、シャワーを浴びてからトウマのノートを軽く見て、就寝した。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
次の日、私はスッキリさせた頭で、改めて現状を整理した。
そして今日は、ルークの事より、先にタツミ先生の疑いを晴らす事に決めた。
私は誰よりも早く、朝食を済ませると再び、医務室前に来ていた。
そこで大きく深呼吸して、自分を落ち着かせてから、扉をノックした。
「はーい。今はまだ休憩中です。改めて来てください」
「失礼します」
「おい」
私は、中から聞こえたタツミ先生の言葉を無視て、医務室へと入った。
タツミ先生は、机に向かったまま私の方に少し視線を向けた。
「ん? お前、クリスじゃないか、こんな朝早くに何しに来たんだ?」
「あの、今日は先日の事で話したいことが…」
私の発言にタツミ先生は、首を傾げていると、思い出した様に手を叩いた。
「あ~、お前が急に出てった時の事か」
「そうです」
「あんときは、驚いたぞ。急にいなくなってよ。正確に傷が治っているか、お前の確認を貰えなくて、報告書を出せずにこっちも困ってたんだよ」
するとタツミ先生は、机の上のファイルを取り出して、紙の報告書を取り出した。
私はタツミ先生に迷惑を掛けたと分かったので、その場で謝罪をした。
そして、本題に入ろうとする前に、タツミ先生が口を開いた。
「まぁ、元はと言えば俺が言った冗談が悪いんだがな」
「…ん? 冗談?」
「あぁ、お前に女かって言ったろ。お前が噂の事知ってたから、好奇心で脅かしてやりたくなって、やったんだよ。医務室に新しい奴が来るのも、久しぶりだったしな」
「冗談……女と言ったことが冗談ですか?」
「そうだ。なんだお前、まさかあんな事言われて、落ち込んでたんじゃないだろうな。もしそうなら、男して女々しすぎるぞ」
何故かタツミ先生は、少し引いていたが、私はタツミ先生が言った事が冗談だと知って、正体を疑われいないと分かり安堵のため息をついた。
その行動にタツミ先生は、首を傾げていた。
そして渡された報告書に、傷が完治したサインをして報告書を返した。
「それで、さっき何か言いたげだったが、何だ?」
医務室に来た要件を尋ねられたが、既に私が懸念していた事は解消されていたので、もう何もする事はなかった。
なので、ここで変に疑われない様に、先程の話に乗って答えることにした。
「いや~冗談でしたか…急にあんな事言われてしまって、考え込んでたんですよ。でも冗談なら良かった~。勇気をだして、確認しに来て良かった」
「なんだ、本当にそんな事で、こんな朝早くに来たのか」
タツミ先生は呆れた表情をして、さっさと要件が終わったなら出て行けと、追い払われる様に手を振った。
私はそのまま、医務室を出て暫く歩いた所で、ガッツポーズをした。
なんだ、冗談だったのか。
良かった、良かった。
これで1つ問題も解消して、めでたしめでたし…あー、1つ片付いたらもう1つの大きな問題が、私に重くのしかかってくる。
勘違いだろうが、なんだか少し、体が重い感じもして来たので、私が壁に手を付いてため息をついた。
「そこの君、大丈夫かい? どこか体調でも悪いの? 良かったら肩でも貸そうか?」
「あ、いえ。少し考え事してただけなので、ご心配なく…って、君、うちの学院の生徒?」
私に声を掛けて来たのは、制服も来ておらず少し古そうな服を着ていた、同い年くらいの男子だった。
その男子は、直ぐに制服を着ていない事を気にしていると気付き、釈明をした。
聞きた所、部外者ではなく転入生であるが、まだ正式ではなく事前に学院を案内されいる身らしい。
案内されている内に、案内者とはぐれてしまって迷子になっていたのだった。
そのことを、その男子は少し恥ずかしそうに話してくれた。
「なるほど、転入生なんだ。いつから、正式に入るの?」
「まだそこまで聞いてなくて、分からないんだ。でも、ジュリル様が言うには、夏前までには入っているだろって」
「ジュリル様?」
聞いたことない名前に、私が首を傾げると、目の前の男子が答えてくれた。
「この学院のたしか、第2学年で優秀な女子生徒だって聞いたよ」
それを聞き、私は女子生徒だから聞いた事ない名前だと理解した。
転入してから、確かに一度も女子生徒と会ってもいないし、会いに行こうともしてなかったので、当然であった。
「そう言えばまだ、名乗ってなかったね。僕の名前は、レオン・オールド」
「俺は、クリス・フォークロス。寮はオービン寮だ、もし同じになったらよろしく頼む」
私はレオンと挨拶を交わし、軽く手も握った。
男子の中で生活してきて、少しは男子慣れして来たので、握手位で私はもう動じたりはしなかった。
「やっと見つけたわ。レオン、勝手にどこかに行かないでもらえるかしら。まだ転入前なのだから、面倒ごとを起こされては、私の面目が丸つぶれよ」
「あっすいません、ジュリル様」
遠くから、少し高い声でこちらに声を掛けて来たのは、レオンから先程教えられた、女子生徒のアルジュであった。
その見た目は、背筋が綺麗に伸びて気品あふれる雰囲気で、女王様の様にも感じられた。
そして一番特徴的だったのが、銀色に綺麗に輝く長い髪であった。
「おや、そちらの方は男子生徒かしら。あまり、見ない顔ね。もしかして、転入生?」
「初めまして、俺はクリス・フォークロスと申します。先日転入して来た、第2学年で今はオービン寮に入っています」
「お、オービン寮って事は、もしかしてルーク様と同じお部屋だったりするのかしら」
突然のジュリルの反応に、驚きながらも私は違うと答えると、何故か反応が一気に下がった。
「そ。私は、ジュリル・ハイナンス。同じ第2学年よ。貴方のおかげで、レオンを見つけられたわ。感謝するわ」
「いや、俺はただ話していただけなんで、大したことは」
「それもそうね。ほらレオン、さっさと他の所も案内するから、しっかりついてきなさい」
「分かりました。それじゃ、クリスまた転入したらよろしく」
ジュリルがそのまま歩いて行くと、レオンは私に軽く手を振って急ぎ足で、ジュリルの後を付いて行った。
そして私は、新たな出会いによって気持ちを入れ替えられたので、教室へと向かい始めた。
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